Yの悲劇

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評判

Yの悲劇の評価:

4.09/5点 レビュー 119件。 S ランク

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平均点4.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全127件 81〜100 5/7ページ
No.47
(4pt)

そこまでの名作か?

かつて、人気投票でNo.1に輝いた実績があると聞く。正直、そこまでの大傑作とは、思わない。一番の難点は、〇〇は常識があり、××は物事を知らないという先入観が、物語全体を支配している為、釈然としない。すなわち、推理の根拠が曖昧なために、首を傾げてしまうのだ。登場人物がマトモでない奴ばかりだから尚更そうだろう?探偵も、どうでもいいような人物までに、暖かい眼差しを送っているが、とてもついていけない。犯人の行動パターンや結末のオチまでが、グリーン家と僧正に酷似して、独創性に乏しいし、読んでいても、退屈で仕方なかった。但し、80年前の作品という点を考慮して、☆は4コ進呈。尚、石坂浩二主演でドラマ化されている。リアルタイムで見た記憶では、凶器に関する記述面で修正されていた。このあたりにも、小説版の限界を感じた所以だ。
Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701423
No.46
(1pt)

すいません。星ひとつです。『グリーン家』の足下にもおよばない。

 はじめのほうで、犯人がわかってしまったので、後はレーンの一人よがり(自己陶酔的)な、茶番劇(まるで、ハムレット)を読んでるようだった。ハムレットは、自身の問題として、to be or not to be と苦悩するが、レーンは全然他人事(探偵という、第三者)の、印象(苦悩してました?悩んではいたみたいだけど、苦しんでる様には受けとれませんでした。)しか受けとれなかった。悲劇性という面でも、納得しかねた。それは、病毒について。病毒って、何?ワッセルマン反応が出てくるって事は,たぶん梅毒でしょ。その場合私の知る限り、母子感染認められるが、父子感染は、家庭内感染と同一で、後天的な物と認識出来る。ゆえに、病毒の遺伝的悲劇性はなりたたないと思われる。当時一般的に、梅毒が悲劇的な病気であった事は、想像出来るが、Yの悲劇発表が1932年、ペニシリンの発見が1929年、ハッター家の財力をもってすれば(当時のペニシリンはさぞ、高価だったでしょう。)悲劇というよりは、単に病気、なのでは?バーバラの文才までも、病毒の産物って言われちゃ〜オイオイってツッコミタクなりますよ。現場検証で真犯人を、わざわざ、隠す表現があるし。私はここで、わかりました。『グリーン家』の足下にもおよばない。
Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701423
No.45
(2pt)

時代性

傑作と言われるので読んだが・・・正直そこまで凄いとは思わなかった。

というのも、この作品が発表された当時は「意外な犯人」だったんだろう。
しかし、現在となっては、意外どころか「コイツしかいないでしょ」っていう
人物が犯人なのである。意外性を認めるかどうかで評価が分かれる作品。
現代のミステリーファンだったら、おそらくすぐに犯人が解る。
ただ、犯人は解ってしまっていても、見せ場である「頬の感触」と「ヴァニラの香り」が
判明するくだりは面白い。
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)より
4042507166
No.44
(2pt)

時代性

傑作と言われるので読んだが・・・正直そこまで凄いとは思わなかった。
というのも、この作品が発表された当時は「意外な犯人」だったんだろう。
しかし、現在となっては、意外どころか「コイツしかいないでしょ」っていう
人物が犯人なのである。意外性を認めるかどうかで評価が分かれる作品。
現代のミステリーファンだったら、おそらくすぐに犯人が解る。
ただ、犯人は解ってしまっていても、見せ場である「頬の感触」と「ヴァニラの香り」が
判明するくだりは面白い。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029
No.43
(5pt)

