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モーおじさんの失踪
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モーおじさんの失踪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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シルバーダガー賞受賞作。ミステリの著名な賞の受賞作だからというわけではないが、前二作に比べてミステリ風味が強く、それが読書の推進力になって意外とスラスラ読めた。今回のターゲットはタイトル通り、失踪した「モーおじさん」である。この誰にでも愛されるモーおじさんが作り物めいて見える読者には、これもきっとダメでしょう。ミステリではありがちなモチーフが透けて見えてしまうのには、灘本さんというイラストレーターのうますぎる表紙絵に負うところも大きい。モーおじさんという人間が丸見えですから。表紙絵を見た瞬間モーおじさんの真実がわかってしまった。他人にズカズカと入り込んでいく、下町風人間関係も変わるところがないし。 でも、最後まで楽しめましたよ。相棒がメイザおばあちゃんからルーラに変わったところが大きいかも。メイザおばあちゃんって、とても魅力的な脇役なんだけど、この人のドタバタぶりはちょっと鼻につくのだ。ルーラだって、たいへんな身勝手ぶりには違いないのだが、なんとか許容範囲に落ち着いているので。今回はステファニーも結構魅力的に見えたし。慣れ? わからないのが、前半部分でルーラに何度も置いてけぼりを食って、怒らないステファニー。男性登場人物には結構怒るのに、宿敵ジョイス以外の同性には甘いように見えてしまう。女性に優しい? 人間関係がなあなあに見えてしまう。ジョー・モレリに当たり散らすのには理由があるのはわかっているのだが。 ハムスターのレックスの登場場面が増えたからなのかどうかわわからないけど、やっとステファ二ーの痛みがちょっとだけわかって、吹っ切れたヒロインという巷の評価も少しわかって、その上ステファニーが可愛く見えてきた。が、男どもはどうもイマイチ。女性キャラには無類のうまさを発揮するが、男性キャラは出番が少ないせいか今ひとつピンとこない。モレリ、レンジャー、エディ・ガザラ、ヴィニー、ステファニーの父親と、良い味のキャラが揃ってはいるが。モレリ家でレンジャーに夕食をご馳走するなんてなぁ。ここらへんが好き嫌いの分水嶺でしょうか。 | ||||
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