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真夜中の相棒
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真夜中の相棒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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『天使が隣で眠る夜』(1994)というフランス映画を観たとき、原作が『真夜中の相棒』というアメリカの有名なミステリであると知った。いつか読みたいと思っていたのだが、あれから30年、やっと念願かなって読んだ次第である。 映画とはイメージが大分違うが、それはそれとして、本書のことはとても面白く読んだ。どちらかと言えばハードボイルドは苦手なのだが、こういう切ない味わいのものは嫌いじゃない(と言っても、ほかに類例が思い浮かばないけれど)。 『真夜中の相棒』という邦題は、映画『真夜中のカーボーイ』(1969)のひそみに倣ったものだろう。真夜中の○○という題名が同性愛的なものを匂わせる、というような時代があったのである。安易なネーミングだが、まあわるくないと思う。 「ハッピー・エンドなんてありっこないんだ、おれたちにはな」(P391)とマックが言う。それにしてもこんな結末は想像していなかった。そもそも第二部から、あんな展開になるとは。「TRIANGLE」という原題の意味に、なるほどと思った。 | ||||
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届くのも早いし、商品の状態も良くて嬉しかったです。ありがとうございます! | ||||
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先にある結末が兎に角切ないです。読んでまた読み返したくなるタイプの小説です | ||||
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男同士の絆、友情、愛情などがお好きな方にはかなりおすすめの一冊です。うっとおしい性格の美女がだらだら出てきたりすることがありません。読みやすいです。一貫して物哀しいし、最後はせつなくてどうしようもなくなりましたが…。マックとジョニーの関係をどう読み解くかで、かなり内容が変わってくる気がします。(そこがまた小説として面白い)単なる絆以上のものが二人の間には『潜在的に』元々あったのだろうなあと私は推察してます。蛇足かもですが、マックもハンサムです。 テリー・ホワイト氏の作品(訳されてるもの)全て読みましたが、雰囲気が壊されることが少なかったので、この「真夜中の相棒」の翻訳はわたし的には良かったと思います。 おすすめに出てきたので読んだのですが出会えて良かった。Amazonさんありがとう。 | ||||
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海外事情などまったく分からないが、二人が過ごしている情景が想像出来る。 そして二人の関係性に本人達と共に悩まされ続け、最後は喪失感でいっぱいになる。 二人共に生きるのか、それとも一緒に散るのか後半はそれしか考えられなかった。 読んで損は無い。 | ||||
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情景描写で心理状態を描くやり方が上手い。直接的に語らないから、なおさら読者に感覚的に気持ちを想像させる余地が生まれて、より人物への距離が縮まる。 ポーカー狂いで生活力が無いが、誰よりもジョニーを理解し、軍人としての人生を捨て、心と人生を全てジョニーに捧げたマック。 マックだけを信じ、彼がこの世の全てだった、幼い子供のような無垢なジョニー。 マックが、父親が子を慈しむようにジョニーをあやすのが好きだった。 ひび割れをガムテープで埋めるような生き方で未来は見えていたけれど、いつかふたりに安らかな日々が訪れることを、祈らずにはいられなかった。 気持ちを確かめ合えたあの夜が、唯一の救いだ。 サイモンがあんな選択をするとは思わなかった。ある意味復讐ではあるが…意味が変わってしまった。 ベトナムでのあの日、ジョニーは自分でマックを見つけたんだよなあ。 | ||||
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期待していなかったけど、面白く読みました。 最後にびっくりさせられる。 共依存ってこういうことか!! | ||||
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★3.5なのですが、繰り上げオマケ。 「追い詰められる二人~~~男の絆」の様に紹介はされていますが、絆って結局あったのかな? 読み手によって、あった様にも無かったようにも読めるかも知れません。 「くそっ」がやたらと多くて鼻につきます。一々訳さなくていいのにと思うくらい(笑)。 「ゴムみたいなハンバーガー」も、「ハンバーガー」でいいよと。 細かく見れば突っ込み所もありますが、後半のスピード感と、ハンサムとネジのゆるい殺し屋と言う ツボを心得てる設定で読み手を引きつけ離しません。 | ||||
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泣き所をつかれましたよ。あたしはこの手の話に弱い。 男二人のかけがえのない絆…これが成立してしまうには、もうどうしようもない寂しさがベースにあるということ。 若い時はなんとも思わなかった、11月のすとんと落ちる夕日がつらくなってきたオトナのあなたにおすすめの一冊です。 | ||||
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物語は文句なしにいい。男同士の強すぎる絆とその破滅(不思議とこういった関係には破滅がつきものなのだ)が好きな人なら気に入るだろう。 ただ訳文であるせいかところどころ日本語の表現で美しくない、苛立ちが募る。華氏と摂氏を変換していないのはまだいいがmanicureをそのままマニキュアする(マニキュアしていたのは地位の高い男性だったので当然爪に色を塗っているのではなく手入れの行き届いた手であったということだ。そこをわざわざ描写するということはこの男は自分で手を汚す必要もないという強調だったはずだ)などと訳すのは翻訳したといっていいものだろうか。いい小説であるだけに残念だ。日本語の美しさに執着しない人なら気持ちよく読むことができるのではないだろうか。 | ||||
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泣けます!男と男の、ボロボロの物語。 熱く、悲しく、切ない! シューケンと水谷豊の「傷だらけの天使」の海外版と言えばわかりやすいでしょうか。 とにかく泣けます! この作家が女性だというのが信じられないです。 名作! | ||||
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ベトナム戦争帰りの青年。青年と連れ添うように生きる男。復讐のため青年を追う元刑事。この3人が織り成す物語。戦争帰りの青年の精神の荒廃が作品のムードを支配するが、この青年と連れ添う男の複雑・不可思議な感情、元刑事の青年を追う執念も見事に描かれている。 こうした物語だと日本の女流作家の場合、すぐホモセクシャルの関係を出して来るのだが、本作は徹頭徹尾"男の物語"として描かれている所に好感が持てる。本作の読了後、奇妙だが印象的な作品を読んだなぁという感想を持った(20年前)事を覚えている。その直後、会社の女性の先輩に「あなた、「真夜中の相棒」って本、持っているでしょ。貸してくれない」と言われた事は今でも忘れられない(勿論貸しましたが、何で持っている事を知っていたのか...)。この言葉の意味は未だに謎である。 奇妙で魅惑的な男どうしの三角関係を描き切った秀作。 | ||||
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やりきれない話ではないが、救いのない話である。正直いってとても辛い話なのだ。 本書の結末がけっしてハッピーエンドではないのは最初からわかっている。だが、どうしても見届けたい、この三人のアウトロー達の行く末を見ておきたいと思わせる何かがあるのだ。 血と硝煙にまみれた都会の闇の世界。ベトナム戦争の後遺症によって精神を病み、純真ながらその純真さゆえに自分という概念をもたず、依存と従順だけで生きてゆく青年。その青年とともに生き、身の破滅を予感しながらどうにもできず、その孤独感を埋めるように青年と身を寄せ合って生きる男。相棒を青年に殺され、家族も仕事もなくし自分の信念だけを頼りに青年を追う刑事。 三者それぞれみな、どうにもならない孤独感を内に秘め、!物語は終焉にむかう。 物語の進行はスピーディーだ。登場するのは男ばかり。これが女性の手になる作品だというのが、うれしいではないか。 | ||||
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