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母性
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母性の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全123件 61~80 4/7ページ
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最後まで何が真実なのかわからない、なんとも薄気味悪い話しでした。 視点が変わると捉え方も変わり、真実も変わっていく。 色々な解釈ができる話しだと思います。 自分にも高校生になる一人娘がおり、恐らく平均的な母娘よりも仲が良く、お互い依存しており、特に娘の方が私へのこだわりがもの凄いので、この祖母と母親(ルミ子)と娘(清佳)の関係に一部重なるものがあり、深く考えさせられました。 娘がこの本を読んだらどのように思い、誰かに共感するのだろうかとも思った。 そして、気取ってばかりで甲斐性なしの父親に腹が立つと同時に、この父親視点の話しも見てみたいと思った。 | ||||
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貸し出していたこの本が手元に戻ってきて、ふと読み出したら、やっぱり一気読みしてしまった。数年ぶりに読んだが、やはり、面白い。この数年の間に私は二児の母になり、初見当時は娘の立場で読んだこともあり、新鮮な読後感を得られた。湊かなえさんの小説は大好きでほぼ読んでいる。本当に人間の心理描写、展開の運び方、ともに秀逸そのもの。私はどんな母になりたいか?改めて考えさせられた。 | ||||
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あまりにもダーク過ぎて、心がざわざわします。 人の心が読めれば、どんなに良い顔をしている人でも、 闇の部分はそれぞれにあるって気付いて、人間不信に陥ります。 この小説は、それを疑似体験させてくれる1冊だと思う。 自分も子供を持ち、と言っても父親ではあるので、主人公の彼女と ウチの奥さんを被らせて読んでいくと・・・ あぁ、この気持ちは文章にできません・・・ | ||||
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読んでいてずっとしんどかったけど最後まで読んでしまった… 母の手記はひたすら気持ち悪いし全く共感できないが、読んでいくうちに必ずしも母が子を愛するというわけでもないのかもしれないと思えた。 また、母の手記と娘の回想では、お互いの想いがすれ違っているし、それぞれの言い分が違う。湊かなえさんのほかの作品を読んでも思うが、すれ違いが起きてる2人は全く会話をしていない。よくある「言葉がなくても通じ合える」なんてことは無いのではないか…? そして、ラストがいい感じに収まっているように見えるが、今までの手記、回想からして信用できない上に、いきなりさっと終わった感じがしたので、意識不明の娘が望むエンディングが書いてあるだけなのではないかと思えた。 | ||||
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湊かなえさんの作品でハズレは一度もありません。どれも大好きです!誰しも持つダークな部分を描写させたら日本一だと思います! | ||||
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湊かなえさんの作品でもあるし「母性」という、意外と巷にある言葉に惹かれ購入 期待を裏切らない展開にもう「一気読み」でした。それにしても、どうしてこんな風に彼女の作品は「人間の関係性」について、魅力的に描けるのだろう、と いつも思います。「母」を使った言葉「母校」「母乳」「分母」「母港」、、、はたして「父」は、、、、、そんなところが、あとがきにも書いてありますがキーワード になりそうです。 | ||||
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花見疲れて今日は何もしないと決め、読み溜めていた湊かなえの「母性」を完読。「告白」を読んだ時のような本全体にある異様な空気感が薄れ、作者自身が何か悲しみや苦しみを昇華してしまったかのでは?と疑いたくなる温度感で話が進められていく。 ただ、1番印象に残ったのは、主人公に全く関係のない人物が居酒屋で話す次の会話… 「こどもを産んだ女が全員母親になれる訳ではありません。母性なんて誰にでも備わってるものじゃないし、備わってなくてもこどもは産めるんです。こどもが産まれてから、母性に目覚める人もいるし、逆に母性を持っているにも関わらず、ずっと誰かに庇護されたいと願って母性を封印してしまう人がいる。」 恐らく作者が1番言いたかったであろう本のテーマを第三者にサラッと語らせるところが秀逸。 この会話を読んで、かつての同僚が結婚を考えていた女性からフラレてしまった話を思い出した。 同僚の彼女は(本の娘と同じく)実の母親との仲が上手くいってなかったのだか、彼はその気持ちが良くわからないと言っていた。 一般的に「母性」というものは母親なら誰でも備わっていると思われているが、その思い込みが「母親」と「こども」の両方を苦しめる。母性のない母親に育てられた子どもは、「子どもを愛されない親なんていない」という偏見によって更に苦しめられてしまう。 「たまたま母性のない親に育てられたからといって悲観しないでガンバレ」このシンプルな言葉に作者の熱い想いが込められていると思う。 たまたま母性を持たない親のもとに産まれてしまった全ての人に、そして私の母と姉にぜひ読んで欲しい1冊です。 | ||||
