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鹿男あをによし
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鹿男あをによしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全158件 21~40 2/8ページ
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本文は500ページほどあるのですが、面白すぎて一気に読みました。コメディータッチで話がどんどん進むので、下手に考えることなくスッと読むことが出来る、エンタメ小説の傑作だと思います。一歩重心がズレるとライトノベルに分類されそうな、小説というよりかは物語といった方が適切な内容に思えます。 主人公である大学院の学生は、ひょんなことから奈良にある女子高の非常勤講師として一時的に赴任することになります。そんなある日、主人公は鹿に話しかけられます。舞台は歴史の都奈良ですから、鹿が話しかけてきても何の不思議でもありません。前作『鴨川ホルモー』を読んでいると尚更そんな気がしてきます。鹿の頼みを聞いていく内、主人公は自分のクラスの生徒や他校の先生などを巻き込んだ壮大な事件に足を踏み入れていくことになります。 とにかく話の広がりが面白い。最初は訳も分からず喋る鹿に従っているだけだったなのですが、それがいつしか町を巻き込み、更には国に影響を与え、ひいては日本の歴史ミステリーの定番となっている"あの話"にまで発展していきます。一重に作者の知識量とそれを結びつける説得力のあるストーリー展開の力に寄るところだと思います。 前半の何でもないと思っていた会話にも数々の伏線が散りばめられており、後半に怒濤の勢いで回収されている様は本当に見事で、最初に読み終わった後、即2週目に入りました。 同じ京都大学出身の作家に森見登美彦氏がおりますが、彼の作品と比べると文章に癖もないので、あまり読書経験のない方にもオススメで来る万人向け作品かなと思います。 | ||||
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全体的にファンタジー要素が強めだけど、登場人物の言動、行動が面白く、さくさく読めた。 | ||||
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古都を舞台に展開する前代未聞の救国ストーリーと銘打つように、読者をいつものように奇想天外の世界へ誘なう。解説の児玉清さんが、この本を持って奈良を散歩してもらいたいというように、知らないうちに舞台の奈良の女子校を目は探している。 | ||||
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奇想天外な話ですが、愉快で美しい光景が頭の中で広がり、この世界を楽しめました。また、深まる謎に、早く読み進みたくなります。「プリンセス・トヨトミ」は、私には、さすがにこれは無いよな~という感じでいまひとつでしたが、これはちょうどいい塩梅のファンタジーでした。登場人物のキャラクターもしっかりしていて共感でき、最後はホロリときました。万城目様、素晴らしい作品をありがとうございました。 | ||||
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鹿が人間の言葉を話しす不思議な話ですが、 後半はノンストップで読み終え、大変すっきりした印象です。 お勧めです。 | ||||
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息子が、夏目漱石の「坊ちゃん」が好きなので、そんな子にピッタリの本を探していたら、やふー知恵袋でお勧めされ、購入。息子は万城目ファンになりました(笑) | ||||
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この作者の作品はどれもそうですが、主人公への共感を持ちやすいので、読んでるとグイグイ引き込まれます。心理描写がしつこくなく、且つ飾らない部分がそうさせてるのかなと思います。評判通りの良作です。原作に忠実なドラマもお勧めです。 | ||||
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奈良県が舞台の文庫本があったので欲しかったから良かったです❗ | ||||
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呼んでいる途中で既に面白くて、旦那さんにザックリと「今、さんかく探しているんだよ」と教えてあげました。 読み終わってらから観ていなかったドラマのDVDを借りに走り、ドラマでも堪能しました。 好きな作家さんが増えて嬉しいです。 | ||||
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安定感のある面白さだ。電車の中で読んだら、吹き出すのをこらえきれず不審な目を向けられるに違いない。この作者の話はいくつか読んだが、これは鴨川ホルモーの次くらいに良いと思った。もっと他の作品も読んでみたいと感じさせる。少し気になるのは、モテない男が妄想をこじらせているんだろうな、と思わせる、女の子関連の日和った描写だ。神経衰弱の偏屈な男がそうそう女の子にモテるわけがなかろうに。この点において、よく比較される森見氏に劣っていると思う。彼はもっと振り切っている。 | ||||
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に続く著者の2作目となる本ですが、今回も、甘酸っぱい青春物語で、キュンと楽しませてもらいました。 同様、舞台は、著者が大学(京大)在学次第、親しんだのか、奈良。そして、主人公は、ごく普通の「おれ」が、 ・古都奈良を舞台に、 ・奈良の歴史とともに、 ・前回の「オニ」に代わり、「鹿」と共に、 ・何とも言えない共演者(私は、かりんとう好きの「藤原君」が好きです) ・ラブロマンスありの(「マドンナ」もいいのですが、やはり「野田イト」に魅かれました)、 ・珍妙な「救国のストーリー」に 巻き込まれていきます。 いやあ、色々な要素のある約400ページという文庫としては、分厚い本なのですが、あまりの面白いストーリーに、一旦、万城目ワールドにはまると、寝食を忘れ、一気読みしてしまいます。 深読みかもしれませんが、デジタル機器をわからないまま、1000年以上も、救国してきた鹿に対し、勝手に進歩を遂げた人間への皮肉もこもっているのでしょうか。 事の真偽は、著者に聞くしかありませんが、「お好きに読んでください」とはぐらかされそうな気がします。 とにかく、を気に入った方なら、必ず、はまる会心の「青春物語」第2幕です。 | ||||
