(短編集)

パーク・ライフ

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評判

パーク・ライフの評価:

3.17/5点 レビュー 132件。 D ランク

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平均点3.17pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全266件 81〜100 5/14ページ
No.186
(4pt)

見ること、見られることの不安を具現化した小説

作者の作品はほかにも読んだことがあったが、本作は芥川賞受賞作
ということで読んでみた。
読んでみて公園内での一日を俯瞰して覗き込んでいる気分になった。
ここに描かれている主人公とスタバ女や会社の先輩、気球のおじい
さんは公園内にいるはずなのに実際は公園の何も見ていない。
何も起きないし、始めることもしない主人公の寂しさと残酷なくらい
平和な日常の交錯が伺える作品に仕上がっている。
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.185
(4pt)

見ること、見られることの不安を具現化した小説

作者の作品はほかにも読んだことがあったが、本作は芥川賞受賞作
ということで読んでみた。
読んでみて公園内での一日を俯瞰して覗き込んでいる気分になった。
ここに描かれている主人公とスタバ女や会社の先輩、気球のおじい
さんは公園内にいるはずなのに実際は公園の何も見ていない。
何も起きないし、始めることもしない主人公の寂しさと残酷なくらい
平和な日常の交錯が伺える作品に仕上がっている。
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.184
(4pt)

ちょっとヘン。。。

ほぼ日常の中から・・・

ちょっとはみ出した話です。

先の読めないストーリー展開が面白いと思いました。
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.183
(4pt)

ちょっとヘン。。。

ほぼ日常の中から・・・

ちょっとはみ出した話です。

先の読めないストーリー展開が面白いと思いました。
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.182
(5pt)

東京の外側と内側

毎日同じようなライフスタイルをおくっていると、形骸化してくるような感覚になってくるが、この小説はそんな日常の形式化からある女性との偶然の出会いによって目を覚まさせてくれ、そして最後は前向きになれるような、さわやかな小説だと思った。

 目を覚まさせてくれるといっても、「はっ」とするようなドラマチックなものではなく、静かにゆったりとした空気のような話の流れで、とても心地よかった。(逆にドラマを求める人にとっては退屈かもしれない。)

 日常の形式化に似ているものに、形だけの常識もある。

 ある女性との出会いのきっかけとなった、臓器移植ネットワークの広告の『死んでからも生き続けるものがあります。それはあなたの意志です。』というキャッチコピーにも表れていると思った。それを読んで多数の人は、なんとなく「ああ、そうなのか」と常識的に(無意識的に受け入れるように)思うだろうが、この主人公は、「ぞっとする。」と感じ、形だけの常識から逸脱する。それがきっかけで、ある女性と出会い、話は主人公の形式化してしまった日常から少しずつ実のある日常へと変化していく。

 小説冒頭部分から東京の地下鉄などの地下の構造網を『中身がすかすかなケーキ』とたとえたり、スタバにいる女性たちが『何か秘密を隠し持っている』雰囲気を放ちながらも実は『自分には隠すものもないってことを、必死に隠している』という話が出てきたり、都会の洗練された外見の一方で実際は内側には何もないという形骸化された感じをとてもよく表している作品だと思った。

 本の帯に『東京の「今」を感じさせる人気作家』と書いてあったが、まさに「東京」がよく表現されている作品だった。

 小説の中に日比谷公園で小さな気球を飛ばして、上空から公園を撮ろうとする人が出てくるが、読後には、その人の気持ちがよくわかった。故郷の写真展に行って、前向きになれた小説中の女性のように、視点を変えれば希望が生まれてくるのかもしれない。

と私なりに分析してみたものの、解説がないのがとても残念。(こんな時に、アマゾンのレビューが情報交換の役にたったりします。)
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.181
(5pt)

東京の外側と内側

毎日同じようなライフスタイルをおくっていると、形骸化してくるような感覚になってくるが、この小説はそんな日常の形式化からある女性との偶然の出会いによって目を覚まさせてくれ、そして最後は前向きになれるような、さわやかな小説だと思った。

 目を覚まさせてくれるといっても、「はっ」とするようなドラマチックなものではなく、静かにゆったりとした空気のような話の流れで、とても心地よかった。(逆にドラマを求める人にとっては退屈かもしれない。)

 日常の形式化に似ているものに、形だけの常識もある。

 ある女性との出会いのきっかけとなった、臓器移植ネットワークの広告の『死んでからも生き続けるものがあります。それはあなたの意志です。』というキャッチコピーにも表れていると思った。それを読んで多数の人は、なんとなく「ああ、そうなのか」と常識的に(無意識的に受け入れるように)思うだろうが、この主人公は、「ぞっとする。」と感じ、形だけの常識から逸脱する。それがきっかけで、ある女性と出会い、話は主人公の形式化してしまった日常から少しずつ実のある日常へと変化していく。