なぜか日本でだけ超有名

エラリー・クイーンのバーナビー・ロス名義による四部作中の第二作で、評価の点からいえば第一作の『Xの悲劇』と拮抗しているものの、少なくとも知名度においては他作を圧倒している名作。クイーンはマンフレッド・リーとフレデリック・ダネイのコンビによる作家であるが、ロス名義の作品が実はクイーン作であることを当時隠しており、二人のうちの一人が覆面をかぶってクイーンvsロスの対談(論争)も行なったことがあるというのだから、何とも手が込んでいる。
 狂った血の流れたハッター一族の家長であるヨーク・ハッターの死体が海から揚がる場面によって悲劇は幕を開ける。「私は完全に正常な精神状態で自殺する」という完璧な遺書は、しかし事件の終わりではなく始まりだった。同家に住む全盲のルイザ・キャンピオンに毒が盛られ、その直後に母親のエミリー・ハッターがマンドリンで撲殺される。元俳優で耳が聞こえない探偵ドルリー・レーンが捜査に乗り出すが……。
 本作の最大の魅力はやはり犯人の意外性であろうが、クイーン作の中で『Yの悲劇』の人気がこんなに高いのは日本だけというのも興味深い。昔は海外ミステリベストテンの常連だった本作も、最近では圏外に去ることが多いのは時代の流れだろうか。
 かつて学友と議論したことがある。なぜ犯人は最後の最後であんなヘマを犯したのか? 答えは言わずもがなだと思うが(犯人のヘマではない)、その点にこの作品を(モラルもしくはリアリティの観点から)支持できない読者もいるのかも知れない。とはいえ読んで損することはないミステリーの古典である。
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)より
4042507166
No.42
(5pt)

なぜか日本でだけ超有名

 エラリー・クイーンのバーナビー・ロス名義による四部作中の第二作で、評価の点からいえば第一作の『Xの悲劇』と拮抗しているものの、少なくとも知名度においては他作を圧倒している名作。クイーンはマンフレッド・リーとフレデリック・ダネイのコンビによる作家であるが、ロス名義の作品が実はクイーン作であることを当時隠しており、二人のうちの一人が覆面をかぶってクイーンvsロスの対談(論争)も行なったことがあるというのだから、何とも手が込んでいる。
 狂った血の流れたハッター一族の家長であるヨーク・ハッターの死体が海から揚がる場面によって悲劇は幕を開ける。「私は完全に正常な精神状態で自殺する」という完璧な遺書は、しかし事件の終わりではなく始まりだった。同家に住む全盲のルイザ・キャンピオンに毒が盛られ、その直後に母親のエミリー・ハッターがマンドリンで撲殺される。元俳優で耳が聞こえない探偵ドルリー・レーンが捜査に乗り出すが……。
 本作の最大の魅力はやはり犯人の意外性であろうが、クイーン作の中で『Yの悲劇』の人気がこんなに高いのは日本だけというのも興味深い。昔は海外ミステリベストテンの常連だった本作も、最近では圏外に去ることが多いのは時代の流れだろうか。
 かつて学友と議論したことがある。なぜ犯人は最後の最後であんなヘマを犯したのか? 答えは言わずもがなだと思うが(犯人のヘマではない)、その点にこの作品を(モラルもしくはリアリティの観点から)支持できない読者もいるのかも知れない。とはいえ読んで損することはないミステリーの古典である。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029
No.41
(5pt)

ミステリの徹底した形式化の果てに顕現したアンチ・ミステリ

ヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』を範としたクイーン初の《館もの》。
犯人が、被害者が食べないはずの梨に毒薬を注射し、その上、
マンドリンという殺傷能力の低い凶器を使ったのはなぜなのか?
犯行現場で、三重苦の女性が触れた犯人の頬の感触や、その時匂ったヴァニラの
香り、そして現場に残されていた注射器と足跡から浮かび上がる犯人像とは……?
犯人を特定する手がかりをフェアに示し、それらを組み合わせることで、
思いもかけない真相を導き出す論理の手筋は流石に堂に入っています。
しかし、本作最大の特色は、多段構えの《意外な犯人》の提示にこそあります。
計画犯による実行犯の《操り》を基本構造とする本作ですが、それに
とどまらず、もう一段、深いところに真相が設定されているのです。
レーンが決して語らなかった“犯人を殺した「犯人」”の衝撃ゆえに、
『Yの悲劇』の名は、ミステリ史において、永遠となったといえます。
Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701423
No.40
(5pt)

