■スポンサードリンク


徒然王子



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
徒然王子 第一部
徒然王子 第二部

徒然王子の評価: 3.67/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

文庫にならないままなのでしょうか…

新聞連載の時、主人公の生まれが高貴すぎて、大丈夫かな島田さんと朝日新聞は、と案じながら
読んでいました。
第一部は今でもどうかと思っています。
第二部になってからは王子さまの前世を巡る旅が綴られて、連載中は毎日楽しみにしていました。
古代の渡来人だった頃の純愛と、鎌倉時代初期の平家残党狩りのエピソードを恋愛小説として
読み、安土桃山時代の宣教師の人生に思いを馳せ、江戸の遊び人に泣き笑いして楽しみました。
文庫にならないなあと観念して購入しました。
キンドルにすればよかったかな。前世のお話はお気に入りです。
徒然王子 第二部Amazon書評・レビュー:徒然王子 第二部より
4022505907
No.5:
(3pt)

うーん。安かったから読んだけど。最初のほうはよかったのに。

最初のほうは良かったのに。 異次元か近未来の東京かわからないが天皇家を模した継承者が自分の道を探索するストーリー。 結構前半はおもしろかったけど(中年でも)、後半は少し中年のおっさんにとっては違和感があった。 まあ、続作に期待かな。 。 。
徒然王子 第一部Amazon書評・レビュー:徒然王子 第一部より
4022505125
No.4:
(1pt)

自作を名作、と言い切ってしまう恥知らず。

あとがきで、タイトルのような趣旨の発言をしている。

文章は拙い。エピソードの配分が素人なみである。
まるで「あらすじ小説」のようだ。

この本を読んだことは、まったくの時間の無駄だった。
ちなみに「ゴダイゴ」という名称が後醍醐天皇を指していることに、しばらく気付かなかった。
あきらかに、皇室をモデルにしている物語(天つ神や国津神の具体的名称や、古事記に言及している)ならば、責任をもってかいてもらいたい。

博学、と評している向きもあるようだが、専門分野を専攻している学生すら知っていることの羅列にうんざりした。
値段も高いので、お薦めはできない一作だ。
徒然王子 第一部Amazon書評・レビュー:徒然王子 第一部より
4022505125
No.3:
(4pt)

現代の寓話

主人公はユーラシア大陸の東の日昇るところの、太平洋が果てる西の日沈むところに住む王子で名をテツヒトという。王子といっても既に30を過ぎており決して若くはない。首都の「森の館」に半ば幽閉状態で暮らしており、后も恋人もおらず、自分の存在意義を見出せず、読書と映画と酒に慰められる日々を送っている。

こんな王子が館をお供のコレミツと二人で抜け出して放浪の旅に出るところから物語が始まる。舞台となる国は現代日本がベースだが完全に同じではなく、現在の日本の行き詰まった状況が更に悪化したような近未来日本だ。貧富の差は拡大し、貧者は貧者村に押し込められている。王子テツヒトはこの貧者村でセックス依存症の娘レイコを始めとする風変わりな人々を交流した後、自分の肉体を離脱して自己の前世を知る旅に出発するところで第一部は終了する。

第二部でテツヒトは紀元前3世紀から江戸時代に亘る4回にも及ぶ自分の前世を追体験することになる。各々の世界に生きる前世のテツヒトのエピソードはどれも面白い。前世のテツヒトのキャラや地位は全く異なるが、共通点はは各々の世界で大きな未練を残しており、それが次の生まれ変わりにつながっていることだ。

輪廻転生という概念には不思議な魅力がある。何らかの未練を残して死んだ人は皆「シジマの森」に戻り時を経た後に再び生まれ変わることが出来るのだろうか。 そうなると、完全に満足してこの世を去ることができる人はさほどいるとも思えないので、殆どの人は転生することになるのだが。本書は軽いタッチで描かれているので気軽に面白く読めてしまうのだが、実は結構シリアスな話なのかもしれない。
徒然王子 第一部Amazon書評・レビュー:徒然王子 第一部より
4022505125
No.2:
(5pt)

スケールの大きい作品

最近の小説は内向的でスケールの小さいものばかりと思っていましたが、
これはスケールが大きく読み応えがありました。
日本で古代からどのように人々が生き抜いてきたかを
現代の暗雲とした世の中で生き抜く精神に繋ごうとしているようです。
一部は現代の貧しい人々の生活を旅し、二部では歴史を駆け抜け、
人間が逞しく生きる中の悲哀がテンポよく描かれています。
作者のユーモアと幅広い知識に裏打ちされた、日本人の根源を
呼び覚ませてくれるような世界や時代を俯瞰した素晴らしい作品だと思いました。
徒然王子 第二部Amazon書評・レビュー:徒然王子 第二部より
4022505907
No.1:
(5pt)

確かに徒然王子と言いたくなるような気もする

今年は島田雅彦の作品がテレビ化されたりしたので、もう少し注目されている作家になったのかと思っていたのだけれども、こうして新刊が出ても誰もレビューしないということは、何だかんだと思っても世間ではその程度(?)なのかと思ってしまった。
けれども、これは面白い。まだ第一部で、ほとんどプロローグとしか言えないストーリーだけれども、今の日本とこれからを考えていく手立てとして、ぜひとも完結まで読み進みたいと思う。そこかしこにモデルがあると思しき登場人物を配置しながら、語ろうとしているのはこの日本の歴史そのもののようだ。
新聞小説だけれども、私は連載されている某新聞を購読していないので、ぜひとも早急に続きを刊行してほしいものだ。
徒然王子 第一部Amazon書評・レビュー:徒然王子 第一部より
4022505125

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!