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都市と都市



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【この小説が収録されている参考書籍】
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)

都市と都市の評価: 3.13/5点 レビュー 32件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(2pt)

これSFじゃないよね?

『都市と都市』というタイトルから
クラークの『都市と星』と何かしら関連があるのかしらと思い。
また国境線がモザイクのように入り組んだ都市国家で起きた殺人事件
というプロットも面白く感じたので購入しました。
たくさん賞も取ってるみたいだし、SFだし。

100ページ読んで面白くない小説は最後まで読んでも面白くない。
というマイルールに従っても良かったのですが・・最後まで読みました。
面白くありませんでした。というか・・
カタカナ言葉が多くて何を言っているのかよく分かりませんでした。

あとこれSFじゃないよね?
解説で大森望が↑の『都市と星』との共通点とか、
本書がいかにSF小説として優れているか、とか色々言ってるけど、
そんな事言いだしたら夏目漱石の『吾輩は猫である』だって立派なSF小説に変貌するぜ。

本書はあくまで特殊な都市で発生した殺人事件を追う警察のストーリーだと思うし、
ミステリーとかファンタジーの範疇だと思う。
SFチックな設定を妄想する事は読者の勝手だけれどもさ。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.9:
(1pt)

ザ・キング・オブ・クズSF

そこで本書を手に取っている君。
是非買いなさい。買って私が味わった苦痛を味わいなさい。

ヒューゴー賞のみを取ったSFは読めたものではない。
ネビュラ賞のみを取ったSFは詰まらない。
ヒューゴー賞とネビュラ賞を両方取ったSFは確実に面白い。
この鉄壁の法則に次の一文を付け加えよう。
この5つの賞を同時に取ったSFは見つけ次第に焼き払うべし。手に取るだけでも時間の無駄だ。

まさに毒書とはこの本のためにある。詰まらない。だらだらしている。そして最後の1ページに至るまで面白いところが欠片も無い。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.8:
(1pt)

面白さが分からん

本書の何がそんなに特別だったのか私にはさっぱり分かりません。
2つの重なった都市。
私は物理的な壁は存在しないにしろ東ベルリンと西ベルリンをイメージして読みました。
が、お話が結構壮大な歴史的背景をもって進んでいく傍らでその歴史的背景がそこまで重要に物語に絡んでいるとは言い難く肩透かしをずっと食らい続けているうちに終わってしまったという感じです。
せっかく古代からの2つの都市の研究テーマのような題材を出しているのでその切り口をもっと見てみたかったというのが素直な感想です。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.7:
(1pt)

しんどかった

同じ作者の「ペルディード・ストリート・ステーション」を最初に読んだ。
”蒸気機関車と黒魔術が総べる”(だったかな)物語という、いかにも自分好みの世界観を期待したけれど、上下巻の長い話のわりに、いわゆる「物語」としてのカタルシスを(期待したほどには)感じることはできませんでした。
で、数々の賞に輝く本書ではあるが・・いやあ、読むのがしんどかった(;'・ω・)
ただでさえ馴染みにくい人名地名に加え、2つの都市を行きつ戻りつ展開する話の整理がつかず、加えて「物語」としての起伏や意外性も自分にとっては乏しく、とはいえ最後に何らかの瞠目があるかもしれずと読み進めたけど、「ペルディード・ストリート・ステーション」と同様、破綻も開放もなく淡々と終わってしまった印象。