本格ミステリの代名詞

ヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』を範としたクイーン初の《館もの》。
犯人が、被害者が食べないはずの梨に毒薬を注射し、その上、
マンドリンという殺傷能力の低い凶器を使ったのはなぜなのか?
犯行現場で、三重苦の女性が触れた犯人の頬の感触や、その時匂ったヴァニラの
香り、そして現場に残されていた注射器と足跡から浮かび上がる犯人像とは……?
犯人を特定する手がかりをフェアに示し、それらを組み合わせることで、
思いもかけない真相を導き出す論理の手筋は流石に堂に入っています。
しかし、本作最大の特色は、多段構えの《意外な犯人》の提示にこそあります。
計画犯による実行犯の《操り》を基本構造とする本作ですが、それに
とどまらず、もう一段、深いところに真相が設定されているのです。
レーンが決して語らなかった“犯人を殺した「犯人」”の衝撃ゆえに、
『Yの悲劇』の名は、ミステリ史において、永遠となったといえます。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029
No.39
(5pt)

当時としては大変『意外な犯人』

少しも意外な犯人ではない、という見方もあるようだが、当時(1932年)としては、これは非常に意外な犯人だったはずである。
意外ではない、と思うのは、現代だからなのだ。
今なら、普通に最初から「あ、こいつが犯人ね」と判る。しょっちゅうある事件だからだ。
しかし当時は、このような犯人はまず絶対といっていいくらい、あり得ないことだった。
考えることさえ恐怖だったはずだ。
従って、この小説の中のレーンの姿勢は、充分頷ける。
「時代」なのだ。これを意外と思うも思わぬも、すべて「時代」。
この小説が書かれた時代を思えば、腰が抜けるくらいな意外さである。
又、凶器を指して「こんなものを選ぶことはあり得ない」とする意見も多いが、それも違う。
今と違って、この犯人が得られる情報量は圧倒的に少ないのだ。つまり、モノを知っていなくて当然なのだ。
現代と同様に思うから、「そんなアホな」なのであって、当時はそれが普通だったことを考えに入れなくてはなるまい。
要するに、これは名作だと思う。
探偵小説黄金期の、私としては「金字塔」と思う。
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)より
4042507166
No.38
(5pt)

当時としては大変『意外な犯人』

少しも意外な犯人ではない、という見方もあるようだが、当時(1932年)としては、これは非常に意外な犯人だったはずである。
意外ではない、と思うのは、現代だからなのだ。
今なら、普通に最初から「あ、こいつが犯人ね」と判る。しょっちゅうある事件だからだ。
しかし当時は、このような犯人はまず絶対といっていいくらい、あり得ないことだった。
考えることさえ恐怖だったはずだ。
従って、この小説の中のレーンの姿勢は、充分頷ける。
「時代」なのだ。これを意外と思うも思わぬも、すべて「時代」。
この小説が書かれた時代を思えば、腰が抜けるくらいな意外さである。
又、凶器を指して「こんなものを選ぶことはあり得ない」とする意見も多いが、それも違う。
今と違って、この犯人が得られる情報量は圧倒的に少ないのだ。つまり、モノを知っていなくて当然なのだ。
現代と同様に思うから、「そんなアホな」なのであって、当時はそれが普通だったことを考えに入れなくてはなるまい。
要するに、これは名作だと思う。
探偵小説黄金期の、私としては「金字塔」と思う。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029
No.37
(5pt)

究極のパズル小説

本書は推理小説史上、最高の推理作品であり、究極のパズル小説だ。
作者は「エジプト十字架の秘密」の中で、「わたしは○○の動機を知っていなかったし、いまこの瞬間でさえも知っていないということです。しかし、実際問題として、どれだけの違いがありますか」と、犯人が明らかになった後でさえ、探偵エラリー・クイーンに語らせている。それは、作者が推理小説をパズル小説として位置づけ、動機の解明など二の次としている姿勢を表している。そして、その姿勢を実践したのが本書なのだ。
本書で犯人はヨーク・ハッターのシナリオどおりに犯行を行なうが(最後でシナリオに背くが)、犯人自身には殺人に関しての何らかの意志や動機というものを感じることはできない。
しかし実際問題として、動機は犯人の心の中にあるもので、犯人自らが語らない限りそれを本当に探り当てるのは不可能だ。だからレーンは動機については多くを語らず、とにかく犯人の条件として適合するデータを揃え、そのデータから唯一無二の犯人を探り当てるのだ。
だからこそ、本書は本格推理小説の王道であるパズル小説No.1として常に称えられ続けてきたのだし、パズル小説である本格推理小説が支持され続ける限り、今後もその賞賛は続くことだろう。
Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701423
No.36
(4pt)