 小説冒頭部分から東京の地下鉄などの地下の構造網を『中身がすかすかなケーキ』とたとえたり、スタバにいる女性たちが『何か秘密を隠し持っている』雰囲気を放ちながらも実は『自分には隠すものもないってことを、必死に隠している』という話が出てきたり、都会の洗練された外見の一方で実際は内側には何もないという形骸化された感じをとてもよく表している作品だと思った。

 本の帯に『東京の「今」を感じさせる人気作家』と書いてあったが、まさに「東京」がよく表現されている作品だった。

 小説の中に日比谷公園で小さな気球を飛ばして、上空から公園を撮ろうとする人が出てくるが、読後には、その人の気持ちがよくわかった。故郷の写真展に行って、前向きになれた小説中の女性のように、視点を変えれば希望が生まれてくるのかもしれない。

と私なりに分析してみたものの、解説がないのがとても残念。(こんな時に、アマゾンのレビューが情報交換の役にたったりします。)
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.180
(4pt)

フツーであることがとても心地良い

公園にぽつねんと座っては、目をすがめて景色を眺める ぼく。ある日ぼくは、地下鉄で間違って話かけてしまった女性が、同じ公園で過ごしていることを知る。スターバックスコーヒー片手のそのひと=スタバ女は、ぼくの公園での行動が妙に気になっていたらしい。見飽きないのだという。たわいもない会話をかわす ぼくとスタバ女。

ぼくは、別居中の宇田川夫妻の家で留守を預かっている。リスザルのラガーフェルドの面倒をみているのだ。休日は、ラガーフェルドをつれて公園へ。

ぼくの日常は、まったく何もおこらない。同僚やご近所さんとの触れ合いの日々だ。心の闇とか、懊悩とかに慣れきってしまうと、何もないことがやけに新鮮に思えてしまう。純文学が表しようのないものを文章にする文学ならば、何もないことをしたためている本作品も純文学なのだろう。何もないのにつまらなくないのが素晴らしい。

ぼくとスタバ女は、恋の予感すら感じさせない。じれったくすらない。実にそれが新鮮なのだ。

公園に集う人々は、そこでちょっぴりだけ自分だけの楽しさを味わいたい。ぼくもスタバ女も、そんな人々と一緒に風景にとけ込んでいく。ハッピーもアンハッピーもない。フツーであることがとても心地良い。『パークライフ』はそんな作品だ。

同時収録の『flowers』は、不幸の一歩手前で踏みとどまっているギリギリ感に心がざわめいてしまう。読み物としては、こちらの方が面白くはあるかな。

ところで、本書の表紙をよ〜く見ると覆面をかぶって刃物を持ったかのような人物が描かれている。これっていったい何でしょう?
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.179
(4pt)

フツーであることがとても心地良い

公園にぽつねんと座っては、目をすがめて景色を眺める ぼく。ある日ぼくは、地下鉄で間違って話かけてしまった女性が、同じ公園で過ごしていることを知る。スターバックスコーヒー片手のそのひと=スタバ女は、ぼくの公園での行動が妙に気になっていたらしい。見飽きないのだという。たわいもない会話をかわす ぼくとスタバ女。

ぼくは、別居中の宇田川夫妻の家で留守を預かっている。リスザルのラガーフェルドの面倒をみているのだ。休日は、ラガーフェルドをつれて公園へ。

ぼくの日常は、まったく何もおこらない。同僚やご近所さんとの触れ合いの日々だ。心の闇とか、懊悩とかに慣れきってしまうと、何もないことがやけに新鮮に思えてしまう。純文学が表しようのないものを文章にする文学ならば、何もないことをしたためている本作品も純文学なのだろう。何もないのにつまらなくないのが素晴らしい。

ぼくとスタバ女は、恋の予感すら感じさせない。じれったくすらない。実にそれが新鮮なのだ。

公園に集う人々は、そこでちょっぴりだけ自分だけの楽しさを味わいたい。ぼくもスタバ女も、そんな人々と一緒に風景にとけ込んでいく。ハッピーもアンハッピーもない。フツーであることがとても心地良い。『パークライフ』はそんな作品だ。

