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母性
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母性の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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母と娘の気持ちを、お互いの目線で語られるちょっと怖い作品でした。 湊かなえ作品は、いつも話の展開が読めずに最後まで気の抜けないものが多いのですが この作品も最後は「なるほど」となり母子の深い愛情が痛いほど伝わりました。 | ||||
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『母』と『娘』が母親像として神格化している『おばあちゃん』 しかし、田所家を団子っ鼻の一族と言ったり、 「お母さんのために頑張った」という子供(『母』)を臆面もなく褒めたり、 娘の目の前で舌を噛んで自殺してみせる、 といった言動は「なんか『おばあちゃん』もヤバくない?」とこちらに 不安を掻き立てる存在でした 読んでいくうちに母性は有り余るのに、他者への愛がどこか足りないと感じました 娘も孫娘も『自分がいたからこその子どもたち』となっていて、 それぞれ違う人間であり、個性を持っている、ということを考えなかった人なのかな、と 『娘』の旦那さんは親族を大事にしつつも、その個性や人格を自分なりに考慮して 動いていたように感じました また自分の性質、性格、弱さと同時に己に対する『人間』が何であるかを 理解しているフシがあるのも見て取れました 思慮深いけれども臆病な人間を見事に表している、とも思いました 父親は異性である娘に対して『個人』として接する 母親は同性である娘に対して『分身』として接する 最後に書かれた『幸せで美しい家族』も娘のこうあるべきという姿にほかなりません 母が、父が、幸せそうだから「まあいっか」という”あそび”であることは間違いありません 母性を感じずとも本人たちが幸せであればいいと心から願います | ||||
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ストーリー自体はあまり好みではなかったのですが、サクサク読めました。 文章の中で、ひとつ気になる部分がありました。 正確に覚えていないのですが、女性は出産後に母親になるタイプと娘のままでいるタイプがいると。娘のままでいるタイプだと、子どもを上手に愛せず、自分の母親に愛してほしいという気持ちのほうが強い、、。私はまだ出産したことはないのですが、母性が誰にでも自然に芽生えるものではないのか、と少し恐ろしい気がしました。 心に残ったので星3つで。 | ||||
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語り手は3人いて、そのうち2人は同一人物だということは割と早い段階で気付きます。 語り手1は最初から最後まで暴走しっぱなしです。2は最初から最後まで健気で不器用です。よって誰もが3に期待します。「真相は?結末は?」と。 ところが、なんと全てを解決してくれたのは「時間」でした。えっ!?てなりました。 面白かったです。ただ、パンチの効いた結末を望んでしまう私にはもの足りませんでした。でも現実はこうなんだろうと思いました。「事実は小説より奇なり」とは言うものの、実際現実社会で「衝撃的な出来事」を解決するのは「パンチの効いた結末」ではなく「時間」ですからね…。 | ||||
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タイトルの通り。 読んでると本当に気持ちが悪くなってくる。 はきそうだった、ドロドロとした関係に。 他者に過度に期待する登場人物たちに。 物語は、ある女子高生が自殺を図ったところから始まる。 本当に自殺(未遂だが)だったのか、母親が殺そうとしたのではないのか。そういった話が出てくる。 その母親、そして女子高生から見て祖母にあたる人物の関係を軸に、物語は紡がれる。 登場人物はみんな、自分は悪くない、他者が悪いという現代の人々がいだきがちな感情を安易にいだき、人を軽蔑し、憎み、落胆する。 その繰り返しがとにかく胸糞悪い。しかし、終わりに不思議と、ご都合主義かもしれないけれど希望があるのが、唯一の救いか。 胸糞悪い物語を楽しめる精神状況にないとき、読むのはおすすめできません(笑)。 | ||||
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「わたし」と「私」。娘と母親の視点で勧められていくこのお話。一人称が「私」である母親は、自身の母親から愛されていたのだと感じられる。だが途中から可笑しくなっていってる。感じ方は同じでなければならない、とか。母親は自分の娘を育てながらも「私ならこう言う筈なのに」と自分と重ね不満を覚えることも多々有り。愛能う限りなんてのは本人が酔いしれてるだけであり、実際は手も上げていたなんて。本人はその事を一切書き記しておらず娘の回想で知りますが。娘と母親の価値観の相違、世間体を気にしすぎる母親。どちらもお互い愛してていた事に違いはないのですがどちらも愛の形がまるで違う。一方、娘は母親を守ろう、喜んでもらえる事をしよう。という純潔な愛情を母親に対して向けていたのではないでしょうか。中盤〜後半あたりからは母親に怯えてる様子も有りますが。母親に関してはプライドが高い人だとも感じた。又、愛が過剰な人だとも。ハッピーエンドなのかどうかイマイチよく分からないラスト。母親は最後改心したのかもよく分からない。けど、それは読者の想像にお任せって事なのかな。 | ||||
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最初の「記事」に繋がるんだと思い込んでいたんで、「何か辻褄合わなくない?」の方が気になって気になってw 読み終わってからやっと「冒頭の記事は単に回想を喚起する材料だったのね」と理解した次第で。 面白く読めたが、「ズルい」奴らに押し切られて、過ぎてみれば「ま、いっか」で、なし崩しに「結果オーライ」ってのは性分的にイラつくかな。自分執念深いタチなんで、なんつーか「貸借0」状態になってからの「めでたしめでたし」じゃないと「めでたしじゃない!」と反発してしまうというか。「よそでこんなつらい思いしてるんだよ」では納得しない。互いの関係性の内での貸借0が望ましい。みたいな。 単に自分の好みの話です。 | ||||