かつてのミステリーNo.1

本作品はかつて、どのミステリー作品の順位投票でも、必ずと言っていい程No.1に挙げられていた古典的名作である。
しかし、「エラリー・クイーン Perfect Guide」(2004年12月発行、ぶんか社)に掲載されているクイーン・ファンによるランキングでは、本作品はクイーン作品の中だけでも5位にランク・ダウンしている。かつては意外性抜群であった本作品の犯人も、奇怪な事件が相次ぐ現代では、それほど意外には感じられなくなってしまった結果ではないかと思う。
犯人の意外性を除く本作品の欠点としては、まず動機が希薄であるということが挙げられる。
実際にレーンの口から真相が明らかにされても、犯人がなぜエミリーを殺さなければならなかったのか、憎悪によるものなのか、それともヨークの復讐のつもりだったのか、あるいは単に面白半分だったのかがよくわからない。
その点、坂口安吾も「『蝶々殺人事件』について」という推理小説論(角川文庫『横溝正史読本』に所収)の中で、犯人の動機が解決篇に至るまでにきちっと描かれていないことから、本作品は傑作の第一条件を失していると指摘しているが、同感である。
また、レーンは、中盤過ぎに犯人が寝室にマンドリンを持ちこんだのが凶器として使用するためだと決めつけるが、これはマンドリンが凶器という結論ありきによる作者のこじつけとしか思えないし、解決篇で犯人が爪先立ちで歩いた理由を説明していないのも片手落ちで、その推理に納得できない部分がある。
しかし、上記を除いてのレーンの論理的推理は、推理小説のお手本ともいうべき素晴らしい出来映えであり、ミステリー・ファンならやはり一度は目を通しておきたいものである。
ちなみに本作品は、ヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』に挑戦した作品としても知られているが、結末が『僧正殺人事件』と同じなので、著者がそれだけヴァン・ダインを意識していたことがわかって面白い。
Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701423
No.35
(4pt)

かつてのミステリーNo.1

本作品はかつて、どのミステリー作品の順位投票でも、必ずと言っていい程No.1に挙げられていた古典的名作である。
しかし、「エラリー・クイーン Perfect Guide」(2004年12月発行、ぶんか社)に掲載されているクイーン・ファンによるランキングでは、本作品はクイーン作品の中だけでも5位にランク・ダウンしている。かつては意外性抜群であった本作品の犯人も、奇怪な事件が相次ぐ現代では、それほど意外には感じられなくなってしまった結果ではないかと思う。

犯人の意外性を除く本作品の欠点としては、まず動機が希薄であるということが挙げられる。
実際にレーンの口から真相が明らかにされても、犯人がなぜエミリーを殺さなければならなかったのか、憎悪によるものなのか、それともヨークの復讐のつもりだったのか、あるいは単に面白半分だったのかがよくわからない。
坂口安吾は「『蝶々殺人事件』について」という推理小説論(角川文庫『横溝正史読本』に所収)の中で、本作品は犯人の動機が解決篇に至るまでにきちっと描かれておらず、「十分にヒントを与えずに、犯人をお当てなさいでは、傑作の第一条件を失している。」と指摘しているが、同感である。

また、レーンは、中盤過ぎに犯人が寝室にマンドリンを持ちこんだのが凶器として使用するためだと決めつけるが、これはマンドリンが凶器という結論ありきによる作者のこじつけとしか思えないし、解決篇で犯人が爪先立ちで歩いた理由を説明していないのも片手落ちで、その推理に納得できない部分がある。
しかし、上記を除いてのレーンの論理的推理は、推理小説のお手本ともいうべき素晴らしい出来映えであり、ミステリー・ファンならやはり一度は目を通しておきたいものである。

ちなみに本作品は、ヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』に挑戦した作品としても知られているが、結末が『僧正殺人事件』と同じなので、著者がそれだけヴァン・ダインを意識していたことがわかって面白い。
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)より
4042507166
No.34
(4pt)

