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巷説百物語



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【この小説が収録されている参考書籍】
巷説百物語 (角川文庫)

巷説百物語の評価: 4.54/5点 レビュー 69件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.54pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 41~60 3/4ページ
No.21:
(5pt)

京極さん初心者の方へ

京極堂シリーズは、なんだか分厚くて読めそうもないけれど、でも京極夏彦に興味がある人に向いている作品であると思います。まるで、大人向けの日本昔話だと、私は最初に読んだときに思いました。是非手にとって読んでください。きっとあなたを京極世界へ誘うことでしょう。
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4043620020
No.20:
(4pt)

妖怪

と言うと、ゲゲゲの鬼太郎を思い出してしまいます。この作品は そんな固定観念みたいなものを吹き飛ばしてくれる作品です。これを知るきっかけとなったのは、アニメなのですがアニメもまた 面白いんです。又一一行の演技やら、策略やらに、魅せられてしまいました。小説でも、それが凄く上手に表現されてて、分かりやすいです。読み終わる頃には”妖怪”と聞いたら、この作品が浮かんでくるようになっていると思います。
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No.19:
(4pt)

パッチワーク

京極夏彦氏のものを読むのは初めてです。直木賞作品を紐解こうとしたら、知人に「最初から読まないと後悔するよ」といわれ、本書を購入した次第。話の内容やなんかは、この際、他に譲るとして、話の組み立てかたがとても面白い。たとえて言うなら、原型が全く分からないまでに細切れになった布を一つ一つ与えられて、それをパッチワークのように縫って行く作業のような感じです。それもどことどことを縫いつなげるべきかは、4人のレギュラーメンバーの位置によってほのめかされている。そうやってどうにかこうにか、形ができたな、と、思ったところで、それがじつは、自分が縫っていたのは中表で、くるりとひっくりかえすと、あっというまのどんでん返しで全体像が出てきて一件落着、というわけ。読んでいてすかっっとします。第一話と第二話とは、そうとは知らずに何度も読み返し、第三話と第四話とは、メモを執りながら、そして残りの三話は慣れたのでさらりと読みました。今回文庫版と単行本と両方あったのだけど、敢えて単行本を入手しました。装丁がすごく凝っていて、表紙の裏部分には第7話にまつわる絵巻がカラーで施されていて、感じのよい一冊です。
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No.18:
(5pt)

あやかしはいずこより生じる

必殺仕事人風の内容だが、直接的に手を下すよりも相手を心理的に追い詰めて業に応じた報いを受けさせる、という展開。巧妙に仕掛けられた罠、最後に明かされる真実は読む者を唸らせる。主人公達は自分達が正義と思っていない為、勧善懲悪の色合いは薄い。しかしその善と悪とを割り切らない姿勢こそが、登場人物をより魅力的にしている。人の心が抱える闇は、いつの時代も変わらない。
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No.17:
(5pt)

妖怪小説のパイオニアが放つ決定版

 「妖怪」は、深夜までネオンの瞬く現代ではリアリティーを持ちにくい。江戸から明治にかけて、その存在感は潜伏テロ組織と同様の恐怖を持って語られたであろう。この背景は、いい。人間の心の隅に巣くう邪心が、妖怪となって現世ににじみ出てくるさまが、圧倒的なリアリティーをもって描かれる。 そしてそれが、ただの怪異として語られるのでなく、現代の合理的な説明を骨格として持ちながらつむがれている。見事だ。京極堂殿、見事でござる。直木賞はこの時点で約束されたものだった。
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No.16:
(5pt)

非常に読みやすい作品です

一話完結型形式で続けられる物語。始めは「百物語」の題名の通り、妖怪たちが出てくるストーリーが展開されるかと思って読めば、一話目で見事に裏切られました。次から次へとテンポ良く続いていくストーリーに簡単に引き込まれ、最終的には予想も付かないオチで「あっ!」と言わされました。物語の中核を成すのが人の中に宿る「心」憎しみ、悲しみ、怒り、など人の不の感情を巧みにあやつり展開される物語に、読み終えた後も興奮と人の心について何か考えてしまうほど重厚にできています。私は最後の帷子辻が個人的に気に入りました。興味を持った人はぜひ読んでみてください!!
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No.15:
(5pt)

これはおもしろい

短編集。分厚くてしかも字がびっしりで、読むのに躊躇してしまうという人・・・、あまりのリズムの良さに、とんとんと読み進んでしまい、それに驚いてしまうはず。そして、文章表現が実に美しく、読者を不思議の世界へと導いてくれます。実にオススメの作品です。
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No.14:
(5pt)

すげえ・・・!

