バッドタイム・ブルース
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あらすじ
人間、追い詰められれば妙案が浮かぶものだ。ギャンブルに取り憑かれて借金を重ねた刑事ニック。とうとう住む場所も失い、所持金も底をついた。もはやこれまでと覚悟を決めたとき、高級住宅地に一人住まいの金持ちが行方不明との一報が入る。担当をゲットしたニックは、要領よく金持ちの留守邸で寝泊まりするうち、彼に隠し財産があることを嗅ぎつける……事件を追いつつ、横領計画を進める、前代未聞の怪ヒーロー現わる!出版社からのコメント読者はなぜかこの主人公に妙に肩入れさせられてしまう。ベルシーには人を惹きつける不思議な魅力があり、どうにも憎めない男なのだ。たとえて言えば、『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィーと、刑事コロンボを足して二で割ったような感じとでも言えばいいだろうか……行きあたりばったりに嘘八百を並べたてては、強引にちゃっかりと欲しいものを手に入れ、つねに飄々として、知的で頭もきれる。読書家でもあるらしく、折に触れ聖書や哲学書の一節をつぶやいたりする。(本書「訳者あとがき」より) こんなヒーローです。どうかご贔屓に。(「BOOK」データベースより)
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評判
バッドタイム・ブルースの評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
バッドタイム・ブルースの総合評価:
7.50/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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この手のアウトロー刑事を主人公にする場合、アンチヒーローで読者が感情移入出来ない嫌な性格の人物造形がなされる事が多いと思いますが、本作の主人公の刑事は割と淡泊で読者が不快にならない様に造形されていて面白かったです。佐野洋「私兵刑事」みたいでなかなか笑えるというかその部分でまず読ませます。
事件の方も最初は自殺事件から始まりますが、徐々にスケールの大きい事件に発展していく所が著者の手腕として楽しめました。著者はこれが処女作だそうですが、いきなり600ページの作品を書いたりして、この作品だけでもかなりの技量のある方という事が判り、今後の成熟を期待させます。長い作品ではありますが、あまり長さを感じさせずに最後まで一気に読めました。
個人的な事を書かせてもらえば、最初は勝手にアメリカの通俗ハードボイルドかと思って手にとりましたが、イギリスが舞台の作品でした。主人公の温厚ぶりもハードボイルドというよりはソフトボイルドか軽ハードボイルド風で、意外でした。勿論、ハードボイルドの好きな方が読んでも面白い事請け合いの好作でした。
今後の著者の飛躍の期待したいデビュー作。是非ご一読を。