おそらく異社会の構築やプロット作りには自分の興味を引くものがあると思うのだけど、やはり「物語」を求めて本を読む自分のとって、この人の話(と言っても2冊しか読んでませんが)は、あえてその「物語」を斜に外したような上から目線”を感じてしまうのですよ。
チャンドラーにも影響を受けたと言っているようだけど、綻びや説明不十分を補って余りある表現があるわけでもなく、ディックのように些細なプロットでも話に引き込むようなスピード感もなく(といっては身もふたもないが)、やたら小難しい話に仕上げることで、”僕って知的で高級なお話書いてるでしょ”と悦に入っているような気がしないでもないのですね。
ま、子の方はトールキンを嫌っているようなので、「指輪物語」と「デューン 砂の惑星」がマイフェイバリットの自分には、そもそも口に合わないんだろうな、あらためて思ってしまいました。
単に自分の好みではない作家であるということで、他の読者や鑑賞家にとっては、とても魅力的な話を紡ぐ作家のでしょう。でなければ、これだけいろんな賞をもらうわけないもんね。
しかしこれが、かって自分の親しんだSFやファンタジーの現在形ということになると、自分の好きだったどこか別のところにある「物語」世界としての小説は、どこにいってしまったんだろうか・・
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.6:
(1pt)

安いたこ焼き

普通の殺人事件。何がどう不思議なのかさっぱり。そのストーリーが薄い割に、情景描写がやたらと緻密。途中で何度挫折して読むのをやめようかと思いましたが、終盤になると面白いところが出て来るカモ、と期待して読み進みましたが、結局ストーリーが薄く、情景設定だけがやたら分厚い、安いたこ焼きのような作品でした。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.5:
(1pt)

★は翻訳に対しての評価です。

元の作品自体は本当に素晴らしいです。
ただ、翻訳がひどい。あまりにひどすぎる。

読んでいてあまりに「?」と思う箇所が多かったのでKindleで原書を買って原文を参照しながら読み進めましたが、
いやあ、もうまさに山のような誤訳。私が気づいただけでも2,30箇所はあったんじゃないでしょうか。

別に誤訳って言っても単にヘタクソとか読みづらいとかならここまで言わないんですが、最悪なのは誤訳のせいで前後の意味がまるで通じなかったり、ストーリー的に重要な箇所や伏線が意味不明になって台無しになっている箇所が散見されること。
訳者は恐らくろくに内容も理解せずに訳してるんじゃないでしょうか。
原文読めばちゃんと意味は通じるんです。それを全てメチャクチャにしているのはひとえに訳者である日暮雅通氏のデタラメ翻訳のなせる業です。

「archivist」を「activist」と見間違えて訳していたりするのはまだかわいいほうで、英語の文法構造がまるで理解できていないかのような誤訳、教養が欠けているために適切に訳せていない語、日本語として何を言わんとしているのか意味不明の文章、せっかくの伏線を台無しにする意訳、文章の意味そのものがまるで逆になってしまっている誤訳、もうむちゃくちゃです。まさに誤訳のオンパレード、よくぞここまで誤訳できたという感じです。呆れを通り越して笑えてきます。

正直言って、日暮雅通氏には二度とミエヴィルの翻訳には携わってほしくないです。こんなに素晴らしい作家のこんなに素晴らしい傑作が、こんな最低の翻訳で紹介されるというのは本当に悲劇以外の何物でもない。

そして、早川書房の担当編集者にはもっときちんと仕事をしてほしいです。
いくら翻訳者がデタラメでも、編集者がきちんと目を通していればこの悲劇は避けられたはずなのですから。
担当編集者は、出来上がってきた翻訳原稿に目を通したとき、何も疑問に思わなかったのでしょうか?この訳文をそのまま出版してしまうというのは、ちょっといくらなんでも理解できません。

これから本書を読もうと思っている方は、最初から原書を読むか、あるいは日本語で読む場合でも常に原書を手元において読むことをお勧めします。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.4:
(1pt)

これがSF?

