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(短編集)

春、バーニーズで



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春、バーニーズでの評価: 3.91/5点 レビュー 34件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(3pt)

30代、40代のひとに共感か?読みやすい恋愛小説。

若い頃には、確実な道が安楽な道に見えることがある。しかし若くなくなると、
その安楽な道に必死に引き返そうとしている自分に気づく。

なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。
春、バーニーズでAmazon書評・レビュー:春、バーニーズでより
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No.13:
(4pt)

吉田修一らしい!

きっと読み終わった後、不思議なすがすがしさと、
「結局何が言いたかったんだろう」という感情を抱くと思います!
でもそれが吉田さんの良いところなんです(^。^)!
人物の描写もうまいし、共感できる点も多いです。
最終章は特に、主人公さえも誰なんだろうと思ってしまう
と思いますが、それは個人の考え一つなんだと思います^^
読後に奇妙な感情をもたらしてくれる本です!

ぜひ読んでみてください!
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No.12:
(5pt)

理想の生活

本当にふとした瞬間に全てのことから開放されたくなるときがある。決して辛いことが多いとか、嫌な人がいるとか、そういうことではない。何気ない生活の一瞬にそれはやってくる。

自分が理想だと思っている生活、他人が理想だと思っている生活、自分が理想だと思い込もうとしている生活。自分の求めている姿が自分にも分からないから、全てを投げ出したくなる。

相手の心の中を完全に読むことが出来ない以上、相手への負い目は拭い去ることは出来ない。相手が負い目だと思っていることを、自分が気にしていないことを伝えられないもどかしさ。払拭しきれない、証明することが出来ない誤解。

「楽園」に出てくる女性は誰なのか。昔同棲していたオカマか、昔付き合っていた女性か、瞳か。それとも全く関係の無い一話なのか。著者が意図していた相手が誰だとしても、結末には変わりはない。

主人公の選んだ道。たとえ何があったとしても、最後に残っているものはそれだけ。
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No.11:
(3pt)

かる〜く読めちゃう

小説にも、主食 副食 橋休め デザート ジャンクフード

と、色々タイプがありますが、

これは、ワインにあう軽食といった感じ。

短編集で、気軽に読めます。

ほんと、お風呂上りにお酒を飲みながら、ゆっくりかる〜く

読むのにお勧め。後読感も悪くない感じ。

20代後半〜30代にお勧めの一冊です。
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No.10:
(4pt)

派手さはありませんが思わず泣かされてしまいました

はじめは軽いノリで「うん、うん、それで?」という感じで読み進んでいましたが、ラスト近く(個人的には「パーキングエリア」の章)で泣かされました。いかにも吉田修一という感じです。主人公の小心者的心情(たとえば、「衝撃」的な行動の内実は意外に冷静なものであると思ってみたり、先輩の飲みをむげに断ってしまったが、あれでよかったのかと悩んでみたりする)に共感しているうちにストーリーに引き込まれてしまうのです。地方から東京に出てきたものの、都会の洗練さになじめきれなく、どこか土臭い。かといって地方の生活には戻れないような。何者かになろうと東京に出てきたものの、何者になれたわけでもなく、それでも現実と折り合いを付けて、それなりに東京で生きている。地方出身の東京人が読むと妙な親近感を覚えてしまうストーリーです。小説の形式は、「日曜日たち」系列ですが、「日曜~」より洗練されています。それゆえ、あえて4つ星にしました。うますぎるのですヨ。
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No.9:
(5pt)

秀逸!

1968年生まれ
法政大卒
僕と似たような感じでがする『パーク・ライフ』で芥川賞受賞うまい。勉強になる。150ページ、5作からなる短編小説集なぜかなかなか先に読み進められなかった
厚い紙を使っているからかもしれないバツイチ、子供ひとり付きの女と結婚した男の話
筒井(主人公)、瞳(妻)、文樹(子供)のトリオ秀逸。純文学!
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No.8:
(5pt)

読み手の生活の一部

すでに前のレビューでもあったが、最終章「楽園」。ここにこの小説のすべてが詰まっており、この最終章のためにそれまでの四章があるのだと思う。
 最終章に出てくる「彼女」とはすべての登場人物に当てはめることができると思う。妻の瞳も昔の彼女・美雪も、もちろんオカマの「その人」も。そしてそれ以外の誰でも、「彼女」に当てはまる。もっと言ってしまえば、最終章の「ぼく」とは主人公の筒井ではない。最後の「楽園」とは物語の一部ではなく、読み手の生活の一部なのだ。僕はこれを読んでそう思った。 上に、すべては最終章のためにある、というようなことを書いたがこれは他の四章をないがしろにしてよいというわけではない。むしろその四章に吉田氏の魅力が詰まっており、その四章がまさに「小説」なのだと思う。 人間同士の距離をうまく描く吉田修一氏、これぞ吉田修一の小説です。
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No.7:
(5pt)

やばい!!やばい!!

