無実はさいなむ

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評判

無実はさいなむの評価:

4.18/5点 レビュー 28件。 B ランク

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平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21〜40 2/2ページ
No.20
(4pt)

人間の哀しみ

クリスティー自身が最も気に入っていた自作は、確か『無実はさいなむ』と『ねじれた家』だったと思う。『ねじれた家』は2017年に映画化され(日本公開は19年)、『無実はさいなむ』は18年にドラマ化されてBSで放映された。なかなか面白く観た『ねじれた家』に対して、『無実はさいなむ』は原作から離れ過ぎで鼻白んだが…。

『無実はさいなむ』を読んだのは中学生のころだ。映画化された作品『ドーバー海峡殺人事件』(1984年)の公開に合わせて読んだ記憶がある。そこで、久しぶりに文字組みの大きなクリスティー文庫で再読することにした。訳は新訳ではなく昔のまま、小笠原豊樹氏によるもの。60年ぐらい前の翻訳なのに、あまり古臭くはなっていない。

当たり前だけど、犯人を知った上で読むと、なるほどここが伏線か、ははあこれはヒントか、という部分がよく分かる。“発見”だったのは、冤罪のジャッコが獄中で肺炎により死んでいること。映画では絞首刑になっていたし、最新のドラマではリンチに遭うみたいな死に方だったが、こうしてみると原作の病死が一番しっくりくる。

真犯人の悲劇性は一種のクリスティー文学ともいうべき味わいである。この辺にも作者が気に入っていた理由があるのではと考えるが、ドラマでは犯人が変更されていて、ひたすら黒々とした世界観が展開する。片や映画では人間の哀しみを描く努力の跡は見られるが、海外版のDVDで見直すと、断崖絶壁から人が落ちるシーンが人形バレバレで失笑ものだ。やはり『無実はさいなむ』は活字で読むのが一番だと思う。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.19
(4pt)

映画『ドーバー海峡殺人事件』の原作

1984年の映画でフェイ・ダナウェイが出演してる。
DVDも出てるが、日本語字幕なし!だ。

アージル夫人のレイチェルが5人の養子の一人ジャッコに殺された。ジャッコは逮捕され刑務所で病死。
複数の登場人物たちの回想と説明が出てくるが、どんどん読んでいくと、誰が誰だかわからなくなる。
真犯人は誰?
後半新たな事件が起こる。解決部分はとってつけたようですっきりしない。
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.18
(4pt)

映画『ドーバー海峡殺人事件』の原作

1984年の映画でフェイ・ダナウェイが出演してる。
DVDも出てるが、日本語字幕なし!だ。

アージル夫人のレイチェルが5人の養子の一人ジャッコに殺された。ジャッコは逮捕され刑務所で病死。
複数の登場人物たちの回想と説明が出てくるが、どんどん読んでいくと、誰が誰だかわからなくなる。
真犯人は誰?
後半新たな事件が起こる。解決部分はとってつけたようですっきりしない。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.17
(5pt)

無実ではいけない!

これまでさんざん読んできたクリステイ。。ああまたこのパターンか、犯人はどうせ、と食傷気味になっていたところで、この作品に出会えた。 霧の中、真実を告げに来た主人公だが、この真相が悲劇を引き起こす。。 犯人と目された人物『ヤッコ』を含めて、養子ばかりの一家が集う。 ヤッコでなければ誰だ、いつまでも漂う霧のように、猜疑心ばかりで息も詰まりそうだ。。クリステイは読者にそんな重々しい空気を体感させる。 ポアロの『転調』も良いが、最後の一行まで緊張のラインで描ききる、この作風はいい。 まだまだクリステイを読み続けたい、と改めさせられた。
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.16
(5pt)

無実ではいけない!

