紙の月
評判
紙の月の評価:
3.79/5点 レビュー 162件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全317件 221〜240 12/16ページ
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紙の月の評価:
3.79/5点 レビュー 162件。 B ランク
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―あり得ない話。
―なぜこんなことをするのだろう・・・。
それは分かっているつもりで、この主人公には共感できなかったが
読んでいるうちに次第に怖くなってきた。
―もしかしてもしかしたら私も同じことをするかも・・・、
‘絶対’というのは、人間にはない。
ふと気が付いたら、この人と同じことをしているかも。
そう思えてきたのだ。
普通の人ならわきまえているはずのライン。
ひと様のお金がいくらまとまって目前にあったとしても
手は出さない。
しかし、でも、もしかしたら・・・。
オリオン座のベテルギウスはもしかするともう爆発しているかもしれないという。
いま夜空に見えているのは過去の光ではあるが、
爆発はいつ起こったか不明で、
爆発の瞬間は、今夜の夜空で明らかになるかもしれないし
一万年後の夜空で明らかになるかもそれないそうだ。
自分に置き換えて、過去からの積み重ね―生い立ち・躾・家風等々・・・ーがもしかしてある日爆発するかもしれない。
明日かもしれないし、(幸いにも)死ぬまで顕われないかもしれない。
それほど人間は脆いものなのではないか、という点で物凄く怖かった。
主人公の知り合いの形をとっているそれぞれの人物たちは、
「私は違う」と自らに言い聞かせながらも結局お金に振り回され、
お金の渦に巻き込まれてしまった。
ずいぶん前に見たフランス映画『ラルジャン』(=お金)を思い出した。
後味が悪かったのでこの点数にしたが、人間の普遍性をうまく描いていると思った。