■スポンサードリンク
64(ロクヨン)
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
64(ロクヨン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 21~40 2/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公・三上の、広報官としての職務と元刑事としてのプライドに板挾みになり苦悩する様子。 旧態依然とした地方警察のヒエラルキーに、権力闘争。 愛する娘を奪われた父親の復讐心に執念。 それらが描かれた、人間臭く、現実として存在し得るストーリーに引き込まれました。 しかしながら、結末が中途半端な気がしてなりません。様々な問題が絡み合って、一つのストーリーを形成しているのがこの小説の醍醐味かと思われますが、それらの問題のうち解決したものはなかったのではないでしょうか… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
残念ながら、映画の宣伝の期待値程、面白くはなかったです。全くの個人差なのでしょうが、話の展開や文章のリズムが私の好みに有っていませんでした。このテンポがお好きな方もいらっしゃるでしょうから、良い悪いの話ではなく好き嫌いの見解ですので作品の評価で名有りません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価も高い「警察小説ミステリー」だが、読む気が起きない本のひとつだった。 映画化され、監督が瀬々敬久。youtubeの予告編や紹介映像を見て興味を持った。 ネットのネタバレ情報で、決定的なネタバレを見て、意表を突かれ、本書を手に取った。 読んでみると、主人公の独白小説のような特異な世界。 14年前の誘拐事件がひとつの革新としてあり、主人公も一人娘が失踪し、その悩みの渦中にある。 主人公の職業は警察官だが、事件を扱う部署ではなく、警察と世間(主としてマスコミ)の間をつなぐ広報官。 というように設定が、すべて宙づり状態であり、不在を核としている。 物語の展開と、ページを満たしていくのは、主人公の頭の中の発話、内的独白である。 刑事部と警務部、その間にいる主人公。 妻(母)と自分(父)、失踪した娘。 かかってくる謎の無言電話。 マスコミと警察の間にいる主人公。 刑事部が14年間ひた隠ししてきた重要な事実、刑事部ぐるみの隠蔽工作。 14年前の、解決されていない児童誘拐殺人事件と、今、新たに起こる、誘拐事件。そこにたたずむ被害者の男性。 いくつもの3角形によって物語は形作られ、それら3角形の力学によって、物語は進む。 三角形は、絶対安定の4角形となるために、もうひとつの支点を得ようと揺れ動いていく。 「謎」と言うよりは、一種の膠着状態が、上巻の300ページも続く。 読んでいて、なんと動きのない小説なのだろうと、思った。 300ページほど経ったところで、重要な事実が判明する。主人公がそこにたどり着く。 だからといって、そこから小説がアクティブになっていくわけではない。 だが、ネットのネタバレ情報で知った展開が、あまりに意外だったので、 一気読みの状態が続く。 著者は自らのテーマを、「組織の中の人間」としているが、 その煩悶と充実、苦悩と幸福が、これでもかと、書き込まれていく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「クライマーズハイ」と題材は全く違いますが、ある意味同類。 この作家の作品は初めてと思っていたら、やはり同じ作家だった。 主人公のlこころの葛藤、心象風景を描写してここまで事件を書くのが横山秀夫? 厚い(←漢字間違ってません) 筆力をどっかりと感じる作品です。 こちらの読力が平凡なので、途中で若干消化不良。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ、読み終わっていない状態が現状です。 後から購入した本が先行しておりますので・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビドラマが面白かったので購入。 しかし警察署内部の抗争が延々と続き、下巻の中頃になってようやく本題の事件に。 そこまでが長くて、疲れました。 同期の誰々が干されたとか先に出世したとか、よくあるサラリーマンの居酒屋ネタ。 視点としては面白いが、一般人からすると興味のない話ばかり。 登場人物が多すぎて、覚えきれませんでした。 暇つぶしに読むには重かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻なので覚悟していましたが、結末に対して、ちょっと長すぎるような? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいるうちに、少し退屈しました。 事件のとらえ方が、私に理解できなかったせいかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんだか最近軽い薄い短い小説ばっかりで本を読む楽しさが味わえない。という訳で期待を込めてじっくり楽しもうと上下巻を購入、久々に重厚な小説が読めるとわくわくしました。こちらの作家さんは今までにも何冊か読んだことがあるので読み応えも充分であろうと思いました。 上下2巻とボリューム感もたっぷり、とはいえおそらく一気に読み終えてしまうのだろうなと思いつつ読みはじめましたが予想に反して読むのに苦労しました。 「64」という昭和最後の年、それもわずか一週間ばかりしか存在しなかった特異な年に起こった未解決誘拐事件、D県警にとって忘れることの出来ない汚点となった最悪な事件・・・の話かと思いきや広報官三上の警察内部や外部新聞社との軋轢が延々と続いていきます。もちろん「64」も語られてはいきますがなんだかそれはそれでとにかく三上広報官の思い、確執がこれでもかこれでもかと続いていくので読んでいても面倒くさくなってしまいました。 とりあえず先へ先へと読み進めるものの話がこれといって展開していかない(テンポが遅い)ので正直面白みを感じませんでした。 あくまでも三上広報官の視点と主観で物語りは進められていくのでなんだか単調で他の登場人物が見えてこない、それも興味がわかない原因のひとつでした。せめて三上に感情移入できていればもう少し楽しめただろうとは思いますが。 ただ下巻にはいると(それでもその後半でやっと)話は違った局面を迎えることになり改めてここまで読んできた話の流れが生きてきたと思いました。 下巻まで読んでさすがによく出来た話だなとは思いましたがこの上巻だけでいえばちょっとだるい印象を受けました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察の広報の人が こんなに 大変だとは 思わなかった。。。そもそも 匿名 匿名じゃないって ただ 他の新聞社より 情報で抜きん出たいっていう 新聞社の記者らの欲でしょ、、、どうせ そんな 名前 聞いたって うちら 一般庶民は 人の名前なんて聞いたって 自分に関係ない人なら すぐ忘れちゃうんだから、、、人が殺された、、、 猟奇殺人 人質 テロ 火山爆発 毎日 毎日 流れる情報で 人なんて 興味半分でいろいろ知りたがるくせに 記憶は もう2、3日で ふっとんで 新しい情報を求めてんだから。。。 記者たちに翻弄される 警察の広報の人の大変さがわかった話、、、 誘拐殺人事件の被害者の復讐は 電話帳で 電話して 犯人見つけるって、、、ちょっと 非現実だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公考え(思い)が多くスマートではない。 その為感情移入しにくいところは辛かった。 主人公の理解で合ってるか分からない所も読んでて苦戦しました。 でも、だんだん面白くなっていきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これほど引き込まれる作品は、久しぶり。 面白いが、伏線を下巻まで覚えていられるか、一抹の不安は、 自分の記憶力のなさいゆえに、やむを得ず。 心臓に悪くないミステリー。 文章力もあり、日本語がとても読み易い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は「半落ち」を読んで以来彼の熱心なファンだ。「第三の時効」など警察小説の最高峰だと思っている。 しかし、本作読了後の感想は正直複雑だ。著者ならではの実体験に裏打ちされて本作も稀有の小説に仕上がっているとは感じる。しかし本作に限って言えば、いささか著者独特のウリの作風が行き過ぎて裏目に出てしまった感が否めない。本作でも我々一般読者が知りえない警察広報部と新聞記者の関係が全編を通じてこれでもかとばかり赤裸々に描かれているが、逆にその部分のインパクトが強すぎて小説本来の面白さが霞んでしまった気がする。 一時テレビ業界の内幕を暴露する様な小説やドラマがもてはやされもしたが、世間はやがてその軽薄さに飽きて長続きはしなかった。一方著者が得意とする警察はさすがに軽薄とは縁遠い世界とは言え、同様にそれ自体にいつまでも読者を惹きつける引力があるとは思えない。まずは小説としての面白さが前面にあって、そこに未知の業界の裏話がスパイス程度に効いてくるぐらいが丁度良いように自分は思う。 本作の題名についても然り、警察社会の実態を荒削りな業界用語で飾り、また時に美文を誇示するかの如く無駄な表現を削り取り読者の想像力で場を繋がせる著者の作風は、私のように素朴に小説を楽しみたい者には返って小難しい専門書を読み解いていくような疲労感を与えた。 