■スポンサードリンク


デッドマン



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
デッドマン
デッドマン (角川文庫)

デッドマンの評価: 3.77/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.77pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(4pt)

占星術殺人事件にオマージュを捧げた佳作

遺体の各部を持ち去られた六つの遺体が都内で次々に見つかり、その事件の捜査に奔走するミステリー。

ご存じ『占星術殺人事件』にオマージュを捧げているということは事前に知っていたものの、なるほど、こう着地するのかと膝を打たされた佳作。決してオマージュのみに終始せず、きちんと独自の展開と解決で締め括られている。伏線も丁寧で、その分真相が見えやすいきらいはあったものの、警察小説としての側面も備えているため(それもまた伏線というのが心憎い)、癖のない文章もあいまってするすると読めた。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.16:
(4pt)

社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!

著者のデビュー作品です(^-^*)/
個人的には見事な面白さでした!

体の一部が切り取られる連続殺人事件の理由にはビックリしましたし、
死体から甦ったデッドマンの真相も見事でしたし、
ロボトミー手術の恐ろしさと、とある社会的な事件の恐ろしさも見事で、
社会的人情ミステリーとして屈指の面白さでした!

ただ、平の刑事の主人公が突然抜擢される理由は有り得ませんし、
仲間のキャラクター性もありふれていてオリジナリティーがいまいちでした(>_<)
まぁこれらはデビュー作品なので、今後改善されていくと願いながら、シリーズとして続いてるので続編を読むのが楽しみです(^-^*)/
社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.15:
(5pt)

完成度高いです

l謎解き、サスペンス、情感 三拍子揃った完成度の高い推理小説でした。lobotomyという題材もドラマティックでした。
シリーズの他の巻もクオリティ高いと期待して購入します。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.14:
(4pt)

デッドマンをつくることができない現実が制約に。

首のない死体が見つかる。
その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。
『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。
その次に 胴のない死体が見つかる。
なぜなのか?

盗んだのはアタマなのではないか?
と 推定する 鏑木警部補。
それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。
(ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要)
経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。
4人組が 中心となって 事件を解決する。

プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。
猟奇犯罪ではないと言う。

アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、
生き返るというのが この物語の ツボとなる。
無理だよね。血液や免疫の問題、接合技術、様々な問題があり、
それを、接着剤のように くっつけることができてしまう。
つまり、それが できたように思わせることに 編集手腕がある。

あわせて、時間軸が ある一定のところでとまっている。
それが ロボトミー技術とつながる。
確かに、私が学生の頃に 反対の動きがあった。
それに、この作者は 私と同世代より少し若いくらいですね。
会話のたたみ方が おじさん臭い。

接合されたアタマが 記憶を 呼び戻しながら、
自分とは何か?を考えるのだが、
女医の高坂紫苑に アタマの名前を教えてもらう。
介護猿のアプに 助けられて 目覚ましく回復する。
志津という女性にも会い、自分の存在が見えてくる。
そして、タブレットも使い メールができるようになる。
限られた情報の中で 自分が何ものか 理解し始める。
自分が 死んだもの デッドマンの自覚が芽生える。

そして 捜査は デッドマンのメールから
急展開し始める。
物語の構成は 実にたくみだが、
やはり、デッドマンがつくれないことに、
物語が 記憶の存在とロボトミーにつながっていく。
医療技術は そう簡単に発展しない。
それでも、鏑木は シッポをつかんで 真犯人に迫っていく。
推理小説としては、あたらしい視点を持ち込んで、
うまく構成されている。
しかし、警察の組織構造が、物語に会わせすぎなところが、残念。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.13:
(5pt)

この作家は並ではない!

驚愕のミステリーとは、こういう作品のことを言うに違いない。横溝正史ミステリ大賞受賞作。

身体の一部が持ち去られた猟奇連続殺人事件を巡り、鏑木警部補が率いる捜査班が事件の真相に迫る。その先にある結末は…

おぞましい猟奇連続殺人事件も鏑木警部補らのユーモラスな会話でオブラートに包まれ、嫌な気持ちにならずに読み進む事が出来た。それにしても、この小説に描かれる前代未聞の事件の背景、全く予想も出来なかった展開、この作家は並ではない。

帯に記載された『警察小説、新次元!』に偽り無し!
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.12:
(4pt)

「占星術殺人事件」を読んでいれば、面白さも倍加

第32回(2012年)横溝正史ミステリ大賞を受賞した本作品は、ミステリ好きなら、何らかの関心は持たずにいられないと考えられます。

巻末の主要参考文献の筆頭にあるとおり、本作品は、「占星術殺人事件」(島田荘司著)を題材にしたミステリです。

「肉体を支配する星座に従って、六人の若い女性から必要な各部を切り取り、新しい肉体を合成する」という奇怪な遺言状と、それが予言するかのように、六人の女性が行方不明になり、次々と発見されるバラバラ死体──そんな猟奇的な殺人事件を描いた「占星術殺人事件」は、いまや日本のミステリでは古典の域に入ってきているのかもしれません。

