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終わらざる夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
終わらざる夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全115件 21~40 2/6ページ
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対ソの政治交渉が取り沙汰される昨今、 北方領土をめぐる終戦直後の問題をさまざまな立場でこの事件に巻き込まれたヒューマンドラマは、必読です。 | ||||
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日本の最北の島での戦いを理解するのに必読です。領土に対する考え方を理解する上でも良いと思われます。ポツダム宣言受託後何があったのか考えさせられる本です。 | ||||
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8/15は終戦記念日? 一般的に言われていることと実際は違う。 日本が戦争に突入して経緯も含め、今、考えるときと思う。 その中で、参考になる力作だと思います。 | ||||
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全く知らなかった歴史なので、大変面白かった。併せて、蟹工船も読みました。 | ||||
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浅田次郎氏の作品の中でも、傑作だと思います。日本の真実の歴史を知るために、日本人なら、是非、読んで欲しい1冊です。 | ||||
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僕は視力が弱く,コンタクトレンズやメガネがないと日常生活にも支障が出るほどです。視力の低下は小学生の頃からはじまり,自分自身には単なる身体的特徴の一つだと言い聞かせて来ましたが,やはりその不便さには切実なものがあり,せめて裸眼で0.5以上あれば人生少しは違ったのではないかと思えてくるほどです。 しかし,戦時中においては,この視力が弱いという理由により兵役を免れるということがあったようです。 片岡直哉は極度に視力が弱く,45になるまで兵役を免れてきましたが,英語会話力を特業として召集されます。終戦間際,身体的には劣るがいくつかの特業をもつ者が様々な因縁をもって千島列島の最北端占守島へと集結していきます。 | ||||
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浅田次郎氏の戦争を舞台とした小説は,いつも日本人の挟持が描かれ,最後の結末が分かっていても読了後は深く考えさせられます。作戦上の兵員や特業員を数字で扱う作戦本部と,召集される人々やその家族の実情とのギャップを痛感し,そこから見える戦争の情景を思い描くことができました。 終戦後の千島列島北端の島占守島へ国際法を犯して進行したソ連軍と,大日本帝国陸軍の精鋭との戦闘が描かれています。戦後処理のため通訳としての特業任務を遂行するために召集され占守島に配属された片岡直哉は,その任務を果たすことなく呆気なく命を落とします。北方領土の問題にしてもそうですが,8月15日以降のソ連の進攻には憤慨します。 | ||||
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友達の紹介で購入しました。描写がリアルで、非常良い作品だと思います。 | ||||
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まず驚いたのは8月15日の終戦後にも関わらず、占守(シュムシュ)島で旧ソ連と1ヶ月ほどにわたり戦っていたと 言う事実です。占守島は北海道の最北端にある小さな島で、北海道出身の私にはとても興味深い内容でした。 日本陸軍の虎の子部隊が引き抜かれ、たまたま北の最北端に送られていたこと。 船を南方の戦で取られ、島から抜け出す方法がなく待機していた優秀な部隊が、 いきなり攻めてきた旧ロシア軍と戦い結果圧勝すると言う、、、歴史の教科書にはどこにも載っていない話です。 偶然と言う奇跡により、また、日本陸軍の方たちが命懸けで戦ってくれたおかげで今の北海道が守られたのではないかと 率直に思いました。悲しいのは圧勝したにもかかわらず、兵士はその後降参したと言う形でシベリアに抑留され、 後はご存知のような結末です。 この本は父親とも共用しました。父親は東北なまりが読みづらいと感じたそうですが、私は特に難なく読めました。 本の趣味はとても合うらしく、暫く本の内容の会話が途絶えませんね・・ | ||||
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戦後生まれの人間がここまで書くのは大変だったろうともっと若い私は思う。 小説がきちんとしていると襟を正して読む事になる。 | ||||
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太平洋戦争終戦末期の北の孤島・シュムシュ島を主な舞台として、ここに集まった数多の人間模様と戦争の残酷さ・非道さを、壮大なスケールで描いた傑作。読み終えて、しばらく動くことが出来なった。面白いとか残念とか、感想を安易に一言で表現することがためらわれる。上下巻合わせて、ずしりと重い本に著者の魂の叫びが込められているように思えてないらない。戦争という怪物に翻弄される人々の姿を見事に描き切った、重厚なる反戦物語とも言えるのではなかろうか。 | ||||
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1945年の夏、赤紙をもらって召集された数人の男たちを中心に据えた戦争モノ。単行本の上下で900ページ強の長編だったが、例によってストーリーづくりがうまく、十分な読みでがあった。 前半は第二次大戦末期、「根こそぎ動員」で召集令状がばら撒かれた岩手県と、学童疎開先の信州からの脱出を試みる国民学校(小学校)の男女2人連れの逃亡劇を軸に物語が進む。後半は、赤紙を受け取った陸軍の下士官・軍医・兵卒らが派遣された千島列島北東端の占守(シュムシュ)島を舞台にした8月15日以降の模様が描かれていく。シュムシュ島防衛の兵士たちの描写や残された家族の様子、時日の進行に伴ってそれらの群像劇が、18日に始まったソ連軍のシュムシュ島上陸と、無条件降伏した日本軍に対する侵攻(国際法無視の暴挙)という有名な史実の中に収れんしていく。全体を通じてのプロットの組み立てのうまさは、さすが、というほかなかった。 赤紙1枚でシュムシュ島に送り込まれた男たちの行く末については、ネタばらしになるので触れないが、史実におおむね忠実なように思える一方、端役に至るまでの老若男女の描き分けのうまさ、感傷的な要素を極力排したタッチなどで、おしまいまで物語としての緊張感を保っている。 | ||||
