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窓の外は向日葵の畑
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窓の外は向日葵の畑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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高校生の少年とその父親,それぞれの一人称視点をたびたび入れ替えながら進められる物語は, 似たもの親子のダブル主人公とでも言うのか,そんな彼らの親子らしい軽妙な会話は小気味よく, 真夏を漂わせる描写,何気ない言葉や仕草から伝わる感情表現は,さすがの巧さを見せてくれます. また,相手に真相を突きつけ,逃げ道を封じて追い詰める終盤でのやり取りにはゾクリとなり, そこから結末へと向かう話運びは,残されるちょっとの曖昧さが苦さともなり読ませてくれます. 反面,その終盤で,それまでヒントすらなかった『裏側』が,次々に出てきて収束していく流れは, 謎解きタイプの作品でないとはいえ,後付けとまでは言わないまでも,少し気になってしまいました. 他にも,著者らしい,いつもの様子は楽しめますが,似た二人が互いを打ち消し合ってもいて, 男の女の皮肉な繋がりなど,用意されたエピソードも,却って話を散漫にしてしまっている印象. 何より,少年と幼なじみである少女の『特殊な設定』が,最後こそ切なさや爽やかさがあるものの, その役割や必要性は最後までピンと来ないままで,この作品には合っていないように感じられました. | ||||
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