同時収録の『flowers』は、不幸の一歩手前で踏みとどまっているギリギリ感に心がざわめいてしまう。読み物としては、こちらの方が面白くはあるかな。

ところで、本書の表紙をよ〜く見ると覆面をかぶって刃物を持ったかのような人物が描かれている。これっていったい何でしょう?
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.178
(3pt)

タイトル通り

第127回芥川賞受賞作だが、実際に贈られたのは前作なのかもしれない(井上荒野も「切羽へ」で第139回直木賞を受賞しているし……)。それはそれとして、この何も起こらない、そして何かが起きそうな予感がして開いて終わる、こういった感じの話は好きだ。
「flowers」は「パレード」の狂気の短篇版といった感じ。
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.177
(3pt)

タイトル通り

第127回芥川賞受賞作だが、実際に贈られたのは前作なのかもしれない(井上荒野も「切羽へ」で第139回直木賞を受賞しているし……)。それはそれとして、この何も起こらない、そして何かが起きそうな予感がして開いて終わる、こういった感じの話は好きだ。
「flowers」は「パレード」の狂気の短篇版といった感じ。
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.176
(4pt)

ビールでも飲みながらどうぞ

表題作の『パーク・ライフ』は、独特の浮遊感に包まれる作品。
公園でビールを飲みながら読むのに適している気がする。
僕は半身浴しながらぼーっと読んだ。
最後はなんとなくポジティブなムードで終わる。
併録の『flowers』がいい。こういう小説を僕はもっと読みたい。
何が善で何が悪か、何が正で何が誤か…といった、
のちの傑作『悪人』で開花するモチーフの萌芽がある。
男を描写するときの何ともいえない匂い立つようなエロティシズムは、
吉田修一の得意領域(?)と言っていいだろう。
こういう小説は、書けそうでなかなか書けない。
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.175
(4pt)

ビールでも飲みながらどうぞ

表題作の『パーク・ライフ』は、独特の浮遊感に包まれる作品。
公園でビールを飲みながら読むのに適している気がする。
僕は半身浴しながらぼーっと読んだ。
最後はなんとなくポジティブなムードで終わる。
併録の『flowers』がいい。こういう小説を僕はもっと読みたい。
何が善で何が悪か、何が正で何が誤か…といった、
のちの傑作『悪人』で開花するモチーフの萌芽がある。
男を描写するときの何ともいえない匂い立つようなエロティシズムは、
吉田修一の得意領域(?)と言っていいだろう。
こういう小説は、書けそうでなかなか書けない。
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.174
(4pt)

いい意味で力の抜けた作品

過去に五度も芥川賞候補にあげられながら、受賞を逃し続けた吉田修一が『パレード』で新境地を切り開き、いい意味でリラックスして書かれた作品ではないでしょうか。過去に候補にあがった作品にある、ある種の閉塞感(併録の『flowers』もその頃の作品です)が消え、瑞々しさに溢れています。デビュー以来、一貫したテーマである地方出身のちっぽけな自分が巨大都市・東京にみくびりながらも馴染もうとする姿が読んでいて爽快です。少しやり過ぎな感もありますが、興味深く読めました。
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.173
(4pt)

いい意味で力の抜けた作品

過去に五度も芥川賞候補にあげられながら、受賞を逃し続けた吉田修一が『パレード』で新境地を切り開き、いい意味でリラックスして書かれた作品ではないでしょうか。過去に候補にあがった作品にある、ある種の閉塞感(併録の『flowers』もその頃の作品です)が消え、瑞々しさに溢れています。デビュー以来、一貫したテーマである地方出身のちっぽけな自分が巨大都市・東京にみくびりながらも馴染もうとする姿が読んでいて爽快です。少しやり過ぎな感もありますが、興味深く読めました。
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.172
(3pt)

既視感がいっぱい

1980年台の群像新人賞とかすばる文学賞の受賞作に良くあったような小説です。
文章も良く書けているし、日比谷公園を核にした人間関係といった着想もよいのですが、全体的には既視感全開です。
今世紀に出た小説のようですが、昔の本が片端から絶版になったおかげで高評価をもらえたのでは?
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.171
(3pt)

既視感がいっぱい

1980年台の群像新人賞とかすばる文学賞の受賞作に良くあったような小説です。
文章も良く書けているし、日比谷公園を核にした人間関係といった着想もよいのですが、全体的には既視感全開です。
今世紀に出た小説のようですが、昔の本が片端から絶版になったおかげで高評価をもらえたのでは?
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.170
(2pt)

