紙の月

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評判

紙の月の評価:

3.79/5点 レビュー 162件。 B ランク

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平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全317件 241〜260 13/16ページ
No.77
(3pt)

フロベールのボヴァリー夫人に似ている

フランスの19世紀の作家フロベールのボヴァリー夫人にそっくりだと思いました。
夫にはロマンのかけらはない。ただあるのは平凡な生活
お金を横領するところも似たものがあります。

いつの世も変わらない夫婦関係の問題なのだろうと思います。それが破滅のきっかけになっています。
この作品面白かった人はフロベールのボヴァリー夫人もハマると思いますね。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.76
(4pt)

スピード感では角田光代史上最速

『八日目の蝉』『対岸の彼女』に比べると細かいところでやや雑ですが、続きが読みたいと思わせる力は『紙の月』が最も強いです。友人や元彼たちのエピソードの入れ方もうまいです。新聞小説は冗長になりがちですが、そういうこともなく、すばらしい1作です。これからも角田作品を読み続けたいと感じました。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.75
(4pt)

スピード感では角田光代史上最速

『八日目の蝉』『対岸の彼女』に比べると細かいところでやや雑ですが、続きが読みたいと思わせる力は『紙の月』が最も強いです。友人や元彼たちのエピソードの入れ方もうまいです。新聞小説は冗長になりがちですが、そういうこともなく、すばらしい1作です。これからも角田作品を読み続けたいと感じました。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.74
(5pt)

『八日目の蝉』と並ぶ傑作

評者は本書をほぼノンストップで読み通すことができた。

本書の主人公は、梅澤梨花という41歳の神奈川県に住む主婦である。
梨花は夫の正文と2人暮らし。世間的には大きな不自由のない、ごく普通の夫婦である。
しかし梨花は毎日の生活に対して、本人にもよく分からない何かの違和感のようなものを抱いている。
それから脱却するため、近所の銀行にパートして働き始めた。
そして銀行の仕事の中で平林光太という大学生と知り合った。
そこから坂道を転がり落ちるように転落し、不正に手を染めていく。

梨花のストーリーがメインストーリーで、他に梨花の中高時代の同級生・岡崎木綿子、モトカレの山田和喜、
料理教室で知り合った岡崎亜紀の3人のストーリーがサブストーリーとして展開される。

評者が本書を読んで感じるのはお金のというものの持つ力の大きさ・魔力である。
世の中のどんな人間でも、何らかの不満や空洞や悔恨や違和感を持って生きている。
しかし、そのような不満や空洞は、実は、お金、大金さえあればほとんど解消することができるのだ。
しかしだからといって、それをお金で解消しようとすれば、今度はお金に翻弄されてしまう。

本書のラストシーンでこんなフレーズがある。
「いこう、この先へ。
…。この先に未知の私がいる。逃げおおせれば私はさらに新しい私に出会う。
だからいこう。どうせ逃げ出したのだ。さらに遠くへ逃げればいい。」
無限のループから、さらに遠くへ逃げ切ることができるだろうか?
評者は、逃げ切ることができることを祈る。

評者はこれまで、角田光代さんの作品は『八日目の蝉』『対岸の彼女』等数作しか読んだことがない。
なので、あまり発言権はないが、本書は『八日目の蝉』と並ぶ傑作だと思う。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.73
(5pt)

『八日目の蝉』と並ぶ傑作

評者は本書をほぼノンストップで読み通すことができた。

本書の主人公は、梅澤梨花という41歳の神奈川県に住む主婦である。
梨花は夫の正文と2人暮らし。世間的には大きな不自由のない、ごく普通の夫婦である。
しかし梨花は毎日の生活に対して、本人にもよく分からない何かの違和感のようなものを抱いている。
それから脱却するため、近所の銀行にパートして働き始めた。
そして銀行の仕事の中で平林光太という大学生と知り合った。
そこから坂道を転がり落ちるように転落し、不正に手を染めていく。

梨花のストーリーがメインストーリーで、他に梨花の中高時代の同級生・岡崎木綿子、モトカレの山田和喜、
料理教室で知り合った岡崎亜紀の3人のストーリーがサブストーリーとして展開される。

評者が本書を読んで感じるのはお金のというものの持つ力の大きさ・魔力である。
世の中のどんな人間でも、何らかの不満や空洞や悔恨や違和感を持って生きている。
しかし、そのような不満や空洞は、実は、お金、大金さえあればほとんど解消することができるのだ。
しかしだからといって、それをお金で解消しようとすれば、今度はお金に翻弄されてしまう。

本書のラストシーンでこんなフレーズがある。
「いこう、この先へ。
…。この先に未知の私がいる。逃げおおせれば私はさらに新しい私に出会う。
だからいこう。どうせ逃げ出したのだ。さらに遠くへ逃げればいい。」
無限のループから、さらに遠くへ逃げ切ることができるだろうか?
評者は、逃げ切ることができることを祈る。