これまでさんざん読んできたクリステイ。。ああまたこのパターンか、犯人はどうせ、と食傷気味になっていたところで、この作品に出会えた。 霧の中、真実を告げに来た主人公だが、この真相が悲劇を引き起こす。。 犯人と目された人物『ヤッコ』を含めて、養子ばかりの一家が集う。 ヤッコでなければ誰だ、いつまでも漂う霧のように、猜疑心ばかりで息も詰まりそうだ。。クリステイは読者にそんな重々しい空気を体感させる。 ポアロの『転調』も良いが、最後の一行まで緊張のラインで描ききる、この作風はいい。 まだまだクリステイを読み続けたい、と改めさせられた。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.15
(4pt)

過去が再び

出だしから独特の雰囲気がある作品です。地理学者のアーサー・キャルガリが、二年前の事件で獄中死したジャッコの無実を家族に伝えるところから物語は始まります。 喜ばれるかとおもいきや家族からは冷たい反応。慈善家で強大な権限で家族を統制していた母親と邪悪なジャッコ。その他の面々も癖のある人たち。 この家にはなぞがある。 地味だけど人の心理をついた秀作です。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.14
(4pt)

過去が再び

出だしから独特の雰囲気がある作品です。地理学者のアーサー・キャルガリが、二年前の事件で獄中死したジャッコの無実を家族に伝えるところから物語は始まります。 喜ばれるかとおもいきや家族からは冷たい反応。慈善家で強大な権限で家族を統制していた母親と邪悪なジャッコ。その他の面々も癖のある人たち。 この家にはなぞがある。 地味だけど人の心理をついた秀作です。
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.13
(4pt)

我関せずが招いた悲劇

なんという事なかれ主義な家族なんでしょう。
そのうち3人は後半に考えの変化をみせますが
時は遅すぎました。
それに一人に関しては残念ながら
まだ自分の置かれた仕打ちを
人のせいにしたいようで。
上のとおりにこの作品には
終始陰鬱な雰囲気が漂います。
それは時折あるロマンスすらかき消してしまう強烈なもの。
間違えても雨の日、ブルーな日には読まないこと。
人間描写はよいのですが。
暗いので☆ひとつマイナス。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.12
(4pt)

我関せずが招いた悲劇

なんという事なかれ主義な家族なんでしょう。
そのうち3人は後半に考えの変化をみせますが
時は遅すぎました。
それに一人に関しては残念ながら
まだ自分の置かれた仕打ちを
人のせいにしたいようで。
上のとおりにこの作品には
終始陰鬱な雰囲気が漂います。
それは時折あるロマンスすらかき消してしまう強烈なもの。
間違えても雨の日、ブルーな日には読まないこと。
人間描写はよいのですが。
暗いので☆ひとつマイナス。
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.11
(5pt)

ある人物が、無罪であるということは、

ある人物が、無罪であるということは、
別の人物が、有罪である可能性があるかもしれないということだ。
ある人物が、無罪であるということは、
よい知らせだと思い込んでいることがある。
利害関係者にとっては、利は害と背中合わせである。
利があるところには、かならず害もあるのだということが、本書から理解できた。
世の中は、うまくいかないものだ。
ps.解説には、本書がある意味で失敗作だと書かれている。
小説としては、いろいろな複線が有効に働いているので、成功作だと思う。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.10
(5pt)

ある人物が、無罪であるということは、

ある人物が、無罪であるということは、
別の人物が、有罪である可能性があるかもしれないということだ。
ある人物が、無罪であるということは、
よい知らせだと思い込んでいることがある。
利害関係者にとっては、利は害と背中合わせである。
利があるところには、かならず害もあるのだということが、本書から理解できた。
世の中は、うまくいかないものだ。
ps.解説には、本書がある意味で失敗作だと書かれている。
小説としては、いろいろな複線が有効に働いているので、成功作だと思う。
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.9
(4pt)

推理小説の醍醐味

養子たちとその家族や取り巻きを中心に過去に遡って展開する「犯人探し」の典型的な作品。
最後の最後まで登場人物の誰でもが犯人になりそうで、ならなさそうで、読みながら推理して楽しむことが出来る醍醐味十分。
プロットがたくみなのか見事に誤った推理にはまってしまった。
読み返してみて、なるほどこのところはそういう意味だったのか、と純粋に推理小説として楽しめた。
一点だけ、唐突な印象をあたえる人物が登場し、やや興ざめした点があったが、まあ推理小説として仕方が無い。
よって星4つ。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.8
(4pt)

