Xの悲劇

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評判

Xの悲劇の評価:

4.05/5点 レビュー 107件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全129件 21〜40 2/7ページ
No.109
(5pt)

【名作】全作品が「東西ミステリーベスト100」に入る、エラリークイーンの筆致が冴えていた頃の、ドルリーレーン登場の初作品です

ご存知、当初、バーナビーロス名義で発表されたエラリークイーンの俳優探偵ドルリーレーンを主人公とする4長編の最初の作品です

時期的にも、「ギリシャ棺の謎」「エジプト十字架の謎」「Yの悲劇」ら、いずれも、文藝春秋による「東西ミステリーベスト100」の上位に入る作品が刊行された1932年の作品でもあり、冴えた筆致が味わえます

さて、エラリークイーンのアガサクリスティーらとの比較でいえば、多くの著作で出される「読者への公開状」にも代表されるとおり、徹底した論理性でしょうか
本作も、殆どわかりませんが、最後のドルリーレーンの「犯人決定に至る論理」を読むと、「確かに、犯人は、あの男になるなあ」と思わせ、途中途中のプロットも、その論理を裏付けるために、レーンが取った行動であることがわかります

現在の推理小説も、ストーリー展開等、面白い面はあるのですが、やはり、この頃の「謎解きに主軸を置いた本格的推理小説」は面白いなあと思った1冊でした
Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488104436
No.108
(5pt)

波瀾万丈で曲折に富む物語展開

中学生の時に読んだ際は悠然とした『Y』に比べて随分ドタバタした話だなと思ったものだが、新訳の読み易さもあり、波瀾万丈で曲折に富むストーリー展開で一気に面白く読み通した。ジェフリー・ディーヴァーの諸作のプロトタイプになったのではないかという趣きもある。
レーンの過剰なスーパーマンぶりやホームズ譚を思わせる伝奇小説的な動機など現在の視点からはいささか古めかしい箇所も散見されるが、大都市ニューヨークを縦横に舞台に据えた物語のダイナミズム、偏執的なまでの論理へのこだわり、これ以上無い見事な幕切れと近年『Y』よりも評価が高まっているのも納得がいく出来栄えだ。
Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488104436
No.107
(5pt)

今読んでも面白い歴史的傑作

路面電車内で不可解な殺人があり・・・というお話。

レーン4部作の記念すべき第1作ですが、恥ずかしながら今回が初読です。感想を言えば、今2019年くらいの視点で読むと、少し古めかしい感じもしますし、こういう事自体があるかどうか疑問ですが、この小説が書かれた時点では画期的だったのは判るし、今100年くらい経っても面白く読めるので、良く出来た推理小説とは言えると思いました。

中で出てくる殺人方法ですが、興を削ぐと未読の方に悪いので、漠然といいますと、江戸川乱歩と小林秀雄の対談で、小林が確率的に不確定で、穴があると指摘していて、私もそう思いますが、これはこれでいいと思います。ここで殺人が起こる為に続く殺人が起こるという前提上、必要があったと思います。

動機は、これも興を削ぐとまずいので書けませんが、この頃の推理小説で割とありがちな物で、些か類型的ではありますが、まぁ納得できました。

最初からエラリー・クィーン名義にしなかった理由が後ろに書いてありますが、作品の構成や謎解きから最初からクィーンが書いたと判った人もいたかも。国名シリーズと殆ど変わらないので。

☆の数は迷いましたが、歴史的価値を鑑みてこうしておきました。甘いかもしれませんが。すいません。

今読んでも面白い歴史的傑作。是非ご一読を。
Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488104436
No.106
(4pt)

