虎よ、虎よ!

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評判

虎よ、虎よ!の評価:

4.04/5点 レビュー 69件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.04pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全195件 121〜140 7/10ページ
No.75
(5pt)

原初的かつ、暴力的な傑作

ある意味、社会不適応者である主人公が、とあるきっかけで死に物狂いでのし上がる。
それ自体、ドラマチックな物語ですが、数え切れないくらいのSFガジェットの奔流、
スラング、暴走、暴力、ワイセツ、あらゆる悪徳が洪水のように流れる本作は、
ある意味確かに読む人を選ぶ嫌いはありますが、まさにジェットコースタームービーのように
凄まじい勢いで突っ走る主人公、それを追うストーリーは、多少のアラをも
物ともしないほどの迫力です。
いわゆる、「ワイドスクリーン・バロック」…数行ごとにとんでもないSFアイディアが
惜しげもなく並べ立てられるバトルアクションSF、くらいの意味ですが、まさにその見本。

皆さんネタバレを恐れて言及してない方が多いですが、最終章近くの、あの、小説という形態に
挑戦したかのようなアクロバティックな表現が、またもや強烈なSFアイディアと融合して、
読む者の目を眩ませるページは忘れられません。

バトルアクションな小説が好きな方には絶対のお勧め。

個人的に好きなシーンは、「ヴォーガ」と呟いて小惑星から離脱する主人公。見殺し…それもこの男の人間性。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.74
(4pt)

面白い!興味深い!

簡単に言うと、面白い!興味深い!

私は、ジョウントの履歴書説明で「うわっ;」と思ったり、半ばで挫けそうになりましたが、最後まで読んで良かったー
ちょっと「えー?腑に落ちない…」と感じるところも、最後にはすべて納得でます。

書かれた時代からいうと、古いと感じる部分もあるし、突拍子もない書きかただと思うところもあるけれど、全体を通してみると、とてもよくまとまっています。

何より感心したのは、主人公の性格設定。
多分、大抵の人が共感しづらい主人公の性格を、見事に描き切っていたと思います。
主人公は、常に自分以外の者に対して怒り、自分の期待を裏切った者に復讐心を燃やし続けています。
怒りというものは、与えられて身に付く感情ではなく、元々備わっている原始的な感情です。
このシンプルさ、そして感情の強さが、彼の秘密の能力覚醒のひとつの鍵です。
作者は、実に巧みにその性格を作品に組み込んでいます。

主人公の性格を表すものとして、特に、出だしの宇宙船の中の描写は絶品です。
初めは「神は信じない」と、汚い言葉を駆使して神を罵倒しています。かと思えば、救いの光が射した途端に称賛して縋り、そして、またすぐに拒絶。
物語が展開してからも、誰かを必要とするのも、排斥するのも、常に突然。
主人公には、物事を深く考える余裕が無く、人に共感する能力が欠けていたのです。

ですが、中盤には、彼の感情の中で劇的な変化が起こり、それを引き金に急速に物語が展開していきます。
終盤に関しては、最後に向かって盛り上がり続ける展開がスゴイと思いました。

購入の参考までにひとこと。
SF読んだことないから読んでみたいなー、というノリの人に、一番最初に読むSFとしては、ちょっとオススメしづらいです
SFを少し読みなれた人になら、とても面白く読める1冊だと思います。そして本棚に残る1冊になるのではないでしょうか。

余談。
個人的に漫画が大好きなので"加速装置"や"炎の身体"が出てきたところは「009?!銃夢?!AKIRA?!」なんて思ったり。そういうところも楽しめました。
実は、何も知らないで、この本と一緒に購入した本が『幼年期の終わり』なんですけど(笑)今から読むところですー
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.73
(4pt)

面白い!興味深い!

簡単に言うと、面白い!興味深い!

