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伊賀忍法帖
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【この小説が収録されている参考書籍】
伊賀忍法帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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戦国の魔王松永弾正、己が邪恋を成就せんと、妖術師果心居士の弟子・根来忍法僧に数千の美女狩をさせた。伊賀忍者笛吹城太郎の妻・篝火もまたその贄となって果てた。だが奇怪! 復讐に起った城太郎の前に、弾正の寵姫が、篝火の顔で艶然と微笑み、地獄へと誘う。根来vs.伊賀、容喙する柳生新左衛門の死闘! | ||||
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主人公は創作キャラの伊賀忍者・笛吹城太郎で、対するのがこれも創作キャラの凶悪な根来忍者七人衆。忍法帖パターンとしては変則的な1対7という構図だ。 脇を固めるのが悪役・松永弾正ほか、果心居士、柳生石舟斎、千利休、上泉伊勢守、三好義興などの実在キャラだが、主役に比べ影が薄い。 もっとも活躍を期待した果心居士は冒頭部と末尾にしか登場しない。その間、明に行っていて日本に不在だったという「それはないだろう」と言いたくなる設定だ。千利休は冒頭のみ、上泉伊勢守は終盤のみの登場である。 ストーリーの大半は史実とは無関係で、創作キャラの忍法対決に終始するが、城太郎は伊賀忍者なのに超絶的な忍法が全然ないという設定なので、面白さが出せない。展開にも無理があって話に厚みが出ていない。 結末のつけ方もかなりの無理がある。 果心居士が危機に陥った城太郎を救い、連れ去って消えるのだから、わけがわからない。というのも、もともと松永弾正のよこしまな欲望を実現する手伝いに果心居士が根来衆を貸し与え、その根来衆を城太郎が殲滅するというのが主な筋だから、この終わり方は不可解だ。風太郎には珍しい、エンディングの失敗作と言わざるを得ない。トータルでCランクの作品だろう。 | ||||
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根来忍法僧の七人といい、松永弾正といい、敵のインパクトは強烈! それに対して主人公の笛吹城太郎の超人的な体術は持っていても、魔人の如き忍法もなく、どうやって戦うのか、…その設定は面白いが、前半のエログロ度は強烈過ぎて、正直言って苦手な人には辛すぎるだろう。 しかし、城太郎が復讐を決意する辺りから、面白くなる! しかし、前半の強烈なエログロな展開が難点か? ラストも消化不良気味なのも…… 山田風太郎先生の、他の作品数冊読んでから読むのが正解か? | ||||
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伊賀忍者の笛吹城太郎は松永弾正の命を受けた根来七天狗に 妻の篝火を奪われた。妻の命を取られた城太郎は復讐の鬼となり、 七天狗、そして黒幕の松永弾正を滅ぼそうと企む。 体術では引けを取らぬ城太郎であるが、相手は七人、しかも それぞれが不可思議な忍術を放つ。したがって、城太郎は 策略を用いて各個撃破を試みる。城太郎の悲願は成るであろうか。 伊賀忍法帖は山田風太郎氏の忍法帖シリーズの中では勧善懲悪が はっきりしており、感情移入して読みやすい作品であった。 ここに出てくる根来七天狗(風天坊、羅刹坊、金剛坊、水呪坊、 虚空坊、空摩坊、破軍坊)の術は皆奇怪であり、それに対して 城太郎がどのように応対するかを楽しんでほしい。おもしろさは 忍法帖シリーズでは中くらいかな。それと講談社も、角川も 表紙はもっと女性の裸を少なくしてほしいのですが。買いにくいのです。 | ||||
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