複雑で周到な連続殺人事件

エラリー・クイーンは、マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイの合作ペンネームである。
 株式仲買人のロングストリートが電車の中で殺される。ポケットに針の刺さったコルクが入れられ、この針に高濃度のニコチンが塗られていたらしい。サム警視たちはドルリー・レーン探偵に推理を依頼。レーンは60歳の元・俳優である。
 ロングストリートを殺す動機を持っていそうな人物は多い。共同経営者のドゥイットは妻をロングストリートに寝取られたことがあるらしいし、税務官のコリンズはロングストリートの推薦銘柄で大損している。秘書もロングストリートに捨てられた過去がある。事情を聞いたレーンは早々に犯人の目星はついたと言明する。しかし、正体を明かすのを早まるのは危険、ともったいぶる。サム警視たちはそんなレーンを疑いつつ、独自に捜査を進める。
 そんなとき、電車の車掌から、自分が知っている秘密を打ち明けると警察に連絡がある。サム警視たちはこれに飛びつくのだが、待ち合わせ場所のフェリー発着場で車掌は海に突き落とされた挙句、船に挟まれて惨殺されてしまう。
 警察はドゥイットを疑う。ドゥイットの行動は怪しい。ドゥイットは逮捕され、起訴されるが、裁判でドゥイットが車掌殺しの犯人ではないことが明らかとなり事件は振り出しに戻る。すると、今度はドゥイットが射殺されてしまう。レーンはドゥイットを守れなかったことについて自責の念に駆られる。その一方、犯人Xは目的を果たしたから、もう殺人は起こらないと宣言する。やがて、ロングストリートやドゥイットの複雑な過去が明らかとなり、レーンは推理を披露、犯人の周到さが暴かれていく。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.105
(4pt)

複雑で周到な連続殺人事件

エラリー・クイーンは、マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイの合作ペンネームである。
 株式仲買人のロングストリートが電車の中で殺される。ポケットに針の刺さったコルクが入れられ、この針に高濃度のニコチンが塗られていたらしい。サム警視たちはドルリー・レーン探偵に推理を依頼。レーンは60歳の元・俳優である。
 ロングストリートを殺す動機を持っていそうな人物は多い。共同経営者のドゥイットは妻をロングストリートに寝取られたことがあるらしいし、税務官のコリンズはロングストリートの推薦銘柄で大損している。秘書もロングストリートに捨てられた過去がある。事情を聞いたレーンは早々に犯人の目星はついたと言明する。しかし、正体を明かすのを早まるのは危険、ともったいぶる。サム警視たちはそんなレーンを疑いつつ、独自に捜査を進める。
 そんなとき、電車の車掌から、自分が知っている秘密を打ち明けると警察に連絡がある。サム警視たちはこれに飛びつくのだが、待ち合わせ場所のフェリー発着場で車掌は海に突き落とされた挙句、船に挟まれて惨殺されてしまう。
 警察はドゥイットを疑う。ドゥイットの行動は怪しい。ドゥイットは逮捕され、起訴されるが、裁判でドゥイットが車掌殺しの犯人ではないことが明らかとなり事件は振り出しに戻る。すると、今度はドゥイットが射殺されてしまう。レーンはドゥイットを守れなかったことについて自責の念に駆られる。その一方、犯人Xは目的を果たしたから、もう殺人は起こらないと宣言する。やがて、ロングストリートやドゥイットの複雑な過去が明らかとなり、レーンは推理を披露、犯人の周到さが暴かれていく。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.104
(4pt)