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読み終えてその日の内にゴミ箱に捨てた作品だった。 17歳の娘の自殺の原因を解きほぐしていく内容であるが、読み終え自殺した理由にたどり着いた時にはもう本書を 読むことはないと私個人の意志を込めてゴミ箱に捨てた。 「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」とこの言葉の本当の意味が分かった時、女性の人生って なんだろうなと、著者湊かなえが訴えたかったメッセージだと思った。 愛せない男と出会って流れで結婚し娘ができ、その娘は母親をなぜだか嫌ってかつ愛される娘を演じ続け育っていく。 ボタンの掛け違いの人生が、娘の自殺へと集約されていく物語。 湊かなえ作品には読者に購入させる価値はあるが、中身を読めば二度と読むことはないだろう悲しい結末が待っている。 いくつか湊かなえ作品は読んではいるが、女性にはよくある色(性的描写)が一切ない。そんなことより女とは何かと 強烈に訴えかけている。親子、友達、近所、社会関係。群れ、つながりの中でしか生きれない女性とは何か。 普通に私(男として)思うのだが、ボタンが掛け違えば一度ボタンを全て外しゼロから掛け直せばいいのにと思うが・。 | ||||
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「白雪姫殺人事件」ががっかりだったので どうかな〜と思いながら読んだが 母と娘の葛藤を描いた話としては よくできた物語だと思う。 が「母の遺産」ほどの太い骨格はなかった。 (ページ数もかなり違いので、そこはしかたないと思う) どこまでも「自分が大事」 どこまでも「自分の世間体が大事」という女性はいるわけで 以前、鈴木保奈美さんが 「娘の箸のしつけには気を使った 将来、娘が結婚するときに、相手のご両親から 『まあ、きちんとしつけられた娘さんだこと。 すてきなお母さんなのね』と思われるように」 と言っていて、ぞーーとした。 娘が将来困らないようにではなくて そこで自分がほめられたいから、箸のしつけをする・・・ どこまでも自分が大事な人なんだな〜と 改めてゲンナリした。 この小説の母親も 「子どもを大切に育てる自分」に酔ってるという点で 鈴木保奈美さんと同じ人種。 男性には判らないかもしれませんが そういった女性は掃いて捨てるほど世の中にはいるのです。 そういう女性の娘はすーーと渇望感を抱いて生きていくのです。 そして、娘は最後には母を精神的に殺すことで 母からの愛を得ることをあきらめるのです。 | ||||
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ぐいぐい 読めます。 登場人物が代わる代わる独白していく いつもながらの 湊かなえ節で 一気に読める面白さは あいかわらず。 でも 帯の文章で、私の期待値が勝手に マックスに上がりきってしまったせいか 若干の肩透かしをくらった気分です。 気になる点は多々あるのですが、 クライマックス、バタバタと強引に着地してしまったところとか 細かいとこ言えば、嫁ぎ先の姑のあまりにもステレオタイプな意地悪感(笑) え、いまどき、こんな大時代的な姑像、ないんじゃあないか、と しかもそれにけなげに耐える嫁の姿といい ノスタルジック過ぎて すこし引きました。 ただ、とにかく母に認められたい、愛されたいと切望する娘像は 大変痛々しく胸にせまるものがありました。 | ||||
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これが書けたら作家をやめてもいい。。。とまでの作品かな?というのが正直な感想。 ルミ子と清佳の名前ががちょっとしか出てこない意図も読めず。 ただ、私自身母として子どもは何より大切にしているつもりですが、お互い一人の人間で血はつながっていますがちゃんと意思疎通しないとつながらないし、思いはいろいろあるので食い違いもあるものだとドキッとしました。 人間味のある作品だと思います | ||||
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母性って、もともとあるのかどうかわからないけど、もしかしたら眠っているのかも。 母性が目覚めるには時間がかかる人も早く目覚める人もそれぞれいるのかもしれない。 この本の中の母親は、母性がまだまだ目覚めないうちに自分の母親にどっぷり依存してそのまま自分の人生を終えてしまった。 母親だけど精神的には娘のままで。 子どもはいつまでも焦がれるように母を渇望する。じれて焦れて母を追い求める。褒めて欲しくて認めて欲しくて…そのままの自分自身を丸ごと愛してほしくて。 しかしその母親がまだ子どもで、自分の母だけを一番に思い認めて欲しがっているのだから子どもからしたら永遠の片思い。 そんな本だったな、これは。 | ||||
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とても考えさせられる作品です。それぞれ立場によって感想が違うと思うので、あえて書きませんが、すばらし作品です。 | ||||
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この本を読み始めた時は娘さんが自殺して亡くなったと思い読み始めました。助かったんですね。 良かったです。 又、火事の時、自分の母と娘が箪笥の下敷きになった時に、母と娘とどちらを助けるかと、 思うものでしょうか? 私は小さい時に母をなくしていますが、怒られた事や母の優しさ、ぬくもりは今でも思い出しますよ。 なんか、母親が考えすぎて、娘さんが可哀想と思いました。親子は多少は言いたい事はある程度は 言った方が良いと思います。 湊かなえさんには次回の新刊を期待します。 | ||||
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湊かなえの“母娘もの”ということで、期待して読みました。 特に母の手記の方が気持ち悪くていい! やっぱり湊さんはこういう独白形式が上手だなあ。 独白者本人が伝えたいと思っている以上の毒のあるサブテキストが浮かび上がってくるというか……。 一番心に残ったのは「子どもなんてまた産めるじゃない」というセリフ。 このひどすぎる言葉が否定しきれないところが、この話の力だと思う。 だからこそ、ラストが納得しきれない。 この物語は、本当にこのラストでいいのだろうか? | ||||
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