私は、ジョウントの履歴書説明で「うわっ;」と思ったり、半ばで挫けそうになりましたが、最後まで読んで良かったー
ちょっと「えー?腑に落ちない…」と感じるところも、最後にはすべて納得でます。

書かれた時代からいうと、古いと感じる部分もあるし、突拍子もない書きかただと思うところもあるけれど、全体を通してみると、とてもよくまとまっています。

何より感心したのは、主人公の性格設定。
多分、大抵の人が共感しづらい主人公の性格を、見事に描き切っていたと思います。
主人公は、常に自分以外の者に対して怒り、自分の期待を裏切った者に復讐心を燃やし続けています。
怒りというものは、与えられて身に付く感情ではなく、元々備わっている原始的な感情です。
このシンプルさ、そして感情の強さが、彼の秘密の能力覚醒のひとつの鍵です。
作者は、実に巧みにその性格を作品に組み込んでいます。

主人公の性格を表すものとして、特に、出だしの宇宙船の中の描写は絶品です。
初めは「神は信じない」と、汚い言葉を駆使して神を罵倒しています。かと思えば、救いの光が射した途端に称賛して縋り、そして、またすぐに拒絶。
物語が展開してからも、誰かを必要とするのも、排斥するのも、常に突然。
主人公には、物事を深く考える余裕が無く、人に共感する能力が欠けていたのです。

ですが、中盤には、彼の感情の中で劇的な変化が起こり、それを引き金に急速に物語が展開していきます。
終盤に関しては、最後に向かって盛り上がり続ける展開がスゴイと思いました。

購入の参考までにひとこと。
SF読んだことないから読んでみたいなー、というノリの人に、一番最初に読むSFとしては、ちょっとオススメしづらいです
SFを少し読みなれた人になら、とても面白く読める1冊だと思います。そして本棚に残る1冊になるのではないでしょうか。

余談。
個人的に漫画が大好きなので"加速装置"や"炎の身体"が出てきたところは「009?!銃夢?!AKIRA?!」なんて思ったり。そういうところも楽しめました。
実は、何も知らないで、この本と一緒に購入した本が『幼年期の終わり』なんですけど(笑)今から読むところですー
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.72
(4pt)

面白い!興味深い!

簡単に言うと、面白い!興味深い!

私は、ジョウントの履歴書説明で「うわっ;」と思ったり、半ばで挫けそうになりましたが、最後まで読んで良かったー
ちょっと「えー?腑に落ちない…」と感じるところも、最後にはすべて納得でます。

書かれた時代からいうと、古いと感じる部分もあるし、突拍子もない書きかただと思うところもあるけれど、全体を通してみると、とてもよくまとまっています。

何より感心したのは、主人公の性格設定。
多分、大抵の人が共感しづらい主人公の性格を、見事に描き切っていたと思います。
主人公は、常に自分以外の者に対して怒り、自分の期待を裏切った者に復讐心を燃やし続けています。
怒りというものは、与えられて身に付く感情ではなく、元々備わっている原始的な感情です。
このシンプルさ、そして感情の強さが、彼の秘密の能力覚醒のひとつの鍵です。
作者は、実に巧みにその性格を作品に組み込んでいます。

主人公の性格を表すものとして、特に、出だしの宇宙船の中の描写は絶品です。
初めは「神は信じない」と、汚い言葉を駆使して神を罵倒しています。かと思えば、救いの光が射した途端に称賛して縋り、そして、またすぐに拒絶。
物語が展開してからも、誰かを必要とするのも、排斥するのも、常に突然。
主人公には、物事を深く考える余裕が無く、人に共感する能力が欠けていたのです。

ですが、中盤には、彼の感情の中で劇的な変化が起こり、それを引き金に急速に物語が展開していきます。
終盤に関しては、最後に向かって盛り上がり続ける展開がスゴイと思いました。

購入の参考までにひとこと。
SF読んだことないから読んでみたいなー、というノリの人に、一番最初に読むSFとしては、ちょっとオススメしづらいです
SFを少し読みなれた人になら、とても面白く読める1冊だと思います。そして本棚に残る1冊になるのではないでしょうか。

余談。
個人的に漫画が大好きなので"加速装置"や"炎の身体"が出てきたところは「009?!銃夢?!AKIRA?!」なんて思ったり。そういうところも楽しめました。
実は、何も知らないで、この本と一緒に購入した本が『幼年期の終わり』なんですけど(笑)今から読むところですー
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.71
(4pt)