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湊かなえ氏 素晴らしい。心理のプロもおもしろく読めます。何を読まなくてもお嬢さん、お母さん、ご一読あれ。 | ||||
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最初から引き込まれ一気に読みましたが、最後はちょっとあっさりしすぎているというか終わりでした。娘の心境の変化があまりわからないまま、なんとなくハッピーエンドっぽい、でもよく考えると、こうなるべくしてなったのかもしれないと思わされるような。。 私が一番疑問に思ったのは、母親に愛され誉めそやされて育てられてきた主人公(私)が、どうしてそこまで母親からの評価のみに固執する、実は自分のない大人になったのかということです。親の無償の愛を受け、なにがあろうと信じ、守ってくれる存在があることを知った子供は、自分の中に確固とした自負を培うものではないでしょうか。「こうしておけば母親に褒められたから世間でも通じるはず」という甘い認識ではなく。 そう考えると、祖母のしてきたことは、子供にとってよかれと思う「自分の願い通り」を実践できることを褒めているだけの、自我のない子供にしてしまっているのかもしれないと思えました。もちろん、心から愛してたのでしょうけれど。 相手の聞きたいと思う言葉を発し、願いを行動でかなえてあげることは、もちろん悪いことではありません。でも、親子の間では、それが思うように返ってこない相手(自分の子供・母)は許せないのか。。。 親が子供に本当に望み、願ってやるべきことはなんなのか。 子供への接し方を考えさせられた本でした。 | ||||
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作者の人間の観察眼の鋭さに感心しました。 主人公は大人になりきれずに母親となってしまった女性として描かれていますが、私は彼女に母親としては共感出来ないけれど、人間的には共感出来る部分があり、切なくなりました。 主人公の娘はさらに涙を誘います。 自分を愛してくれない母親を必死に守り、愛されたいと切望する、まさに被虐待児の典型だと思いました。 しかし、私は個人的には一番の謎は主人公の母親では…?と思いました。 これ以上はネタバレになるので書きません。 虐待、嫌な姑、不倫等々個々のテーマはありふれているけれど、それらをミステリーの要素で有機的に繋ぎ合わせている手法はなかなか見事だと思いました。 | ||||
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ネタバレ含みます…… 私は兄弟のいる『長女』ですが、湊かなえさんのご家族構成はわかりませんが、 とくに最後の章を読んで(ここは実際に読まれたほうがいいです、) 何かしら幼少期に想ったことがあるか、誰かからこういうお話を聞かないかぎりこういった話を書けないのではないか、とまず 思いました。 母親に愛情を一心に受けてそのまま「母親」となった女性と、その娘のお話です。 母性とは?愛とは?という問いかけが(別に本当に問いかけているわけではなくて)文章の端々から感じて 個人的にはいろいろと身につまされつつ読みました。 主人公の「母親」もその娘もこれでもかというくらいに苦労しまくっていて、 それにもかかわらず母親も娘もお互いに「愛している」を 「行動」によって与え続けるのですが、 よくよく読むと二人ともそういえば直接相手に声をかけているシーンはなかった気がします。 (もしかしたらあるのかもしれませんが、恐らくそれにしても数回です) ………ということの意味に始終しているお話だという気が、しました。 母親も娘の方も、「どうしてこんなに愛しているのに返してくれないのか」と実際に思っているシーンがあるのですが おいおいそれは「無償」とは言わないでしょうと思って少し笑ってしまいました、ただ、 自分の感情が「無償」ではない、と気づくことができる母親はなかなか少ないのではないか、とも思います。 もちろん愛情がないわけではなくそもそも「神様」でもない限りいくら血のつながった娘だろうと 「無償」なんて恐らく到底無理なことです。夫婦関係よりも親子関係のほうが難しいといわれる意味がだいぶよくわかりました(苦笑 恐らくその対比として神父に向けて語る、母親の手記的なものが挟まれるのだろうと思います。 ただこの主人公の母親(娘からすると祖母)は、本当の意味で「無償の愛」を娘にささげていたんだなとわかる描写でした。 おそらくその描写のため、主人公の娘が自分の手を握ってくれていた相手をぼんやりと思い出すシーンが挟まれるのですが ほとんどが「祖母」の手です。(最後は母親、かな??) この「娘」もまた祖母から本当の「無償の愛」を与えられて「しまった」ため母親とともに同じループを繰り返しています。 それと比べると、このタイトルの「母性」はとても皮肉っている(?)という気が (そもそも湊かなえさんの本なので、まぁそうでしょうけども)します。 それは母性ですか無償の愛ですか本当に?みたいな。 終わり方は他の方も仰っているようにだいぶあっさりとしていて、 ちょっと意外には思いました(個人的にはもっと壮絶な終わり方を予想しておりました) ただ、逆にこの終わり方が一番良かった気もします。。。いつもの湊かなえさんの雰囲気からは、 少し、とくに後半にかけて違う感じがしましのたので、 気になっている方は読んでみてもいいのではと。 とくに「長女」「一人っ子の娘」さんにはいろいろと共感できるところも多いのではないでしょうか。おそらく。 | ||||
