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論理爆弾
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論理爆弾の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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少女探偵ソラのシリーズの中ではストーリー的に一番面白く、一気に読んだ。ミステリとしてはかなり破壊力のある結末なので賛否がありそうだが、本シリーズはミステリ的要素のある青春小説にして成長物語だと思うので、まあこういうのもアリかな。 そんなことより、僕はこのソラシリーズが3作でそれなりに完結していると思っていたのだが、本作を読むと、ソラのお母さん探しの旅はいよいよ始まったばかりではないか。それなのに、続編が10年近くも書かれていないというのは、どういうわけなのだろう。 緒方家の人々、友淵家の人々など、今回も魅力的な登場人物がいろいろ登場する。そういう人たちとの再会や、1・2作のキャラとの交流もしっかり描きながら物語を大団円へと持っていくためには、少なくとも全10作は必要だと思う。ぜひ頑張って書いてもらいたい。 ところで、本作の特色のひとつに、『八つ墓村』へのオマージュ(パロディ?)がわかりやすい形でちりばめられているというのがある。何がどういうふうに、と細かく挙げるのは控えておくけれど、ミステリファンへの目配せが感じられて楽しかった。 | ||||
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このシリーズの続きが読みたいです | ||||
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Reader Storeの電子書籍で読みました。 南北に分断され、中央集権的な政府のために私立探偵が禁止された架空の日本での少女探偵(見習い)の活躍を描くジュヴナイル。 第一作は舞台設定と登場人物の紹介のためにどうも話が窮屈になり、折角の推理がかすんでいた恨みがありました。第二作以降、「大人社会」が物語の中心になってくると、俄然有栖川有栖らしい筆が走るようになります。 第三作である本作では推理小説的要素は少なく、サスペンスタッチになっています。少女探偵(見習い)であるヒロインにいろいろな推理/経験をさせながら育てていくビルドゥンクスロマン。そういう若者たちの姿がまた、少しずつ世の中を動かしていくというわけですね(このへんがアリス先生)。 現実の日本のカリカチュアである作中の日本について熱っぽく語る姿は、島田荘司さんや芦辺拓さんを彷彿させるものがあります(大阪弁やし)。 | ||||
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少女探偵“ソラ”シリーズ第3弾。 ソラこと空閑純は、行方不明になった母が最後に立ち寄った九州の山奥・深影村を訪ねる。どうにか、手がかりの端緒を得たものの、隣村で起こった北のテロにより、村への出入り口となったトンネルが破壊され、クローズド・サークル状態になってしまう。そして、連続殺人事件が発生、さらに転落死者も出てしまう。果たしてテロリストたちの仕業なのか、それとも殺人鬼が村人の中にいるのか…。 シリーズ前作『真夜中の探偵 (特別書き下ろし)』のレビューでも書いたが、著者はこのシリーズで、“探偵とは”何か、現在の日本をどう考えるか、という二つの問いかけを行っている。もちろん、本文でそういった疑問が呈されるわけではないので、物語内の設定にかかわった形で、読者が考えていくことになる。 ただ、「人間が真実を知ろうとすること、自分でものを考えることを憎み、探偵を罪として禁じたこの社会は間違っている」。そして、そういった社会に対し、「しょうがない」とか「くだらない」といって終わりにするのではなく、「みんなで直せばいい」という部分を読むと、著者のメッセージは十分に伝わってくる。 レビュータイトルにも書いたが、ミステリーだけを求めているだけの人には薦められない。ただ、これまでの著者とは違う側面を見せていることに加え、主人公の純が17歳で好意を持つ元同級生がいること、その同級生たちも純に好意を持ち、できうる範囲で応援を続けていることなど、青春小説的な側面も強いので、十分に面白い作品であると感じている。 | ||||
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