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太陽は動かない
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太陽は動かないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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産業スパイ小説は、各国の情報機関が絡み、利権は黒幕が頂き、兵隊は傷を負うのみ・・という筋立てが定番となり、本作も同等であった。圧倒的な歴史・社会・風土を背景に、人物たちの物語が終わった後に、全体のテーマがグサリと来る・・「北京から来た男」の様な厚味を期待します。 | ||||
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すぐに思ったのは、実写版の『ルパン三世』みたいだ、ということだ。あとは吉田秋生の漫画『YASHA』とか。なんか世界観というか、格好のつけ方やコメディリリーフのセンスみたいなのがすごく似ている。 マイクロ波送信技術と新型高性能太陽光パネルの話は最後まで生きているが、新型蓄電池技術の話が途中ですっかりお留守になってしまうのが気になる。あと、アンディ・黄という名前の香港人の「黄」に「オウ」とルビが振られているのも居心地が悪い。広東語なら「ウォン」、北京語なら「ホァン」だろうに。と思っていたら、九龍には「クーロン」とルビが。こんな兵隊シナ語を使ってはいけません。 よいところもある。田岡という登場人物がベトナムのクラブで出会ってセックスする中国人を、「男の体からは大蒜(にんにく)とミントの匂いがした」と描写するところなどは、吉田修一の真骨頂だと思う。 しかし、NHK、自民党、京都大学など、ビッグネームをそのまま使って大風呂敷を広げておきながら、最後に「実在する人物・団体とは一切関係ありません」という断り書きにはコケた。「ワシ空手やってたんや、通信教育やけどな」という感じ。 | ||||
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映画・ドラマ化ということでよんでみた。特徴のあるキャラクターたちが繰り広げる迫力あるサスペンス。ほとんどのミッションが同じような段取りなうえ強引な結末で終わるため最後まで読んでも感動やスッキリ感は得られない。 | ||||
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あまりに盛りだくさんにしすぎて、ちょっと消化不良なんじゃ? フルーツパフェとプリンアラモードが一緒になったみたいだ(笑) まあ、吉田さまらしいなかなか鋭い言葉がいたるところに散りばめられていて、 ベトナムの路地裏とか、目に浮かぶような・・・ それと、飛行機のエコノミークラスは荷物を運ぶようなものだとw この言葉、前にセレブの愛人しいてる女性にリアルで言われたことあるんだよね。 彼女はそんな本を読む人じゃないんだけど・・・ 同じ言葉をこの本の中に見つけてびっくりした。 なんにせよ、読んで損はなかったかなー | ||||
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表向きはネットの時事通信社として活動しているAN通信。 しかし実態は情報を横流ししている日本の産業スパイ。 リーダーの鷹野は部下の田岡とともに、 ベトナム、香港、中国、モンゴル、日本などの舞台で、 太陽の利権争いへ巻き込まれます。 私は良かった点を上げます。 物語の最初の舞台であるホーチミンの路地裏描写が印象的でした。 『ホテルのパーティー会場を出た鷹野は タキシードのまま、蒸し暑い夜の街を歩いてこの支局へと戻った。 夜道を歩きながらジャケットとネクタイはすでに外し、 シャツの胸をはだけているが、 それでもオレンジ色に照らされた街灯の下、 汗は体中から噴き出している。 支局の入る雑居ビルの前には、 今夜もバインミーの屋台が出ている。 鷹野は汗だくのまま、屋台の店主にフランスパンに挟む具材を指で差し、 ボリュームたっぷりのバインミーを二つ買って、 雑居ビルの階段を三階まで駆け上がった。』 異国の日常に溶け込み、非日常の金額が動く情報を握るために奔走する鷹野と田岡。 彼らがどんな場所でどんなことをするか、イメージしやすかった。 という点で、かなかな楽しめる一冊でした。 鷹野が堤真一さん、田岡が生田斗真さんと、 イメージがわきやすいところは、映像向けの作品でもあるかなと思います。 文庫化されれば、読書好きの友達には、ススメられる一冊です。 | ||||
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楽しく一気に読みました。 ただ、主人公たちを拘束している仕組みが少し荒唐無稽な気がします。諜報員になった経緯からすると、もっとシンプルに忠誠心は確保できそう。それから、なんとなく青春ドラマっぽい甘さがあるのが、私は若干鼻につきました。 | ||||
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この作家の作品は初めてです。『悪人』書いた人なのですね。それすら知らず。。。 ストーリー、登場人物、エピソードはなかなか良かったのですが、組み立て方?肉付け?がイマイチで、読みながら、何か違うところでブチブチ切られているような、読み心地の悪さが。。。 しかし、エネルギーを巡るスパイ合戦と言う旬な感じとスピード感で、最後迄読まされてしまいました。 | ||||
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悪人、横道世之介は面白かったです。 今回、新しいジャンルにチャレンジかなと思いつつ購入。 情報を奪い合い、エネルギーに関する技術を奪い合いという設定はいまどきらしくて良かったと思います。 登場人物の配置、主人公の属する謎の組織という設定も面白かったです。 ただ、ストーリーを転がしていくのに力点が置かれ 個々の魅力的になり得る登場人物の性格描写の書き込みがやや足りない感じがして残念でした。 各登場人物の描写がもう少し立体的になると、話の流れの強引さを差し引いても もっと面白くなるのではないかな?と思いました。 吉田さんの、孤独の影を抱えた、100%幸せってわけではない人物の造形はお上手ですね。 シリーズ化されるならば、その中で人物の奥行きが深められることに期待です。 この作品のみとなると、ハードカバーですぐ買って読むことを手放しでオススメ・・・とは言いにくいです。 文庫を待って読んでもいいのかなぁ。 ちょっと微妙な読後感でした。 | ||||
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