とてもおすすめです。

「破壊された男」を読んでアルフレッド・ベスターの事を好きになりこちらも手に取ろうとしたのですが、1年ほど購入せず。
しかしやっと購入したら2日で読み終えてしまいました。

「破壊された男」とこの「虎よ、虎よ!」を読んで思った事は、後半の展開が目まぐるしく展開していって、思わぬ形でスッキリと、でもとても印象付けられる終わり方をするという事です。
"荒々しいけど素晴らしい"なんて評価をしようと思ったのですが、所々印象的に入る小ネタ(トゥジュール・ド・ローダスなど)が面白くて印象的で、飾ってないけど豪華で簡潔で読んでいて面白いです。

ネタバレになりますが、情熱を失っているフォイルが"ヴォーガ"復讐へのただ一つの執念だけで不死鳥のように立ち上がり、一気に物語が進んでいくのは読み応えがありました。そのおかげもあって上記したとおり2日で読み終えてしまいました(自分は読むのが早いとは言えません)。
会話は丁寧でテンポがあって、センスを感じる物でした。登場人物の思いがよく込められた台詞ばかりで、会話と同時に内面の描写もとても良くこなしています。
他にもどう書いたら良いのかわかりませんがお勧めです。すごいボリューム、すごいスケール、すごい展開、すごいラストと、全部首尾一貫して完成された作品です。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.70
(4pt)

とてもおすすめです。

「破壊された男」を読んでアルフレッド・ベスターの事を好きになりこちらも手に取ろうとしたのですが、1年ほど購入せず。
しかしやっと購入したら2日で読み終えてしまいました。

「破壊された男」とこの「虎よ、虎よ!」を読んで思った事は、後半の展開が目まぐるしく展開していって、思わぬ形でスッキリと、でもとても印象付けられる終わり方をするという事です。
"荒々しいけど素晴らしい"なんて評価をしようと思ったのですが、所々印象的に入る小ネタ(トゥジュール・ド・ローダスなど)が面白くて印象的で、飾ってないけど豪華で簡潔で読んでいて面白いです。

ネタバレになりますが、情熱を失っているフォイルが"ヴォーガ"復讐へのただ一つの執念だけで不死鳥のように立ち上がり、一気に物語が進んでいくのは読み応えがありました。そのおかげもあって上記したとおり2日で読み終えてしまいました(自分は読むのが早いとは言えません)。
会話は丁寧でテンポがあって、センスを感じる物でした。登場人物の思いがよく込められた台詞ばかりで、会話と同時に内面の描写もとても良くこなしています。
他にもどう書いたら良いのかわかりませんがお勧めです。すごいボリューム、すごいスケール、すごい展開、すごいラストと、全部首尾一貫して完成された作品です。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.69
(5pt)

傑作 怪作

モンテ・クリスト伯をモチーフに書かれたSF版巌窟王、という認識で読み始めたせいか、
宇宙を股に掛けた復讐劇の始まりとしては、いまいちピンとこない復讐理由。
物語の大きなキーになりそうなタトゥーも、何が何やらといううちに入れられてしまい…
果たしてこの小説は面白いのか?という疑問を抱えながら読み進めるはめになりました。

それでもジョウント(瞬間移動)や加速装置といったSFアイテムは冒険心を刺激してくれること請け合いで、当時の世相を
反映した舞台背景は緊張感を高めます。何より主人公の怒りのパワーに魅了され、頁をめくる手が止まることはありません。
読者を置いてけぼりにしかねない登場人物たちも皆魅力的。そんな彼らに導かれ、気が付けば物語も佳境へと進みます。
ここに至るに、正直この小説はこのシーンの為に存在するのではと思う程、それは心に響く演説でした。

自己の探求ともいうべき、哲学的、スピリチュアル的でさえあるメッセージを、エンターテインメント小説に打ち込みながら
テキストというビジュアルでここまで力強く表現した著者の才能には驚かされるばかりです。
果たしてこの小説は面白いのか?ただ一つ言えることは、表面的な事象のみにとらわれずに冒頭から語られるテーマを
読み解く、あるいは感じることができたなら、本書はあなたにとって傑作と呼べる一冊になることでしょう。

