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母性



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【この小説が収録されている参考書籍】
母性
母性 (新潮文庫)

母性の評価: 3.73/5点 レビュー 190件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全123件 81~100 5/7ページ
No.43:
(5pt)

すごい地獄 結構よくある地獄

親は子供がかわいいのよ とかいう人に読んでいただきたい
毒親ならあるある すごい書ききり方 
落ちがあっけないとのレビューがあるけどこれがまた毒親あるあるだと思う
毒親葛藤をしてもうフラバもしないけど、その結果その苦しい時代が過去になってしまってる人が
「あれは私の言い分で親はまた別のことを思ってたのかしら」
と思った時に読み返すといい。 こどもの思い込みではない。毒親はやはり当時は毒だった。
そして年を取る。
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4101267715
No.42:
(4pt)

面白かった

いきなり話にグイグイ吸い込まれていく行く感じで読んでしまいます。
人物設定も心理描写もよどみなく表現されていて、とても面白かったです。
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4101267715
No.41:
(4pt)

自分の子育てを反省した。

母親の望む理想の子供に育て上げた祖母。
その子供が母親になってからも、祖母(母親)の描く理想の娘で有り続けようとして、
我が子にまでその生き方を押し付ける。
子供がどうしたいかよりも、どうあるべきかだけを押し付け続け、
自己を失い、母親がどう思いどう感じるかだけを考えて行動する人間になってしまった。

この小説の序盤を読んだ段階で、自分の子育てを反省し、我が子に自分の思いを伝えておこうと思った。
普段、私がやっている子育ては、ともすると条件付きの愛情のような気がした。
だから、『色々な事で叱る事はあるけれど、可愛いと思っているし、どんな事があっても必ず守る。』と伝えた。

この小説を読んで良かった。
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No.40:
(5pt)

気に入りました

話にグイグイ引きずり込まれて行く感じ、人物設定も心理描写も小気味よく流れて行く感じ。 面白かった。
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No.39:
(5pt)

表現方法に圧倒されました

一人称の視点となっていた母と娘、どちらにも感情移入できました。勿論すれ違いや価値観の相違についても全てです。
どうしてそういう選択をしたのかということも含めて違和感はなく、作者さんの筆力の高さを感じさせます。
肝心のストーリーは、序盤から一気に読者を引き込む魅力を持っており、早く続きを読みたいという衝動に駆られ、ページを捲る手が勝手に動かされてしまいます。
それぞれの登場人物達に、明確な意思が見え、読み進めながらも『こんな感じなんだろうなぁ』という想像ができてしまう。
汚い人間がたくさん出てきますが、それもまた仕方がないと思えるのは、きっと作者さんが『人間とはそういうものだ』という広い価値観で書いているからなのでしょう。
終わり方も含めて素晴らしかったです。
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No.38:
(4pt)

母から私に対する母性、私から娘に対する母性、その違い

まず、この本を読んで思ったこと。

     マザコン。

通常だとマザコンの対象は男性が多いと思いますが、
作中に登場するのは、女性のマザコンです。

娘である「私」の、異常なまでの、母に寄り添う気持ち。
読んでいて少し気持ち悪くなりました。

そして時が経ち、母を慕う私も、結婚し出産することで
母になりーー

これまで母性を受ける存在だった私が、
娘である「わたし」から慕われる存在に。

「娘の回想」ではわたしが、母への想いを書き綴っていますが、
「私の手記」で、私にはその想いが通じていないのが読み取れ、
 何とも痛ましいです。

7つの章で物語は繰り広げられます。湊かなえさんの作品では、
珍しい終わり方をしています。救いのない終わり方ではないです。
読んでいて意外に思いました。
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No.37:
(4pt)

ずっしりとした本

重い話し。 後半を一気に読んだ。 一度も時計を見なかった。 次から次に頁をめくった。 もう一度、読んでみようと思う。 母になって読んでみると。 また違うんだろうなと思う。 読み終わって思ったこと、重かった。
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No.36:
(4pt)