複雑で周到な連続殺人事件

エラリー・クイーンは、マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイの合作ペンネームである。
 株式仲買人のロングストリートが電車の中で殺される。ポケットに針の刺さったコルクが入れられ、この針に高濃度のニコチンが塗られていたらしい。サム警視たちはドルリー・レーン探偵に推理を依頼。レーンは60歳の元・俳優である。
 ロングストリートを殺す動機を持っていそうな人物は多い。共同経営者のドゥイットは妻をロングストリートに寝取られたことがあるらしいし、税務官のコリンズはロングストリートの推薦銘柄で大損している。秘書もロングストリートに捨てられた過去がある。事情を聞いたレーンは早々に犯人の目星はついたと言明する。しかし、正体を明かすのを早まるのは危険、ともったいぶる。サム警視たちはそんなレーンを疑いつつ、独自に捜査を進める。
 そんなとき、電車の車掌から、自分が知っている秘密を打ち明けると警察に連絡がある。サム警視たちはこれに飛びつくのだが、待ち合わせ場所のフェリー発着場で車掌は海に突き落とされた挙句、船に挟まれて惨殺されてしまう。
 警察はドゥイットを疑う。ドゥイットの行動は怪しい。ドゥイットは逮捕され、起訴されるが、裁判でドゥイットが車掌殺しの犯人ではないことが明らかとなり事件は振り出しに戻る。すると、今度はドゥイットが射殺されてしまう。レーンはドゥイットを守れなかったことについて自責の念に駆られる。その一方、犯人Xは目的を果たしたから、もう殺人は起こらないと宣言する。やがて、ロングストリートやドゥイットの複雑な過去が明らかとなり、レーンは推理を披露、犯人の周到さが暴かれていく。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.103
(5pt)

すっかりエラリー・クイーン作品の虜です。

私自身、初のエラリー・クイーン作品。
先般、有栖川有栖氏の『月光ゲーム』を読んでいたら、ミステリーの古典・名作への引用が多々あり。
すっかり興味をそそられ、矢も盾もたまらず...とばかりに名作と名高い『Yの悲劇』を読みたい!
と、その前に、ここはきちんと順番通り。ということで。
初エラリー・クイーンは、ドルリー・レーンシリーズ第一作目の『Xの悲劇』です。

他のミステリー作品よりも時間をかけて拝読し、すっかり堪能させていただいた本作。
じっくりと味わわせていただきました。

読み始めはさすがに、すっとは頭に入ってこない部分がそれなりにあり...
1930年代の米国の情景描写や登場人物の身なり・特徴。
事件にまつわる細かい描写。
特に、シェークスピア色の濃いドルリー・レーンまわりの描写は、本書の記載と脳内イメージをつなげるのに多少の時間が必要でした。

が。

ページが進むにつれ、グイグイ引き込まれる。
中盤に来ると、一言一句、逃せなくなる。
いつの間にやら、事件関連の描写や謎解きにつながりそうな些細なことでもメモを取る。
などなど...すっかり物語に引き込まれ。

そして、謎が一気に、なおかつ、理路整然と解きほぐされていく最終章。
関連する描写・記載を、ページをめくりめくって確認しながらの、謎解きへののめり込み。

エラリー・クイーン作品にすっかり魅了された自分がそこにいました...

ミステリー作品へのスタンスや読み方をすっかり変えてくれた本作。
次作の『Yの悲劇』。
とてもとても楽しみです。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.102
(5pt)

すっかりエラリー・クイーン作品の虜です。

私自身、初のエラリー・クイーン作品。
先般、有栖川有栖氏の『月光ゲーム』を読んでいたら、ミステリーの古典・名作への引用が多々あり。
すっかり興味をそそられ、矢も盾もたまらず...とばかりに名作と名高い『Yの悲劇』を読みたい!
と、その前に、ここはきちんと順番通り。ということで。
初エラリー・クイーンは、ドルリー・レーンシリーズ第一作目の『Xの悲劇』です。

他のミステリー作品よりも時間をかけて拝読し、すっかり堪能させていただいた本作。
じっくりと味わわせていただきました。

読み始めはさすがに、すっとは頭に入ってこない部分がそれなりにあり...
1930年代の米国の情景描写や登場人物の身なり・特徴。
事件にまつわる細かい描写。
特に、シェークスピア色の濃いドルリー・レーンまわりの描写は、本書の記載と脳内イメージをつなげるのに多少の時間が必要でした。

が。

ページが進むにつれ、グイグイ引き込まれる。
中盤に来ると、一言一句、逃せなくなる。
いつの間にやら、事件関連の描写や謎解きにつながりそうな些細なことでもメモを取る。
などなど...すっかり物語に引き込まれ。

そして、謎が一気に、なおかつ、理路整然と解きほぐされていく最終章。
関連する描写・記載を、ページをめくりめくって確認しながらの、謎解きへののめり込み。

エラリー・クイーン作品にすっかり魅了された自分がそこにいました...

