■スポンサードリンク
天空の犬: 南アルプス山岳救助隊K-9
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
天空の犬: 南アルプス山岳救助隊K-9の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後には感涙、感動の山岳冒険警察小説。主人公の星野夏実は被災地での経験で心に深い傷を負い、ボーダーコリーのメイと共に南アルプス山岳救助隊で任務に就くことになる…主人公が心に深い傷を負ったのは共感覚の持ち主ゆえ… 星野夏実が山岳救助隊の中で揉まれながら成長し、次第に山の仲間と打ち解けていく過程が南アルプスの自然の描写と共に見事に描かれている。 樋口明雄が描く山岳小説は兎に角面白い。自然を愛するがゆえなのか山の描写から心に強く伝わって来るものがある。初期の『狼は瞑らない』『光の山脈』『男たちの十字架』も素晴らしい山岳小説であり、日本冒険小説協会大賞を受賞した『約束の地』も素晴らしいが、この作品も一連の作品に勝るとも劣らない傑作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
入院中に読もうと思ったのに、届いたのが退院2日前。 と言う訳で、この本は次の入院で読もう…と決めていたのですが、やっぱり我慢出来なかった(笑) 速読が特技なので、一気に読もうとすれば2時間もかからないで読めるのだけど、どうしても今回は速読で読むことが出来ませんでした。 速読で一気に読みたい気持ちと、じっくり味わいたい気持ちとのせめぎ合いで、「ここまで読んだら…。」と決意しつつも手が止まらず。 葛藤しつつもページをめくり続けてしまいました。 なんて表現すれば良いんだろう。 本の中に自分がいるような感覚がずっとありました。 山は大好きだけど、決して山岳はしない私ですが…山に一緒に居るような感覚がありました。 それほど素晴らしく、美しかった。 そして同時に、何度も足元を確認しなければいられないほど、迫力のある文章でした。 著者の山岳作品が好きで、こういう本をどこかで待っていたのかもしれないです。 山岳救助犬を書いてもらうのなら、樋口明雄さん以外考えられなかったからです。 生きとし生ける命は、優しさだけではなく厳しさもあることを知っているであろう樋口さんに書いて貰いたかった。 この作品には、命が溢れていました。 この作品を送り出して下さったことに、心から感謝したいと思います。 結局、葛藤しながら6時間かけて読破。 一度では足りなくて、すでに3度読み返しています。 何度読んでも、良いです。 良いものは良いのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山岳小説、冒険小説、青春小説、そして犬小説。これらの要素をすべて兼ね備えた一冊。南アルプスの北岳を舞台に人と犬が織りなす人命救助の物語。 東日本大震災の被災地に入り、相棒の犬とともに救助活動に加わった経験を持つ主人公。そこで受けた衝撃がいまも彼女の心を押しつぶしている。「この世に神はいない」そう思わなければ乗り越えることができない経験をした彼女の心を山と仲間、犬たちが救う。遭難者を救う立場にいる人間がいつの間にか山に救われている。そこが本書の読みどころではないだろうか。 物語が終盤にさしかかるとき、なぜだか涙があふれた。それは本書が私の心の中にもある消せないなにかを洗い流してくれたからかも知れない。読後は爽やかな気持ちになれた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!