かつてのミステリーNo.1

本作品はかつて、どのミステリー作品の順位投票でも、必ずと言っていい程No.1に挙げられていた古典的名作である。
しかし、「エラリー・クイーン Perfect Guide」(2004年12月発行、ぶんか社)に掲載されているクイーン・ファンによるランキングでは、本作品はクイーン作品の中だけでも5位にランク・ダウンしている。かつては意外性抜群であった本作品の犯人も、奇怪な事件が相次ぐ現代では、それほど意外には感じられなくなってしまった結果ではないかと思う。
犯人の意外性を除く本作品の欠点としては、まず動機が希薄であるということが挙げられる。
実際にレーンの口から真相が明らかにされても、犯人がなぜエミリーを殺さなければならなかったのか、憎悪によるものなのか、それともヨークの復讐のつもりだったのか、あるいは単に面白半分だったのかがよくわからない。
坂口安吾は「『蝶々殺人事件』について」という推理小説論(角川文庫『横溝正史読本』に所収)の中で、本作品は犯人の動機が解決篇に至るまでにきちっと描かれておらず、「十分にヒントを与えずに、犯人をお当てなさいでは、傑作の第一条件を失している。」と指摘しているが、同感である。
また、レーンは、中盤過ぎに犯人が寝室にマンドリンを持ちこんだのが凶器として使用するためだと決めつけるが、これはマンドリンが凶器という結論ありきによる作者のこじつけとしか思えないし、解決篇で犯人が爪先立ちで歩いた理由を説明していないのも片手落ちで、その推理に納得できない部分がある。
しかし、上記を除いてのレーンの論理的推理は、推理小説のお手本ともいうべき素晴らしい出来映えであり、ミステリー・ファンならやはり一度は目を通しておきたいものである。
ちなみに本作品は、ヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』に挑戦した作品としても知られているが、結末が『僧正殺人事件』と同じなので、著者がそれだけヴァン・ダインを意識していたことがわかって面白い。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029
No.33
(5pt)

2度読みでもいいものはいい

最初に読んだときは、相当怖い思いをしつつ読んだ思いがある。この越前訳は、2010年9月現時点での最新の翻訳ということで、またあの「ダビンチもの」の巧みな翻訳者ということで「X」に続き衝動買いしてしまった。怖いポイントはわかっていたので、免疫ができていたのか、そのポイントが来てもそれほど怖い思いをしなかった、これは当然かもしれないが・・・・・。

 再度じっくりこの名作を読むと、再読に値する面白さをあらためて発見できる。個々のキャラクターの異常な行動・発言内容を再確認することによって、「あっそうだったのか」との思いが出てくる。再読に値するミステリーというものはそう多くあるものではない。
 しかし異常な犯人の異常な行動を、「奇異な血筋」とか「家系に先天性の欠陥がある」という面に持ってくるという当時のプロットの置き方は21世紀の今読むとあまり気分のいいものではない。本文庫もそうであるが、最近の出版物によくある最終ページに密やかに印刷されている「差別的表現」云々の一文もあり、だからというわけでもないだろうが、「Yの悲劇」が最近ミステリーベスト1ではなくなってきているのかもしれない。

 初めてこの名作を手にする読者がうらやましい。探偵と一緒になってあの「恐怖の部屋」に潜むゾクゾクとする恐ろしさを一緒に体験できるからだ。卓越したプロットの立て方に驚きと感激を味わうことができるからだ。
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)より
4042507166
No.32
(5pt)

ファントム・レイディとこれ

 数多の推理小説ベスト○○という企画をやると、必ずといていいほどトップ10に入って来るのが、「Yの悲劇」。そして一位を争うとなると、これか「ファントム・レイディ(幻の女)」ということに決まっているようで、ここ数年は「ファントム・レイディ」のほうが若干分がいいようだ。
 しかし、シェイスクピア俳優のドルリー・レーンという稀代の名探偵を生み出したこと、世界一ともいえる恐ろしい場面を我々読者に経験させてくれるということ、E.クイーンのプロット設定の旨さ等々を考えると、総合的には、やはり、私は「Yの悲劇」に軍配を上げざるを得ない。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029
No.31
(4pt)