個人的にはSFコミックの名作L'INCAL アンカル (ShoPro Books)を読み終えた時のような感情の昂りを
再び味わうことができたことを、とても嬉しく思っています。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.68
(5pt)

傑作 怪作

モンテ・クリスト伯をモチーフに書かれたSF版巌窟王、という認識で読み始めたせいか、
宇宙を股に掛けた復讐劇の始まりとしては、いまいちピンとこない復讐理由。
物語の大きなキーになりそうなタトゥーも、何が何やらといううちに入れられてしまい…
果たしてこの小説は面白いのか?という疑問を抱えながら読み進めるはめになりました。

それでもジョウント(瞬間移動)や加速装置といったSFアイテムは冒険心を刺激してくれること請け合いで、当時の世相を
反映した舞台背景は緊張感を高めます。何より主人公の怒りのパワーに魅了され、頁をめくる手が止まることはありません。
読者を置いてけぼりにしかねない登場人物たちも皆魅力的。そんな彼らに導かれ、気が付けば物語も佳境へと進みます。
ここに至るに、正直この小説はこのシーンの為に存在するのではと思う程、それは心に響く演説でした。

自己の探求ともいうべき、哲学的、スピリチュアル的でさえあるメッセージを、エンターテインメント小説に打ち込みながら
テキストというビジュアルでここまで力強く表現した著者の才能には驚かされるばかりです。
果たしてこの小説は面白いのか?ただ一つ言えることは、表面的な事象のみにとらわれずに冒頭から語られるテーマを
読み解く、あるいは感じることができたなら、本書はあなたにとって傑作と呼べる一冊になることでしょう。

個人的にはSFコミックの名作L'INCAL アンカル (ShoPro Books)を読み終えた時のような感情の昂りを
再び味わうことができたことを、とても嬉しく思っています。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.67
(5pt)

傑作 怪作

モンテ・クリスト伯をモチーフに書かれたSF版巌窟王、という認識で読み始めたせいか、
宇宙を股に掛けた復讐劇の始まりとしては、いまいちピンとこない復讐理由。
物語の大きなキーになりそうなタトゥーも、何が何やらといううちに入れられてしまい…
果たしてこの小説は面白いのか?という疑問を抱えながら読み進めるはめになりました。

それでもジョウント(瞬間移動)や加速装置といったSFアイテムは冒険心を刺激してくれること請け合いで、当時の世相を
反映した舞台背景は緊張感を高めます。何より主人公の怒りのパワーに魅了され、頁をめくる手が止まることはありません。
読者を置いてけぼりにしかねない登場人物たちも皆魅力的。そんな彼らに導かれ、気が付けば物語も佳境へと進みます。
ここに至るに、正直この小説はこのシーンの為に存在するのではと思う程、それは心に響く演説でした。

自己の探求ともいうべき、哲学的、スピリチュアル的でさえあるメッセージを、エンターテインメント小説に打ち込みながら
テキストというビジュアルでここまで力強く表現した著者の才能には驚かされるばかりです。
果たしてこの小説は面白いのか?ただ一つ言えることは、表面的な事象のみにとらわれずに冒頭から語られるテーマを
読み解く、あるいは感じることができたなら、本書はあなたにとって傑作と呼べる一冊になることでしょう。

個人的にはSFコミックの名作L'INCAL アンカル (ShoPro Books)を読み終えた時のような感情の昂りを
再び味わうことができたことを、とても嬉しく思っています。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.66
(5pt)

問答無用の大傑作!だが、しかし・・・。

今更、言うてもしゃあないけど、今のこの表紙何とかしてくれよ!何やねん、あの表紙!どう見ても、かつての生頼大先生の表紙の方が、復讐鬼いう感じで迫力あって、カッコエエぞ!でも、今の表紙を描いている人が、あかんて言うてるのと、ちゃいますよ。ハヤカワがアホやて言いたいんですわ。念のため。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.65
(5pt)