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話の流れや登場人物など、面白く楽しく読みました。 くわしいあらすじなどは他のレビューの方がしっかり書かれているので、私は気になった点を。 私は坊っちゃんに似せているところが、どうにも個人的には残念でした。 本作の後に坊っちゃんを読み直して見たのですが、やはりあのリズム感、スピード感、気持ちよさは天下一品。 もともと、万城目さんは長い文章でもわかりやすく物事を表現するのに優れた作家さんだと思っていて、それを短くしようとしてしきれていない、という感覚を持ちながら読むことになってしまいました。 「オマージュ」といえば聞こえはいいですが、私には「下手なものまね」に思えてしまって... 物語としてはいつもと同じく面白かっただけに、この点が個人的に残念でした。 残念な点だけ書いてしまいましたが、物語としての面白さは保証付き。 現代作家でこうした物語を書かせたら万城目学が一番だと思っています。 大好きな作家さんで、新作が出るのを首を長くして待っているのは万城目さんくらい。 いずれ間違いなく直木賞をとってくれるだろうと思っています。 ということで、今後の期待も込めて。 | ||||
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切ないほど人を好きになったイトちゃん。 16歳の女の子の心の揺れや危うさが感じられるいい作品です。 | ||||
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「動物が地球を救う」「神の使い」「鹿に跨る少女」「弥生後期の著名人物」「なまず」「奈良・大阪・京都そして、鹿島」「目玉」「神経衰弱」「女子高」と、このストーリーのキーワードを並べたら、わかる人はいないでしょう。最初は何だか理解できないこれらの言葉が、少しずつ少しずつ意味が解き明かされて、最後の種明かしで解明され、ストーリーが完結します。 自分は疎んじられていると思い込んでいて、しかも人付き合いが下手な主人公が、最後には人間性を発揮して、他の人(動物?)たちの力を借りて、願いを成就させるストーリー。 正に、万城目ワールド全開です。 さわやかな終末、後味のよい読後感。大好きな作品となりました。 知人に話したら、この話、映画かドラマになっているとのこと。驚きました。どの様に映像化したのやら。まあ、万城目さんは頭の中で思い想像をめぐらせた方が楽しいのではないでしょうか。 | ||||
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ドラマ化した作品。 私はドラマを知らずに読みましたが、作品を読み終えた後に映像化したらどうなるんだろうとワクワクしました。 物語が進み、鹿になってしまう主人公。 日本の命運と自身が人間に戻ることをかけた剣道の試合。 手に汗握る展開と、試合後のドタバタにも意表を突かれました。 物語のラストは少し甘酸っぱい内容で、何だかくすぐったい感じもして最初から最後まで物語に引き込まれっぱなしでした。 鴨川ホルモーも面白かったのでこれからも万城目さんの本を読んでみたくなりました | ||||
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『とっぴんぱらりの風太郎』を読んだ直後に立て続けに読んでしまい、鹿が先生に話す下りと、ひょうたんが風太郎に話す下りが被っていて、正直またかと思いました。 話の展開や背景は全く違う物なので、問題なく読み進める事ができました。 単体としては充分読み応えのあるストーリー展開です。 | ||||
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ストーリーは単純です。読みながらも、なんとなく先が見えてしまいます。でもそれが良いところなのかも知れません。ラストに向かってドンドン読み進められます。鹿との掛け合いが大変面白いですよ。 | ||||
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自分は前作である「鴨川ホルモー」を読んだいわゆるリピーターではなく、この本の存在を知ったのもドラマの存在を知ったことが影響していました。 日本語の小説を読むのはかなり久し振りだったのですが、特に試合の場面を始めとした生き生きとした表現に、自然に引き込まれていき、感動が薄れずこのレビューを書いているのが深夜1時です(笑)。 「おれ」を主人公とした内容で、その心情が主観的に綴られています。 スイスイと引き込まれ、同時に手に汗握る展開のおかげで 一気読みしてしまいました。 kindle だけに少々価格が下げられており、手頃な値段になっているにも関わらず重みのある作品です。 是非揃えたい本の1つです。 「鴨川ホルモー」も読んでみようかと思います。 | ||||
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万城目さんの本は、ほんとにわくわくする。森見さんの本とともに目が離せません。新しい感覚でありながらしっかりしてる。って思う。 | ||||
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万城目学の作品を初めて読んだ。 とっくに売れっ子作家で、 2007年刊行のこの『鹿男あをによし』を皮切りに 今度の『悟浄出立』でもう5回ぐらい直木賞にもノミネートされているようだから 今やっと読むのは遅すぎるぐらいなのだが、 タイプ的には自分の読む小説ではないように思っていた。 だが縁を得て読んでみると、さすが、という感じで楽しめた。 この本はデビューから2作目だというのに完成度はすこぶる高い。 かなり緻密な計画のもとによく練られた作品という印象である。 まずもって意識させられるのは夏目漱石だろう。 未知の土地に新米教師として赴任する「おれ」という語り手、 そこでの生徒たちとのすったもんだ、 いろいろ癖の有りそうな周辺の人物、そしてマドンナも登場する。 『坊っちゃん』の本歌取りであるのは明らかだ。 その『坊っちゃん』に、題からもわかるようにファンタジーが加わる。 そのファンタジーの、大元の設定のところで謎解きミステリーでもある。 剣道の大会など、学園生活の魅力もあるし、 そしてほのかなロマンスの香りを残して終わる。 お見事。 語り手の性格が飄々としてとぼけた味があって楽しい。 全体にユーモラスな筆致なのもこの作家の特徴なのだろう。 また雰囲気が違うらしい『悟浄出立』と 数日後に発表される直木賞の行方がかなり気になってきた。 | ||||
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