謎がいっぱい

本作が、なぜにそこまで評価されるのかが、最大のナゾ。
ストーリーも犯人の意外性も、「X」のほうがずっといいと思うけどなあ。
初めて読んだのは30年以上前だけど、「推理の論理性」についてはともかく、「犯人」はすぐわかった・・・っていうか、これだけ手がかりがあるんだから、この「犯人」以外考えられないし。
「エラリー・クイーン」より「ドルリー・レーン」のほうが、なんだか位が上みたいに思われるのは、ただ単に「・・・の謎」より「・・・の悲劇」ってほうが、字面的に、あるいは口に出してみたときに重みがあるから・・・くらいなことなんじゃないでしょうか。
人間の掴み方の深さも、クイーン中期の「災厄の町」のほうが上。
これからクイーンを読んでみようと思う若い方には、ストーリーの面白い「エジプト十字架の謎」や、最後の1行がかっこいい(笑)「Xの悲劇」をお勧めします。
「X」を読んで、探偵としてのドルリー・レーンの成り立ちを知ってから、「Y」、「Z」(あまり面白くないけど、最終作へのつなぎ役)、「最後の悲劇」(クイーンはこれをやりたかったんだと思いますよ。X・Y・Zを伏線にして、究極の「○○な○○」を作り出すっていう気の長い構想)を読むのがいいと思います。



Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)より
4042507166
No.30
(4pt)

謎がいっぱい

本作が、なぜにそこまで評価されるのかが、最大のナゾ。
ストーリーも犯人の意外性も、「X」のほうがずっといいと思うけどなあ。
初めて読んだのは30年以上前だけど、「推理の論理性」についてはともかく、「犯人」はすぐわかった・・・っていうか、これだけ手がかりがあるんだから、この「犯人」以外考えられないし。
「エラリー・クイーン」より「ドルリー・レーン」のほうが、なんだか位が上みたいに思われるのは、ただ単に「・・・の謎」より「・・・の悲劇」ってほうが、字面的に、あるいは口に出してみたときに重みがあるから・・・くらいなことなんじゃないでしょうか。
人間の掴み方の深さも、クイーン中期の「災厄の町」のほうが上。
これからクイーンを読んでみようと思う若い方には、ストーリーの面白い「エジプト十字架の謎」や、最後の1行がかっこいい(笑)「Xの悲劇」をお勧めします。
「X」を読んで、探偵としてのドルリー・レーンの成り立ちを知ってから、「Y」、「Z」(あまり面白くないけど、最終作へのつなぎ役)、「最後の悲劇」(クイーンはこれをやりたかったんだと思いますよ。X・Y・Zを伏線にして、究極の「○○な○○」を作り出すっていう気の長い構想)を読むのがいいと思います。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029
No.29
(2pt)

駄作

ミステリ史上最高傑作のひとつとして名高い本作ですが、
おそらくギャグではないかと思われます。

論理の極致などと謳っておきながら名探偵の推理は突っ込みどころが多く
そしてそれをこれまたいかにもといった口調で語ってくるので
いちいち馬鹿みたいに腰を抜かしてるワトソン役と合わせて
とても滑稽です。

仮に論理的整合性が完璧であったとしても、
そもそもこの作品は読み物として面白くないです。
ストーリー全体を通して陰鬱とした雰囲気が漂っている
みたいな効果を狙ったんだろうけど、
ただひたすら退屈なだけ。
ページをめくる気にならない。
事件や登場人物に魅力が無いから、真犯人やトリックにも興味が湧かない。
読み進めるのが苦痛でした。



Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)より
4042507166
No.28
(2pt)

駄作

ミステリ史上最高傑作のひとつとして名高い本作ですが、
おそらくギャグではないかと思われます。
論理の極致などと謳っておきながら名探偵の推理は突っ込みどころが多く
そしてそれをこれまたいかにもといった口調で語ってくるので
いちいち馬鹿みたいに腰を抜かしてるワトソン役と合わせて
とても滑稽です。
仮に論理的整合性が完璧であったとしても、
そもそもこの作品は読み物として面白くないです。
ストーリー全体を通して陰鬱とした雰囲気が漂っている
みたいな効果を狙ったんだろうけど、
ただひたすら退屈なだけ。
ページをめくる気にならない。
事件や登場人物に魅力が無いから、真犯人やトリックにも興味が湧かない。
読み進めるのが苦痛でした。
Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2) Amazon書評・レビュー: Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)より
4488104029