心が疲弊する

この話の語り手は母と娘なのだが両者とも自分の観点からしか物事を見てない。その上歪んで狂気染みているし、出てくる登場人物のほとんどがエゴイストの塊で吐き気を催しそうな邪悪で満ちているから始末が悪い。
そのせいで読んでいる間はずっとモヤモヤ苛々してしまうのでけして気持ちのいい物語ではない。
それなのにグイグイと読ませる力のある作品だとも思った。
「自分は愛されているのだろうか?」とか「自分がここにいる理由は?」みたいに愛とか自己とか人生とかの答えのない問いに右往左往したことが皆一度くらいはあるものだろう。 だからこの物語を面白く感じるのかもしれない。
しかし、滑稽で愚かな登場人物達を他人事と笑い飛ばせるほど自分はいい人なのだろうか?そもそも「いい人」とはどんな人なのか色々と頭を悩ませることになるかもしれないがまたそれも一興だ。
そしてこれは余談だが私は自分の母親が大好きだ
自分を生んでくれた母親を好きにならないわけはないし、大事に思うのは当たり前だと思っている。
口にも出さないこの考えは他人に押し付けるつもりは毛頭ないが、果たして自分に娘ができ母になったときはどうなのだろうか?本著を読んだ後だとなんだか当たり前に考えてきたことが恐ろしいことのように感じてしまうのだから不思議だ。
貴方はどうだろう?
母を、娘を、家族を、周りの人々を、そして何より自分自身を振り返るきっかけになる一冊なのだと思う。
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No.35:
(4pt)

悩ましき母性

彼女の作品を読むのは悪い男との火遊びに似ているんじゃなかろうか。
強く惹き付けられ体の芯が痺れるほど滅茶苦茶な読書体験をした後 
絶対に後悔する、という点で。(実際には火遊びなんて知りませんが)

私は、氏がデビューした頃に数作を読んで、あまりの読後感の悪さに尻尾を巻いて逃げ出したクチだ。
以来、興味をそそられる装丁で新刊が並んでも、かたくなに無視してきた。
でもこれは我慢できずに、手にとってしまった。なぜだろう?
タイトルやカバーの白い姫系ネグリジェ(もしくはアンダードレス)から推測される世界観や
テーマが、湊かなえの本領発揮を確信させてあまりあるものだったからだ。
こういう話ならきっと右に出るものは無いほどに、縦横無尽に濃密に描き尽くすのだろうと想像できた。
強い毒にあてられてみるのもたまには良いのではないかと気が迷い
デビューから時が経ち、作風も幾分変わったのではないか、私はそれを確かめたいのだと
自分に言い聞かせつつレジへもっていく。
結果として、(驚くべきことに)期待は裏切られなかった。
この調子でエンディングを迎えたら最悪の気分になると、途中で危惧したこともあったが
最後まで読んでよかった。
ルービックキューブが最後にかちりと合った時のような開放感を味わえたから。
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No.34:
(5pt)

仕掛けられたトリックの見事さ

湊かなえは私にとって、テレビドラマの「夜の観覧車」の作者としての知識しかなく、作品を本で読むのは初めてであったが、夜の観覧車に通じる推理小説テイストを十分に感じさせ、幾つか仕掛けられた物語の流れによるトリックは見事である。 作品のテーマである母と娘の愛情以外に、夫婦や嫁姑間などの心のすれ違いなどが巧みに描かれ、男性が読んでも共感出来る部分が多いのではないだろうか? これから湊かなえにしばしはまりそうである。
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No.33:
(4pt)

最後が...

湊かなえさんの告白がすごく衝撃的な 物語で湊かなえさんの大ファンになりました。 母性は本当に面白かった しかし、最後がちょっとあっけなかった気がする(笑)
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No.32:
(4pt)

普遍的なテーマ

頻繁に挿入される詩が鬱陶しく、また登場する人々のタイプが少々一昔前な感じがするが、
話自体は人の本質をつくものと思う。
子どもへ愛をそそいでいるつもりで、実は自分の理想へ導いているだけではないか。
自立して生きてきたつもりで、実は親の思うように生きてきたのではないか。
自分は娘であり母でもあるだけに考えさせられるものが多かった。
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No.31:
(4pt)

