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疾走
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疾走の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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大江健三郎の「燃え上がる緑の木」と似ている。 そのためレベルが違うと感じてしまう。 正直、パクッてると思う。 | ||||
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設定、登場人物は確かにすごい。 読み進めるたびに心が不安定になるのが分かる。ただ様々な部分で大江健三郎氏の「燃え上がる緑の木」との類似点が見られる。 そして似た内容を扱っているため単純にレベルの違いを痛感してしまう。 残念だがパクッたという印象を受けてしまった。 | ||||
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正直、この作品に対して星いくつつけられるのか、よくわからない。自分の中で、この本をどう解釈していいのか、その落としどころが、どうにも見つからないのだ。前半の同級生や家族とのやりとりは普通に読んでいたのだが、後半に行くに従って、だんだん行き場を失って追いつめられていくのは、物語の主人公ではなくて、物語それ自身のような気がして、読んでいて少々苦しくて、動揺してしまった。 とはいえ、ここで言いたいのは批判ではなくて、「やられた!」という悔しさなのかもしれない。重松さんの作品をお好きな方はおそらく、身近な情景を丁寧に描いてくれることで得られる「共感」と、弱い人を見逃したり見過ごしたりしない「安心感」を求めて作品を読みふけるのではないかと思うが、かくいう私もそのひとりだ。でもこの作品は、そんな期待を「裏切る」を通り超して、「甘ぇーんだよ、お前は」とお叱りを受けてしまったような気分にさせる。いつまでもいい顔ばかり見せ続けるわけじゃないんだよ、オレは、と。だから「いつもと違うじゃん!」という裏切られ感ではなくて、こちらの思惑を見透かされ、一手先を打たれた悔しさに近い気がする。 ……そもそも、私は本を読んだり映画を観ても、レビューは書かないし、ましてやそれを人に見せようとは思わない方だ(シャイなので)。その私が読み終わって30分も経ってない今、パソコンに向かって一心不乱に文章を書いて、誰かにこの気持ちをぶつけたくて、「で、あなたはこの本、どうでした?」と聞いてみたくてしかたがなくなったんだから、この作品には、私にはその落としどころは見えないけれど、とてつもない何かが確かにあるんだと思う。 もうやっぱ、全然叶わないわ、この人の作品には。だから大好きなんだけど。 | ||||
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読んだことを少し後悔しました。 重い。半年かかりました。読み続けられないです。 でもそれは主人公の思うところを深く掘り下げてあるからなんでしょう。 読む価値は十ニ分にあります。 しかし読破するには私には少し勇気が要りました。 とても奥の深い、現実味の薄いリアルで描かれたお話でした。 | ||||
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重松作品の主人公達は、いつも何かに追いめられている。 けれど、本作の主人公・シュウジほどではなかった。多分岡山県であろう海沿いの町に生まれ育ったシュウジ。両親と、優秀な兄が一人の4人家族。町には「浜」と「沖」と呼ばれる地域があり、「浜」の住人による「沖」の住人への差別意識が根強い。バブル期に入り、「沖」にリゾート施設を建設する話が持ち上がり、「沖」の住人達は、大金を手にして次々と去っていく。しかし、結局は、バブルの崩壊とともに、計画は頓挫。町は崩壊したまま残される。町の崩壊と比例するように、シュウジの家庭も崩壊していく。兄シュウイチがカンニングの発覚がきっかけで、不登校から家庭内暴力と堕ちていき、最後には連続放火をしでかしてしまう。 父は職を失い、貯金をもって、失踪。母は、働きにでた先で顧客の裏切りにあい、ギャンブルに溺れ、やがては失踪。シュウジは、学校でいじめにあいながら、どんどん「からから からっぽ」の「穴ぼこ」のような目になっていく。両親のいなくなった家を出てからも、シュウジの身に降りかかるのは、悲惨なことばかり。けれども、「ひとり」のシュウジが、「ふたり」でなくてもいい、「ひとり」と「ひとり」でもいいから繋がりたいと思う相手が、東京にいた。中学の同級生だった、エリ。彼女はいつも孤高の「ひとり」だった。彼女に会いに家をでなければ、シュウジの物語は、もう少しましだったかもしれない。 でも、エリに会えて、エリを人と繋がる世界に残せて、シュウジは満足だったろうと思う。この作品を、傑作と言う人もいる。でも、私は、ここから何を読み取ったらいいのか、わからなかった。そして、今もわからない。最後の1ページほどに、救いがあるんだけど、それが救いなのかすら、私には断定できない。重松が何を伝えたかったのか、私にわかる日がくるのだろうか・・・。 | ||||
