虎よ、虎よ!

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虎よ、虎よ!の評価:

4.04/5点 レビュー 69件。 B ランク

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平均点4.04pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全195件 21〜40 2/10ページ
No.175
(5pt)

今でこそ・・・

今でこそ、
マンガのコマ送り、レイアウト、セリフ・・・ETCを
まんま、文章に置き換えたような小説は
佃煮にして賞味期限切らしてゴミに出すほど
在りますが。
筒井康隆・編『SF教室』で紹介された
初出誌の挿絵と相俟って、ショッキングでした。
爾来、文庫版を手にするまで頭の中を
虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
 虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、
  虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
    虎よ、虎よ、虎よ、
     虎よ、虎よ、
       !
と、まぁコンな感じで焦がれ続けたもんです。
本作とブラウン『火星人ゴーホーム』ブラッドベリ『火星年代記』は
出会ってから半世紀に手が届きそうになってきた今も、
数年周期で再読しており、ヘタリ具合もひとしお。
新しい版もありますが、表紙イラストは最初のヤツがいい!
コレに尽きる!!!!!!!!!
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.174
(5pt)

今でこそ・・・

今でこそ、
マンガのコマ送り、レイアウト、セリフ・・・ETCを
まんま、文章に置き換えたような小説は
佃煮にして賞味期限切らしてゴミに出すほど
在りますが。
筒井康隆・編『SF教室』で紹介された
初出誌の挿絵と相俟って、ショッキングでした。
爾来、文庫版を手にするまで頭の中を
虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
 虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、
  虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
    虎よ、虎よ、虎よ、
     虎よ、虎よ、
       !
と、まぁコンな感じで焦がれ続けたもんです。
本作とブラウン『火星人ゴーホーム』ブラッドベリ『火星年代記』は
出会ってから半世紀に手が届きそうになってきた今も、
数年周期で再読しており、ヘタリ具合もひとしお。
新しい版もありますが、表紙イラストは最初のヤツがいい!
コレに尽きる!!!!!!!!!
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.173
(5pt)

今でこそ・・・

今でこそ、
マンガのコマ送り、レイアウト、セリフ・・・ETCを
まんま、文章に置き換えたような小説は
佃煮にして賞味期限切らしてゴミに出すほど
在りますが。
筒井康隆・編『SF教室』で紹介された
初出誌の挿絵と相俟って、ショッキングでした。
爾来、文庫版を手にするまで頭の中を
虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
 虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、
  虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
    虎よ、虎よ、虎よ、
     虎よ、虎よ、
       !
と、まぁコンな感じで焦がれ続けたもんです。
本作とブラウン『火星人ゴーホーム』ブラッドベリ『火星年代記』は
出会ってから半世紀に手が届きそうになってきた今も、
数年周期で再読しており、ヘタリ具合もひとしお。
新しい版もありますが、表紙イラストは最初のヤツがいい!
コレに尽きる!!!!!!!!!
虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8ROHA
No.172
(5pt)

今でこそ・・・

今でこそ、
マンガのコマ送り、レイアウト、セリフ・・・ETCを
まんま、文章に置き換えたような小説は
佃煮にして賞味期限切らしてゴミに出すほど
在りますが。
筒井康隆・編『SF教室』で紹介された
初出誌の挿絵と相俟って、ショッキングでした。
爾来、文庫版を手にするまで頭の中を
虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
 虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、虎よ、
  虎よ、虎よ、虎よ、虎よ
    虎よ、虎よ、虎よ、
     虎よ、虎よ、
       !
と、まぁコンな感じで焦がれ続けたもんです。
本作とブラウン『火星人ゴーホーム』ブラッドベリ『火星年代記』は
出会ってから半世紀に手が届きそうになってきた今も、
数年周期で再読しており、ヘタリ具合もひとしお。
新しい版もありますが、表紙イラストは最初のヤツがいい!
コレに尽きる!!!!!!!!!
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.171
(5pt)