 「仕事が忙しくてなかなか文庫本も読めなくて・・・」などと本離れをしていた今日この頃、久しぶりに頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。  巧みな語り口、計算されたストーリー、読み終えても再度読み直してしまうこの魅力・・! 業、欲、妬み、絶望・・・さまざまな人間の感情を百物語をモチーフにし又市(これがまたかっこいいんだな)という狂言回しから露にしていく小気味よさが理屈ではなく心に響きます。 とりあえず本を読みましょうよ。そう思えた作品のひとつでした。 「嗤う伊右衛門」もね!すごいんだな、これがまた。
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No.13:
(5pt)

初心者向け短編集

京極夏彦氏が妖怪機関誌「怪」にて連載していた短編集。京極作品は分厚くて入りにくい、という先入観がある方にこそおすすめしたい一作です。一作が70ページ前後とわりかし読みやすく、かつ内容はきっちりと書き込まれている。たたみかけられるような話の展開に、毎回にやりとしてしまいます。
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No.12:
(5pt)

すいません、にわかファンですが・・・

直木賞受賞で彼を知ったにわかファン(名前は知ってたが読むのは初めて)の若造なので前からの読者には怒られそうですが・・・初めて読んだのがこの作品でした。単純に面白かった!!最初は時代物っぽい作品は読まず嫌いでしたがこの作品で払拭できた。妖怪とかそうゆうファンタジーちっくなものは苦手だったけど読んでみると実は・・・まだ読んでない人もいると思うのであまり内容に触れるようなことは言わないほうがいいと思いますが(って言っても他のとこで大体の内容は知れると思うが)本当の問題は人間の情というか人の罪というか・・・様々な悪人が妖怪になぞられて最後には予想外の結末とストーリーが明かされる。1話1話で完結しているので読みやすいと思う。その1話1話の中で様々な伏線が隠されており最後にはびっくり!!みたいな感じ。漢字に疎い自分にはなにやら難しい漢字が出てくるがそれも気にならずすらすらと読める。まさに和製スティーヴンキングと思うのは自分だけ??(作風は異なるが)読書自体するようになったのは最近ですがこれからも彼の作品は読んでいきたいと思う。
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No.11:
(5pt)

思わず唸っちゃう!

始めは登場人物が多かったり、話し言葉が多かったりして、場面を想像するのがちょっと難しいかもしれない。でも、読み進むうちにだんだん引き込まれてしまう。そして結末では、又市たちの仕掛けっぷりに思わず唸っちゃう!何度か読み返していくうちに仲間内の話の内容に思わず苦笑したり、百介のおとぼけぶりにニヤリとしたり。おぎんや治平がいろんな人に化けてるのにびっくりしたり、納得したり、いろんな楽しみ方ができる。DVDと並行して読んでみるのも面白いかも。もちろん「続~」も読みたくなります!
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No.10:
(4pt)

時代の闇を描き出す

 時代は江戸。"あやかし"を操って事件を解決していく御行又市一味を通して(と書くと、いわゆる陰陽師ヒーローものっぽいですが違います)、世の理と人情を描く小説です。短編連作になっていて、非常に読みやすく面白かったです(^^) 第2話には狂言『釣狐』のシテの名前と同じ「白蔵主」、最終話は古代史で大好きな壇林皇后・橘嘉智子ゆかりの「帷子辻」など、私好みのネタも満載で、一気に読み終わってしまいました。もうちょっとじっくり読んでも良かったと後悔。アニメにもなったそうなので、ビデオ探して見ようかしらん?
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No.9:
(5pt)