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とにかく胸が痛くなった。とてつもなく重い!!成績優秀の兄の精神が崩壊していったことから、家族の崩壊が始まり、、、。そんな中、独りで強く生きる少女エリに魅かれ、憧れ、 孤独でなく、孤立でなく、独りでいることに誇りを持ちたいと願う主人公の少年。兄は精神崩壊、父は疾走、母はパチンコで借金まみれ・・・物語は、本当に救いようがなく、読み終わったとき、ストーリーが終わったとき、ハッピーエンドではないけど、なぜかホッとした。結局、人は独りでは生きていけないんだと思う。人を信じ、愛さなければ生きていかれない。とにかく「疾走」していった主人公の人生に、私も一緒に走りきった、っていう感じだ。 | ||||
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孤高と孤独と孤立は違う。 シュウイチもエリもひとりで生きて故郷にいた時は輝いていたのに ひとりでいられないひとりが二人になるのはただ弱いから? と思えるような展開にがっかりしました。 最後まで一息で読ませる力は流石だと思いますが、自分の中に変なしこりが 残る本で 何か納得できず再度自分にあてはめて考えてしまう。そういう意味ではすごい話だとは思う。 ただ 僕も卑怯だったりずるかったりの部分もある方が人間らしいと 思うし ずっとお前といわれつづけている感じにすこし違和感を覚えました。 | ||||
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鬼ケン、シュウイチ、徹夫などの絡みをずっと読んでいたかった。殺人を犯しながら美化されていく展開には反吐が出ます。「浜」にいた頃の強くあろうと、「ひとり」でいようと葛藤していたシュウジが良かったのに、大阪、東京でタダの負け犬になってしまいました。人は結局「ひとり」ではいられない弱い生き物ということでしょうか。神父やエリやシュウジよりも、鬼ケンやシュウイチ、徹夫の方がずっと人間的で、共感できます。前者の三人は作者が作り上げた都合のいいキャラでしかありませんでした。後者の三人に星三つ。 | ||||
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半分まで読むのに1週間もかかった小説は生まれて初めてのような気がする。 しかし後半の展開(新田と出会ってから)にはスピードがあり、一気に残り半分を読み終えた。さらにいうと小説を読み終えて、心になにか「おもし」をのせられた感じも始めてである。 それだけこの小説は重松作品の中では「なにか」が違うのであろう。読み切ってしまったのはやはり重松小説の持つ一種の魅力のせいだろうか。 正直言ってどう評価してよいのかわからない。彼の意欲作だとは思うけど。僕は正直言って「きよしこ」「トワイライト」の方が好き。 | ||||
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リゾート計画に沸く町を舞台にそこに生きる少年シュウジの物語を描く。それはあまりにつらく重い物語で、とても重松清の作品とは思えないものでした。昔読んだ立松和平の4部作を思い出したほどでした。話は変わるのですが、はずれの少ない作家として横山秀夫も良く読むのですが、彼がこの間の「クライマーズハイ」で扱うテーマを変え、上手にマンネリから脱出したなあと思っていました。同じようにこの本の表紙を見たとき重松さんも変えて来たなあと期待して読んだんですが、結果は冒頭書いた如くでした。以前書かれた「トワイライト」もちょっと重く感じましたが、今回のものは全く異質で、優しい包み込むような文体で書いてはあるのですが、僕には重松さんの優しさは伝わりませんでした、!シュウジがいつ救われるのか、いつ救われるのかを期待して最後まで一気に読み続けました。 | ||||
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