アルフレッド・べスター渾身の金字塔にして、最高傑作『虎よ、虎よ!』は究極の快心作である。

いやはやもの凄いSF小説である。超高速ローリングジェットコースターと呼べる凄まじい生きざま、主人公ガリー・フォイルの物語である。彼はジョウント,不定空間ジョウント、不定時間ジョウントができます。このことが惑星間戦争に影を落とし、ここに【ヴォーガ】に対する恨みを爆発させる。特に後半から、ピースがはまりだすとジェットコースターももの凄いで回りだし、振り落とされないよう注意が必要です。長く読み継がれる聖典でしょう。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.170
(5pt)

アルフレッド・べスター渾身の金字塔にして、最高傑作『虎よ、虎よ!』は究極の快心作である。

いやはやもの凄いSF小説である。超高速ローリングジェットコースターと呼べる凄まじい生きざま、主人公ガリー・フォイルの物語である。彼はジョウント,不定空間ジョウント、不定時間ジョウントができます。このことが惑星間戦争に影を落とし、ここに【ヴォーガ】に対する恨みを爆発させる。特に後半から、ピースがはまりだすとジェットコースターももの凄いで回りだし、振り落とされないよう注意が必要です。長く読み継がれる聖典でしょう。
虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8ROHA
No.169
(5pt)

アルフレッド・べスター渾身の金字塔にして、最高傑作『虎よ、虎よ!』は究極の快心作である。

いやはやもの凄いSF小説である。超高速ローリングジェットコースターと呼べる凄まじい生きざま、主人公ガリー・フォイルの物語である。彼はジョウント,不定空間ジョウント、不定時間ジョウントができます。このことが惑星間戦争に影を落とし、ここに【ヴォーガ】に対する恨みを爆発させる。特に後半から、ピースがはまりだすとジェットコースターももの凄いで回りだし、振り落とされないよう注意が必要です。長く読み継がれる聖典でしょう。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.168
(5pt)

アルフレッド・べスター渾身の金字塔にして、最高傑作『虎よ、虎よ!』は究極の快心作である。

いやはやもの凄いSF小説である。超高速ローリングジェットコースターと呼べる凄まじい生きざま、主人公ガリー・フォイルの物語である。彼はジョウント,不定空間ジョウント、不定時間ジョウントができます。このことが惑星間戦争に影を落とし、ここに【ヴォーガ】に対する恨みを爆発させる。特に後半から、ピースがはまりだすとジェットコースターももの凄いで回りだし、振り落とされないよう注意が必要です。長く読み継がれる聖典でしょう。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.167
(5pt)

わが赴くは星の群

粗野で怠惰な男は見殺しにされた怒りで虎と化した。
退廃、悪趣味、ガラクタのカオス。絢爛たる混乱。ワイドスクリーンバロック。極彩色の万華鏡。
物語は異様な熱気と迫力で爆走する。
宇宙を股に掛けた復讐は、やがて圧倒的なフィナーレへ。
繰り返す跳躍、湾曲する宇宙を、脈動する時空を。ありとあらゆる場所に燃える男が現れる。
遂に男は真の敵を見出し、力の壟断に辿り着く。

やがて、世界中の人々が男の呼びかけを聞くだろう。

シビレル。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.166
(5pt)

わが赴くは星の群

粗野で怠惰な男は見殺しにされた怒りで虎と化した。
退廃、悪趣味、ガラクタのカオス。絢爛たる混乱。ワイドスクリーンバロック。極彩色の万華鏡。
物語は異様な熱気と迫力で爆走する。
宇宙を股に掛けた復讐は、やがて圧倒的なフィナーレへ。
繰り返す跳躍、湾曲する宇宙を、脈動する時空を。ありとあらゆる場所に燃える男が現れる。
遂に男は真の敵を見出し、力の壟断に辿り着く。

やがて、世界中の人々が男の呼びかけを聞くだろう。

シビレル。
虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8ROHA
No.165
(5pt)

わが赴くは星の群

粗野で怠惰な男は見殺しにされた怒りで虎と化した。
退廃、悪趣味、ガラクタのカオス。絢爛たる混乱。ワイドスクリーンバロック。極彩色の万華鏡。
物語は異様な熱気と迫力で爆走する。
宇宙を股に掛けた復讐は、やがて圧倒的なフィナーレへ。
繰り返す跳躍、湾曲する宇宙を、脈動する時空を。ありとあらゆる場所に燃える男が現れる。
遂に男は真の敵を見出し、力の壟断に辿り着く。

