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異端者 人間の十字架part 2
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異端者 人間の十字架part 2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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親の財産で遊んで暮らしている。同年の若者が欲しがる物は黙っていても手に入る。大矢にとって人生とは暇つぶしなのだ。何をして暇を潰すかが悩みだった。そして、大矢が興味を抱いた最高の暇つぶしが人殺しである。こればかりは、金で買う事が出来ることではない。 一方、銀座に画廊を開き日本画壇に隠然たる力を持つ日本有数の画商の娘、美奈子も金には不自由していない。だが、人が自分と同じ物を持っていると我慢出来なかった。常に自分は特別だと思っている。服はオートクチュールし、香水は調香師にオリジナルを作らせるほどのこだわりがあった。だが稀に、美奈子と同じものを所有している女を見つけると、堪えきれない殺意の焔が燃え上がり消す事が出来なくなってしまう。こんな危険な女になっていた。 この二人の縁談を決めたのが財界総理と言われる元経団連会長の鶴岡銀治郎であった。こうして、普通では考えられない要因に殺人の動機を持つ危険な者同士の新婚生活が始まるのである。 おそらく森村氏にとってとても忌み嫌う人種であろう。結局この夫婦は猟奇的な殺人魔となり奈落へ落ちる。読者にとっては、溜飲が下がる思いだ。ラストでお馴染みの牛尾刑事が「二人は異端の世界から一時この世に滞在を許された異端者だ」と言っているのが当を得ている。これが、本書のタイトルの意味でなのである。 | ||||
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親の財産で遊んで暮らしている。同年の若者が欲しがる物は黙っていても手に入る。大矢にとって人生とは暇つぶしなのだ。何をして暇を潰すかが悩みだった。そして、大矢が興味を抱いた最高の暇つぶしが人殺しである。こればかりは、金で買う事が出来ることではない。 一方、銀座に画廊を開き日本画壇に隠然たる力を持つ日本有数の画商の娘、美奈子も金には不自由していない。だが、人が自分と同じ物を持っていると我慢出来なかった。常に自分は特別だと思っている。服はオートクチュールし、香水は調香師にオリジナルを作らせるほどのこだわりがあった。だが稀に、美奈子と同じものを所有している女を見つけると、堪えきれない殺意の焔が燃え上がり消す事が出来なくなってしまう。こんな危険な女になっていた。 この二人の縁談を決めたのが財界総理と言われる元経団連会長の鶴岡銀治郎であった。こうして、普通では考えられない要因に殺人の動機を持つ危険な者同士の新婚生活が始まるのである。 おそらく森村氏にとってとても忌み嫌う人種であろう。結局この夫婦は猟奇的な殺人魔となり奈落へ落ちる。読者にとっては、溜飲が下がる思いだ。ラストでお馴染みの牛尾刑事が「二人は異端の世界から一時この世に滞在を許された異端者だ」と言っているのが当を得ている。これが、本書のタイトルの意味でなのである。 | ||||
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