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メグル



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【この小説が収録されている参考書籍】
メグル
メグル (創元推理文庫)

メグルの評価: 4.44/5点 レビュー 25件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

都ぞ弥生のくもむらさきに

作品ではH大ですが、北大のように勝手に思いました。

都ぞ弥生、の歌をおぼえたのは小学生の頃です。

全国の寮歌の中で、長調でうるわしいのは、これと九州大学のああ玄界、です。

この作品集にはあわせて五つの短編が収められています。そして、最後を飾る「メグル」が一番気に入りました。
和風の輪廻あるいは永遠回帰をおもわせて、しずかに小さな音量で流れていく寮歌のようです。

かつて一度だけ北大の構内に立ってみたことがあります。夏の風が吹きわたっていました。

放課後のバイトで、しみじみと人の情けを知るのもよいことでしょう。おすすめです。
メグルAmazon書評・レビュー:メグルより
448802453X
No.4:
(4pt)

ステキな作品に出会えた!

学生部にいる彼女は、学生にアルバイトや家庭教師を斡旋する奨学係唯一の女性職員だったのだが・・・。
彼女にアルバイトを強制された学生たちは、アルバイト先で不思議な体験をする。奇跡は、本当に
存在するのだろうか?5編を収録。

どの話も不思議な話だった。特に印象に残ったのは「ヒカレル」だ。逝く者遺される者、どちらも
とても寂しいのだ。そのどうしようもない寂しい思いが、読み手側にも切々と伝わってくる。けれど、
悲しさの中で起こった奇跡に、未来への光を見た。
「モドル」もよかった。バラバラになりかけていた家族の心がまたひとつになっていく。悲しみや
怒りが消え、思いやりの心が生まれていくさまに救われる思いがした。
最後に収録されている「メグル」も印象に残った。不幸な最期を迎えなければならなかった女性の
悲哀が凝縮されている。ラストの彼女の言葉が胸に突き刺さる。ホロリとした。
独特の世界観を持つ作品で、切ない中にも「ヒト」というものがしっかりと描かれていて好感が
持てた。ステキな作品にめぐり会えて、本当によかった♪
メグルAmazon書評・レビュー:メグルより
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No.3:
(5pt)

満足

この作家の作品は初めて読むが、よかった。もし、続編が出たら新品で買うかも。
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No.2:
(5pt)

またひとり素敵な作家に出会えました!

本作品と同じサスペンステイストでいけば本多孝好(最近の作品はイマイチだけど)、ちょっとジャンルが違うものの恋愛小説系でいけば大崎善生。
そしてなんといっても宮部みゆき。

たった1冊読んだだけですが、“乾ルカ”−またひとり素敵な作家に出会えました。

大学学生部の女性職員悠木から『あなたは行くべきよ。断らないでね。』と半ば押しつけられたアルバイト先で5人の大学生が迎える出来事。
そこで出会った人々とアルバイト学生が密かに抱える苦悩さらには謎めいた女性職員悠木さんの過去がシンクロして…。
それぞれ深刻なまた切ない設定にもかかわらず、最後はすっきりとほのぼのとした温かい気持ちになれます。

5つの物語の中では最後の2つ「タベル」「メグル」が秀逸。
但し、唯一「アタエル」は、女性職員が『本当ならあなたは行くべきではないわ。後悔しないでね。』といったアルバイト。
その通りに後味が悪くちょっと残念です。
メグルAmazon書評・レビュー:メグルより
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No.1:
(5pt)

最注目の新鋭による珠玉の短編集―かくも美しき世界☆

本書は、『夏光』によって注目を浴びた著者による、

ミステリー風味の短編集。

大学でアルバイトを斡旋された学生が体験する

少し不思議な体験を描く5話を収録します。

父親が入院する病院の売店でたな卸しをする女子大生を主人公にした『モドル』

海外旅行中、飼い犬に冷凍した「肉」を与えるだけの高額アルバイト

これを引き受けた学生に生じたある「疑念」と、その衝撃の結末―(『アタエル』)

日常系、心霊系、サスペンス系−とタイプは異なるものの

どの作品も、筆者ならではのミステリアスで耽美的なテイストを堪能できます。

いずれも印象深いのですが、とりわけ心に残ったのは、

学生が暮らす家を、自分の家だと言いはる奇妙な女性を手伝うことになる表題作『メグル』

女性の正体は何ものなのか?―という、

ミステリーとしてのおもしろさはもちろん、

物悲しくはかない心理描写と、

著者の世界観が色濃く現れた、最後の一文に心を鷲掴みにされました。

人間の優しさ、悲しみ、悪意

そして、世界の美しさを情感豊かに綴る本書。

著者やミステリーのファンはもちろん、

一人でも多くの方にオススメしたい著作です。
メグルAmazon書評・レビュー:メグルより
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