やがて、世界中の人々が男の呼びかけを聞くだろう。

シビレル。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.164
(5pt)

わが赴くは星の群

粗野で怠惰な男は見殺しにされた怒りで虎と化した。
退廃、悪趣味、ガラクタのカオス。絢爛たる混乱。ワイドスクリーンバロック。極彩色の万華鏡。
物語は異様な熱気と迫力で爆走する。
宇宙を股に掛けた復讐は、やがて圧倒的なフィナーレへ。
繰り返す跳躍、湾曲する宇宙を、脈動する時空を。ありとあらゆる場所に燃える男が現れる。
遂に男は真の敵を見出し、力の壟断に辿り着く。

やがて、世界中の人々が男の呼びかけを聞くだろう。

シビレル。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.163
(3pt)

今更読むとプロットの雑なところが目に付いて完成度は高いとはいえません。

SF的なアイデアは文句なしですし、展開のテンポも良いのですがせっかく構築した未来世界の書き込みが不十分なので読者に伝わりにくくもったいないです。

 舞台である25世紀の世界では交通手段が革新されています。「ジョウント」と呼ばれる精神感応移動(テレポーテイション)で誰もが瞬間移動出来るようになっています。そのおかげで犯罪の多発しています。さらに宇宙圏に進出している人類は内部惑星連合(金星、地球、火星の3つと月)と外部衛星同盟(木星のイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、土星のリア、タイタン、海王星のトリトンの7つ)で対立し、終わりの見えない戦争が続いています。この魅力的な設定だけでも十分楽しいSF小説が書けるはずなのですがベスターは一人の特殊能力人「ガリヴァー・フォイル」を復讐の鬼として登場させ、さらには世界を一瞬で破滅できる最終兵器「パイア」の争奪戦へと物語を加速させます。

 主人公・ガリヴァー・フォイルは、貧民街育ちで、この世界では下流な階層の粗野な人物、最初は爆破されて遭難した宇宙輸送船「ノーマッド」を操縦する最後の生き残りとして登場します。彼は半年間一人で宇宙を漂流したあと、ついに「ヴォーガ」という同じ会社の宇宙船が通りかかったので狂喜します。ところが「ヴォーガ」は「ノーマッド」を認識しながら何故か無視し見捨てます。その深い絶望とヴォーガへの復讐心が、凡庸な三等航海士に過ぎなかったフォイルを、強固な意志を持つ男へと変え、この後世界を揺るがす厄介者とさせるのです。

 ここまでが導入部ですが、「ヴォーガ」を恨むのも筋違いで、そもそも「ノーマッド」が遭難するに至る原因である、攻撃してきた敵の戦艦を恨むのが本筋じゃないかと思うのですが・・・・こんな風にストーリー中にちょいちょい不自然で無理やりな展開があるのですが、これには目を瞑って話を続けましょう。

 このあとサーガッソ小惑星群に住む旧科学人により救助されるフォイル(なんだ結局助かるなじゃないか)ですが、旧科学人たちの奇怪な風習により、顔に虎のような模様を刺青されます。(これが結局題名「虎よ虎よ」の謂れになるのですが、この風貌と彼の活躍、ストーリー展開にはなんら影響を与えない不思議で不要なエピソードです)。

彼らの元を脱出したフォイルは、ヴォーガとそれを所有するクリスタイン財団への復讐のために動き始めるのですが、実はフォイルには彼自身もまだ気付いていない特殊な能力があって世界中から追われる存在となっていきます。フォイルの真の敵は誰でその復讐は果たされるのか?フォイルの謎の能力と最終兵器「パイア」の発動はどうなるのか・・・。といった興味がてんこ盛りのSFサスペンスとなっております。

