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震える牛
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震える牛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 61~80 4/4ページ
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WOWOWで今週日曜日から放映されだしました。 話題的には少し時間がずれているとは思いますが、この先も無くならない事件だと思います。食品製造販売に関わる人々は商売の根本に立ち返って心してもらいたいテーマでした。 | ||||
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毎日の食事がとっても大切になった。手作りが、一番 近所のお店と仲良くして安心を。 | ||||
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『平成版砂の器』の謳い文句に偽りなし。 砂の器、白夜行、と続いた「悲しき自己の隠蔽作品」のさらに 「上」を行った。 内容はあえて書きません。是非、読んで下さい。これが読書です。 読書が嫌いだ、本なんて読めない。そんな人にすすめたい。 この本は平易な文章で書かれています。それでいて奥が深い。 読書道への入り口にピッタリではないですか。 Don't Think. Feel! 手に取って読み、そして読了後、あるいは 日常のあらゆる場面で深く考えてみるこ とをお勧めします。 身直に、まさにそのことが「在る」からです。 | ||||
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2年前に起きた未解決の殺人事件。 その捜査に当たることになった田川は、徐々に真相に辿り着く。 その裏には現在日本の流通業が抱える問題も内在していた・・・ 次第に明らかになっていく真実、 同時並行で進む記者鶴田の取材とのリンク等、 ミステリー小説の点と点が繋がり線なっていく心地よさを思う存分堪能できる良作。 鶴田の調査に拘る動機、小説自体の終わり方等、もちろん不満もあるが、 時間を忘れて最後まで一気に読了できる小説。 ミステリー小説ファンでなくても満足できる作品であろう。 同時に本作は社会的な問題提起もしている。 いち生活者としては、過度な低価格志向を反省すべきであるし、 もっと人との繋がりを重視した消費を思い出すべきであると思う。 | ||||
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この作品には主人公が二人おり、一人は四十半ばのベテラン刑事。そしてもうひとりは日本最大のショッピングモールの番頭的存在の役員。 膨大なメモを頼りに推理を構築し迷宮入りした難事件を解明していく初老のベテラン刑事がとにかく渋くてカッコいいです。断片でしかない様々な情報。それを一言漏らさず蛇腹のメモ帳に書き込み繋げていくその描写は、まさに読者とシンクロする感じでどんどん世界に引き込まれていきます。また相対する番頭役員も会社や創業一族を守る為に奔走する姿もまた目を離せない魅力があるのです。 ストーリー的にはベテラン刑事が追う未解決のままになっている2年前の強盗殺人事件と、大手ショッピングモールの不正や問題に切り込む女性記者の物語が徐々に近づいていく過程が非常にワクワクしました。 難点としては前述のように「メモ魔」などでキャラが立っている主人公の刑事に対して女性記者が弱く、大手ショッピングセンターを目の敵にする動機の描き方が不十分で感情移入や、事件の動機となったトラブルが小説的にあまりパッとしない(いや、実際に起こったら大変なんですが)というか、それまでの盛り上げ方からすればもっとセンセーショナルな事実を期待していたので正直「あれれ?」となってしまいました。2012年刊行の作品にしてはやはり題材が古いので盛り付け方が大事だったのではないかと思います。 他にも真犯人があまりに精神的に幼いというか、キャラ的にサスペンス劇場に出てきそうな薄っぺらなキャラである事や、ショッピングセンターに対する警察内部の協力者がかなり早い段階で読者に見え見えなど作品としての粗も目立ちます。せっかくグイグイと物語で引っ張ったのに全ての謎が明らかになる終盤の失速ぶりのすさまじさに加え、真犯人の追い込み方もいまいちというか乱暴で前半が良いだけにもったいなさでいっぱいです。 しかし、それを差し引いても序盤から一気に物語に引き込む、そのパワーは素晴らしく一気呵成に読んでしまいました。それはやはり主人公の魅力であり、膨大なメモから緻密に推理を組み立てる過程にあると思います。出来ればこのベテラン刑事を主人公にした続編を読みたいです。 | ||||
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衝撃的で、、すごく面白かった。 分厚い本だが、一晩で一気に読んでしまった。 未解決事件を地道な調査でひも解いて行く刑事と、 巨大企業を追う若い記者。真相に迫っていく様子にハラハラドキドキ。 物語としての大作であると同時に、 テーマ「権力、金儲けの為に国民の健康をないがしろにする政治・警察・企業」 という現実に人も震える。(実際に食肉に混ぜ物をする事件は過去にあり) 低価格だけを追い求める。そんな消費態度について考えさせられる作品。 例えば、実際にTPPが可決されて安い外国製品が入ってきたとしても、 国内の消費者が質の良い国産品を選べば、国内の畜産農業は守れると思う。 安い食べ物って、本当に怖い・・・んですよ。 | ||||