推理小説の醍醐味

養子たちとその家族や取り巻きを中心に過去に遡って展開する「犯人探し」の典型的な作品。
最後の最後まで登場人物の誰でもが犯人になりそうで、ならなさそうで、読みながら推理して楽しむことが出来る醍醐味十分。
プロットがたくみなのか見事に誤った推理にはまってしまった。
読み返してみて、なるほどこのところはそういう意味だったのか、と純粋に推理小説として楽しめた。
一点だけ、唐突な印象をあたえる人物が登場し、やや興ざめした点があったが、まあ推理小説として仕方が無い。
よって星4つ。
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.7
(5pt)

女史の作品を勧めるとき

必ずこの作品と「オリエント急行〜」が入ります、個人的に。
後は気分で「検察側の証人」とか「ゼロ時間へ」とかその他入れ替わりますが、上の作品は外しません。
「オリエント急行〜」はともかくこちらは評価分かれるんですけど。
初見が小学生の時、人間関係のドロドロなんて存在も知らない頃でしたから、この作品の終局へむかっての勢いには
読んでいて背筋になにか得体の知れないモノがはしった事を覚えてます。
お勧めですよ。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.6
(5pt)

女史の作品を勧めるとき

必ずこの作品と「オリエント急行〜」が入ります、個人的に。
後は気分で「検察側の証人」とか「ゼロ時間へ」とかその他入れ替わりますが、上の作品は外しません。
「オリエント急行〜」はともかくこちらは評価分かれるんですけど。
初見が小学生の時、人間関係のドロドロなんて存在も知らない頃でしたから、この作品の終局へむかっての勢いには
読んでいて背筋になにか得体の知れないモノがはしった事を覚えてます。
お勧めですよ。
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.5
(4pt)

~仮面舞踏会~

 今までは、無実の者に罪をかぶせていればよかった。 しかし!キャルガリの情報が事態を一変! ウソに塗り固められた生活は終わりを告げ、それぞれの「本性」というものが、垣間見られることとなるのです。 今まで皆がどれだけのことを隠し、そしてどれだけの人たちを欺いてきたのか?? その事実に直面した者のなかには、絶望に立たされ自殺まで考える者まで・・・・・・ 犯行のトリックは、個人的には無理があるかと思ってしまいますが、何より、この話の設定と、人間の本質に迫る展開が気に入りました! その、人間描写の点からは、☆6つ挙げてもいいんですが、あくまでミステリですので、ミステリとしての評価☆3つ半。 四捨五入して4つ!ということで☆★   ラストは、感動とはいきませんが、私の望んだ形にはなりました。  私の好きな人物が、ハッピーになれたのでネ。 
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.4
(4pt)

~仮面舞踏会~

 今までは、無実の者に罪をかぶせていればよかった。 しかし!キャルガリの情報が事態を一変! ウソに塗り固められた生活は終わりを告げ、それぞれの「本性」というものが、垣間見られることとなるのです。 今まで皆がどれだけのことを隠し、そしてどれだけの人たちを欺いてきたのか?? その事実に直面した者のなかには、絶望に立たされ自殺まで考える者まで・・・・・・ 犯行のトリックは、個人的には無理があるかと思ってしまいますが、何より、この話の設定と、人間の本質に迫る展開が気に入りました! その、人間描写の点からは、☆6つ挙げてもいいんですが、あくまでミステリですので、ミステリとしての評価☆3つ半。 四捨五入して4つ!ということで☆★   ラストは、感動とはいきませんが、私の望んだ形にはなりました。  私の好きな人物が、ハッピーになれたのでネ。 
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.3
(5pt)