問答無用の大傑作!だが、しかし・・・。

今更、言うてもしゃあないけど、今のこの表紙何とかしてくれよ!何やねん、あの表紙!どう見ても、かつての生頼大先生の表紙の方が、復讐鬼いう感じで迫力あって、カッコエエぞ!でも、今の表紙を描いている人が、あかんて言うてるのと、ちゃいますよ。ハヤカワがアホやて言いたいんですわ。念のため。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.64
(5pt)

問答無用の大傑作!だが、しかし・・・。

今更、言うてもしゃあないけど、今のこの表紙何とかしてくれよ!何やねん、あの表紙!どう見ても、かつての生頼大先生の表紙の方が、復讐鬼いう感じで迫力あって、カッコエエぞ!でも、今の表紙を描いている人が、あかんて言うてるのと、ちゃいますよ。ハヤカワがアホやて言いたいんですわ。念のため。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.63
(3pt)

歴史的位置付けを知って初めて価値が分かる往年の名作

往年の名作が新装版になって登場して、本書を知らない読者は新刊かと見まがうくらいで、カバーのデザインもクールです。

読んでいたSFに引用されていたのが、読むきっかけでした。読んでいると後年に多くの書き手に影響を及ぼしたが分かってきます。私が反応したのは、主人公が怒ると貌に虎のような模様が浮んでくるところと、歯のスイッチを操作することにより加速装置が起動して周りが極端にスローモーションになってしまうところです。前者は「仮面ライダー」、後者は「サイボーグ009」の原作がオマージュしています。今は亡き石ノ森章太郎先生は本作をこよなく愛していたのだと思います。

では、私の感想はどうかといえば、全体を俯瞰してみると「あまり面白くなかった」というのが正直な感想です。ですので、このレビューもUPするのは当初止めようかと思ったのですが、私一人が面白くなかったといっても本作品の価値が下がることはないだろうという結論に達し、本レビューを書いています。その理由ですが、自動車などの工業製品にたとえると、往年の名車を現在の公道で走らせたときの感覚に近いのではないのでしょうか。その名車を以前から知っており、憧れの対象だったり、歴史的価値を十分知っている人にとっては、それを運転することは、大きな喜びとなるのだと思います。一方、名車の技術を基に進化した現代のハイテクノロジー車に乗りなれている人にとっては、時代遅れで、クールでないという評価をつけられてしまうかもしれません。

しかし、往年の名車を同様、関心の低い人にとって冴えないものであっても、その価値というものは揺るがないというのが本書なのだと思います。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.62
(3pt)

歴史的位置付けを知って初めて価値が分かる往年の名作

往年の名作が新装版になって登場して、本書を知らない読者は新刊かと見まがうくらいで、カバーのデザインもクールです。

読んでいたSFに引用されていたのが、読むきっかけでした。読んでいると後年に多くの書き手に影響を及ぼしたが分かってきます。私が反応したのは、主人公が怒ると貌に虎のような模様が浮んでくるところと、歯のスイッチを操作することにより加速装置が起動して周りが極端にスローモーションになってしまうところです。前者は「仮面ライダー」、後者は「サイボーグ009」の原作がオマージュしています。今は亡き石ノ森章太郎先生は本作をこよなく愛していたのだと思います。

では、私の感想はどうかといえば、全体を俯瞰してみると「あまり面白くなかった」というのが正直な感想です。ですので、このレビューもUPするのは当初止めようかと思ったのですが、私一人が面白くなかったといっても本作品の価値が下がることはないだろうという結論に達し、本レビューを書いています。その理由ですが、自動車などの工業製品にたとえると、往年の名車を現在の公道で走らせたときの感覚に近いのではないのでしょうか。その名車を以前から知っており、憧れの対象だったり、歴史的価値を十分知っている人にとっては、それを運転することは、大きな喜びとなるのだと思います。一方、名車の技術を基に進化した現代のハイテクノロジー車に乗りなれている人にとっては、時代遅れで、クールでないという評価をつけられてしまうかもしれません。

