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バイリンガル



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【この小説が収録されている参考書籍】
バイリンガル
バイリンガル (光文社文庫)

バイリンガルの評価: 3.00/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(1pt)

大きなトリック間違いがある

クロロホルムを嗅がせて失神させるには、だいたい五時間から八時間ぐらい嗅がせ続ける必要があり、しかも個人差が大きくて、九割の人間は気分が悪くなるだけで気絶しない。
 他に日本語の間違い。「他愛」は「自分のことよりもまず他人の幸福を願う」意味で誤用。正しくは「たわいない」でないと。
バイリンガル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:バイリンガル (光文社文庫)より
4334776310
No.2:
(2pt)

ミステリーに音声学の知識を持ちこむのは目新しいが、事件の真相に驚きがない

今は日本に暮らす永嶋聡子はかつて、アメリカの大学都市で暮らしたことがある。一人息子の武頼がある日、ニーナという名の女性を連れて帰る。幼かった誘拐事件の被害者となり、日本人の母とアメリカ人の父を共に失ったニーナに聡子が合うのは約30年ぶりだ。しかし彼女は本当にあのニーナなのか。聡子はためらいながらも彼女に事件の記憶を語り始める…。

 ニーナは幼いころ、日英バイリンガルで育てられる途上で構音障害に悩まされていました。そのため、身代金要求の途中で誘拐犯に促されて電話口に出た彼女の意味不明の言葉を、大人たちは戸惑いながらも解読しようと試みます。聡子も含め当時事件に居合わせた大人たちの何人かは音声学の研究者であったために、ニーナの暗号のような言葉を見事読み解いていくのです。
 音声学の講釈が延々と続く場面を、学生時代にそれを学んだ私にとっては懐かしい思いとともに読みました。「日本語のラ行の発音記号は、正しくは[l]の棒の脇に[r]のヒゲを足した形に書く(301頁)」というくだりなどは、特にノスタルジックな気持ちにさせられました。

 しかし、ミステリーとしてはあまり楽しめませんでした。聡子は音声学以外の分野では門外漢にすぎず、そんな彼女が過去の事件の真相を記憶に基づいた推論で滔々と語って見せる場面には鼻白む思いがしました。また真相にはさほどの意外性が感じられず、結末にも拍子抜けしたというのが正直なところです。

*「わたしはパイが大好きです、と言いたいなら『アイ・ラブ・パイズ』と複数にしなければならない」(319頁)とありますが、これは間違い。「I love pie.」と単数でかまいません。
バイリンガル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:バイリンガル (光文社文庫)より
4334776310
No.1:
(2pt)

ストーリーは新鮮

言語学を筋に入れているのが新鮮なのでしょうが、言葉使いが雑で、読後感の良くないものでした。
バイリンガル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:バイリンガル (光文社文庫)より
4334776310

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