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天使の死んだ夏



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天使の死んだ夏の評価: 3.00/5点 レビュー 4件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

知的ミステリーとは言いがたい

事件そのものも陰惨であるが、以下の諸所の点からして不快感だけが残るような小説でした。
先ずは、全編を通して登場人物たちに「暑い!」という言葉を連発させており、他にも「暑さ」に関する記述や表現が終始満載で非常にくどく、読んでいるうちに不快感がこみ上げてくること。(まるで熱帯が舞台の小説のようです)
又、殺害された被害者の少女が死後の世界から事件を回想したり、主人公の女刑事に話しかけたり(勿論主人公には聞こえませんが)する部分が多々あり、ファンタジックホラーの側面を有していること。特にこの部分は事件解決とは何の関係もなく、社会的問題を何か示唆しているというわけでもなく、何のために必要であるのか全く不明。
最後に鼻っぷしは強いけど、結局は誰かに依存しないといられない主人公の女刑事の内面の葛藤が色々と描かれており、自分的には非常にくどく感じられた。
天使の死んだ夏<上> (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:天使の死んだ夏<上> (創元推理文庫)より
4488256058
No.1:
(2pt)

これはミステリーではない

これはミステリーではなく、バイオレンスノベル、あるいはホラーに類するものである。
公園で全裸の少女が発見される。全身に動物の爪らしきものでひっかかれた傷が無数にあり、青い塗料のついた器具でレイプされた形跡があり、塩素が化合された薬品で全身を清められ、しかも事件の間の記憶をなくしている。犯人の目星が全くつかないうちに、同様の少女の遺体が海水浴場の地中から発見され、さらにまた被害者が増え、と連続殺人・レイプ事件となっていく。
本来ミステリーとは、読者が作品中におかれた手がかりを探しながら、犯人を追い詰めていく、その過程を楽しむ知的遊戯のはずであるが、この作品は事件の陰惨さばかりを浮き彫りにし、読者に吐き気を催させ、怖気をあおるものとなっている。それは恐怖心という感覚に訴えるもので、故にこの作品はミステリーではあり得ない。
さらに、主人公は女性刑事であるが、作者は男性であり、この作者の女性に対する偏見が窺える。主人公が元の夫に心を残していながら、体がさびしいという理由だけで新聞記者と関係を持ち、自己嫌悪に陥る描写など、それがよく現われている。主人公の活躍で事件は無事に終わるが、後味の悪さだけが残る作品である。
天使の死んだ夏<上> (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:天使の死んだ夏<上> (創元推理文庫)より
4488256058

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