さてラストでは彼の隠れた能力が卍解(ばんかい)しますがその表現に添付写真のような「タイポグラフィ」が使われます。筒井康隆先生が実験的に使った手法(七瀬シリーズ)のオリジナルかもしれません。文章では
遠方でカチャカチャという足音が縦になった北極光の柔らかいパターンになって眼に入ってきた。
というような表現になっています。フォイルが「共感覚」という特殊な知覚現象を体験している様子を描写しているのです。

 小説中に出てくるジョウントや加速装置(サイボーグ009、島村ジョーの必殺技)などのアイディアは本当に素晴らしいだけに、この25世紀のベスター世界を詳しく著す長編にしたほうが面白いと思えました。アイディア200点、テンポ100点、翻訳100点ですが、プロット50点、文章力50点で残念です。アイデアだけは飛びぬけて素晴らしいのでもっと尺の長い小説として読んでみたいと残念です。
虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8ROHA
No.162
(3pt)

今更読むとプロットの雑なところが目に付いて完成度は高いとはいえません。

SF的なアイデアは文句なしですし、展開のテンポも良いのですがせっかく構築した未来世界の書き込みが不十分なので読者に伝わりにくくもったいないです。

 舞台である25世紀の世界では交通手段が革新されています。「ジョウント」と呼ばれる精神感応移動(テレポーテイション)で誰もが瞬間移動出来るようになっています。そのおかげで犯罪の多発しています。さらに宇宙圏に進出している人類は内部惑星連合(金星、地球、火星の3つと月)と外部衛星同盟(木星のイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、土星のリア、タイタン、海王星のトリトンの7つ)で対立し、終わりの見えない戦争が続いています。この魅力的な設定だけでも十分楽しいSF小説が書けるはずなのですがベスターは一人の特殊能力人「ガリヴァー・フォイル」を復讐の鬼として登場させ、さらには世界を一瞬で破滅できる最終兵器「パイア」の争奪戦へと物語を加速させます。

 主人公・ガリヴァー・フォイルは、貧民街育ちで、この世界では下流な階層の粗野な人物、最初は爆破されて遭難した宇宙輸送船「ノーマッド」を操縦する最後の生き残りとして登場します。彼は半年間一人で宇宙を漂流したあと、ついに「ヴォーガ」という同じ会社の宇宙船が通りかかったので狂喜します。ところが「ヴォーガ」は「ノーマッド」を認識しながら何故か無視し見捨てます。その深い絶望とヴォーガへの復讐心が、凡庸な三等航海士に過ぎなかったフォイルを、強固な意志を持つ男へと変え、この後世界を揺るがす厄介者とさせるのです。

 ここまでが導入部ですが、「ヴォーガ」を恨むのも筋違いで、そもそも「ノーマッド」が遭難するに至る原因である、攻撃してきた敵の戦艦を恨むのが本筋じゃないかと思うのですが・・・・こんな風にストーリー中にちょいちょい不自然で無理やりな展開があるのですが、これには目を瞑って話を続けましょう。

 このあとサーガッソ小惑星群に住む旧科学人により救助されるフォイル(なんだ結局助かるなじゃないか)ですが、旧科学人たちの奇怪な風習により、顔に虎のような模様を刺青されます。(これが結局題名「虎よ虎よ」の謂れになるのですが、この風貌と彼の活躍、ストーリー展開にはなんら影響を与えない不思議で不要なエピソードです)。

彼らの元を脱出したフォイルは、ヴォーガとそれを所有するクリスタイン財団への復讐のために動き始めるのですが、実はフォイルには彼自身もまだ気付いていない特殊な能力があって世界中から追われる存在となっていきます。フォイルの真の敵は誰でその復讐は果たされるのか?フォイルの謎の能力と最終兵器「パイア」の発動はどうなるのか・・・。といった興味がてんこ盛りのSFサスペンスとなっております。

さてラストでは彼の隠れた能力が卍解(ばんかい)しますがその表現に添付写真のような「タイポグラフィ」が使われます。筒井康隆先生が実験的に使った手法(七瀬シリーズ)のオリジナルかもしれません。文章では
遠方でカチャカチャという足音が縦になった北極光の柔らかいパターンになって眼に入ってきた。
というような表現になっています。フォイルが「共感覚」という特殊な知覚現象を体験している様子を描写しているのです。

