バッドタイム・ブルース



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初公開日(参考)2013年07月
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長編小説

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バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

2013年07月10日 バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

人間、追い詰められれば妙案が浮かぶものだ。ギャンブルに取り憑かれて借金を重ねた刑事ニック。とうとう住む場所も失い、所持金も底をついた。もはやこれまでと覚悟を決めたとき、高級住宅地に一人住まいの金持ちが行方不明との一報が入る。担当をゲットしたニックは、要領よく金持ちの留守邸で寝泊まりするうち、彼に隠し財産があることを嗅ぎつける……事件を追いつつ、横領計画を進める、前代未聞の怪ヒーロー現わる! 出版社からのコメント 読者はなぜかこの主人公に妙に肩入れさせられてしまう。ベルシーには人を惹きつける不思議な魅力があり、どうにも憎めない男なのだ。たとえて言えば、『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィーと、刑事コロンボを足して二で割ったような感じとでも言えばいいだろうか……行きあたりばったりに嘘八百を並べたてては、強引にちゃっかりと欲しいものを手に入れ、つねに飄々として、知的で頭もきれる。読書家でもあるらしく、折に触れ聖書や哲学書の一節をつぶやいたりする。(本書「訳者あとがき」より) こんなヒーローです。どうかご贔屓に。 (「BOOK」データベースより)




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バッドタイム・ブルースの総合評価:7.50/10点レビュー 6件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

犯罪者か、捜査官か?

酒とギャンブルで身を持ち崩し、退職の瀬戸際に追い込まれた刑事が企んだ、起死回生の秘策とは?
ロンドンの高級住宅地で一人暮らしの大富豪の男性が行方不明になった。捜査を担当することになったベルシー刑事は、豪邸内の食料や酒をいただくばかりでなく、誰もいないのをいいことに寝泊まりし始め、さらには現金やキャッシュカードを使い、家財道具を売り払うことまでするようになった! これだけでもとんでもない悪党だが、さらに富豪に巨額の隠し財産があるらしいことを発見し、財産と身分を乗っ取って海外に逃亡しようと企てる。
いや〜、とんでもない悪徳警官がいたものだが、このベルシー刑事はなぜか自分の身の安全より事件のなぞの解明に心を奪われるようで、財産乗っ取り&海外逃亡計画と並行して、富豪の行方不明の追求にも身を入れ、とうとう自分の命まで狙われるようになる。果たして、ベルシーは富豪に生まれ変わって、大金とともに無事に海外逃亡できるのか?
まずなにより、刑事でありながら犯罪者という、主人公の設定が面白いし、キャラクターの設定も上手だと思う。さらに、富豪の行方不明に絡む謎解きもしっかりした構成で、ミステリーとしての完成度も高く、これがデビュー作という作者の力量に感心した。
それでも評価を「7」にしたのは、文庫本で600ページという長さがマイナス。これが400〜450ページぐらいなら、もっと緊迫感のある作品になっていただろうと思うと、ちょっと残念。
それと、これは作者には関係ないことだが、表紙のイラストが「フロスト警部」シリーズと同じイラストレーター、同じタッチなのが、非常に残念。「早川さん、これは無いよ!!」

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(5pt)

デビュー作にしていきなり傑作なミステリ

身を持ち崩した刑事に富豪の自殺の事件が舞い込み・・・というお話。
この手のアウトロー刑事を主人公にする場合、アンチヒーローで読者が感情移入出来ない嫌な性格の人物造形がなされる事が多いと思いますが、本作の主人公の刑事は割と淡泊で読者が不快にならない様に造形されていて面白かったです。佐野洋「私兵刑事」みたいでなかなか笑えるというかその部分でまず読ませます。
事件の方も最初は自殺事件から始まりますが、徐々にスケールの大きい事件に発展していく所が著者の手腕として楽しめました。著者はこれが処女作だそうですが、いきなり600ページの作品を書いたりして、この作品だけでもかなりの技量のある方という事が判り、今後の成熟を期待させます。長い作品ではありますが、あまり長さを感じさせずに最後まで一気に読めました。
個人的な事を書かせてもらえば、最初は勝手にアメリカの通俗ハードボイルドかと思って手にとりましたが、イギリスが舞台の作品でした。主人公の温厚ぶりもハードボイルドというよりはソフトボイルドか軽ハードボイルド風で、意外でした。勿論、ハードボイルドの好きな方が読んでも面白い事請け合いの好作でした。
今後の著者の飛躍の期待したいデビュー作。是非ご一読を。
バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕Amazon書評・レビュー:バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕より
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No.4:
(2pt)