しかし、往年の名車を同様、関心の低い人にとって冴えないものであっても、その価値というものは揺るがないというのが本書なのだと思います。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.61
(3pt)

歴史的位置付けを知って初めて価値が分かる往年の名作

往年の名作が新装版になって登場して、本書を知らない読者は新刊かと見まがうくらいで、カバーのデザインもクールです。

読んでいたSFに引用されていたのが、読むきっかけでした。読んでいると後年に多くの書き手に影響を及ぼしたが分かってきます。私が反応したのは、主人公が怒ると貌に虎のような模様が浮んでくるところと、歯のスイッチを操作することにより加速装置が起動して周りが極端にスローモーションになってしまうところです。前者は「仮面ライダー」、後者は「サイボーグ009」の原作がオマージュしています。今は亡き石ノ森章太郎先生は本作をこよなく愛していたのだと思います。

では、私の感想はどうかといえば、全体を俯瞰してみると「あまり面白くなかった」というのが正直な感想です。ですので、このレビューもUPするのは当初止めようかと思ったのですが、私一人が面白くなかったといっても本作品の価値が下がることはないだろうという結論に達し、本レビューを書いています。その理由ですが、自動車などの工業製品にたとえると、往年の名車を現在の公道で走らせたときの感覚に近いのではないのでしょうか。その名車を以前から知っており、憧れの対象だったり、歴史的価値を十分知っている人にとっては、それを運転することは、大きな喜びとなるのだと思います。一方、名車の技術を基に進化した現代のハイテクノロジー車に乗りなれている人にとっては、時代遅れで、クールでないという評価をつけられてしまうかもしれません。

しかし、往年の名車を同様、関心の低い人にとって冴えないものであっても、その価値というものは揺るがないというのが本書なのだと思います。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.60
(4pt)

復讐劇の果てに辿り着く希望の未来

ガリヴァー・フォイルは、遭難した宇宙船ノーマッドでただ一人生き残った。漂流から6ヶ月目、ようやく付近を航行した宇宙船ヴォーガに救難信号を送るものの、ヴォーガはそれに気づきながら反転して去ってしまう。そしてその絶望は、無学で粗野で気力もないフォイルに、復讐という原動力を与えた。
 懸命になってノーマッドの機能を回復させ生き延びようとしたフォイルは、アステロイドベルトで異文化の人々に捕らえられ、顔中に虎のごとき縞模様の刺青を施されてしまう。何とか脱出して地球に生還したフォイルは、ヴォーガと、それを所有するプレスタイン一族に対して復讐を開始する。その行動は知らぬうちに、宇宙における政治・経済戦争の行方とも関連することになるのだった。

 人類にジョウントという瞬間移動の能力が目覚め、それを利用した悪行が蔓延り、治安が悪化してしまっている世界において、見殺しにされたという怒りのみで行動する男が、2人の女性ロビン・ウエンズバリやジスベラ・マックイーンを利用し傷つけながら、しかし最終的に大きな成長を果たすことになる。

 この作品世界は、ジョウントという便利な能力が開花してしまったために、それを悪用する者が現れ、そして争いが絶えない場所となってしまった。そして、それを悪用して楽をすることしか考えず、自らを理解し鍛えるという考え方が失われてしまっている。
 しかし逆に考えると、ジョウントさえなければ人類は立派な世界を営めていたと見ることも出来るわけで、作者の人類に対する希望が失われていないことも示唆しているといえるだろう。

 ジョウントは、人の他者に対する物理的境界を強引に無視する能力だ。たとえ自宅の中にでも突然現れることが出来るため、一時も心の休まる時がない。この物理的な能力に対応する様に、精神感応という、相手の精神の壁を強引に乗り越えて意思疎通を図る能力も登場する。これも、自分が知られたくないと思っていることを筒抜けにしてしまうという意味で、恐ろしい能力だ。
 そんな中で作者がフォイルのパートナーの一人に選んだロビンは、自分の心は駄々漏れになるが相手の心は読めないという不完全なテレパスだ。この能力は本人にとっては不幸だが、他人から見れば悪意を隠しておくこともできないので、騙される心配のない人物ということになる。