 § ・・・リン・・・ §

       § 巷説百物語 §他の何かのせいにして罪を犯したり、自分の愛を誰かに押し付けたり。自分を省みたときに、胸をグサリと突いてくる作品です。百物語、というと妖怪ばかり出てきそうですが、彼ら(主人公たち)が戦ったのは、結局人間です。・・・優しい人ができるだけ傷つかないように、幸せになる方法を考えて罪人を断罪する。その為に彼らが考えるトリックに惚れました!舞台の時代こそ違えど、もしかしたら今も身近にあるかもしれない、という恐怖ばかりでした。京極さん天才v
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No.8:
(5pt)

世に不思議なし、世すべて不思議なり

「りん」と鳴る鈴と「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」。世の中の難儀な課題を怪しげな話とからめて鮮やかに解決する手腕は、さすが「小股くぐり」ですが、本当に怪しいのは人の心ということがよくわかります。この本も、そして、「続-」も「後-(直木賞受賞作)」もおすすめです。
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No.7:
(4pt)

さすがです。

江戸時代、全国さまざまな場所で囁かれる妖怪変化の噂。闇に蠢く魑魅魍魎は、みんなひとの心がつくるもの。昔ながらの妖魔の扉絵と、それになぞらえた怪異の数々。短編でありながら奥行きが深く、あやかしを扱いながらひとのこころの強さも描き、メインの登場人物たちの軽妙さがテーマの重さを払拭して意外とさわやかな後味でした。著者ならではの美文はさすが。
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No.6:
(4pt)

近代時代劇??

時代劇、妖怪談、ミステリー・・・・・・そのどれにも当て嵌まってどれにも嵌らぬ斬新さ。夏の夜風も生臭くなりそうな雰囲気の中、ラストまで息を持つかせぬ軽快さで終わる。後味の不思議不気味な話の数々。読み易さ、内容ともに質の高い作品かと・・・・・
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No.5:
(5pt)

読めば嵌まる

 著者本人が認める○殺テイスト溢れる一品!! これが原作の『怪』シリーズが今レンタルビデオでも観られますが、味わいは全く違います。 又、嗤う伊右衛門を呼んだ人も必読。この本のラストエピソードは特に堪らない味わいがあると思います。 で、読んだら速攻『続 巷説百物語』が読みたくなる筈・・・
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No.4:
(5pt)

すらすら読めます

百物語と言っても実際本の内容は7話でした。「100話もあると読めない」と思った人はそんなに入っていないので気軽に読めると思います。本はすらすらと読みやすく、一話一話もちょうど読みやすいくらいの長さなので「何度かに分けて読みたい」と言う人にもお勧めです。時間が少ししかないけど読もうと思う人にも段落がしっかりと区切られているので細かく読むこともできます。怖過ぎず、怖くなさ過ぎず、大人から子供まで読める本だと思います。日本の昔話を読んでみようと思った人は読んでみてください。
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No.3:
(5pt)

wowwowのドラマはどうしても馴染めなかった

ひとことで言えば彼等は必殺仕事人なのに、決して正義の味方というわけではない。また、悪人をバシバシと叩き斬るという感じではなく、手口が巧妙なのだ。タイトルにもなっている「絵本百物語・桃山人夜話」の妖怪話に忠実な展開となっている。堪らなく面白かった。この本の裏表紙がまたすごいのだが、一番最後の話、「帷子辻」に関係してくる。
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No.2:
(4pt)

京極夏彦初心者でも安心してオススメできる一冊

7つの話を「嗤う伊右衛門」でもおなじみ又一・お銀・百介などが転がしていく。それがたとえ悲しい結末を迎えるとわかっていようとも・・・。 内容的にはワンパターンなところがあるが、「時代劇」というものを中心に据えれば我慢できる範囲であろう。 また、この本を原作としてwowowではドラマが。そして同名タイトル「七人みさき」が2000年夏に映画化された。又一役には田辺誠一、お銀役には遠山景織子、百介役に佐野史郎など豪華な顔ぶれである。また、本人が出演していたことも話題に・・・。 悲しくて切ない人間模様が浮き彫りにされたショートストーリーが満載。とても読みやすいです。あの薀蓄がどうも、という京極初心者にも安心してオススメできる一冊です。
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