母と娘、という特殊な関係

三世代に渡る、母と娘の関係を描いた本作。

自分の母に依存し、精神的に自立していない「母」(手記の著者)。
母の幸せこそが自分の幸せ、自分はいつでも母に褒められるような人間であらねばならないと信じ切っている。
そのような依存的母子関係を、娘と自分の関係にも再現しようとし、自分が理想とする、正しいと信じる「いい子」を娘に押し付けて育てる。
娘は成長とともに、居心地の悪さを感じるようになる。自分が母に求める無条件で無償の愛が得られていないことに気づき、苦しむ。
それでもなお、娘は母の愛を渇望する。自分はどこか本当には愛されていないと感じながらも、自分はひたすらに母を愛している。
自分なりに、母を全力で守ろうとする。受け入れられたい、必要とされたい、認められたい、ほめられたい、愛されたいと必死なのだ。(そしてそれは、母も同じであったのだろう。)
その懸命さと切実さが、胸をうつ。
「母性」というタイトルから、親から子への愛情を連想させるが、どちらかといえば子から親に対する気持ちにより焦点が当たっているような気がした。

母と娘という、一筋縄ではいかない重苦しい関係を、それぞれの視点から巧みに描く著者の筆力はさすが。
娘の回想に何度か出て来る母から娘への暴力的なシーンが、母の手記ではすっぽりと抜け落ちていたり、
同じ出来事を語っているのにそれぞれの視点ではまったく別の受け取り方をしている場面が度々あり、
思い込みにより事実が捻じ曲がるという点もおぞましく、小説としてはおもしろい。

実は一番はじめから巧妙なトリックが隠されていて、最後の最後でミスリードに気付いたわけだが、
だからといってどうということもなく、死んだ死んでないというミステリー要素と、軸となる「母と娘」の関連性は薄い。
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No.30:
(5pt)

母と娘、それを見つめる第三者

直接には、母と娘、あるいは祖母と母と娘の物語です。

しかし、この作品では、よそ様には通常明らかにはならないはずの、母と娘との関係を見抜いていた第三者の存在が大きいと思います。

つまり、第三者にも見抜くことのできる、客観的に特徴的な性質が、「そこ」にあったことを保証するからです。

この配置は、作者の優れた手法であると思います。
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No.29:
(5pt)

処女作、告白と並ぶ

湊かなえさんの作品に関しては、『告白』を読んで衝撃を受けファンになったものの、続く『少女』以降、「処女作を越えてこないな〜」と思いながら読んでいました。久しぶりに良書に出会えました。この作品は女性にしか描けないだろうなと思える重みがありました。私の拙い文章力ではうまく表現できません。女性はもちろん、男性にも読んでみてほしい。
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No.28:
(4pt)

スピード感はありませんが面白い物語です

物語は母親の手記で始まります。自分の母親を心から愛していること、夫との馴れ初め、そして娘が生まれたことと続きます。次に、その娘が語る回想があり、その次に、正体不明の学校の教師らしい人の話が挟まって物語は進んでいきます。
祖母(上記の母親の母親)が亡くなると、一家は父親の実家に身を寄せますが、お約束の、姑、小姑によるひどいいじめ、嫌がらせがあります。娘は母親を守るために奮闘しますが、父親はイラつくほどの役立たずです。
母と娘の語り手が交代すると、同じ場面の説明が違っていて、性格や相手に対する感情で受け取り方が異なることが分かります。この小説の面白いところの一つです。
また、作中、誰のセリフだったか忘れてしまいましたが、女には2種類あって、一方は母親であることを志向し、他方は娘でいたいと思う、とありました。勉強になりました、ちょっと遅すぎましたが・・・
そして、舅はDV(早めに亡くなるので、母親に累は及びませんが)であり、事なかれ主義のように見えた父親は、不倫の末に、農作業をしながら姑の面倒を見ている妻と娘を残して失踪してしまいます。女流作家が抱く男性像は、こうなんでしょうか?、多くが不誠実で無責任なろくでなしであると?。この作品の前に読んだ、”八日目の蝉”にも嘘つきのろくでなししか出てきませんでしたし・・
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4101267715
No.27:
(5pt)