序盤の内容が哲学的で世界観の理解に時間が掛かりました
くだらない事を論理的に説明してる感じですかね
例えば、ジャンケンの心理戦を文章にしたような…
あやふやな説明のまま物語が進むからイライラしますね
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.3:
(1pt)

アウラという複製技術、歯車

モザイク状に組みあい、濃淡をもって重なりあったふたつの都市国家がある。かつて深刻な紛争をくりかえして、ついに共存しつつ共生しないルールを編みだす。それを両国間はじしんをこえた超法規的な至上命令といただく。国だけではなく、位相さえもちがうことにするのだ。言語や慣習がちがうように、見えるものも聴こえるものも異ならせる。見えるのだけれども、視覚神経の域外にある光線に消去されてでもいるかのように、あるいは図にのぼるものを地にうめかえすように、見ないふりをして見えないものとする。あたかも超自我に監督されているかのように、五感すべてをそう自我に身に強いる。これを日常感覚=作法の基底とする。両国共有といえる同じ通りを行き来していても、位相がちがう(ふりをしなければならない)のだから異国人は見えない(ふりをしなければならない)、どうように異国人の車も、店舗も、景色も見えない。
 この感覚作法を意図的に侵せば、超国家的な超法規的組織ブリーチにより一切の人権が剥奪される。ブリーチに拉致されて、都市での存在を抹消される。いちど拉致されたらもう戻ってこられないのだから文字どおりの抹殺となる。ブリーチが摘発するのはこの現行犯である侵犯行為=ブリーチだけだ。ほかのあらゆる違法行為は都市国家の法規にしたがい両警察が取り締まる。ブリーチは両国の代表による委員会制で運営されているらしいが、その実態(組織形態、人員、資金、設備装備)はその性格からいって市民にはいっさい知られていない。この両国が交流するのは正式なひとつのゲートをとおしてだけで、それいがいのあらゆる意図的な私的交流はブリーチとなる。
 ブリーチが見張る国境線とはいわば量子力学的な場であり、どうじにひとの内面でもあるように、ブリーチは神出鬼没で超法規的な有無をいわさぬ執行権力を揮うのである。たとえば両都市の統一をかかげる団体は秘密結社として隠れ棲むむほかない。だがいっぽう第三の超国家なる伝説が、ブリーチに同調、あるいは対抗するかのように、ひとびとにひそかに噂され想像されている。独裁的なブリーチの恐怖だけではなく、両都市国家が分裂するはるか以前、かつてあり滅び去った特異な考古学的な文明にも淵源しているかのように。それはむろん見えない。だが見えないふりをしているだけではないかと、ひとびとは疑心暗鬼でそれを欲望させられる。

 とまあなかなかみごとな世界設定だとおもうわけですが、残念ながら駄作です。第三章でブリーチの側、国境線上(場)から物語を展開させるだんになってかんぜんに失速してしまう。ブリーチをさてどう現実的に描写するかという困難を、いわば見ない聴かないことにして最後まで曖昧に書いたためです。謎の殺人事件の解決は現実的な利害関係と明かすだけに、この展開の隠しとおす、明晰さの不明晰さがきわだったというかんじです。見えないものとはじつはたんに見てはいけないものである、そのことをつまびらかにする侵犯行為を主題としておきながら、描写の徹底性においては見えないものは見えないんだもんと甘えているようなものです。ラストは悪しき感傷主義というほかない。