 物理的であれ精神的であれ、相手の意志や立場を無視した強引なやり方は、悪意や闘争の種となる。相手を慮り、相手の意志を尊重して、相手の考えを誤解することなく理解する。そういうやり方が素晴らしい世界を築くヒントだ。そんな考え方が、この本のラストからは読み取れるような気がして仕方がない。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.59
(4pt)

復讐劇の果てに辿り着く希望の未来

ガリヴァー・フォイルは、遭難した宇宙船ノーマッドでただ一人生き残った。漂流から6ヶ月目、ようやく付近を航行した宇宙船ヴォーガに救難信号を送るものの、ヴォーガはそれに気づきながら反転して去ってしまう。そしてその絶望は、無学で粗野で気力もないフォイルに、復讐という原動力を与えた。
 懸命になってノーマッドの機能を回復させ生き延びようとしたフォイルは、アステロイドベルトで異文化の人々に捕らえられ、顔中に虎のごとき縞模様の刺青を施されてしまう。何とか脱出して地球に生還したフォイルは、ヴォーガと、それを所有するプレスタイン一族に対して復讐を開始する。その行動は知らぬうちに、宇宙における政治・経済戦争の行方とも関連することになるのだった。

 人類にジョウントという瞬間移動の能力が目覚め、それを利用した悪行が蔓延り、治安が悪化してしまっている世界において、見殺しにされたという怒りのみで行動する男が、2人の女性ロビン・ウエンズバリやジスベラ・マックイーンを利用し傷つけながら、しかし最終的に大きな成長を果たすことになる。

 この作品世界は、ジョウントという便利な能力が開花してしまったために、それを悪用する者が現れ、そして争いが絶えない場所となってしまった。そして、それを悪用して楽をすることしか考えず、自らを理解し鍛えるという考え方が失われてしまっている。
 しかし逆に考えると、ジョウントさえなければ人類は立派な世界を営めていたと見ることも出来るわけで、作者の人類に対する希望が失われていないことも示唆しているといえるだろう。

 ジョウントは、人の他者に対する物理的境界を強引に無視する能力だ。たとえ自宅の中にでも突然現れることが出来るため、一時も心の休まる時がない。この物理的な能力に対応する様に、精神感応という、相手の精神の壁を強引に乗り越えて意思疎通を図る能力も登場する。これも、自分が知られたくないと思っていることを筒抜けにしてしまうという意味で、恐ろしい能力だ。
 そんな中で作者がフォイルのパートナーの一人に選んだロビンは、自分の心は駄々漏れになるが相手の心は読めないという不完全なテレパスだ。この能力は本人にとっては不幸だが、他人から見れば悪意を隠しておくこともできないので、騙される心配のない人物ということになる。

 物理的であれ精神的であれ、相手の意志や立場を無視した強引なやり方は、悪意や闘争の種となる。相手を慮り、相手の意志を尊重して、相手の考えを誤解することなく理解する。そういうやり方が素晴らしい世界を築くヒントだ。そんな考え方が、この本のラストからは読み取れるような気がして仕方がない。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.58
(4pt)

復讐劇の果てに辿り着く希望の未来

ガリヴァー・フォイルは、遭難した宇宙船ノーマッドでただ一人生き残った。漂流から6ヶ月目、ようやく付近を航行した宇宙船ヴォーガに救難信号を送るものの、ヴォーガはそれに気づきながら反転して去ってしまう。そしてその絶望は、無学で粗野で気力もないフォイルに、復讐という原動力を与えた。
 懸命になってノーマッドの機能を回復させ生き延びようとしたフォイルは、アステロイドベルトで異文化の人々に捕らえられ、顔中に虎のごとき縞模様の刺青を施されてしまう。何とか脱出して地球に生還したフォイルは、ヴォーガと、それを所有するプレスタイン一族に対して復讐を開始する。その行動は知らぬうちに、宇宙における政治・経済戦争の行方とも関連することになるのだった。