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8月15日終戦記念日ではない。そもそもそこから間違っている。学校もマスコミもその事をもっと教えるべきです。 半月余りの兵士の戦いが、絶望的で理不尽なものであったと思います。 今、特に若い世代に呼んでほしい本です。 | ||||
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上巻、中巻は少し冗長な感あり、読み終わるのに少し時間がかかったけど、下巻は一気に読み終えた。終戦後のまさに不条理な戦争に、国土とそこに暮らす人々を守るために誇り高く戦った人間群像。日本人もまたロシア人も軍人も民間人もそれぞれの誇りと愛するものを守るために戦ったのだ。菊池が医師として生と死に真っ向から向き合い、死んでいった者たちの形見とともに死者と語るがごとき小説の最後が戦争放棄の覚悟を読者に迫ってくる。涙が流れてとまらなかった。 | ||||
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毎年2月7日は北方領土の日だ。 戦中世代の私は、この日が近付くと、日ソ不可侵条約を一方的に破棄して すでに沖縄も失い、広島への原爆で青息吐息の日本に火事場泥棒的に侵攻してきたソ連に対し腹の底から怒りを感じる。 本書は数年前に発行された時から、読みたい本として目を付けていたが、あまりの長編に二の足を踏んでいた。 今回思い切って読み始め、ようやく上巻のみ読み終えたところです。 終戦間際の大本営は来る本土決戦に備えて大動員計画を策定する。 しかし、玉砕的決戦ばかりではなく、あるていど和平への布陣も考えていたようだ。 大動員計画の結果、すでに2回の応召を果たし、戦地で指3本を失った退役曹長の佐々木 東京外語学校卒で敵性語の英語の翻訳に従事していた45歳の片岡直哉 などにも召集の赤紙が回ってくる。 上巻では、このほかに体躯貧弱で岩手医専卒、東京大学医学部在学中の菊池忠彦を加えた3人が 運命の見えない糸に引かれて同じ列車で応召 根室から1000キロ、ソ連のカムチャッカ半島先端と目と鼻の先の占守島(シムシュとう)へと赴くところで終わっている。 実は本書を読む前は占守島などという名前は聞いたことがなく 北方4島や樺太などへのソ連の侵攻の読み物だと思っていたが じつは最果ての地、占守島の攻防戦の話らしいと分かった。 これから中巻、下巻とどのような展開になっていくのだろうか。 作者は市井の人々の日常生活の描写からはじまって 予期せぬ赤紙を貰い、ただただ戦争に巻き込まれていく人々を 大河小説の手法で書き込んでいる。 話には色模様もないし女性はわき役だ。 それでも、ぐいぐいと先を急いで読ませtる著者の筆力は大したものである。 本書の中で多用されている東北弁の会話は 想像力を逞しくしないとついていけない読者もいるのではないか。 次巻意向を楽しみに読もう。 | ||||
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この本が届いた時、なぜ広島の数日後の長崎にも原爆が落とされなければならなかったのか?をネットで見ていると、皇居の下に掘られた巨大な地下壕の動画があった。そのため、最初の軍の地下壕の部分は頭の中に画像として実感することが出来た。終戦まじかの日本で軍人、役人、農村の人々、知識層、子を持つ母、老いた母を残して出征する無法者、これから中、下巻で物語を展開させていくであろう人々が、その背景とともに紹介されるプロローグ。敗色色濃い当時の日本で、それでも、声高に厭戦を言うことは出来ず、なかばあきらめにも似た空しい気持ちで家族を残して出征し、出征する家族を見送った人々。なぜ日本は戦争をしなければならなかったのか?なぜ誰もが本土決戦などしてはならないとわかっていたのに、広島、長崎に原爆を落とされるまで戦争終結させられなかったのか?私の疑問に答えてくれることを中、下巻に期待しつつ、上巻を読み終えました。 | ||||
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終戦の混乱時期を描いており、当時の日本情勢も解る、小説でした。 | ||||
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世の中を恨んでも、何も変わらない。 憎しみからは、憎しみしか生まない。 戦争とは、正しいことを、正しいと言えない。 おかしいことを、おかしいと言えない。 赤紙という紙切れ一枚で、人の一生をも左右する時代。 その流れに、微力ながらも逆らおうとして奮闘することが、後ろ指指される。 そんな過酷な状況下にあっても、人が人らしくあるために、それでも、生きる、生きなければならない。 明日を信じて。 信じることで、救われることもある。 希望だけは、失くさないで。 雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている。 | ||||
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上巻と中巻を読み進むスピードに比べて、下巻は次を知りたくて一気に読んでしまいました。 当然、著者による「泣かせ」も下巻に散在していました。 訓導の先生のお話、赤紙をもらった受刑囚の行動、あるいは社の前で、上野駅の改札で泣かされました。 1000頁に及ぶ長編であることと歴史的事実から、ストーリー展開を予測しながら読んでいたのですが、それは見事に外れ、終章にまとめられていました。 ただこれまで読んだ著者の本の中では一番悲しみの余韻が長く続く本です。 | ||||
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日本の降伏後、日ソ不可侵条約を侵してソ連が千島列島に侵攻してきた。攻めて来るなら迎え撃つしかない。たとえ日本政府、帝の勅命に抗ってでも我が九十一師団がこの日本の北方領土を死守するのだ。 | ||||
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