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死神の浮力
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死神の浮力の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 21~40 2/6ページ
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復讐劇なので、とにかく動機となる事件が居た堪れなくて、読んでて辛い。 千葉のマイペースな性格で中和されてはいるが、それでもしんどかった。 前作は、もうちょっとブラックユーモアみたいな要素が強かった気がするが、今回はシリアスな展開です。 宿敵が主人公に執着する理由付けがもうちょっとあれば良かったが、そこは主人公が小説家という設定なので、まぁいいのか。犯人の末路には、ちょっとガッカリ。この辺が減点要素。 死神自体が浮世離れした設定だけど、もうちょっと生々しい末路で良かったな。 あんまり書くとネタバレになりますが。 伊坂幸太郎はマリアビートルやゴールデンスランバー以降、ちょっと読んでなかったけど、最近殺し屋シリーズの続編以降、ちょこちょこ他の新作も読んでます。 初期作ほどではないけど、ホワイトラビットも面白かったし、他の作品も読んでみようかと思います。 | ||||
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図書館で借りて読んで、文庫本を買って読んで、kindleでも買って読んだ。何度読んでもおもしろい。千葉大好き。続編熱烈希望。 | ||||
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死神『千葉』シリーズ第二弾。 『死神の精度』は死神『千葉』の一人称で語られる連作短編集でしたが、今回は前回同様『千葉』の一人称のパートに加え、『千葉』の調査対象者である「山野辺」による一人称のパートとが交互に進行する長編作品となっています。 殺し屋シリーズの「グラスホッパー」が、殺し屋シリーズ第二弾の「マリアビートル」で質、量ともにパワーアップしましたが、本作死神シリーズでも、読み応えがある分量ながら一気に読ませる筆の巧さで、とても楽しい読書時間が過ごせることは保証します。 そして相変わらずひょうひょうとした『千葉』と、復讐心に燃え切迫感を持つ調査対象者「山野辺」との距離感が、妙な面白みを醸し出しています。 死神が主人公ですので、当然「死」というものも重要なテーマにもなっています。 本書の中で主人公らが交わす会話に次のようなものがあります。 「人間は、その日を摘むこと、日々を楽しむことしかできないんだ。というよりも、それしかできないんだ。なぜなら人間はいつか死ぬから」 「人間は死のことを知っている。そのことを考えないようにしているが、それにしても動物と違い、死ぬことをしっている」 散々使い古された言葉だともいえますが、それでもそのことを死神が主人公の物語で語られると、改めて「死」というものを考えさせられます。 | ||||
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結論は楽しめました。 本城の人物像が山野辺目線だったので本当はどういう人間だったのかが消化不良でした。 死神を楽しめれば音楽好きや雨設定が出てきますが本編にもう少し絡むと前作好きなので良かったかなと思いました。 アイスピックは良いけど自転車は… エピローグは好きです。 | ||||
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千葉さんを見ると、これくらい物事に動じない人間でいられたら、と思います。そういう意味で、手本にしています。最後に明かされた「キャンペーン」の想定外な効用。「彼ら」のやる事は、自然災害と同じで、人智の及ばない恐ろしさがあります。伊坂さん、怖い人かも。 | ||||
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よくこんなストーリーを思い付きますねえ。まさに伊坂ワールド。余人にはなかなか追い付けません。 オチもよかった。ちょっとSFホラーっぽいけど。胸がすきますよね。 あと、人物造形も見事と言う他ありません。千葉ちゃんなんて、みんな好きになっちゃうのでは? | ||||
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辛口のレビューが多くて驚きました。 前作の「精度」も好きでしたが、わたしはこちらの方が好きです。 伊坂さんらしい 良い作品だと思います。 子どもを思う気持ち、描写に涙し読みながらも、千葉さんのちぐはぐな返答に笑い、充分に楽しませてもらいました。 子どもを犯罪で亡くすという辛い設定にも関わらず、読み終えたときには心が温まる。 さすが伊坂幸太郎! | ||||
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大好きなシリーズ。ワクワクしました。死を見つめることができる一冊。 | ||||
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伊坂作品は一貫性がなく、いひょうをつくものばかりですが、これは死神シリーズ2段ということで、少し事前データが 頭にありました。ひょうひょうとした死神のふと見せる人間性はおもしろい。第3段、4段とでるといいなと期待しています。 | ||||
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死神の精度が楽しくて、その続編ということで 期待通りでした。怒り悲しみ笑いありという感じです。 言葉の言い回しや千葉さんの天然ぶりが笑えます。 2度読み確定ですね。 | ||||
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文庫化と同時に購入したのだけれど、ずっと読まずにいました。 レビューでの評価が今ひとつで「つまらないかも」なんて決めつけちゃって。 でもやっぱり読んでみなきゃ評価なんて出来ませんね。 面白かったです。 千葉は相変わらず素敵なままでした。 | ||||
