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(短編集)
たまさか人形堂それから
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たまさか人形堂それからの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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人形へ関心がある方には特におすすめします。 私は初めに日本人形専門の資料集を読み、その後『たまさか人形堂』、『~それから』の順に読みました。その甲斐があってか、すんなりと物語や情景が頭に浮かびました。 皐月人形や雛人形などへの関心から手に取りましたが、あまり広く知られていない人形の歴史や価値観が分かりやすく描かれ知見が広がりました。登場人物も魅力的です。 | ||||
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ごく最近までこの著者の存在自体知らなかった後発読者の特典は、新刊を待ち焦がれずにまとめ読みができるということです。このシリーズも2作続けてダウンロードし、スコンスコンと読めました。 今まで読んだ範囲の中で、もし私が著者の作品で最初にどれを読むのがよかろうと知人から問われたら、このシリーズになるでしょう。非常に読みやすく、ユーモアが横溢し(ジョンスコやシートベルトの下りは特に秀逸)、それでいて文章の美しさや技巧、かすかな幽玄も味わえます。髪が伸びる市松人形という、ありがちなネタの料理の仕方など、お見事の一言しか出ませんでした。 きっと著者も楽しみながら書いたのだろうと思ったのですが、あとがきを読んで職業作家の苦しみを知りました。作中のゴインキョが、努力の跡が見えるものは商品にならないと言う場面がありますが、まさにそのとおりなんですね。えらいなあ。 これの直前に別の作家の「ボダ子」を読んだのですが、あれが斧だとすれば、こちらは彫刻刀でした。読者でいるのが気楽で良いです。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 シリーズの第2弾。4話+αが収められている。 登場人物の関係に意外な発展があったり、このひとがこんな活躍をするのか、という場面が出てきたりと、ファンには嬉しい続篇である。 北森鴻の冬狐堂シリーズを思い出すような話もあったりしてストーリーとしてもおもしろい。 そして何より今巻でも新たな人形の世界が描かれており、その深みと怪しさにズブズブとはまってしまう。 | ||||
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良いシリーズになりましたね。 津原作品に有りがちな痛さ怖さ残酷さはなりを潜め、優しく温かなシリーズものになってます。 猿渡シリーズやルピナスシリーズや爛漫シリーズの系統と言うか。 一篇一篇、キャラの台詞の妙に笑ったり、キャラの涙につられて涙ぐんだりしながら、嘗めつくす様に読み終えました。 満足。 | ||||
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たまさか人形堂はあれからも続いています。 前作の「たまさか人形堂」は店を閉める閉めないという部分で終わっています。まあ、ネタバレといっても結局は閉めずに続いているのですが。 そしてその後のお話。相変わらず人形に囲まれて(あたりまえか)過ごしています。 けれど、やっぱりいろんなことがおこるわけで。 前作からの話の続きや、髪の毛の伸びる人形(怪奇譚ではありませんが)。タコにリカちゃん、人形にもいろいろあるなあと感心したり、くすりと笑ったり。 自分の持っているリカちゃんも落書きされていますが…。口紅…、覚えがあるわとしみじみおもったり。 意外と人形にまつわる思い出っておおいなと思い出しながらよんでいたり。 ドキドキもありますし、この人たちはどうなるんだろうって純粋な興味を覚えたり。 楽しい本です。 これは前作と合わせて一気に読んでみてほしいかも。 難しい本ではないし、一つのお話自体が短いので楽に読めると思います。 | ||||
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たまさか人形堂の続きです。 続き物とは知らず、こちらを先に読んでしまいましたが、 特に違和感はなかったです(こういう書き方をされる筆者なのかと思いました(笑))。 個人的には、二巻目のこちらの方が好きです。 澪さんの恋話(といっていいのか?微妙ですが)、 富くんの成長、 師村さんの人形の決着、 また、コレクターや束前さんも出ます。 人形もリカちゃん人形、タコ人形、小田巻姫、他、出てきて、 面白かったです。 特に「小田巻姫」は、知識が豊富で凄いな、と思いました。 いい本です。 | ||||
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前作で終わりかと思っていてたら続編ができてうれしいかぎりです。ほのぼのとした雰囲気に仕上がってますが、わくわくドキドキ感はやや後退したでしょうか。しかしそれにもまして、もの作りをする人間の苦悩が垣間見えて面白いです。特に「小田巻姫」で富永が澪に発する言葉。作者が編集者に言っていてもおかしくないような言葉ですよね。束前さんの言葉もそうですよね。なんだかこの二人は作者自身のそれぞれの一面のように思えてきて、そう思いながら読んでいると、あの作品は芸術を目指して書いたんだな、とか、これは生活のために書いた作品なんだなとか、いろいろ妄想できて、二重に面白い作品でした。 | ||||
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