ミステリー作品へのスタンスや読み方をすっかり変えてくれた本作。
次作の『Yの悲劇』。
とてもとても楽しみです。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.101
(5pt)

すっかりエラリー・クイーン作品の虜です。

私自身、初のエラリー・クイーン作品。
先般、有栖川有栖氏の『月光ゲーム』を読んでいたら、ミステリーの古典・名作への引用が多々あり。
すっかり興味をそそられ、矢も盾もたまらず...とばかりに名作と名高い『Yの悲劇』を読みたい!
と、その前に、ここはきちんと順番通り。ということで。
初エラリー・クイーンは、ドルリー・レーンシリーズ第一作目の『Xの悲劇』です。

他のミステリー作品よりも時間をかけて拝読し、すっかり堪能させていただいた本作。
じっくりと味わわせていただきました。

読み始めはさすがに、すっとは頭に入ってこない部分がそれなりにあり...
1930年代の米国の情景描写や登場人物の身なり・特徴。
事件にまつわる細かい描写。
特に、シェークスピア色の濃いドルリー・レーンまわりの描写は、本書の記載と脳内イメージをつなげるのに多少の時間が必要でした。

が。

ページが進むにつれ、グイグイ引き込まれる。
中盤に来ると、一言一句、逃せなくなる。
いつの間にやら、事件関連の描写や謎解きにつながりそうな些細なことでもメモを取る。
などなど...すっかり物語に引き込まれ。

そして、謎が一気に、なおかつ、理路整然と解きほぐされていく最終章。
関連する描写・記載を、ページをめくりめくって確認しながらの、謎解きへののめり込み。

エラリー・クイーン作品にすっかり魅了された自分がそこにいました...

ミステリー作品へのスタンスや読み方をすっかり変えてくれた本作。
次作の『Yの悲劇』。
とてもとても楽しみです。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.100
(4pt)

アメリカ的でアクの強いドルリー・レーン

本格ミステリの古典的名作として期待通り読み応え十分の作品だった。名探偵役のドルリー・レーンは引退したシェイクスピア劇の名優で、耳が聞こえないが読唇術を駆使する超個性派。何となく「安楽椅子探偵」のイメージだったが、中盤からは実に精力的に行動するのは驚き。で、舞台俳優だった強みを生かしては他人になりすましの変装をするのは面白いんだけど、あまり意味がなさそうなのがご愛嬌。事あるごとにシェイクスピア作品からのセリフを引用して煙に巻くし、犯人を推測してるのになかなか明かすとせず警察側をイラつかせる、けれんみだらけのアクの強い探偵だ。
 実はこのレーンのアクの強いキャラが一番面白かったのだが、本格ミステリらしく彼の推理が極めて論理的で、よく考えると「?」でもこれだけ演出たっぷりに種明かしされると、つい「なるほど」と納得させられてしまう。数日前に感想を書いた「悪魔が来りて笛を吹く」の、論理的推理なんかしない金田一耕助と好対照と思った。もっとも、だからレーンの方が金田一より優れているとは言えまい。つまるところ、国民性の違いであって、日本人的には理詰めで主張の強いレーンはとても好きになれず、どこか抜けた感じで人情味の感じられる金田一の方に好感を覚えると思うのだ。例えば本作での法廷闘争画面なんか正に欧米感覚で興味深かったけども、日本人的にはなじめない。薩摩藩的な「義を言うな!」が日本人の感性の根っこにあって、アメリカ人はこんな理屈っぽいのか、と比較文化論的に読むと興味が尽きないように思った。
 ともあれこの理屈っぽさこそ本格ミステリの醍醐味とも言えるわけで、小技的トリックをぎっしり詰め込み名探偵が鮮やかな推理を披露する本作が名作であることに異論はない。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.99
(4pt)