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この作品は、「死神の精度」の続編っていう位置づけですが、あっちはゆるやかに話が繋がった短篇集であるものの、こっちは1つのお話だけの長編。 でね、久しぶりに大変沁みるお話でした。ここ最近読んだ伊坂作品は、「おもしろいもの」ではあったものの、深く心に染み渡るようなものはなかったので、ワタクシ的伊坂幸太郎ランキングの上位5位以内にいれても良いくらいの感想を持ちました。 死神が出てくるお話ですんで、当然「死」というものがテーマになります。このお話でいえば、まだ小学生の中学年だった娘さんを殺害され、その犯人が無罪で釈放された情報を得た両親が復讐を果たすべく動き出す・・・、っていう流れ。娘さんのことを思う両親の心の痛みの描写なんかは、子供のいない私ですら読んでいて本当に心が痛くなりますが、作品全般を通した「死」というものへの考え方や捉え方、人間はどうあるべきなのか?っていうアレコレは大変考えさせられるものばかりであり、多くの示唆に富んでいます。 「死神の精度」も、「終末のフール」も、大いに「死」というものについて考えさせてくれる作品ですが、この「死神の浮力」を加えて、伊坂幸太郎「死」3部作、って感じにしてもいいんじゃないですかね?ファン的にはそう思います。 細かいことを書いてしまうと読む方の楽しみがなくなるので、書くのが難しいですが、1つだけ挙げると、「ファスナーのエピソード」が出てくるんですね。楽しいお話として。「服のファスナーが噛んでしまう」っていう。で、後半、そのエピソードをなぞった話が描かれるわけですが、私はそのシーンを思ったら泣けてしょうがありませんでした。哀しいというか、微笑ましいというか、暖かいというか、寂しいというか、ただ泣けてくる。 伊坂幸太郎先生の実力を感じる本当に素敵な作品です。 | ||||
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好きです。 死神の精度の続編であるこの小説は、あえて前作を読まなくても、 思いっきり楽しめる内容になっています。 作者の描く死神との会話は、あたかも本当に実在するかのような、 まるで見てきたかのようなリアルな表現。 会ってみたい気もするが、会うということはすなわち死を意味する? 1週間以内に遭遇した人の名前が地名だったら、要注意だ! | ||||
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とても美品でした。あまりの安さに不安があったのですが、、、大満足です | ||||
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残り10ページくらいまではほぼ完璧だった 終わり方も悪くなかったと思う だが、もう少し捻ったオチを期待していました うまくサイコパスをやっつけて欲しかったが... | ||||
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伊坂幸太郎の作品、たとえば「オーデュボンの祈り」、「アヒルと鴨のコインロッカー」、「マリアビートル」そして「本作」などには、吐き気をもよおす邪悪とでもいうべき個人、あるいは集団が、時折登場する。 登場人物が彼(彼等)に翻弄され、絶望するのは読んでいて辛くなってしまうことも多々あるが、本作は千葉がいるため、暗くなりがちなテーマの物語が非常に読みやすいものになっていた。 | ||||
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良くできた一つの物語、といった感じです。 死神がいるので、重いシーンもそれほど キツくならず、どこか爽やかな風を もたらしてくれます。笑 飄々としたキャラを書かせたら一級品ですね、伊坂さんは。 「さまよう刃」を読んだ後でしたので、 この物語の結末はどうなるのか…と思いましたが、これが、伊坂さんの答えなのですね。 前作の方が、読んでよかった、という 思いはあったかな。 読了まで時間はかかりました。 | ||||
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前作の「死神の精度」は連作短編集でしたが、こちらは長編です。 このシリーズは、何といっても死神 ・千葉のキャラクターの超然とした浮世離れした(死神だから当然か)行動が魅力です。 この物語でも「渋滞」の話から、「参勤交代」の話が登場します。 そんなものかとも思うと同時に、思わず笑ってしまいます。 この小説の中で、「25人に1人」の話が登場します。 この比率で「良心」のない人間が存在するという訳です。 この中では、本城と言う名前で登場します。 自分の周りを見ても、そんな風には思えないのですが、TVで様々なニュースを見る限りでは、そんなものかなとも思えます。 でも、「泥棒にも一分の理」とかも言いますが・・・。 もう一つこの本の特徴は、ところどころで登場するパスカルの箴言の数々です。 それらが、本当にパスカルのものかどうかは解りませんが、千葉のキャラクターと共に、この小説のいい味付けになっています。 楽しい本でした。 | ||||
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伊坂ワールドはまた新鮮な世界を開きましたね。 千葉さんにあいたい? 怖いですが? | ||||
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あの時の父はこう言った。「じゃあ、俺が先に行って、怖いかどうか見てこよう」(489p) 私の父親は、そんな優しいことは言ってくれなかった。ある日見舞いに行くと、「死んでいくとはこういうことなんだな。やっとわかったよ」と悟ったようなことを言っていたかと思えば、ある日行くと「痛い、怖い、怖い、痛い。そばにいておくれ」と泣きつき、ある日行くと「ありがとう」と生涯言ったこともないような殊勝なことを言っていた。ある日行くと昏睡状態に入っていて、二度と目を覚まさなかった。 伊坂幸太郎の死神千葉シリーズは先が見えない。先が見えないからこそ、死は怖く、いつの時代も人間にとっては最大の難問になっている。 でも、この本を読んで私は「はっ」と思った。父はあの三ヶ月間で、行って帰ってきてくれていたんだ、と。 | ||||
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