 人類にジョウントという瞬間移動の能力が目覚め、それを利用した悪行が蔓延り、治安が悪化してしまっている世界において、見殺しにされたという怒りのみで行動する男が、2人の女性ロビン・ウエンズバリやジスベラ・マックイーンを利用し傷つけながら、しかし最終的に大きな成長を果たすことになる。

 この作品世界は、ジョウントという便利な能力が開花してしまったために、それを悪用する者が現れ、そして争いが絶えない場所となってしまった。そして、それを悪用して楽をすることしか考えず、自らを理解し鍛えるという考え方が失われてしまっている。
 しかし逆に考えると、ジョウントさえなければ人類は立派な世界を営めていたと見ることも出来るわけで、作者の人類に対する希望が失われていないことも示唆しているといえるだろう。

 ジョウントは、人の他者に対する物理的境界を強引に無視する能力だ。たとえ自宅の中にでも突然現れることが出来るため、一時も心の休まる時がない。この物理的な能力に対応する様に、精神感応という、相手の精神の壁を強引に乗り越えて意思疎通を図る能力も登場する。これも、自分が知られたくないと思っていることを筒抜けにしてしまうという意味で、恐ろしい能力だ。
 そんな中で作者がフォイルのパートナーの一人に選んだロビンは、自分の心は駄々漏れになるが相手の心は読めないという不完全なテレパスだ。この能力は本人にとっては不幸だが、他人から見れば悪意を隠しておくこともできないので、騙される心配のない人物ということになる。

 物理的であれ精神的であれ、相手の意志や立場を無視した強引なやり方は、悪意や闘争の種となる。相手を慮り、相手の意志を尊重して、相手の考えを誤解することなく理解する。そういうやり方が素晴らしい世界を築くヒントだ。そんな考え方が、この本のラストからは読み取れるような気がして仕方がない。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.57
(4pt)

なぜ生きるのか。ただ生きることです。

理不尽に囚われの身となった主人公が,同じく収監されている囚人の協力を得て脱獄し,
その後別人に成りすまして,莫大な財産を利用して復讐を開始するという設定は,まさに
デュマの「モンテクリスト伯」に習った復讐物語であるが,
本作品の魅力は,復讐そのものよりも,加速装置などのガジェットを利用したアクションの描写や
ジョウントというテレポーテーション能力を持つにもかかわらず,その能力を発揮するためには
現在位置を正確に把握しなければならないという制限を設けることで,
緊迫感のある状況設定に成功している点にあるのではないだろうか。
 私がもっとも感心したのは,25世紀という未来が舞台であるにもかかわらず
囚われとなった監獄から脱出するのに,監獄から通じる洞窟内へ移動し,洞窟内に流れる地下水脈を利用して脱出するという
非常にアナログ的な手法を使っている点である。
 未来を舞台にしたSF小説のジャンルに入る作品であるが,そのジャンルに止まらず,なぜ生きるのか,救済とは,人類の未来は
といったテーマにまで発展していくこの作品の魅力に,触れてみるのもいいかもしれない。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.56
(5pt)

なぜ生きるのか。ただ生きることです。

理不尽に囚われの身となった主人公が,同じく収監されている囚人の協力を得て脱獄し,
その後別人に成りすまして,莫大な財産を利用して復讐を開始するという設定は,まさに
デュマの「モンテクリスト伯」に習った復讐物語であるが,
本作品の魅力は,復讐そのものよりも,加速装置などのガジェットを利用したアクションの描写や
ジョウントというテレポーテーション能力を持つにもかかわらず,その能力を発揮するためには
現在位置を正確に把握しなければならないという制限を設けることで,
緊迫感のある状況設定に成功している点にあるのではないだろうか。
 私がもっとも感心したのは,25世紀という未来が舞台であるにもかかわらず
囚われとなった監獄から脱出するのに,監獄から通じる洞窟内へ移動し,洞窟内に流れる地下水脈を利用して脱出するという
非常にアナログ的な手法を使っている点である。
 未来を舞台にしたSF小説のジャンルに入る作品であるが,そのジャンルに止まらず,なぜ生きるのか,救済とは,人類の未来は
といったテーマにまで発展していくこの作品の魅力に,触れてみるのもいいかもしれない。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
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