 見えるけれど見えない。見えないふりを身に強(如)いて、そのふりが意識にのぼらないほどにする(なる)。視野において図の焦点とせず、地に不明瞭なままにしずめおおせる。おなじく聴こえるけれど聴こえない。そういうふりを習得して、聴覚にはいっても無意味な雑駁な物音として自然にききながす。とうぜん匂いや接触沙汰なども、そうでないものと遣り過ごす。こういう五感の身ぶりを日常作法、慣習として自然の業にすることは、言語という人工物を習得して自然に身につかせる経験とどうとうである。
 本書のこの徹底した経験論はたしかに異様です。だが、とらえかえして言語こそが人間の本質的な器官(神経の網の目状に浸透する)ではないかと懐疑すれば、あたかも自然な五感さえも人間の業たる約束事に根をはり、言語にまみれていないとはだれにもいえない。そのものがけして見たり聴いたり感じたりできない世界が、すぐ隣にあるかもしれない。さらに懐疑を先駆させれば、われわれはなにかに命ぜられて、神のロゴスのごとき言葉の範囲でしか世界を理解できないのかもしれない。その侵犯行為は人間の定義からいって本源的に禁じられているのだとしたら。
 本書はかような掟たるブリーチというてんでカフカ的であり、異世界の展開というてんでディック的ともいえるわけですが、そのおのおのがより描写が困難なほうへ、理不尽さ不気味さへと誘い、常軌を逸していこうとしているのにたいして、まったくぎゃくにそれを収束させて一件落着としている。いったいなにがこうも総なめ的称賛をえたのか不可解です。まちがいなく本書は第三の、考古学的=超国家的な荒唐無稽のほうへと筆をはしらせ、ブリーチが抑圧されたものの反復強迫のごときものとして、あるしゅの畏怖される深淵の摂理を閃かせる、そんな王道のSF沙汰を、ハードボイルドな警察小説の外装はあくまで借り物としてめざすべきだったとおもう(ディックのように。あるいはラブクラフトのような幻視的恐怖譚のように)。その構想は本書の物語の細部、たとえば考古学的発掘物なんかに宿っている。この複製技術ではあるけれどどうじにそうでない、真正(神性)のアウラとしての歯車という発想は、常軌を逸せしめる歯車となって軋みをあげている(ボガネットのように)、いやあげそこなっている。それは遺伝子なのだ。だれの、なんの。だが、それは見えないが見えるよう。その音は聴こえないが聴こえているよう。この誘いに耳目をふさぎおおせる感性はSFに反する。

《“クロック”という遠回しな俗称で呼ばれるわけのわからない機械装置が、実はまったく機械などではなく、中に入っている幾つもの歯車を保持しておくためだけにデザインされた込み入ったつくりの箱であると、彼はエレガントな論法で主張していた。》
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.2:
(1pt)

最後まで理解不能。

私は外国小説は好きですが、人名、知らない地名や距離感、文化等などを把握したり、理解しつつ読み進めるので、合わない時は、苦労します。挫折もします。この「都市と都市」はその最たるものでした。欧州の架空の都市国家の話なので、微妙に違和感ある架空の名前や地名や、設定された造語がまったく頭に定着せず、眠くなるので、だいたい、前回読んだ最後の章がよくわからなくなっており、各ページの圧倒的なカタカナ量と造語に、遡って読み返す気も起きませんでした。事件の中心である被害者女性の名前すらもう覚えておりません(主人公の名も忘れた)。また、「同じ都市に二つの国家が存在する」という大前提以外に、慣れない架空都市の色んな法律やら慣習、団体が後付けで出てくるので、展開される話のオチも全く予想できず、理解できず、ものすごいストレスです。そんなの警察小説でもなんでもないと思います。主人公や、多くの登場人物の誰にも感情移入できないまま、それでも「あれだけ賞を総なめしてて、アマゾンや雑誌の評価もいいんだから最後まで読めば面白いはず」と読了しましたが、何の感慨も感動もありませんでした。現代の何かを暗示してるのかわかりませんが、解説によると、作者は現代政治等への寓意を強く否定しているとのこと、え?「同じ位置に重なり合った二つの都市、それぞれの市民は相手国のものを見ない、聞かないことを徹底している」とかマジで言ってんの?という感じです。哲学的で高尚なのかもしれませんが、私には全く面白くありませんでした。意味不明です。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353
No.1:
(1pt)

最初のほうで挫折・・・

大体、こんな設定ありあえない。
二つの都市の住人が同じ所に住んでいながらお互いに見て見ぬふりをする?無理無理。
同じカップにコーヒーとミルクを入れながらカフェオレになるなと言うようなものだ。
年端のいかないこどもはどうする?痴呆の老人は?まして外国人は?
「ブリーチ」はどんな組織で、何を財源にしているのか?
どちらの国の憲法のもとで働いているのか?
事業仕訳があったら、真っ先に廃止だろう。
ブリーチとブーリッチもまぎらわしい。

読みながらこうした突っ込みがだんだん激しくなり、読むのをやめてしまった。
こういうのをファンタジーというのか、向かない人間にはとことん向かない。
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118353

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