本作品では、このミステリを真似たかのような、体の一部が切り取られるという殺人事件が次々と発生し、やがて、これらの死体から失われた各部を合成して、生き返ったと名乗る人物──デッドマンからの文書が警察に届く、という内容となっています。

つまり、「占星術殺人事件」の設定を借りて、新たなミステリを構築したのが、本作品なのです。

島田荘司とは全く違う、軽妙さを含みつつ、スピーディーな展開で読ませる本作品は、「デッドマンとは、本当に死体の一部をつなぎ合わせて甦った人物なのか?」「体の各部を切り取るという殺人の目的とは何か?」といった謎を、ミステリの鉄則である「合理的な説明」で、解決に導きます。

有名作品の独自設定を模して、新作を作る──ある種、無謀な試みですが、私は十分に成功した、快作だと感じました。

それにしても、「占星術殺人事件」は、「占星術のマジック」と題して、江戸川乱歩賞に応募され、最終候補に残ったものの、受賞を逃した作品。
もし、本作品が、江戸川乱歩賞に応募されていたら、どんな結果になったのか──そんな想像もしてみたくなりますが、いずれにせよ、初投稿作で大賞を射止めたということなので、この新人作家の今後には期待が持てると思っています。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.11:
(4pt)

大筋では面白いけど、若干青臭い台詞回し。

金田一少年の事件簿でトリックが丸パクリされて問題になった小説へのオマージュ作品。
骨董無形な話かと思いきや、割と正統な推理小説でした。
中盤までの展開で、あぁ、これはSFチックなオチではないだろうな・・と判ってしまうほどに文章がしっかりしてるので、6人の死体がくっついたというのもデッドマンの思い込みだと想像できてしまい、終盤も、あっと驚く大どんでん返しというより、上手くまとまった作品だった。
警察組織の描写がよく描けている一方で、キャラ設定や台詞まわしが「あぶない刑事」や「刑事貴族」っぽく昭和の古臭さが気になる。「ヒメ」や「カブ」ってあだ名も、ちょっとアレですね。ただ、唯一警護課の男との友情は良かった。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.10:
(5pt)

面白い!!

「ドラゴン・フライ」に興味があったので、その前作であるこの本から読みました。あまりあらすじは話したくないのですが、期待せずに読んだのですが、かなり面白かったです。上手く作者にミスリードにのってしまったのですが、猟奇的な話ですが、とても楽しめ、一日で読み切ってしまいました。次回作も期待します。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.9:
(5pt)

単純に面白い

面白いです。
次の作品も、絶対読みます。

ミステリー好きは読んで間違いないと思います。
起承転結が、しっかりしていて
一気に読んでしまいました。

誰にでも、お勧めできます。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.8:
(5pt)

御大理論の実践型という感じの作品

いやいや、予想以上のリーダビリティとサスペンスだった。
実に面白い小説だ。
島田御大の本家取りみたいな作品ではあるが、ミスディレクションにもなっているし、御大が書いてもおかしくない作品だ。
まさか、御大が別名で応募したわけじゃ・・・なんて邪推したくなるね。

ただし、ストーリーの半分は捜査側、つまり警察関係者側の描写なので、どうしてもそこで幻想味がとぎれることになる。
それはまあ、作品の成立方法からしてしょうがないことなのだとは思うが、この強烈な幻想風部分をもっと強調したら、と思わないでもない。
しかし、そうするとますます御大に似てしまうからね、いたしかたがないかな。

「デッドマン」というタイトルもなかなか気が利いているし、登場する刑事たちもそれなりにキャラが立っている。
ただし、途中からの描写が平板なので、登場したてのあたりの雰囲気をもう少し続けてもらえたら、という感じだ。
切断された死体の謎、デッドマンを巡る謎等は提出されているが、純然たるフーダニットではないので、そのあたりが本格好きには物足りないかもしれない。
だが、提示されている社会問題、とくにこれが医療問題である、というあたり、著者が医療系大学の出身ではないことを疑ってしまう。

幻想的な謎、合理的な解決、という、御大理論のお手本のような作品ではある。
でも、好きだな、この手のミステリは。
ただし、登場人物たちのセリフ、特に警察の専門用語を使ったあたりに少し違和感がある。
これは平易な表現でも良かったんじゃないかな。
これだけ筆力のあるヒトなんだから。
次作もこのテンションを維持してくれたら、絶対読むからね。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.7:
(4pt)

一気読み出来ます

表紙からは、これはSFミステリー?、横溝正史ミステリ大賞なのに?と思いましたが、立派なミステリーでしたね。
体の一部が切り取られた連続殺人事件と、「僕」の視点から語られる物語と、どこで決着するのかと思っていましたが見事に着地しました。私の勉強不足で恥ずかしい限りですが、このミステリーの下地になっている題材は、当時は大きな社会問題になったのでしょうね。
重いテーマの一方、鏑木班の面々の会話が、ポップで(笑)対照的でしたね。
初投稿作とは思えないほど、私にとっては読みやすかったです。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.6:
(5pt)

面白い!