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昨年、単行本で読んだのだが、文庫本で再読しようと思い、手に取った。 二年前に起きた強盗殺人事件を追う捜査一課の田川と大手ショッピングセンターのエゴにメスを入れるジャーナリストの鶴田。二人の追い求めるものは… 破壊されゆく地方の現実を描いた非常に面白いミステリーである。フィクションのミステリーのはずが、現実に起きてる事ではないかと錯覚してしまう。 明らかに大手ショッピングセンターを経営するオックスマートは『タヌキかキツネがでるところに出店しろ』と言ったあの企業がモデルである。 地方の狐や狸が出そうな休耕田に大型店を作り、それに併せてか大きな道路も整備され、駅前の商店街はシャッター通りに変え、夜に飲み屋のネオンが灯るだけという異常な事態になっているのは現実の事である。 作品の中には、こうした大手企業のやり方で地方が疲弊して行く姿が描かれており、作者の地方に対する思いとメッセージが伝わって来るようだ。 | ||||
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地方都市がどこも同じような景色になっていっていることは、自分も旅行好きなので よくわかります。地方都市が切り捨てられていくことのない、思いやりにあふれた国になればいいとおも。います | ||||
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この小説は非常に題材がうまい小説だと思う。 「震える牛」「チェーン店と商店街」「警察と圧力」などの数々の要素をあわせ、まるでノンフィクションかのようにリアルに書きあげている。 しかし、最終的には面白かったものの、ラストに行きつくまでの細部細部全てが面白いわけではなく、ところどころ読みながら疲れて行ってしまうな、という印象。 | ||||
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職業柄、興味深く読みました。北海道の食肉業者の事件をモチーフにしているのでしょうか。私は、子供を持つお母さん方がこの本を読んで、どのような反応があるのかが気になって薦めています。まあ、読みやすいのでいいのではないでしょうか。ルポとして考えるのも面白い読み方だと思います。子供を持つお母さん方、是非、読んでみてください。 | ||||
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充分に練られたストーリーだったと思う。しかし、題名によってBSE牛の問題が絡んでくることを容易に想像させるだけに、そのよく練られたストーリーが、かえって読む者に、もどかしさを与えてしまう。なかなか話の核心にたどり着けない、といったじれったさである。それに、登場するジャーナリストの存在についてだが、果たしてこの物語に出てくる必然性があるのかどうか、そこのところ疑問を感じないでもなかった。 ただし、こうした点は、ミステリー仕立ての小説ではあるものの、広く社会に問題提起をしようとする著者の確信的思いが反映された結果であろうから、私として良しとしたい。 これは、大型店舗の進出による中心市街地の衰退化や、食品偽装の問題、さらには我が国統治機構の傲慢さゆえの危険性など、多くのテーマを取り入れた社会派小説なのだ。だが、残念ながら、ということも付け加えておかなければならない。いかんせん、これらはすべて、もうすでに社会問題化している話ばかりなのである。 が、それでも、我が国の構造的な問題に斬り込もうとする著者の志は、評価したいと思う。 きっとこの小説は、地道な取材を続けたうえで書かれたのであろう。多くのエピソードに、ノンフィクションのようなリアルさを感じる。ミステリー小説としては、殺人に至る動機が少し弱い点など、納得できない部分もあるが、今後著者には、ジャーナリストとして培った取材力をもとに、まだ知られていない社会の暗部にメスを入れていって欲しいと願う。 | ||||
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電車の中の広告を見て読んでみました。 中野の居酒屋で起きた未解決殺人事件を継続操作する小説ですが、 「逆手持ち」「もつ煮」「ベンツ」などのキーワードを根気強く紐を解いていく主人公の執念にプライドを感じます。 でも、ただの刑事小説でなく、 大手ショッピングセンターの進出で、地元の商店が衰退していく様に焦点をあてた内容が「へぇ〜」と思ってしまいました。どこまでがフィクションかわかりませんが、精肉ってMIXされて格安で販売されることがあるのでしょうか?なんだか肉屋を見る目が変わりました^^; 興味のある方、是非読んでみてください! | ||||
