■スポンサードリンク


レベッカ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

レベッカの評価: 4.26/5点 レビュー 82件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 61~67 4/4ページ
No.7:
(4pt)

ゴシックロマン

前半、そして中盤もやや、ゆるゆると話は進む。遅過ぎるほどだ。ああ、昔の小説だなぁ、と思ってしまうほどにゆっくりと「わたし」とマキシムの日々が過ぎていく。デンヴァース夫人の恐ろしさもさることながら、本当に怖いのはレベッカの存在。だって、わたしの名前は結局最後まで出てこないのだ。まるでレベッカの影に隠れてしまったかのように。
最近のいわゆるロマンスとは違う魅力。読み終えてからやっとその魅力に気付かされた。ページをめくる手がはやるということはないが、止まるということもなく、透明なはずのレベッカが血のように赤く存在感を増していく。
レベッカ (下巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レベッカ (下巻) (新潮文庫)より
4102002022
No.6:
(5pt)

名前のない女

主人公の女性には名前さえ与えられていない。この世を去った
レベッカの圧倒的な存在感といたるところに残るその影と、主人公
は闘おうとするが、勝ち目はない。相手は影なのだから。美しいマンダレイは原作でも楽しむことができる。映画も主人公を
取り巻く影、もしくは身の置き場がない場所に不幸にも辿りついてしまった主人公の不安を描き秀逸だが、原作ではレベッカの存在が
より大きく、読む者には顔さえも想像できない主人公とのコントラスト
がもっとはっきりとして、息を潜めるような物語の世界に引き込まれる。
レベッカ (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レベッカ (上巻) (新潮文庫)より
4102002014
No.5:
(4pt)

甘美な不安

ヒッチコックの「鳥」の原作者として有名なデュ・モーリアの代表作。やはりヒッチコックによって映画化されているので、映画の方で知っている人が多いのではないだろうか。映画も良かったが、やはりこの物語は是非活字で味わっていただきたい。ロマンティックでゆったりした導入部から、徐々にサスペンスが高まっていく中盤、意外な事実が明らかになり息もつかせぬ展開を見せる終盤と、まるでサスペンスもののお手本のような見事な構成だが、この本の最大の魅力は全編に溢れる独特の甘美な不安感であると思う。いわゆるサイコ・サスペンスにありがちなヒステリックな不安感ではなく、主人公の女性の劣等感や愛情心理をきめ細かに掘り下げていくことで醸し出される、匂い立つようなリリカルな不安であり、物語の背景となるマンダレイの美しい描写とあいまって暗い詩情を作品に与えている。だから中盤までのゆったりした展開はこれで正解なのだ。これはいわゆるジェット・コースター型のサスペンスではないのだし、だからこそ何度読み返しても魅力が尽きることがない。再読すると起伏に富んだ終盤よりも主人公が美しいレベッカの影に怯える中盤までの方が味わい深いように思える。冒頭の夢の中のマンダレイのシーンはあまりにも有名で、この物語にこれ以上ふさわしい導入部は考えられない。サスペンスと詩情が結合した傑作だと思う。
レベッカ (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レベッカ (上巻) (新潮文庫)より
4102002014
No.4:
(5pt)

見えざる影、レベッカに吸い込まれていく・・・

ストーリーの展開が初めから予測できるような本ではなく、最後の最後まで読者を惹きつけて止まない本である。常にレベッカという亡き姿は、登場人物にとりつき、また読者はその影を追い、目を離すことはできない。登場人物の心理、それに伴う行動もまさに目の前で展開されているようで、大変印象に残る作品である。
レベッカ (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レベッカ (上巻) (新潮文庫)より
4102002014
No.3:
(5pt)

「あの女の勝ちだ」

召使頭のデンヴァース夫人は、レベッカの死後もなお彼女を崇拝しつづける。そして事あるごとに「わたし」を罠にかけようとしているのだ。「わたし」の心に夫への疑念が芽生えたとき、ついにレベッカの死の真相が明かされる。作品中に一度も名前が登場しない「わたし」と、タイトルにもなっている「レベッカ」が好対照ですね。後半はいよいよ山場。手に汗握る展開で、目が離せません。どんでん返しとなんともいえない余韻を残したラストシーンが待っています。
レベッカ (下巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レベッカ (下巻) (新潮文庫)より
4102002022
No.2:
(5pt)

キング「骨の袋」を読んだなら

「昨夜、マンダレイの夢を見た」に始まり、読み出したら途中でやめられない面白さです。美しい邸宅マンダレイに後妻として嫁いだ「わたし」。教養も勇気もない「わたし」は領主夫人としての生活に気後れするばかり。この屋敷には死んだはずのレベッカの気配がまだ残っている。内気で、くよくよといろんなことを気に病んでしまう人の心理を書くことによって物語を展開させていくところが、主題とぴったりマッチしています。
レベッカ (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レベッカ (上巻) (新潮文庫)より
4102002014
No.1:
(5pt)

レベッカは?

レベッカは? レベッカは何を考えていたのか。レベッカは何が望みであったのか。もう死んでしまった前妻レベッカ。美貌も人望も知性も全て兼ね備えたレベッカに比べて、後妻の主人公「わたし」には果たして何があるのか。「わたし」の憂鬱はレベッカの死の真実を知る事によって大きく変わる。そしてレベッカは自分の死をもコントロールしようとしていた事を知る。
レベッカ (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レベッカ (上巻) (新潮文庫)より
4102002014

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!