アメリカ的でアクの強いドルリー・レーン

本格ミステリの古典的名作として期待通り読み応え十分の作品だった。名探偵役のドルリー・レーンは引退したシェイクスピア劇の名優で、耳が聞こえないが読唇術を駆使する超個性派。何となく「安楽椅子探偵」のイメージだったが、中盤からは実に精力的に行動するのは驚き。で、舞台俳優だった強みを生かしては他人になりすましの変装をするのは面白いんだけど、あまり意味がなさそうなのがご愛嬌。事あるごとにシェイクスピア作品からのセリフを引用して煙に巻くし、犯人を推測してるのになかなか明かすとせず警察側をイラつかせる、けれんみだらけのアクの強い探偵だ。
 実はこのレーンのアクの強いキャラが一番面白かったのだが、本格ミステリらしく彼の推理が極めて論理的で、よく考えると「?」でもこれだけ演出たっぷりに種明かしされると、つい「なるほど」と納得させられてしまう。数日前に感想を書いた「悪魔が来りて笛を吹く」の、論理的推理なんかしない金田一耕助と好対照と思った。もっとも、だからレーンの方が金田一より優れているとは言えまい。つまるところ、国民性の違いであって、日本人的には理詰めで主張の強いレーンはとても好きになれず、どこか抜けた感じで人情味の感じられる金田一の方に好感を覚えると思うのだ。例えば本作での法廷闘争画面なんか正に欧米感覚で興味深かったけども、日本人的にはなじめない。薩摩藩的な「義を言うな!」が日本人の感性の根っこにあって、アメリカ人はこんな理屈っぽいのか、と比較文化論的に読むと興味が尽きないように思った。
 ともあれこの理屈っぽさこそ本格ミステリの醍醐味とも言えるわけで、小技的トリックをぎっしり詰め込み名探偵が鮮やかな推理を披露する本作が名作であることに異論はない。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.98
(4pt)

アメリカ的でアクの強いドルリー・レーン

本格ミステリの古典的名作として期待通り読み応え十分の作品だった。名探偵役のドルリー・レーンは引退したシェイクスピア劇の名優で、耳が聞こえないが読唇術を駆使する超個性派。何となく「安楽椅子探偵」のイメージだったが、中盤からは実に精力的に行動するのは驚き。で、舞台俳優だった強みを生かしては他人になりすましの変装をするのは面白いんだけど、あまり意味がなさそうなのがご愛嬌。事あるごとにシェイクスピア作品からのセリフを引用して煙に巻くし、犯人を推測してるのになかなか明かすとせず警察側をイラつかせる、けれんみだらけのアクの強い探偵だ。
 実はこのレーンのアクの強いキャラが一番面白かったのだが、本格ミステリらしく彼の推理が極めて論理的で、よく考えると「?」でもこれだけ演出たっぷりに種明かしされると、つい「なるほど」と納得させられてしまう。数日前に感想を書いた「悪魔が来りて笛を吹く」の、論理的推理なんかしない金田一耕助と好対照と思った。もっとも、だからレーンの方が金田一より優れているとは言えまい。つまるところ、国民性の違いであって、日本人的には理詰めで主張の強いレーンはとても好きになれず、どこか抜けた感じで人情味の感じられる金田一の方に好感を覚えると思うのだ。例えば本作での法廷闘争画面なんか正に欧米感覚で興味深かったけども、日本人的にはなじめない。薩摩藩的な「義を言うな!」が日本人の感性の根っこにあって、アメリカ人はこんな理屈っぽいのか、と比較文化論的に読むと興味が尽きないように思った。
 ともあれこの理屈っぽさこそ本格ミステリの醍醐味とも言えるわけで、小技的トリックをぎっしり詰め込み名探偵が鮮やかな推理を披露する本作が名作であることに異論はない。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.97
(4pt)

わくわくしています

中学生の頃、エラリークイーンにはまっていました。そのきっかけになった本です。40年ぶりに読んでます。とても面白いです。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.96
(4pt)