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前半くらいはサスペンス劇場に出てきそうな話で文体もいちいち臭いと言うかハードボイルド受けを狙ってると言うかで、とにかく読むのが辛かった。 正直なところ読むのを止めようとすら思った。 けど、本屋に行くたびに平積みの目立つところに配置されており「オススメです!!」などの広告を見るたびに、私の感性がおかしいのかなぁ。。。なんて思いちゃんと読んでみることにしました。 話が進むに連れて、「過去に実際にあった事件をツギハギしてドラマ自立てにした作品」だと思いました。 ただ、中盤くらいから話のテンポも良くなりどんどん面白くなっていき読み終わった後には面白かったと素直に思えました。 前半と後半では著者が同じとは思えないくらいの差があるのも読み終わってみると良い味だったのかな何て思います。 | ||||
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誰が読んでもモデルがイオンなのはわかります。 ユニクロも。日経新聞も。 たしかにこの小説で書かれていることは実際にあります。ですが所詮 小説です。 そう簡単に人殺しはないでしょう。 もっと裏側はドロドロしています。 最後 悔しい思いをした主人公刑事。 ネットで暴露される続編でも書いてくれれば面白そう。 | ||||
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これ真実ではないのか?食肉業界の闇、警察の裏、最近アメリカで話題に成っているピンクスライムを思い出し、当分の間、牛肉を食べたいと思わない。それにしても、捜査官の地道な努力で犯人に迫るストーリーは、迫力満点。読み終えた後、ドッと疲れが出た。 | ||||
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砂の器云々は抜きにしてスリリングでおもしろい小説だと思う。BSE問題、偽造加工肉問題、ショッピングセンターの進出に伴う旧市街地商店街の衰退、テーマは新鮮で、社会性もあり、単に小説としてのおもしろさだけでなく、いろいろ考えさせる内容で良かった。ただ、出だし部分で、主人公の刑事が急性肝硬変?そんな病気があるのか?γーGTPが270で大学病院に3ヶ月の入院??あたりは、危うく駄目だししそうになった。荒削りな部分を差し引いて星4っです。 | ||||
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実話なのかと思うぐらい現実味ある作品でした。 ノンフィクションだとしたらロバート・ホワイティングの『東京アンダーワールド』と同等の切り口だといえます。 それほど最後の最後まで、社会の裏の裏を描写しています。 本当に最後の最後まで「えっ、そこにも裏があるの!?」と残り数ページまで展開が読めなかったです。 登場人物の人格が無ムダなくかつ、的確に描かれるので物語に入り易いし、「『オックスマート』をウィキで探してしまうほど」とは言い過ぎですが、腐ったガソリンでも車が動く設定の『ゴールデンスラ○バー』なんかより10倍リアリティーがあります。 また「隠蔽のための新たな殺人」という安易な展開でなく、政治的圧力をかわしながら事実を浮き彫りにしていくところがとても巧みに描かれていてはやく真実を突き止めたくなります。そして、再度言いますがその真実を超えた展開にも圧倒されます。 そして読み終えたあと、現代社会の惨状を考え直さなければならないと深く感じます。 物質主義というヘドロにおぼれていく我々に問い掛けている作品であります。 超〜オススメ | ||||
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この本は面白い!文章はシンプル。修飾なし。しかし、話のネタと組み立てでラストまでグイグイ引っ張られる。砂の器はさすが言い過ぎかも知れないが、話題性、情報の貴重さも含めば読んでおいて損はない。 | ||||
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イオン商法大バッシング小説です。 中身はきわめて普通ですがデリケートすぎるテーマを書ききっていますのでで星マーク少しだけ盛りました。 間違いなく映画化もドラマ化も不可能なのが惜しいなあ。 | ||||
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タイトルは『震える牛』である。 表紙は牛の頭蓋骨である。 冒頭に、行き過ぎた放任自由資本主義の愚が説かれる。 21世紀は大きくなりすぎた企業權力との戦いとなるだろうとの予測が示される。 中野の居酒屋チェーン内で、売上金58万円が奪われ、2人の客が殺された上、所持金や携帯電話が奪われた。 殺されたひとりの客は暴力団のフロント企業である産廃業者。 もう一人の客は宮城県の畜産農家専門の獣医師であった。 外国人犯罪者の強盗殺人という線で捜査されたこの事件は2年経っても解決していなかった。 とここまで道具立てが揃えば、あとは民放の安手の2時間ミステリドラマになるか、 帯の惹句にあるように平成版『砂の器』になるかであるが…… 少なくとも、平成版『砂の器』にまでは昇華していなかった。 最後まで飽きずに読めたから安手の2時間ミステリドラマにもなっていなかった。 だが、深みはない。 もっともこの作品、民放局の上層部がドラマ化させることはありません。 | ||||
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