評者はこれまで、角田光代さんの作品は『八日目の蝉』『対岸の彼女』等数作しか読んだことがない。
なので、あまり発言権はないが、本書は『八日目の蝉』と並ぶ傑作だと思う。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.72
(1pt)

不出来な上に、後味の悪い駄本

わたしも(わたしは男性ですが)ファインさんの意見に全面的に賛成です。 社会悪はどこまでいったも社会悪なのであって、それを承知で描きたいならばそれを乗り越えるような説得力のある執筆動機がなければならないと思います。この小説では男性は家のことなどロクに顧みない見栄っ張りの出世亡者で、女性は人生に空しさを感じて買い物や意味のない節約で自分の存在意義を示そうとする。梨花の彼氏として登場する光太が平凡なのがよいというひともいますが、こいつはだだの馬鹿でしょう。全体的にとても陳腐な印象を受けます。この作者にそれでもなお犯罪を犯罪として描ききろうというだけの強い動機があるようには思えません。
 ところで、木綿子がタッパウェアにパーティの残り物を詰めて持って帰るシーンがありますが、ビュッフェスタイルでバーティ食を提供するホテル、宴会場はほとんどの場合食中毒予防の観点から残り物の持ち帰りを厳しく制限しています。こういったところ、この作者は意外に世間知らずなんじゃないんですか?
 それともう一つ。わたしは作家ではありませんが、文章を書くことを職業の一部にしているものです。そうしたものの目からみると、この作者の文章はあちこちに手を入れたくなってしまします。現代文は時制の表し方が本質的に各1種類しかありませんから、全部を過去形で積み重ねていくと大変に平板的になるため、文章を一捻りしたり、ときに現在形を混入させたりといろいろと工夫するものなのですが、この作者はまずそういうところから文章の勉強不足ですね。この本とは直接関係はありませんが、宮部みゆきや浅田次郎の文章がいかに練りに練って書かれたものか、ためしに(小説の内容とは関係なく)検討してご覧になると面白いですよ。
 とにかくこのような小説が映画化までされる理由が全く理解できません。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.71
(1pt)

不出来な上に、後味の悪い駄本

わたしも(わたしは男性ですが)ファインさんの意見に全面的に賛成です。 社会悪はどこまでいったも社会悪なのであって、それを承知で描きたいならばそれを乗り越えるような説得力のある執筆動機がなければならないと思います。この小説では男性は家のことなどロクに顧みない見栄っ張りの出世亡者で、女性は人生に空しさを感じて買い物や意味のない節約で自分の存在意義を示そうとする。梨花の彼氏として登場する光太が平凡なのがよいというひともいますが、こいつはだだの馬鹿でしょう。全体的にとても陳腐な印象を受けます。この作者にそれでもなお犯罪を犯罪として描ききろうというだけの強い動機があるようには思えません。
 ところで、木綿子がタッパウェアにパーティの残り物を詰めて持って帰るシーンがありますが、ビュッフェスタイルでバーティ食を提供するホテル、宴会場はほとんどの場合食中毒予防の観点から残り物の持ち帰りを厳しく制限しています。こういったところ、この作者は意外に世間知らずなんじゃないんですか?
 それともう一つ。わたしは作家ではありませんが、文章を書くことを職業の一部にしているものです。そうしたものの目からみると、この作者の文章はあちこちに手を入れたくなってしまします。現代文は時制の表し方が本質的に各1種類しかありませんから、全部を過去形で積み重ねていくと大変に平板的になるため、文章を一捻りしたり、ときに現在形を混入させたりといろいろと工夫するものなのですが、この作者はまずそういうところから文章の勉強不足ですね。この本とは直接関係はありませんが、宮部みゆきや浅田次郎の文章がいかに練りに練って書かれたものか、ためしに(小説の内容とは関係なく)検討してご覧になると面白いですよ。
 とにかくこのような小説が映画化までされる理由が全く理解できません。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.70
(3pt)

なかなかのリアリティ

良かった点としては、光太が「若い」というだけで特別な魅力もない、
ごく普通の若造だって事。
これが逆に何か特別な魅力があったりすると、リアリティが何段も
下がってしまう。

その辺にいくらでも居る若造。
それが時として、人生を変えうる黄金の輝きを放つ錯覚に陥るのは、
ありそうな話でストンと腹に落ちる。

ただどうしても気になってしまう事がある。
物語にさほど影響しない登場人物がなんとも邪魔なのだ。
唐突に【山田和貴】と話が展開しても、「山田和貴って、えぇっと…」と、
気持ちよく本流を読み進めているリズムが分断されてしまう。