著者の作品としては初めて、途中で読むのを止めようかと何度か思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高村薫を髣髴させるような、分厚い警察小説。 これだけの長編を綿密な構成と緻密な人物描写で引っ張るのは流石。 中心となる大技は見事であるが、横山氏の他の作品に比べてやや現実味に欠け、 読者の知りたい部分の記述を敢えて制限していることから、評価は二分されるように 感じる。 最終的に主人公よりも、松岡参事官や二渡調査役のキャラが勝ってしまったのは、 ご愛嬌か? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説ではない!という前知識で読み始めました。なるほどとても新鮮な立ち位置の主人公が 海千山千のメンバーがそろう自分たちの組織の中でなんとか突破口を開いていこうとするその必死な部分と冷静に作戦を講じるあたりの心理描写はとてもそれ自体面白く読みました。 優れた人をさらに上回る優れた人、を多重に登場させるのはすごいことだと思います。 しかし、例えばラストで解釈は読者にゆだねます!という終わり方をする小説もまあ許せます(ヒントがきちんとあれば)が、前半からそれもっとも大事なうちのひとつでしょ!という娘の失踪について投げっぱなしなのは困りますね。 映画化されるようで楽しみに読みましたが、心理描写が多く、自分の娘が自分の顔を呪うような主人公が佐藤浩一さん、、、 こりゃ映像化することにプラス要素無いんじゃないかな?と映画も期待いたしません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本巻の半ばから話は一気に動き出し、残りのページ数で着地するか どうかハラハラします。 全体をみて高村薫氏の警察小説と比較するとペース配分や記述の濃淡 に今一つ物足りなさを感じてしまいます。 特に横山氏の短編小説の構成が濃密なだけに不満が残ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
待ちに待った「64」の文庫本、早速購入し一気に読みました。今回は県警広報部門が舞台でしたが、読み進んでいくうちに目に入ってきた「二渡」の文字!思わず「あっ」と思いました。「陰の季節」の主人公。他にも尾坂部、七尾、前島等々と見覚えのある名前が随所に登場する。俄然期待値が上がってしまったが、期待が高くなりすぎた分、読後の感想としては「まずまず」といった感じでした。記者クラブとの緊張感のあるやり取り、警務部内での葛藤、本庁の介入、二渡の暗躍・・・、終盤に差し掛かるまでは引き込まれてしまいましたが、クライマックスでは序盤に活躍した警務部長も刑事部長もどうなったか全く姿を見せず、事件もきれいに片付いた形では終わっておらず、本庁の介入についても白黒ついていない状態・・・。しかし物語とはいえ、警察って本庁と県警との間にこんな溝があるのか、ポストを守るためにこんなことまでするのか、とちょっとやりすぎ感を感じました。 私の好きな横山作品は本作に登場の二渡や、「第三の時効」の朽木、楠見、村瀬といったエース級の主人公があっと言わせる結末を用意してくれるようなもので、それからすると少し本作はちがったかなぁ、と。著者得意の県警内部モノではありましたが、読んだ感じとしては「クライマーズハイ」を思い起こさせる内容でした。(でもクライマーズハイは大好きな作品ですが。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
後半部へのラッシュの切り込み方は良かったが、上巻の娘の家出との関連が希薄と思われた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバラシになっていまうが、後半あたりからわかってくる、実はこの事件が64の被害者による64の犯人に対する復讐であるという展開は面白い。 ただし、それまでに述べられる、警察内の部局間の反目に関しては嘘っぽくて共感できない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
地方警察を舞台にした小説というジャンルを確立した横山だが、独特の言い回し、文体に少し飽きてきた。新聞記者と広報部門の描き方もややステレオタイプで陳腐な感じがする。 ストーリーは綿密に考えられており、どんどん読み進ませる力がある。 一方で、前述したように組織と人間の描き方が従来の横山作品のどこかで読んだような陳腐さが最後まで付きまとった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!