男と女の距離感と都会の空気

第127回芥川賞を獲得した作品だが、正直、僕の苦手とする作品であった。
 物語中、これといった何かが起こるわけではない。

 本書の帯に書かれていた、芥川賞選評時の村上龍氏の言葉を引用すれば、「何かが常に始まろうとしているが、まだ何も始まっていない」という、まさにこの表現がぴったりであろう。しかし、村上龍氏はこのあと、現代に特有の居心地の悪さと、不気味なユーモアと、ほんのわずかな、あるのかどうかさえはっきりしない希望のようなものを獲得することに成功している、と評している。

 現代の男と女(人間)の距離感と、東京という大都会の空気(雰囲気)を巧みに描写しているとは思う。いずれにしても、好き嫌いがかなりはっきり分かれそうな小説だと思う。
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.169
(2pt)

男と女の距離感と都会の空気

第127回芥川賞を獲得した作品だが、正直、僕の苦手とする作品であった。
 物語中、これといった何かが起こるわけではない。

 本書の帯に書かれていた、芥川賞選評時の村上龍氏の言葉を引用すれば、「何かが常に始まろうとしているが、まだ何も始まっていない」という、まさにこの表現がぴったりであろう。しかし、村上龍氏はこのあと、現代に特有の居心地の悪さと、不気味なユーモアと、ほんのわずかな、あるのかどうかさえはっきりしない希望のようなものを獲得することに成功している、と評している。

 現代の男と女(人間)の距離感と、東京という大都会の空気(雰囲気)を巧みに描写しているとは思う。いずれにしても、好き嫌いがかなりはっきり分かれそうな小説だと思う。
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034
No.168
(2pt)

影の薄い小説

淡々とした都会生活の一風景。盛り上がりもなければオチもないストーリー。
「悪人」が面白かったので、ふと、この作者、聞いたことがあるかも…と思って書棚を見たら
数年前に買った(読んだはずの)「パークライフ」が目についた。
でも、全く内容を覚えていない。もう一度読んでみたが、全く読んだ記憶もない。要するに印象が薄い小説。
(ホームレスの話かと思って読んだら違ったというたことだけは覚えていたのだけど)
だからと言って、読んでてい不愉快になるほどつまらないわけでもない。
最後は、いきなり日比谷公園に置き去りにされたような戸惑いは感じるけど…。
何をもって芥川賞なのかは謎。
そんなに斬新なものも感じないし。

確かに、東京の明るく乾いた空気感がうまく表現されているとは思う。
「悪人」における、地方都市の湿った閉塞感と同様に。
こういう描写のうまさに、作者の力量を感じる。
全く違う状況設定だが、人間関係の距離感の難しさや、一人一人が抱える孤独を描いているという点においては
「悪人」にも共通するものかもしれない。
彼らは一様に、どこかへ行けるのではないかというささやかな希望を抱きつつ、どこにも行けない状況の中にいる。

「flowers」の方は「悪人」の世界に近い。
人間の汚い部分に焦点を当てている分、読後感はよくない。
でも、どの小説に出てくる登場人物もリアルで、人間を描くのが上手な作家なのだなと思った。
パーク・ライフ Amazon書評・レビュー: パーク・ライフより
4163211802
No.167
(2pt)

影の薄い小説

淡々とした都会生活の一風景。盛り上がりもなければオチもないストーリー。
「悪人」が面白かったので、ふと、この作者、聞いたことがあるかも…と思って書棚を見たら
数年前に買った(読んだはずの)「パークライフ」が目についた。
でも、全く内容を覚えていない。もう一度読んでみたが、全く読んだ記憶もない。要するに印象が薄い小説。
(ホームレスの話かと思って読んだら違ったというたことだけは覚えていたのだけど)
だからと言って、読んでてい不愉快になるほどつまらないわけでもない。
最後は、いきなり日比谷公園に置き去りにされたような戸惑いは感じるけど…。
何をもって芥川賞なのかは謎。
そんなに斬新なものも感じないし。

確かに、東京の明るく乾いた空気感がうまく表現されているとは思う。
「悪人」における、地方都市の湿った閉塞感と同様に。
こういう描写のうまさに、作者の力量を感じる。
全く違う状況設定だが、人間関係の距離感の難しさや、一人一人が抱える孤独を描いているという点においては
「悪人」にも共通するものかもしれない。
彼らは一様に、どこかへ行けるのではないかというささやかな希望を抱きつつ、どこにも行けない状況の中にいる。

「flowers」の方は「悪人」の世界に近い。
人間の汚い部分に焦点を当てている分、読後感はよくない。
でも、どの小説に出てくる登場人物もリアルで、人間を描くのが上手な作家なのだなと思った。
パーク・ライフ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パーク・ライフ (文春文庫)より
4167665034