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棟居刑事の復讐



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棟居刑事の復讐の評価: 3.00/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

「復讐」とは何だ

暗い過去を振り捨て、栄耀栄華を掴もうとするその直前にあらわれた自分の過去を知るもの。彼女らを殺害することで現在を生き延びようとする。森村における犯罪者とは基本的に清張によって確立された過去の隠蔽を動機とするものである。必然的に彼の生涯を追うことでその犯罪の動機、人間関係がほぐれ、ばらばらに見えた犯罪が収斂してゆくというかたちをとるが、これがまさにパターン化したとき、大物はみな後ろめたいという森村の基本的人間観が出現する。当然、警察小説である以上、ある程度のパターンは許されるだろうが、本書の場合、「復讐」という語が犯罪者の摘発以上の意味を持ちえず(本人はもっと深みをもたせたかったのだろうが)、中途半端な感を否めない。また殺害された同僚の娘の位置もやはり不明確で、随所にものたりなさがある。しかし安定した作品である事は間違いなく、森村の標準作ではあろう。
棟居刑事の復讐 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:棟居刑事の復讐 (角川文庫)より
4041753376

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