その山田和貴が欠かせないキーパーソンならまだいい。
ただ正直、この登場人物が居なくても本筋に影響は無いのだ。
買い物や装う事に依存していく事例を幾つかシンクロさせているのだが、
本筋に帰結するならまだしも、サイドストーリーなら一つで十分。
無駄に複数シンクロしてると、リズムが狂い正直邪魔。

読みやすさやリズムはエンターティメント小説に欠かせない要素だと
思っているので、削ぎ落とせるパーツは削ぎ落としてほしかった。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.69
(3pt)

なかなかのリアリティ

良かった点としては、光太が「若い」というだけで特別な魅力もない、
ごく普通の若造だって事。
これが逆に何か特別な魅力があったりすると、リアリティが何段も
下がってしまう。

その辺にいくらでも居る若造。
それが時として、人生を変えうる黄金の輝きを放つ錯覚に陥るのは、
ありそうな話でストンと腹に落ちる。

ただどうしても気になってしまう事がある。
物語にさほど影響しない登場人物がなんとも邪魔なのだ。
唐突に【山田和貴】と話が展開しても、「山田和貴って、えぇっと…」と、
気持ちよく本流を読み進めているリズムが分断されてしまう。

その山田和貴が欠かせないキーパーソンならまだいい。
ただ正直、この登場人物が居なくても本筋に影響は無いのだ。
買い物や装う事に依存していく事例を幾つかシンクロさせているのだが、
本筋に帰結するならまだしも、サイドストーリーなら一つで十分。
無駄に複数シンクロしてると、リズムが狂い正直邪魔。

読みやすさやリズムはエンターティメント小説に欠かせない要素だと
思っているので、削ぎ落とせるパーツは削ぎ落としてほしかった。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.68
(5pt)

良かった

古本屋を色々と探したが見つからず、ネットの方が簡単で早かった。初めからネットで探せば良かった。状態も良く満足してます。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.67
(5pt)

良かった

古本屋を色々と探したが見つからず、ネットの方が簡単で早かった。初めからネットで探せば良かった。状態も良く満足してます。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.66
(4pt)

良かった

登場人物の名前梅澤梨花、中条亜紀、山田和貴、等たびたび表されて文章が出来上がってる所が解り易く良かった、悪い事をしているのに読者としては逃げ切れれば良いのにと思ったりしたが最後にやっぱりかぁと言う思いでした。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.65
(4pt)

良かった

登場人物の名前梅澤梨花、中条亜紀、山田和貴、等たびたび表されて文章が出来上がってる所が解り易く良かった、悪い事をしているのに読者としては逃げ切れれば良いのにと思ったりしたが最後にやっぱりかぁと言う思いでした。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.64
(4pt)

うまいなあ、としみじみ

角田光代さんは何冊目だろう。これの前に読んでいたのが新人作家さんの作品だったので、特にそう感じてしまうのかもしれないが、この人は上手い、本当に巧い。丁寧に、丁寧に、何気ない会話、何気ない行動から少しずつ違和感を覚え、日常からずれていく、そういう心理を無理なく描き出し、読んでいる私も一緒に導いていく。なんでこんなにうまく書けるのかと溜息が出るぐらい。丁寧なんですよね、急がなくて。でも、気づくと話は着実に進んでいる。ひずみは驚くほど大きくなっている。お金というのはほとんどの人が興味のあるものでしょう。そして、女性なら、ショッピングが大好きというのも、お金がたくさんあったら、値段も気にせず片っ端から気に入った服を買いたいという欲望も理解できる人は多いのでは。それだけに怖いし、だめだと思うから、たがが外れた女性の気持ちはわかりすぎるほどわかる。若い男に貢ぐために横領と聞くと、あらら、馬鹿ねえとしか思わないけれど、こういうふうに書かれてしまうと、うーん、梨花さんの生い立ちからなにからひっくるめて、せつなくなりますねえ。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.63
(4pt)

うまいなあ、としみじみ

角田光代さんは何冊目だろう。これの前に読んでいたのが新人作家さんの作品だったので、特にそう感じてしまうのかもしれないが、この人は上手い、本当に巧い。丁寧に、丁寧に、何気ない会話、何気ない行動から少しずつ違和感を覚え、日常からずれていく、そういう心理を無理なく描き出し、読んでいる私も一緒に導いていく。なんでこんなにうまく書けるのかと溜息が出るぐらい。丁寧なんですよね、急がなくて。でも、気づくと話は着実に進んでいる。ひずみは驚くほど大きくなっている。お金というのはほとんどの人が興味のあるものでしょう。そして、女性なら、ショッピングが大好きというのも、お金がたくさんあったら、値段も気にせず片っ端から気に入った服を買いたいという欲望も理解できる人は多いのでは。それだけに怖いし、だめだと思うから、たがが外れた女性の気持ちはわかりすぎるほどわかる。若い男に貢ぐために横領と聞くと、あらら、馬鹿ねえとしか思わないけれど、こういうふうに書かれてしまうと、うーん、梨花さんの生い立ちからなにからひっくるめて、せつなくなりますねえ。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.62
(5pt)