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母性というタイトルに全てが詰まっていますね。 本当は何が起こったのかを、 読者は歪んだレンズ(母と娘の独白)を通してしか読めない。 何が真実で、何が思い込みなのか…? 母のレンズが、より歪んでいるように感じるのは、母が他者に開示できる部分しか書いてないからなんだろう。 神父宛てだから。 刑事裁判での被告人の証言みたいなもんですね。 それ自分の都合のいいことだけ話しちゃうという…。 読後感は爽やかにしてありましたが よくよく考えたら田所の祖父と父がクソじゃね という結論に個人的には達する。 ここの祖父から父の負の連鎖はなんとなくわかる。 でも聖母のような祖母とその子供である母の間で、なんで母が清いまま歪んでしまったのか? というのはなかなか私には理解し難い。 あ、自分の気持ちより他人の気持ちに寄り添うことに注力しすぎたから…? いろいろ考える余地があり謎もあり やっぱりこれはミステリー小説なんだと思う。 探偵役が不在で、読者が探偵役にならないといけないのと そもそもの謎がなんなのかも見つけないといけないのと リルケの詩の書体が気に入らないのが難点です。 でもすごく面白かった〜 | ||||
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タイトルにインパクトがあり、読み始めてあっというまに読み終えました。 すごく考えさせられる内容です。親子関係がうまくいっている方には 共感できないかもしれません。私にとって感慨深い小説でした。 気付きのある本です。 | ||||
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話題になっていたので、気になっていたのですが、 中々読むことができず。。。やっと読むことができました。 あっという間に読んでしまいましたが、 話の展開と、湊先生の群像劇の表現はやはり、 各登場人物たちを際立たせておりました。 母性とはなにか。ふと自分の本性を疑ってしまう、 ちょっと怖い物語です。 | ||||
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母の感じ方と娘の感じ方が同じ出来事を通しても違うことを、うまく表現している。 読みながら、私なら、そんなばあさんのいる家は出ていくだろうな…とか、 娘にこう声をかけるだろうな、とか、 母にこう言うだろうな…など 自分に置き換えながら読み進めました。 母は自分の母が大好きで、依存しており、 娘に対する母性は発揮できていないように思う。 娘は愛されたかったのだと思う。 父(夫)が違えば、 この母、娘は違った意味で 昔から幸せになれたのかもしれない… そう思いました | ||||
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この本を読んで湊かなえさんのファンになりました。 とてもよかったです。 | ||||
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うさんくさいなぁ~と思いながら母の手記を読んでいました。どう見られるか、がいつも「私」の価値。娘である清佳の心がとても切なく苦しく感じました。 でも自分と幸せを勝ち取ったのは娘の清佳であり、いつまでも掴めないのは「私」である母なのだ。愛されていないので、愛する事が出来ないのだ。どうか清佳からの愛を受けとれますように。 親として子どもに愛を伝えられているか、正直自信は持てない。愛能うなんて…言えない。 だけど自分は子どもを大切に思ってる事は確信を持てる。 鬱陶しいと思われるくらいに。 | ||||
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中々も見ごたえがありましたね~~ かわいがることも 褒められることも イロイロと | ||||
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一読した直後は「こういう毒親いそう。娘がまともに育ってよかったね」という浅い感想をもち、大団円っぽい終わり方にも物足りなさを感じたのですが。 ですが私含め子育て中の母親は、「あぁ母もかつてこうしてくれたなぁ。同じことを娘にしてあげられるなんて幸せ」と感傷的な思いに浸ることもよくあると思います。けれど実際には、母との関係は全て甘く優しいものだったわけはなく、思い出は多分に美化されているはず。娘に同じことをしたつもりでもどう受け取られているかは娘にしかわからない。子供が他人の気持ちを考えた行動をとり、人に好かれる人物に育ってほしい、という感情もある程度は誰しも持っている。 ということに気付くと、狂気じみていると思っていた作中の母親の思考回路も程度が極端なだけで、自分の中にも芽はあるのかもしれない、上述の日常の「幸せ」はもしかしたら独りよがりなのかもしれないという不安に陥りました…。 この後からじわじわくる読後感の悪さ、半端ありません。大団円に見える終わり方も娘の視点に過ぎず、作者があえて一読しただけでは丸く収まったように見える書き方をしだだけかもしれないと考えるとぞっとします。 星一つ減らしたのは、冒頭の女子高生自殺未遂事件のひっかけがわざとらしいのと、その記事を読んでいる高校教師が作中の娘だという設定の必然性がピンとこなかった点です。読み取り方が足りないだけかもしれませんが。 | ||||
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ショップさんに 問い合わせしたところ 丁寧な対応をしていただき 満足できる取引でした ありがとうございました | ||||
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