わくわくしています

中学生の頃、エラリークイーンにはまっていました。そのきっかけになった本です。40年ぶりに読んでます。とても面白いです。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.95
(4pt)

わくわくしています

中学生の頃、エラリークイーンにはまっていました。そのきっかけになった本です。40年ぶりに読んでます。とても面白いです。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.94
(5pt)

第一の犯行でホシの目星は付く…ホントかいな

聴覚を失った元俳優:ドルリー・レーン氏が探偵となるミステリーです。状況証拠と物的証拠で論理的に犯人を探し当てるレーン探偵、カッコイイです。「聴覚が無い」=「探偵だけに聞こえた〇〇の音から犯人を推測~等、『探偵役のみが気付いた手掛かり』が無い」ということ。字面上の情報のみで論理的推理を元に、読者なら誰でも犯人を見つけられるハズですが…私には不可能でした。
レーン氏の謎解きを読むと、第一の犯行でホシの目星は付くそうです。言われてみればその通りですが、言われて初めて合点する人は探偵には向きませんね。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.93
(5pt)

第一の犯行でホシの目星は付く…ホントかいな

聴覚を失った元俳優:ドルリー・レーン氏が探偵となるミステリーです。状況証拠と物的証拠で論理的に犯人を探し当てるレーン探偵、カッコイイです。「聴覚が無い」=「探偵だけに聞こえた〇〇の音から犯人を推測~等、『探偵役のみが気付いた手掛かり』が無い」ということ。字面上の情報のみで論理的推理を元に、読者なら誰でも犯人を見つけられるハズですが…私には不可能でした。
レーン氏の謎解きを読むと、第一の犯行でホシの目星は付くそうです。言われてみればその通りですが、言われて初めて合点する人は探偵には向きませんね。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.92
(5pt)

第一の犯行でホシの目星は付く…ホントかいな

聴覚を失った元俳優:ドルリー・レーン氏が探偵となるミステリーです。状況証拠と物的証拠で論理的に犯人を探し当てるレーン探偵、カッコイイです。「聴覚が無い」=「探偵だけに聞こえた〇〇の音から犯人を推測~等、『探偵役のみが気付いた手掛かり』が無い」ということ。字面上の情報のみで論理的推理を元に、読者なら誰でも犯人を見つけられるハズですが…私には不可能でした。
レーン氏の謎解きを読むと、第一の犯行でホシの目星は付くそうです。言われてみればその通りですが、言われて初めて合点する人は探偵には向きませんね。
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4488104010
No.91
(4pt)

本格推理の教科書的作品

エラリークィーンの悲劇シリーズの1作目で、本格推理ファンなら一度は読んでおかなければならないと思いながら読んでない作品の代表でもある。
こういう古典的傑作というのは一般的な絶賛ぶりに比例して、今読むとさほどでも・・・・って感じになるのが常だが、この古典作を下敷きにして後世の作家達がさらに発展させてきているので、その部分は対象割り引いて評価しないといけないだろう。
正直、今読んでも十分楽しめる作品ではあるが、ストーリー的にはさほど驚きはない。
だが、ラストの犯人を論理的に絞りこんでいく過程はさすが本格推理の教科書とされているだけのことはある。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.90
(4pt)

本格推理の教科書的作品

エラリークィーンの悲劇シリーズの1作目で、本格推理ファンなら一度は読んでおかなければならないと思いながら読んでない作品の代表でもある。
こういう古典的傑作というのは一般的な絶賛ぶりに比例して、今読むとさほどでも・・・・って感じになるのが常だが、この古典作を下敷きにして後世の作家達がさらに発展させてきているので、その部分は対象割り引いて評価しないといけないだろう。
正直、今読んでも十分楽しめる作品ではあるが、ストーリー的にはさほど驚きはない。
だが、ラストの犯人を論理的に絞りこんでいく過程はさすが本格推理の教科書とされているだけのことはある。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415