代償のありすぎる承認欲求

角田作品では珍しく映像から入った作品(ドラマ面白かった…)

角田作品でおなじみのアジアへの逃避で幕を開ける。
今までと違うのは主人公が「罪をおかしアジアを放浪している事」であろう。

一億円を横領した女。
ともすればドラマティックになるであろうこの作品は淡々と綴られていて、
横領という行為もあまりの自然さにいつからだったっけと頁を戻る始末。
些細な事で一線を越えた…というのとも違う気がする。
主人公が考えたように光太に会わなくてもいつかこの線を飛び越えていたのではないか…。
学生時代親のお金を多額に寄付していた梨花。
手持ちのお金が足りずお客のお金から躊躇せず借りた梨花。
これは繋がった行為だ。主人公自体この行為に疑問を持っていない。

彼女は彼女の承認欲求を満たそうとして「お金」という物を使ったのではないだろうか。
それが貧しい国の子供か現実にいる若い男かはきっとあまり大差ないだろう。
そしてそれを持たない時にやっと感じる万能感。
彼女の代償のありすぎる承認欲求は彼女自身を飲み込みそして彼女を丸裸にしてやっと得られたのであろう。

夫の言動はとくに悪くも取れず、逆に受動的な梨花にイライラした。
その位スルーすればいいじゃないと。
光太の恋愛でも能動的に見えるがここでもやはり受動的だと思う。
愛してはいたが「若い男に見初められた自分」を守ろうとしたのではないだろうか。
彼女が求めているものはお金でも恋愛でも無かったのだ。

他登場人物の章も少しずつ梨花の言動にリンクしていてとても読み応えがあった。
今後私も「同級生の一億円を横領した梨花ちゃん」がこんな時どう思ったのか反芻しそうだ。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.61
(5pt)

代償のありすぎる承認欲求

角田作品では珍しく映像から入った作品(ドラマ面白かった…)

角田作品でおなじみのアジアへの逃避で幕を開ける。
今までと違うのは主人公が「罪をおかしアジアを放浪している事」であろう。

一億円を横領した女。
ともすればドラマティックになるであろうこの作品は淡々と綴られていて、
横領という行為もあまりの自然さにいつからだったっけと頁を戻る始末。
些細な事で一線を越えた…というのとも違う気がする。
主人公が考えたように光太に会わなくてもいつかこの線を飛び越えていたのではないか…。
学生時代親のお金を多額に寄付していた梨花。
手持ちのお金が足りずお客のお金から躊躇せず借りた梨花。
これは繋がった行為だ。主人公自体この行為に疑問を持っていない。

彼女は彼女の承認欲求を満たそうとして「お金」という物を使ったのではないだろうか。
それが貧しい国の子供か現実にいる若い男かはきっとあまり大差ないだろう。
そしてそれを持たない時にやっと感じる万能感。
彼女の代償のありすぎる承認欲求は彼女自身を飲み込みそして彼女を丸裸にしてやっと得られたのであろう。

夫の言動はとくに悪くも取れず、逆に受動的な梨花にイライラした。
その位スルーすればいいじゃないと。
光太の恋愛でも能動的に見えるがここでもやはり受動的だと思う。
愛してはいたが「若い男に見初められた自分」を守ろうとしたのではないだろうか。
彼女が求めているものはお金でも恋愛でも無かったのだ。

他登場人物の章も少しずつ梨花の言動にリンクしていてとても読み応えがあった。
今後私も「同級生の一億円を横領した梨花ちゃん」がこんな時どう思ったのか反芻しそうだ。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.60
(5pt)

ドラマも・・・

ドラマが始まる前に読みました
どこにでもありえそうで無さそうな...
とても考えさせられました。
ドラマも凄く良かった!
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.59
(5pt)

ドラマも・・・

ドラマが始まる前に読みました
どこにでもありえそうで無さそうな...
とても考えさせられました。
ドラマも凄く良かった!
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.58
(3pt)

ドラマを見た人へ

ドラマの方が面白いです。

私は、ドラマのドロドロ感が好きでした。

原作は、もう少しあっさりしています。

海外の描写が、ドラマに比べると、多めかな?

つまらなくはないけれど、これはドラマにも言えるけど、
キャラクターに「何で?」って思うことは多々あります。

ただ、筆者は、その辺を描きたかったようです。

評価は3にしましたが、実際は2.5くらいかな。

ドラマよりも少し多めに背景を知ることができるので、
さらっと読んでみるのもいいかもしれません。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455