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ルクセンブルクの迷路
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ルクセンブルクの迷路の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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ルクセンブルクを主な舞台にヨーロッパ各国に舞台を移しながら繰り広げられる国際謀略、そして金融サスペンスです。淡々とした始まりから、物語はどんどん急転しだします。そして意表をつかれる事実が次々と明らかにされつつ、ラストの章では、事実と結末はどのようになるのか、シビれる思いで読みきりました。 元CIAの主人公、ケイトの心理描写をメインに、3つの時流でストーリーは進みます。話の端緒からクライマックスへリアルタイムで進行する「本日」と、このストーリーの主軸となる主人公ケイトと夫デクスターのルクセンブルクでの日々。さらには、ケイトのCIA時代の回想と。。。この3つの時流をしっかりとつかみながら読み通せば、ラストの衝撃がさらに読み応えのあるものになると思います。 主人公ケイトの心理描写が秀逸で、夫のデクスターや、途中で接触してくれる正体不明のマクレーン夫婦に対する猜疑心、そして自身の過去の不安・後悔といった心情がビシビシと伝わってきます。 また、驚愕となる事実、これが暴かれていく経緯も、唐突なところがなく、そこに至る経緯がスリリングかつ説得力のある書かれ方をしており、ストーリー展開に期待を持たせてくれます。 西欧の小国、ルクセンブルクが主な舞台というのもいいですね、 主人公の内面の描写がやや暗鬱とかかれているのと対象的に、ヨーロッパの町並みやレストランの料理が明るいイメージで克明に描かれ、舞台設定もリアルに伝わっています。 本作の作者は、この小説がデビュー作ということですが、今後の作品が大変楽しみです。 | ||||
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