人とのコミュニケーションを客観的に捉える教科書

初めて読んだ湊かなえさんの本が「母性」である。
職場の上司の机の上にこの本(ハードカバー版)が置いてあって興味があったのと、職場の同僚に勧められたので読んでみた。
しかも上記のことがことが同じ日に起こったので、シンクロニシティを感じたのも理由である。
個人的にはハードカバー版のデザインの方が好みである。

これは人とのコミュニケーションを客観的に捉える教科書である。

自分がよかれと思いやっていることが、相手にとっていいことではない。
自分が相手に何かしたときに、相手に見返りを求めてしまう。
相手からの自分へのイメージは自分が勝手に創り出したものである。

こういったコミュニケーションのすれ違いを文章として、且つ客観的に見れるのがこの本である。
1つの物語が、母、娘の視点を主として語られていく。
この中でコミュニケーションのすれ違いが数々と描かれていく。
読んでいく中で、きっと自分を投影できる描写がいくつもあるはず。
私も数多くあったし、未来に起こるかもしれない事象としてリアルに考えることもできた。

そして読み終えた後、究極のコミュニケーションの1つである「愛」とは、やはり抽象的なものであり、時には残酷なものにもなるということを認識した。

興味が出たなら、ぜひご一読を。
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4101267715
No.26:
(5pt)

完全にミスリードにはまってた

告白の次に好き。
読み終えたらぜひ今度は高校教師に注目して読み返してほしい。
そうすると多少救われる。
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4101267715
No.25:
(4pt)

もっと暗く、救いがない展開を期待していました

最初の「母の手記」で展開される、ざらざらした違和感を覚える自己愛性人格障害者のような表現に読むのをやめようかと思ったが、逆に今後の展開に期待を持って読み進めた。「娘の回想」との対比に「母」の自己愛性、異常性がますます際立ち、「イヤミス」好きな自分としては期待が非常に高まる。ただ、最終的な展開としてはハッピーエンド。暗く救いの無い話しが好きな自分としては物足りないが、湊さんの文章はやはり好き。。でも・・・「少女」の頃の湊さんだったら、「母」をもっと突き抜けたモンスターとして描いていたか、逆に一見異常に見える「母」が語る話しが事実で、「娘」の回想が、心を病んだ妄想だった、という展開もあったのかなとも・・・。

※134ページの「しかし、母は桜の木になったのです。夜、寝る前に自分の手を見ると、辛くなることはありましたが、しだれ桜の枝だと思えば、母がいつもこの手をやさしく包みこんでくれていると感じることができたのです」とありますが、しだれ桜の一部として自分の手がその枝である、という解釈がなんとかできるくらいで自分には関係性のわかりにくい文章。一応このフレーズを50回くらい読み返したけれど・・・
母性 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:母性 (新潮文庫)より
4101267715
No.24:
(5pt)

あーっ、そういうことか!

読み終わった直後は、どうもふわふわして湊かなえらしくない違和感を感じ、読み直した冒頭で、やっと本来の骨格に気づきました!
筒井康隆の「ロートレック荘事件」のような小説ですね。
骨格を見つければ、誰がどうしてこのような言動をし、最後にどうなったのか、すべての登場人物の言動や末路がきちんとつじつまの合う、ひじょうに後味の良い――いや、最高に美味のエンターテイメント小説です。が、あまりにもそっけなく(そこが面白くて、私としてはツボなのですが)、読者全員が、すぐに、そこまで読み込めるかな?とは思いました。
特に男性読者は、ここに出てくる女性のひとりひとりの「情念(怨念)」がどこまで理解できるのかな。

些細な小道具、描写、単語にも、入念に計算された緻密さがあり、本当に感服します。
作者が「これが書けたら、作家を辞めてもいい」というのであれば、読者としては「これが読めたら、もう小説が読めなくてもいい」――とすら一瞬思いましたが、まだまだ湊かなえ作品を読みたいですね、やっぱり(笑)
母性 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:母性 (新潮文庫)より
4101267715

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