 小説中に出てくるジョウントや加速装置(サイボーグ009、島村ジョーの必殺技)などのアイディアは本当に素晴らしいだけに、この25世紀のベスター世界を詳しく著す長編にしたほうが面白いと思えました。アイディア200点、テンポ100点、翻訳100点ですが、プロット50点、文章力50点で残念です。アイデアだけは飛びぬけて素晴らしいのでもっと尺の長い小説として読んでみたいと残念です。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.161
(3pt)

今更読むとプロットの雑なところが目に付いて完成度は高いとはいえません。

SF的なアイデアは文句なしですし、展開のテンポも良いのですがせっかく構築した未来世界の書き込みが不十分なので読者に伝わりにくくもったいないです。

 舞台である25世紀の世界では交通手段が革新されています。「ジョウント」と呼ばれる精神感応移動(テレポーテイション)で誰もが瞬間移動出来るようになっています。そのおかげで犯罪の多発しています。さらに宇宙圏に進出している人類は内部惑星連合(金星、地球、火星の3つと月)と外部衛星同盟(木星のイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、土星のリア、タイタン、海王星のトリトンの7つ)で対立し、終わりの見えない戦争が続いています。この魅力的な設定だけでも十分楽しいSF小説が書けるはずなのですがベスターは一人の特殊能力人「ガリヴァー・フォイル」を復讐の鬼として登場させ、さらには世界を一瞬で破滅できる最終兵器「パイア」の争奪戦へと物語を加速させます。

 主人公・ガリヴァー・フォイルは、貧民街育ちで、この世界では下流な階層の粗野な人物、最初は爆破されて遭難した宇宙輸送船「ノーマッド」を操縦する最後の生き残りとして登場します。彼は半年間一人で宇宙を漂流したあと、ついに「ヴォーガ」という同じ会社の宇宙船が通りかかったので狂喜します。ところが「ヴォーガ」は「ノーマッド」を認識しながら何故か無視し見捨てます。その深い絶望とヴォーガへの復讐心が、凡庸な三等航海士に過ぎなかったフォイルを、強固な意志を持つ男へと変え、この後世界を揺るがす厄介者とさせるのです。

 ここまでが導入部ですが、「ヴォーガ」を恨むのも筋違いで、そもそも「ノーマッド」が遭難するに至る原因である、攻撃してきた敵の戦艦を恨むのが本筋じゃないかと思うのですが・・・・こんな風にストーリー中にちょいちょい不自然で無理やりな展開があるのですが、これには目を瞑って話を続けましょう。

 このあとサーガッソ小惑星群に住む旧科学人により救助されるフォイル(なんだ結局助かるなじゃないか)ですが、旧科学人たちの奇怪な風習により、顔に虎のような模様を刺青されます。(これが結局題名「虎よ虎よ」の謂れになるのですが、この風貌と彼の活躍、ストーリー展開にはなんら影響を与えない不思議で不要なエピソードです)。

彼らの元を脱出したフォイルは、ヴォーガとそれを所有するクリスタイン財団への復讐のために動き始めるのですが、実はフォイルには彼自身もまだ気付いていない特殊な能力があって世界中から追われる存在となっていきます。フォイルの真の敵は誰でその復讐は果たされるのか?フォイルの謎の能力と最終兵器「パイア」の発動はどうなるのか・・・。といった興味がてんこ盛りのSFサスペンスとなっております。

さてラストでは彼の隠れた能力が卍解(ばんかい)しますがその表現に添付写真のような「タイポグラフィ」が使われます。筒井康隆先生が実験的に使った手法(七瀬シリーズ)のオリジナルかもしれません。文章では
遠方でカチャカチャという足音が縦になった北極光の柔らかいパターンになって眼に入ってきた。
というような表現になっています。フォイルが「共感覚」という特殊な知覚現象を体験している様子を描写しているのです。