書き直したのですが、批判される人も多いかと思いますが、
やばいです!!!吉田さんファンの自分には、ヒット~!!
って感じですね。はっきり言って、具体的にこの本は何を伝えたいのか、何を言いたいのかなんて分からないんです。。おいおいって
感じですが、吉田さんの本って大体そうじゃないですか??
あとはご想像~♪みたいな。そんな無責任な言い方ではありませんが。
でもこの、なんつーーか、アッサリ感がたまらない!!
こーーーーさらっとしてるというか。。。。
中学生のガキですが、これくらいで説明するのが精一杯かと。。。でも自分はこのアッサリ感と《だからと言って浅い話ではない!!》
さらっとした会話がたまらないのです!!もーーホントやばい!!
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No.6:
(5pt)

平凡なサラリーマンにも人生がある

主人公は世間的に見たら、30代妻子持ちのサラリーマンで個性を埋没される。
毎日満員電車に揉まれ、休日は家族サービスにいそしむ。
その外側だけ見てると、そこに非凡は存在しない。
しかし、彼にも過去にゲイと同棲したり、子供と一緒の時に若い女性とメールアドレス交換したり・・ちょっとした出来事はある。
それはもちろん妻にも何がしらある。
集団に埋没されてしまいそうな毎日のある日、主人公は見えない何かに急かされ無断欠勤してしまう。
携帯の電源を切った1日。
心がやっと落ち着いたとき、主人公はもとの生活に戻れるのか。
全体に妙に心かき乱されて、切なくなる作品。
没個性は、自分ではなく世間が押し付ける。
30代サラリーマンの見えない苦悩が、じわじわ染みてくるが、ラストで肩の荷が下りるので読後の爽快感あり。
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No.5:
(3pt)

日常生活のあやうさを描く

東京郊外の妻の実家で日常生活を送るサラリーマンを主人公とした連作短編。
 吉田修一は日常のスケッチが上手い。通勤風景ひとつを取っても、売店でスポーツ紙を買う若い女、口元から矯正器の覗く女子高生、下品な花柄の大きなバッグを抱えたおばさん...と、存在はしているのにこれまでの文学が見過ごしている風俗を活写している。
 この小説は日常生活、自分という存在、他者との関係、そういったもののあやうさを描いている。場所を聞いていたわけじゃなくても駐輪場ですぐに妻の自転車を見つけられたり、唇の動きだけでお互いの言いたい事が伝わったり、少なくとも主人公夫婦はそういう関係にある。それでも、この主人公は、会社に車で向かう途中で、“衝動的に”ハンドルを左に切り、日常からの逃避行を図るのだ。そして、行き先として、高校の修学旅行で時計を置き忘れた日光東照宮を思いつく。それは置き忘れてきた時間、あったかもしれないもう一人の自分の人生に思いを馳せる小旅行だ。
 日常生活の危うさは「狼少年ごっこ」と名づけられた夫婦の遊びにも象徴されている。お互いに嘘を付き合って、衝撃的な嘘を言ったほうが勝ち、という他愛の無い遊びだが、絶対に嘘に限るというルールなのに、主人公は「昔、オカマと同棲していた」と事実を語る。妻は「昔、オジサンに体を売ったことがある」と話す...みんな嘘のような過去を抱えながら、今は今の関係の中で生きているのだろう。
 この連作短編は吉田修一のエッセンスは感じられるが、この作品から入ることはあまりお勧めできない。他の作品で吉田修一の魅力を感じてから、この作品を手に取ったほうがより味わえる、そんな小品である。
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No.4:
(4pt)

ベストではないけれど

この短編(と言いながら連結した中編)の一つ「パーキングエリア」のラストで号泣してしまいました。なんと温かいやさしさだろうと、誰でもいいので感謝したくなりました。個人的には「パレード」や「日曜日たち」が好きで、この小説がベストではないんですが、泣かされた小説は他にないので、してやられた気分と共に大きな讃辞を贈りたいです。吉田さんの職人気質の文体が好きです。普通の人を映画フィルムの人物のように、生々しい現実からひとつ昇華させたり、無意味に納得してしまう物語の完結の仕方も、だまされたようでも心地よいです。
すごくすごくオススメ!
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No.3:
(4pt)

好きです・・・

初めて吉田修一氏の作品を読んだのですが、
「はぁ?」なんてつっこみたくなるような微妙な可笑しさと品のよい色気があって気に入っちゃいました。
(「パーキングエリア」で主人公がやってしまったみたいな事、私も経験あります!)
春、バーニーズでAmazon書評・レビュー:春、バーニーズでより
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No.2:
(5pt)

これぞ吉田修一

待ちに待った新作!!発売日前日に届き、その日に読み終わりました。
一見すると短編集のようだが、実は中編物である。
主人公は筒井、都心の会社に勤務する男性で、離婚経験のある妻、その
連れ子、そして義母と同居している。私が吉田作品で好きな点、それは何気ない日常を上手く切り取って作品にする作家であるからなのだが、今回の作品はそれが如実に表されている。どちらかというと、初期の作品(熱帯魚、パーク・ライフ)に近い作品といえるだろう。
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No.1:
(4pt)

穏やかな物語。

初めてこの作者の本を読みましたが、劇的な出来事が起こるわけでもなく、ハッピーエンドで終わるわけでもない、日常のひとコマの物語でした。
しかし、読み終えてからはなぜかココロ暖まる感じがする、そんな小説です。小説の終わりに『楽園』とい短編が掲載されているのですが、この話もとてもよかった。話が短い(もっと読みたかった)ので、☆ひとつ減らして4っつにしました。
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