■スポンサードリンク
舟を編む
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
舟を編むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全433件 261~280 14/22ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
バイオレンスものや何となく汚らしいミステリーを読んだあとでは、爽やかなやさしい気分になれる本であった。軽いとか漫画ののりだとか、これが本屋大賞とは店員のレベル云々の評もあるが、どうしてどうして面白く読ませてもらった。院出の冴えないアラサーが出版社の営業部から辞書編纂部署に転部となり大辞典と取組む珍談である。登場人物が7ー8人程に限定され舞台も辞書編纂部と下宿、部員の行きつけの小料理屋、辞書用紙の会社だけであり目先を変えることで読者を引っ張ろうとしないから力量が問われるが飽きや破綻が無い。ともかく清涼剤の様な、栗まんじゅうを食べたような小さな嬉しさを呉れる。山口瞳の孫娘、それに深田祐介の姪と言った感じの作家の登場である。文体は軽いが内容はあるし、主張点もある。辞書を通して世間を見ることを教えてもらった気がする。本屋大賞をあげたと言うことは世の書店員の世界も厳しいノルマや競争と生き甲斐を求めて毎日必死に働いているからこそ、こんなある意味メルヘンチックな話が彼等の心を癒すのであろう。その意味からもこの本は意味があったね。何か理由も無く嫌になったらこれを読んだらいかが。柏から大宮への東武電車のチンタラチンタラ各駅停車の車両の中で読んでいると何回も吹き出したり二ヤリとした。幸せ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
国語辞典を作る物語が、こんなに面白く書かれていることに驚く! 「言葉の海を渡ること」に人生を掛けた姿、登場人物の心理描写の上手さ、言葉のとらえ方に、ぐいぐいと引き込まれる魅力がありました。 製紙会社に辞書の紙質を依頼する時、その見本の製作時、定年退職者の技術が受け継がれていないことへの問題点は、今の多くの分野でも重なるものがある。 三浦しをんさんの取材を積み重ねた上での、出版社を舞台にされた物語は、それぞれの人生を重ね合わせながら、仕事を織りなしてゆくところに深みと、味わいを感じるのです。 宮崎あおいさんが出演されている映画も大好きです。 でも、林香具矢(宮崎)さんが、「板前が言語化して記憶に留めることの重要さ」を話していたように、心の内面を書き表した小説を読むと、思考の深みと感受性も豊かになるように思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スイスイ読みやすくてあっという間に引き込まれました。 とてもたのしく読ませていただきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
思わず、辞書を開いてしまいました。 kindleにて読了しましたが、紙本も購入したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読んで、初めての気持ちが味わえました。小説等を読んで、スリリングや嬉しい 面白い 悲しい・・・色々な気持ちを味わってきましたが、この本は とてもとても温かく優しい気持ちになれました。良く表現出来ませんが、読んで行くうちに スリルどころかそれほどテンポがあるわけでもないのに どんどん本の中に引き込まれていく感じが不思議でした。とても良かったと思います。この本を読んで、自分の仕事に対しての姿勢を今一度考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三浦しをんさんのまほろばを読んで面白かったので、船を編むも読んでみたくなりました。面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辞書作りに携わる人々の苦労・熱意が伝わってくる 良書だった。 しかし、まじめというとても魅力的な主要登場人物がいるので ドーンとまじめさんを中心に据えて 物語を紡いで欲しかった。 話下手なまじめさんが どうかぐやさんと恋愛するのか どう部外や社外の人と交渉するのか そこも味わいたかった。 辞書作りそのものに著者の主眼が置かれており そのためには色んな登場人物の視点で描く方が 優れているのだろうが 私にはもったいなく感じた。 95ページまでとても面白かった分、 以降に対して残念に感じてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何かにかける情熱ってすばらしい、って感じられる小説。特にそれが、地味で人の影に隠れたものほど、与える感動が大きい、なぜだか。 三浦しをんは縁の下で働く人たち、にスポットライトをあててとても魅力的な小説を書く。これは、辞書編集部の面々の奮闘のお話だった。 この小説を読んで、改めて言葉の持つ力じゃなくて、言葉が表わす意味の力にと多様性ついて考えさせられた。 色とか味とか、もろもろに個人差があるように、ある言葉に対して想像するイメージももしかしたら、千差万別なんじゃないだろうか。 その人個人個人の学んできた経緯や経験もろもろが合わさって、言葉のイメージが出来上がるのだとしたら。 それらを、統一した汎用性のある意味あいにまとめ上げるのは、とんでもなく大変な作業かもしれない。 言葉というモノを深く考えるきっかけになる小説。読書好きにはいいかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは本と映画と両方楽しんだらいいのではないでしょうか。 辞書作りは派手さはないけれども、まるでマラソン競技のような、息の長い仕事だなと思いました。 恋愛部分はもう少しドラマチックでも良かったかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出版社で、新たな中型の辞書の発刊を目指して奮闘する人たちの物語です。 主人公は男性で、浮世離れしたちょっと変わった人物として設定されていますが、この主人公をはじめこの本に登場する人たち(主人公の伴侶や、学者の先生や、同僚など)は、それぞれにユニークなのですが、少しもイヤミのない清潔な感じの人々です。