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ヒューマン 人類
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ヒューマン 人類の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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SFというツールを利用しながらも自身の信念や考えを作品に取り込み,物語に生かしていくソウヤーならではの作品です。 前作「ホミニッド」で,ポンターを殺害した罪に問われ,裁判において辛い過去を公にされ,人としてもこっぴどく追い込まれたアディカー。 彼をあれほどまでに酷い目に遭わせ,もう少しで無実の罪で処罰されそうにさせられた,あの憎いダクラーを心から許すということは,なかなかできるものではない。 そんなアディカーに対し,友人ポンターはこう声をかける。 「人を許すというのは,許される側にとってだけ利益があるわけじゃない。許す側にとっても利益があるんだ。憎しみと怒りを胸の内にかかえているなんて・・・ダクラーはほんとうに許しを求めているんだ」 また,自らの進む道に迷いを感じるメアリに,小説家を目指したもののうまくいかず,現在は化学者になったネアンデルタールのラートが自分の経験を語る場面があります。 「小説を書くことに挑戦して失敗したことを後悔していない。成功すればもっと良かったけど,もしも何もしなかったら,もしも自分が成功できるのかどうか一度も試さなかったら,実際に挑戦して失敗したときよりも,死の床ではずっと悲しい思いをするとわかっていた。だから私は挑戦したの。そして失敗した。でも,やるだけのことはやったんだと思えるから幸せよ」 他にもソウヤーらしい前向きな人生観が作品に表れています。 | ||||
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アマゾン頼み。 通常の方法ではなかなか手に入らない約10年前の本。それも新品で手に入るとは・・・。 またよろしくお願いいたします。 | ||||
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1作目の冒頭の忌まわしい事件の犯人探索が伏線となって、ポンターとメアの恋愛が発展する話なんですが。 ソウヤーの書きたかったことは、本の丁度真ん中辺でポンターが叫ぶ「みんなもういないんです。その事実に直面することが...」にこめられているのではないでしょうか。また、ネアンデルタール(バラスト)で本来完全無欠であるポンターが、最後に暴挙に出てしまうあたりも、ソウヤーがヒューマン(グリシン)のおろかさをポンターに投影して見せているのだと思います。 ただ、3部作(まだハイブリッドは読んでないのですが)の中篇としては、あまり話しの展開がない。また、先に書いた主題についても、もっと赤裸々に書いてほしかった。それで星1つ減点。 | ||||
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ホミニッドの続編です。 今度はネアンデルタールの世界に関しての記述が多いです。 この本の続巻の名前はハイブリッドですのでこの本の続巻の内容の大筋は想像がつくと思いますが、それ以外の点に関してはどうなるのか? 人類の運命はどうなるのか? など色々と想像の翼が広がる終わり方をしています。 早く、続巻を読みたいです。 | ||||
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三部作の二作目。偶発的なファーストコンタクトだった前作に対し、今作は少し計画的になり、ますますファーストコンタクトSFの様相を呈してくる。まぁ、そのつもりで読めばいいのだが。ベトナム戦没者記念碑前のシーンはなかなか感動的だし、それに続く議論は、迫力もあり納得もいく。ネアンデルタールの世界観は、理性的で論理的。趣味に合う。あっちの世界に住みたいかと聞かれれば、ちょっと躊躇するけど。樹の家には住んでみたいが。次作に続く謎(というか大問題)や、波乱の予感を含ませて終わるので、できれば次作が出てから読みたかったところ。 | ||||
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『ホミニッド』に続く<ネアンデルタール・パラドックス>シリーズの第2弾。チューブを通すだけ、という暫定的な方法ですが、 2宇宙間の通路が確保され、ポンターと外交官トゥカナが再びこの世界を訪れます。 そこで小さな事件が起こるのですが、メインはメアリとポンターの愛情と、 ポンターからみたこの宇宙の人間たち(主にアメリカ人)の持っている 矛盾点を指摘することに向けられています。 トゥカナがとった交流の方法や進展などはちょっと楽観的すぎるのですが、 このあたりはソウヤーならではといえるでしょう。明らかに人間とは異なるネアンデルタール人のポンターに メアリが惹かれる理由づけのためにレイプ事件があった、 というプロット配置はなかなか説得力があると思います。地磁気の異変というのが冒頭に描写されるくらいで、 最後になるまで大きなセンス・オブ・ワンダーは出てこないのですが、 それなのにグイグイ読ませるのは、 やはりアメリカの持つ矛盾をポンター(カナダ人ソウヤー)が指摘する、 という見聞録/思弁SF的なところにあるのでしょう。ソウヤー作品には珍しく女性が主人公だったり (ソウヤー作品の定番通り、本当の主人公は中年のおっさんであるポンターかもしれませんが)、 セックス描写が細かかったりするのですが、 これも2つの世界/種族の差異を描くための必要な要素の1つといえます。次の完結編では最後に明かされた世界の謎と危機が どう回避/描かれるのかが最大の興味となりそうです。 | ||||
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