 小説中に出てくるジョウントや加速装置(サイボーグ009、島村ジョーの必殺技)などのアイディアは本当に素晴らしいだけに、この25世紀のベスター世界を詳しく著す長編にしたほうが面白いと思えました。アイディア200点、テンポ100点、翻訳100点ですが、プロット50点、文章力50点で残念です。アイデアだけは飛びぬけて素晴らしいのでもっと尺の長い小説として読んでみたいと残念です。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.160
(3pt)

今更読むとプロットの雑なところが目に付いて完成度は高いとはいえません。

SF的なアイデアは文句なしですし、展開のテンポも良いのですがせっかく構築した未来世界の書き込みが不十分なので読者に伝わりにくくもったいないです。

 舞台である25世紀の世界では交通手段が革新されています。「ジョウント」と呼ばれる精神感応移動(テレポーテイション)で誰もが瞬間移動出来るようになっています。そのおかげで犯罪の多発しています。さらに宇宙圏に進出している人類は内部惑星連合(金星、地球、火星の3つと月)と外部衛星同盟(木星のイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、土星のリア、タイタン、海王星のトリトンの7つ)で対立し、終わりの見えない戦争が続いています。この魅力的な設定だけでも十分楽しいSF小説が書けるはずなのですがベスターは一人の特殊能力人「ガリヴァー・フォイル」を復讐の鬼として登場させ、さらには世界を一瞬で破滅できる最終兵器「パイア」の争奪戦へと物語を加速させます。

 主人公・ガリヴァー・フォイルは、貧民街育ちで、この世界では下流な階層の粗野な人物、最初は爆破されて遭難した宇宙輸送船「ノーマッド」を操縦する最後の生き残りとして登場します。彼は半年間一人で宇宙を漂流したあと、ついに「ヴォーガ」という同じ会社の宇宙船が通りかかったので狂喜します。ところが「ヴォーガ」は「ノーマッド」を認識しながら何故か無視し見捨てます。その深い絶望とヴォーガへの復讐心が、凡庸な三等航海士に過ぎなかったフォイルを、強固な意志を持つ男へと変え、この後世界を揺るがす厄介者とさせるのです。

 ここまでが導入部ですが、「ヴォーガ」を恨むのも筋違いで、そもそも「ノーマッド」が遭難するに至る原因である、攻撃してきた敵の戦艦を恨むのが本筋じゃないかと思うのですが・・・・こんな風にストーリー中にちょいちょい不自然で無理やりな展開があるのですが、これには目を瞑って話を続けましょう。

 このあとサーガッソ小惑星群に住む旧科学人により救助されるフォイル(なんだ結局助かるなじゃないか)ですが、旧科学人たちの奇怪な風習により、顔に虎のような模様を刺青されます。(これが結局題名「虎よ虎よ」の謂れになるのですが、この風貌と彼の活躍、ストーリー展開にはなんら影響を与えない不思議で不要なエピソードです)。

彼らの元を脱出したフォイルは、ヴォーガとそれを所有するクリスタイン財団への復讐のために動き始めるのですが、実はフォイルには彼自身もまだ気付いていない特殊な能力があって世界中から追われる存在となっていきます。フォイルの真の敵は誰でその復讐は果たされるのか?フォイルの謎の能力と最終兵器「パイア」の発動はどうなるのか・・・。といった興味がてんこ盛りのSFサスペンスとなっております。

さてラストでは彼の隠れた能力が卍解(ばんかい)しますがその表現に添付写真のような「タイポグラフィ」が使われます。筒井康隆先生が実験的に使った手法(七瀬シリーズ)のオリジナルかもしれません。文章では
遠方でカチャカチャという足音が縦になった北極光の柔らかいパターンになって眼に入ってきた。
というような表現になっています。フォイルが「共感覚」という特殊な知覚現象を体験している様子を描写しているのです。

 小説中に出てくるジョウントや加速装置(サイボーグ009、島村ジョーの必殺技)などのアイディアは本当に素晴らしいだけに、この25世紀のベスター世界を詳しく著す長編にしたほうが面白いと思えました。アイディア200点、テンポ100点、翻訳100点ですが、プロット50点、文章力50点で残念です。アイデアだけは飛びぬけて素晴らしいのでもっと尺の長い小説として読んでみたいと残念です。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775
No.159
(2pt)