最後の100ページが・・・・・

最後の100ページが怒涛の展開です。はっきり言って、読者は置き去りにされます。もう少し丁寧な描写であれば納得の結末だったかもしれませんが残念です。主人公は魅力的です。善悪のハードルの低い刑事・・・破滅型です。故に続編はしんどいかもしれません。
バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕Amazon書評・レビュー:バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕より
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No.3:
(4pt)

正義と悪、両面を持つアンチヒーローの刑事登場

酒と博打に溺れて破産状態に陥った刑事ニック・ベルシー。自殺か夜逃げしかなくなった彼に飛び込んできた来た幸運。高級住宅街に住んでい
た富豪が行方をくらます。
生活は荒れているが、刑事としての能力は誰もが認めるベルシーはここでこの富豪の金をかすめ取ってどこか遠くに逃げることを考える。しか
し、話はそう単純に行かない。
金に群がるいろいろな悪人が登場する。そして、この行方不明の富豪自身が自宅で死体となって発見される。その後に次々に起きる事件。
金をかすめて逃げることを最終目的にしながら、生来の刑事としての本能でこの事件を追うベルシー。刑事としての「正義」と、人のものを盗ん
でも自分の将来を救おうとする「悪」、この両面を持ったまさにアンチヒーローだけに、そのはちゃめちゃさが面白い。この事件そのもののプロットも、
謎ときも結構凝っていて退屈しない。シリーズ化されるかも知れない。映画化されても十分面白い作品が出来そうだ。
バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕Amazon書評・レビュー:バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕より
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No.2:
(4pt)

予想とは少し違ったお話でしたが面白かった

アマゾンの紹介内容をみて面白そうだなと購入しました。
想像していた話とは少し違っていましたが、展開が気になり、一気に読んでしまいました。

面白かった部類に入るのですが、前半は主人公の最初の印象とその後の印象がやや違って
少し面食らったのと、警官とはいえそこまで出来るのかな?という疑問もあり少しもやもやしました。

後半、最後の怒涛の展開と大団円まではかなり読み応えがあり、読後感もすっきりと良いです。
バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕Amazon書評・レビュー:バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕より
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No.1:
(4pt)

痛快、そして良く練られたハードボイルド

痛快な展開を楽しみつつ気持ちよく読み終えました。
主人公は刑事、ニック・ベルシー。荒んだ生活を送っていますが、刑事としては腕利きです。管内で発生した富豪の行方不明事件に乗じ、今までの生活を打開しようと、この富豪の横領をたくらみます。刑事としての役得を悪用し、悪知恵を働かせ、このたくらみはうまくいきそうになるのですが、思いもよらない事態が次々とおこります。主人公は自身の策略に翻弄され、そして思いもよらない危機に襲われます。裏面の帯書(訳者あとがき)にもありますが、この主人公ニックの振る舞いには、「妙に肩入れ」してしまいます。目の前の事態に機敏かつ頑強に立ち回る姿は非常にカッコ良く、この作品にハードボイルドな味わいを加えています。
プロットとしては「コンゲーム」ものになると思います。
スピーディーな展開に意表をつかれつつ、状況の展開、そしてラストで明らかにされる事実はなかなかよく練られていると思います。
600ページを超える作品なだけに、過去のエピソードと現在の出来事との関連を思い返すのに、ほんの時折り、ページを戻る必要なときもありましたが、良く練られたストーリー、そして絶妙に設定された主人公のキャラクターを大変楽しむことができました。
バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕Amazon書評・レビュー:バッドタイム・ブルース 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕より
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