ラストまで一気でした。
トリックもですが、ストーリーがすばらしい!!
自分の推理とは、かけ離れた結末。
本を閉じても感動と余韻がありました。
この本はミステリー小説ですけど、それと同時に、人間のドラマです。
ぜひ、シリーズ化してほしい!
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.5:
(4pt)

面白い

面白い。
読みやすくテンポが良かった。
新人とは思えない。素晴らしい。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.4:
(5pt)

無駄のない、きれいなカーブを描く秀作

最近話題のiPS細胞も登場する本作。タイムリーといえば、タイムリー。

 遺体をつなぎ合わせてデッドマンなんかが作れるのか?と思いながら読んでいきました。

 なるほど・・・そう来たか!

 込み入ったものがゆっくり溶けて合わさっていきます。

 全く無駄のない、それでいて現実的な結論にたどり着きます。構成の彩が際立っていますね。

 見事な快作だと思います。

 読んで損はしません。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.3:
(5pt)

正統派ミステリ

面白かった。何より、人物の書き分けがよい。ストーリー展開の小気味よさ、間延びせず置き去りにせずこの作者ならではのリズムなのだろう。このリズムよいテンポにラストまでじっくり楽しめた。
手法は古いものを取り入れたのかもしれないが、この作品はまた違う雰囲気を醸し出しており、古臭さを感じない。刑事の帳場の臨場感よりも個々の刑事にスポットをあて、その性質を最大限に生かす作風にしたことでおりなす人間ドラマを描いているところが非常によかった。
正直、最近のミステリはついていけない展開が多く、首をかしげざるを得ない理解できないキャラクター設定、構図、あげくにまとめきれないラスト。だめだこりゃ的なうんざりする作品をこれでもかと売り出す出版社の姿勢にがっかりしていたのだ。
これからは古典を読むしかあるまいとまで思っていたところにうれしい作家の登場である。別に奇をてらった設定や人物物語を読みたいわけではなく、ミステリで人間の本質を読みたいのだ。この作品にはそれを感じる。まだまだ懐が深そうな余裕のある筆致に続編や新作品が書かれることに大いに期待を寄せている。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.2:
(5pt)

緊密な構成、スピーディーな展開(ネタバレ?)

面白い!
奇怪なバラバラ事件を追い、推理する主人公が二人。
一人は刑事。この造形も素晴らしいですが、
もう一人が「死体」というところにも驚きました。

(ここで、死体に「」をつけなければならない点に、
本書のトリックがあります。実によく練られており、
「占星術殺人事件」未読でも相当に楽しめます)

この刑事と「死体」の推理がシンクロしていき、
人間性も惹かれ合っていく過程が説得力を持って
描かれていますが、そこにも仕掛けが施してあり、
クライマックスは驚きが何連発もやってきます。

その驚きを味わうために、読んでるこっちは何の
苦労もしません。
登場人物に感情移入している間に、どんどんページが
進んでいき、知らず知らずに作者の術中にはまります。
そして、それがまた気持ち良いのです。

「圧倒的なリーダビリティ」という売り文句は
完全にその通りかと。

掛け値なしに人に薦められる快作です。
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.1:
(5pt)

友達になりたい、愛すべき主人公たち

「『占星術殺人事件』に真っ向勝負」という綾辻行人の推薦文に惹かれて購入。
「死体のパーツをつなぎ合わせて蘇る」という本格ミステリらしい謎、
そして『占星術』とはまったく違う方向に着地する真相や、
綿密に張り巡らされた伏線をキレイに回収していく怒涛のラストにも
「すごい!」と思ったのですが、何より一番好きだったのは、刑事たちのキャラクターです。

警察小説の刑事というと、権力争いをしていたり、やたらと厭世的で
ひねくれ者だったりすることが多いですが、ここに出てくる刑事たちは皆、
自分の仕事に誇りと情熱を持っている。みんな、すごくいいヤツ!なんですよ。

鏑木さんは理想的な上司だし、正木には悩み相談してみたいし、
姫野と澤田が同僚だったら楽しいだろうなあ〜なんて考えているうちに、
だんだん友達のような気分になり、どっぷり感情移入してしまいました。
熱い「お仕事小説」としても楽しめました。

ドラマ『相棒』とかがお好きな方にも、きっと合うんじゃないかと思います。
すごく面白かったです。ラストは泣けます!
デッドマン (角川文庫)Amazon書評・レビュー:デッドマン (角川文庫)より
4041017653

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!