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とんび
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とんびの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全311件 301~311 16/16ページ
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重松さんの書籍は「カシオペアの丘で」からの2作品目でした。 電車の中で読んでいましたが、人目がありながらも、溢れてくる涙を抑えることが 出来ないくらい胸に熱いものがこみ上げてきました。 ヤスさんの照れ屋でぶっきらぼうな表現が逆に心を打たれました。 現代に欠けてきている人間愛溢れる作品でノックアウトです。 この作品ですっかり重松ファンになりました。 | ||||
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子供のおねしょは涙と同じって、ホントそうだね。 不器用でぶっきらぼうだけど、実はとても繊細な人、ヤスさん。 これって、NHKの朝の連続テレビ小説とかでドラマとしてやったら、 メチャクチャあたりそう。ただ、ヤスさん役の俳優が・・・いない。 夕なぎのたえ子さん役とか、照雲、アキラ、美佐子さん役はなんとなく想像できるが、 ヤスさん役だけは、ピンとこない。 | ||||
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主人公のヤスさんは、普段は明るく強気な性格。 一本気で融通はきかないけれど、 とっても優しいココロの持ち主です。 でも、不器用で照れ屋さんやから、 優しい言葉を口にしたり、 ココロの内にある熱いまっすぐな想いを きちんとうまく説明することができなくて、 ついぶっきらぼうになってしまいます。 時には口より先に手が出てしまったりすることも。 態度では示すことができなかったけれど、 心の内ではとっても大事に想っていた 美佐子さんが亡くなってしまったあと、 ひとり息子のアキラくんを一生懸命育てていくヤスさん。 自分の寂しさを精一杯我慢し、 時にはココロと裏腹な言動をとりながらも、 アキラくんの幸福を願うヤスさんに 思わず目頭があつくなりました。 いろいろと大変なことはあるけれど、 ヤスさんにとっては姉のような存在のたえ子さん、 幼馴染の照雲と、その奥さんの幸恵さん、 師匠であり父親のような海雲和尚*** 温かくて厳しくて本当に思いやりがある人たちに囲まれて、 ヤスさん父子は幸せやなぁと思います。 夜泣きとおねしょが治らないアキラくんを海へ連れていって、 『海のように何が起きても知らん顔して呑み込むような強い父親になれ!』と 海雲和尚がヤスさんに諭す場面が、とっても感動的でした。 | ||||
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どこかのポッドキャストで泣けるというもんだから購入したわけですが、著者の略歴から想像するに、ほぼ自伝?という雰囲気が漂う作品でした 時代背景は1960年〜1990年初めぐらい。 主人公ヤスは運送会社勤務(ヤマトみたいなところ)、その息子は1963年頃の生まれで私としてはどちらかというと息子に対してシンパシーを感じる。 そこがちょっと違ったのか、ほぼすべての章で読者を泣かせようとしている著者の思惑には乗れず、結果としては泣けるところ、泣けないところが混在。 この本は父ヤスから物事みないと基本的に泣けないね… ん〜、まだまだ人生経験が足りないのかもしれません… | ||||
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親一人、子一人。不器用ながらも子供への愛情は人一倍。 迷いながら、時に暴走しながらもまっすぐに子育てしていくヤスさん。 息子が成長し、嬉しいことがあるたびに親には寂しさや辛い選択もついてくる。 息子のため、自分の寂しさを精一杯我慢し、もがきながらもアキラの幸福を願うヤスさんに目頭があつくなる思いでした。 アキラはヤスさんだけでなく、照雲さん一家やたえ子さんなどの多くの愛情を得て育った。 そんな周囲の人の愛情も沁みます。 アキラのまっすぐな成長はまるで自分の周囲にいる子供の成長のように私にとっても嬉しく、リアリティ溢れる作品です。 和尚さんの手紙やアキラの作文、照雲の迫真の演技など・・・・イチイチ泣きのポイントが散りばめられているのも憎い。 重松さんはやっぱり家族の絆で泣かせるのがうまい!グッとくるいい作品です。 | ||||
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父親の子供への愛情が心から伝わってくる物語だった。普段は明るく気が強い性格なのだが、照れ屋で優しい言葉を口にすることができないヤスさんのひねくれた愛情が印象的だった。特に、夜鳴きとおねしょが治らないアキラを海へ連れていって、海のように何が起きても知らん顔して呑み込むような強い父親になるよう海雲和尚に諭される場面は感動的だった。また、大学へ行くために東京へ旅立つ日のアキラの父を心配する手紙にも感動したし、アキラが入社試験で書いた父の嘘という作文も涙が出てきた。 ヤスさん以外にも、たえ子、照雲、幸恵、海雲和尚といった温かくて厳しくて本当に思いやりがある人たちに囲まれたアキラとヤスさんは本当に幸せだと思った。 | ||||