「愛とミステリの作家」アガサの本領が、存分に発揮された傑作

アガサは、主人公が、無実の罪で獄中死する作品を二つ書いている。「五匹の子豚」と、この「無実はさいなむ」であり、いずれも傑作である。特に、この「無実はさいなむ」は、アガサが、あまたの傑作群の中から、自作の探偵小説の中で、もっとも満足しているニ作品のうちの一つに挙げているくらいなのだが、どういうわけか、そんな作者の深い思い入れをよそに、必ずしも、一般受けしているとはいい難い。同じテーマの作品なら、読者の共感は、おそらく、「五匹の子豚」の方に集中するだろう。作者がその作品に寄せる深い思い入れと、読者がその作品に寄せる評価のズレは、しばしば見られることだが、この作品などは、その典型的な例といえるのかもしれない。  その原因は、獄中死するこの作品の主人公、ジャッコのキャラクターに負うところが大きい。生来の救いようのない問題児で、一家の鼻つまみ者のジャッコが無罪となり、かりそめの平和に浸っていた善良なる一家の中に犯人がいるというこの作品の展開とその結末が、読者の共感を得にくいということは、容易に想像できるのだ。  それでは、アガサが、この作品に、それほどまでに深い思い入れを寄せる理由は、一体、何だったのだろうか?アガサ自身は何も語っていないが、思うに、おそらく、この作品には、アガサが伝えたかったメッセージがたっぷりと込められているからなのだろう。それは、「まことの愛とは」である。養子として迎えた子供たちに溢れるほどの愛情を注ぎながらも、彼らからの愛情は得られなかった被害者。愛し合いながらも、お互いに、相手が犯人ではないかと疑心暗鬼に陥る容疑者たち。この作品には、そんな彼らの描写を通して、「愛とミステリの作家」アガサの本領が、確かに、存分に発揮されているのだ。  ちなみに、この作品には、本編のどんでん返しとともに、「まことの愛」にもどんでん返しが用意されている。   
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303
No.2
(5pt)

「愛とミステリの作家」アガサの本領が、存分に発揮された傑作

アガサは、主人公が、無実の罪で獄中死する作品を二つ書いている。「五匹の子豚」と、この「無実はさいなむ」であり、いずれも傑作である。特に、この「無実はさいなむ」は、アガサが、あまたの傑作群の中から、自作の探偵小説の中で、もっとも満足しているニ作品のうちの一つに挙げているくらいなのだが、どういうわけか、そんな作者の深い思い入れをよそに、必ずしも、一般受けしているとはいい難い。同じテーマの作品なら、読者の共感は、おそらく、「五匹の子豚」の方に集中するだろう。作者がその作品に寄せる深い思い入れと、読者がその作品に寄せる評価のズレは、しばしば見られることだが、この作品などは、その典型的な例といえるのかもしれない。  その原因は、獄中死するこの作品の主人公、ジャッコのキャラクターに負うところが大きい。生来の救いようのない問題児で、一家の鼻つまみ者のジャッコが無罪となり、かりそめの平和に浸っていた善良なる一家の中に犯人がいるというこの作品の展開とその結末が、読者の共感を得にくいということは、容易に想像できるのだ。  それでは、アガサが、この作品に、それほどまでに深い思い入れを寄せる理由は、一体、何だったのだろうか?アガサ自身は何も語っていないが、思うに、おそらく、この作品には、アガサが伝えたかったメッセージがたっぷりと込められているからなのだろう。それは、「まことの愛とは」である。養子として迎えた子供たちに溢れるほどの愛情を注ぎながらも、彼らからの愛情は得られなかった被害者。愛し合いながらも、お互いに、相手が犯人ではないかと疑心暗鬼に陥る容疑者たち。この作品には、そんな彼らの描写を通して、「愛とミステリの作家」アガサの本領が、確かに、存分に発揮されているのだ。  ちなみに、この作品には、本編のどんでん返しとともに、「まことの愛」にもどんでん返しが用意されている。   
無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300929
No.1
(4pt)

クリスティの異色作

母親殺しの罪で獄死した犯人は実は無罪だった!?そんな事実が物語の冒頭で明らかになり、話は始まります。もし獄死した犯人が無実だったなら、真犯人は別にいることになる・・。状況から考えて真犯人は家族の中の誰か、としか考えられません。お互いに疑心暗鬼になった家族はどうなるのか?とミステリーの謎解き以外の部分でも楽しめます。翻訳も秀逸です。
無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30) Amazon書評・レビュー: 無実はさいなむ (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-30)より
4150700303