『モンテ・クリスト伯』の愛読者にはおすすめしづらい

最初の、ゴールドラッシュじみた熱っぽい世界説明にはわくわくさせられたのですが、それだけでした。
(本は結局、読む人の好みがすべてなので、自分には合わなかったというだけの話ですが。)

SFをあまり読まない方には、おすすめできません。
モチーフとなった小説『モンテ・クリスト伯』の愛読者にも、おすすめできません。
メロドラマ要素はありません。メルセデスのような魅力的な女性は出てきません。かといって男性キャラも、記号的で、背景です。
そして「虎」ですが、後半はともかく、つけられた過程があまりに偶発的で、これは燃えない……。

SFが好きで、ガジェットにわくわくして、描写の古さは許容できて、無敵の主人公が突っ走るのが好きで、細かいことはあまり気にしない、という方なら、楽しめると思います。
最初の方の、研究者が遺書を書くあたりの熱狂の空気は好きです。
虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8ROHA
No.158
(2pt)

『モンテ・クリスト伯』の愛読者にはおすすめしづらい

最初の、ゴールドラッシュじみた熱っぽい世界説明にはわくわくさせられたのですが、それだけでした。
(本は結局、読む人の好みがすべてなので、自分には合わなかったというだけの話ですが。)

SFをあまり読まない方には、おすすめできません。
モチーフとなった小説『モンテ・クリスト伯』の愛読者にも、おすすめできません。
メロドラマ要素はありません。メルセデスのような魅力的な女性は出てきません。かといって男性キャラも、記号的で、背景です。
そして「虎」ですが、後半はともかく、つけられた過程があまりに偶発的で、これは燃えない……。

SFが好きで、ガジェットにわくわくして、描写の古さは許容できて、無敵の主人公が突っ走るのが好きで、細かいことはあまり気にしない、という方なら、楽しめると思います。
最初の方の、研究者が遺書を書くあたりの熱狂の空気は好きです。
虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (1964年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JAG4FG
No.157
(2pt)

『モンテ・クリスト伯』の愛読者にはおすすめしづらい

最初の、ゴールドラッシュじみた熱っぽい世界説明にはわくわくさせられたのですが、それだけでした。
(本は結局、読む人の好みがすべてなので、自分には合わなかったというだけの話ですが。)

SFをあまり読まない方には、おすすめできません。
モチーフとなった小説『モンテ・クリスト伯』の愛読者にも、おすすめできません。
メロドラマ要素はありません。メルセデスのような魅力的な女性は出てきません。かといって男性キャラも、記号的で、背景です。
そして「虎」ですが、後半はともかく、つけられた過程があまりに偶発的で、これは燃えない……。

SFが好きで、ガジェットにわくわくして、描写の古さは許容できて、無敵の主人公が突っ走るのが好きで、細かいことはあまり気にしない、という方なら、楽しめると思います。
最初の方の、研究者が遺書を書くあたりの熱狂の空気は好きです。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2)より
4150116342
No.156
(2pt)

『モンテ・クリスト伯』の愛読者にはおすすめしづらい

最初の、ゴールドラッシュじみた熱っぽい世界説明にはわくわくさせられたのですが、それだけでした。
(本は結局、読む人の好みがすべてなので、自分には合わなかったというだけの話ですが。)

SFをあまり読まない方には、おすすめできません。
モチーフとなった小説『モンテ・クリスト伯』の愛読者にも、おすすめできません。
メロドラマ要素はありません。メルセデスのような魅力的な女性は出てきません。かといって男性キャラも、記号的で、背景です。
そして「虎」ですが、後半はともかく、つけられた過程があまりに偶発的で、これは燃えない……。

SFが好きで、ガジェットにわくわくして、描写の古さは許容できて、無敵の主人公が突っ走るのが好きで、細かいことはあまり気にしない、という方なら、楽しめると思います。
最初の方の、研究者が遺書を書くあたりの熱狂の空気は好きです。
虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫SF)より
4150102775