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だめだ、やっぱり泣いてしまう。そろそろだぞ、クサいぞと思っていても 文字を追えなくなっている。 去年あたりからより一層重松さんの小説は、涙なしでは読めない。 そして、わかっていてもまた読んでしまうのだ。 まっとうで、意固地で、照れ屋で、不器用な市井の人々の人生のある面を 鮮やかに切り取る手腕。 リアルだけれど、実に見事な重松ワールドで、畳みかけるような 重松さんお得意の短いセンテンスが続くと、「あ、今、入った」とわかるのに 読み継ぐうちに取り込まれている。 「とんび」役のヤスさんも典型的な重松さんの描く男だ。岡山弁も効果的だ。 一本気で、融通がきかなくて、でも優しい心根の持ち主。 泥臭い生き方ではあっても、親のいないヤスさんが必死で育てた「鷹」のアキラの 成長ぶりを応援しながら読んだ。 ヤスさんを取りまく人々の真っ直ぐな気持ちにも、昭和の時代らしい人間関係が 表されていていい。 みんな、脛に傷持つ身なのだ。相身互いなのだ。 アキラにヤスさんの思いも生き方もちゃんと伝わった。 それこそが、親の本望だろう。 こんな父親がいたら、時としてうっとうしいだろう。 だが、こんな父親がいたら、有り難いだろう。 | ||||
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重松さん、いつもありがとうございます。 毎回の作品がとても楽しみです。 一言いわせてください。 この作品を読んで泣けない人は人として可愛そうです。 以上 | ||||
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やられました。私にも息子がいるので、ヤスさんの気持ちはよくわかる。ヤスさんの心の熱さも良かったですが、この話はそれだけでなく周囲の人たちがとにかくいい。海雲・照雲親子、たえ子さん… 脇役がここまで(主役に匹敵するほどの)活躍をした作品は重松作品でも少ないのではないか?海雲の残した手紙、照雲の演技…何箇所も涙が溢れました。親子だけでなく、人と人のつながりの大切さがわかる本当に良い作品だとおもいました。 | ||||
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重松さんの得意の家族の物語。 今作では父一人息子一人。 舞台は昭和30年代から昭和も終わる頃から平成の時代へ向かう頃。 何事にも不器用な父親、ヤスさんと とんびが鷹を生んだと称されるほどの息子、アキラ。 その二人の生活を温かく見守る人々。 昭和の良き時代を見せ付ける作品だった。 帯から母親がすぐになくなってしまって 父と息子が苦労しながらやって行く話しなんだろう、と 安易に想像できるし、実際そうだった。 相変わらずの重松節。 良くも悪くも重松さんのパターン。 分かっているのにそれでも涙がほほを伝ってしまうのは何故だろう? 小説なんです。 フィクションのはずなのに リアリティがありすぎるんです。 だからこそ、こんな家族が近くにいそうで 誰かを想像しながら あるいは自分のことを振り返りながら 自分と重ねてしまうから。 痛いところを突いてくる重松節に今回も泣かされました。 親子二人の生活もそうですが、 その二人を温かく見守る周囲の人々の優しさ、厳しさ。 ただの同情ではなくて、本当に人を思いやる心の温かさ。 そんなものを読んでいくうちに感じることが出来た。 またしても、やられましたよ、重松さん。 | ||||
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実在の人物をモデルにした、実話なのかも知れない。 たとへ、著者自身に、フィクションだと、言い切られてもだ。 背景が妙に具体的で、かなりリアルであるばかりか、何より、本当に実在しそうな、登場人物達だ。 物語は、昭和37年生まれのアキラの成長と、その父ヤスさんを描いている。 そして、長編物語なのに、序盤で既に、この様な展開とは! 驚くとともに、非常に辛い。 トンビが鷹を生んだ、という筋書きにはなっている。 しかし、主に描かれているのは、父親ヤスさんの、非常に微妙な心の揺れだ。 ヤスさんは、あまりデリカシーは無さそうだが、その分、意地の向こうに真実をちらつかせる。 本作品では、ヤスさんと、周囲の人々の、不器用だけど繊細な、心の動きが、終始、鮮やかに示される。 母をめぐる真実、野球部での事、大学受験のための上京と、それに伴う父親側の喪失感などが、主なところだ。 非常に深く共感出来る、文句無しの、著者渾身の長編作品だ。 | ||||
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