皆それぞれに、自分の人生や仕事の真摯に向き合って生きています。そして、そのことがこの本の読後感をとても良いものにしています。清潔で品のある作品です。 ストーリーは波乱万丈というほどのことはなく、むしを淡々と物語が進んでいきます。人によっては少し物足りないかもしれませんが、私は雰囲気を味わいながら楽しんで読みました。 著者の本は、「風が強く吹いている」に続いて2冊目ですが、とても才能のある作家と思います。2冊とも、お薦めできる本と思います。 なお、本書によって辞書づくりの世界に興味を持たれた方には、「辞書を編む 」(飯間 浩明著・光文社新書)をお薦めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とうちゃくもはやくて、ほうそうもよくて、きれいなほんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し擦れていましたが、なんの支障もなく、清潔な良い状態でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やっと『舟を編む』を読ませて頂きました。四人の語り手が登場し、その中でも特に、馬締視点で描かれていた飄々としている西岡と、西岡視点になってみると分かる葛藤のギャップがとても好きでした。何か一点に集中してしまえる「天才」である馬締を見て、自分はそつなく何でもこなし何か一生懸命になれる物がないと焦る、西岡の気持ちがとても丁寧に描かれています。後から入ってきた馬締に自分の場所を取られても、馬締をほっとけない西岡の優しさと、焦る西岡を何気ない一言で救ってしまう馬締の関係がなんとも言えない。言葉を編纂し操る職業の面々が、言葉に出来ない思いに翻弄されていく。しかし、軽率な言動の西岡を言葉にしない(例えば手先が不器用な馬締の鉛筆を何気なく削ってあげるとか)表現で描いているのが印象的。また、言葉の奥深さにも気づかされる。 なんでもない迷いや、葛藤の先に生まれるちょっとした縁や関係や想いが、一番愛おしいものだと感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出だしから穏やかな時間が流れ、辞書編纂と言う世界の居心地の良さに浸ることができる。 周囲を顧みず邁進する主人公とは裏腹に、同僚の男女の悩みは等身大であり、なんだか微笑ましい。 まじめの失恋シーンなど、所々の情緒的な描写もよかった。 ラストは、残りページ数と状況からして予想されてしまったが、長期のプロジェクトにおいてはありうる事態だから、とってつけた感は少なかった(逆に辞書の完成に間に合ったとしても、茶番な印象になってしまいそう)。 読了直後にはさほど感動したという実感はなかったのだが、意外なことに、まじめのひたむきさに打たれたのか、この本を読んでから自分も「天職」ということについて考え続けている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辞書は言葉の海を航海する舟である、その舟を編纂するので、「船を編む」、とのこと。 辞書編集者が言葉に真摯に向き合いながら、大仕事である辞書編纂に取り組む様が描かれています。 紙幅の制約から、長く地道な作業である辞書編纂が、テンポよく描かれていることに多少の違和感は感じます。 でも、私にとっては素敵な本でした。 言葉には限界はあるけど、 できるだけ相応しく正確な言葉を以て、 記憶を鮮やかに留めたり、 大切な人へ想いを伝えたり、 相手の想いを受け止めたり 言葉が人生の中でどれほど大切な役割を果たすか、 言葉の力を改めて認識し、 その言葉のスキルを磨きながら、 明日からの人生を楽しく豊かにして行きたい。 そんな読後感でした。 三浦さんに感謝。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかくおもしろいです! 今はPCでなんでも検索できる時代ですが、辞書作りにはこんな苦労があるのかと感動し、あえて辞書でいろいろ調べてみたくなりました。 本当におすすめです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辞書づくりというととても辛気臭いものと思いがち。ところが、想像とは違って、笑ってしまうところも、近い感情も多々あり、とても面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辞書を編むというとても地道で緻密な作業を行う人たちへの、作者の感謝のようなものを抜きにしてこの物語は語れない。 たかが数千円の辞書を一生かかって、何冊出版できるのか。しかし、その一見小さな仕事に、切ないほどの情熱をもって、人生を捧げる人がいる。その方々思いを、日頃言葉を使って仕事をされている作者が最大の敬意を払っていることが、この物語の根幹なのではないかと思う。 日々、言葉の海原で、木の葉のような小舟に揺られている三浦しをんに、光を照らすのが辞書であろう。 この物語のどこにも、作家本人は登場しない。しかし、常に存在しているような気持ちにさせられる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
FBの本好きの友人のコメントで思い出して読み返した。 この本にちりばめられているのは、まさしく「言葉に対する敬意」それにつきます。 軽いとか甘いとか、そういう批判も確かに当たってはいるのでしょうが、 言葉を愛して仕事を愛して人を愛して生まれてきた時を過ごしていく。。。 三浦さんはほんとうに「生」を愛しているのだなというか、 愛することのすばらしさをきちんと認定できる人なのだなと思います。 三浦さんの本を読んだ後は55年生きて汚れちまった自分のなかに、 ほんの少しだけではあるけど、なにか大切なピュアなものが浮かび上がってきてくれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
期待どうりでした。 三浦しおんは、大好きな作家の一人です。これからも彼女の作品を制覇したいです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!