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(短編集)
猫のパジャマ
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猫のパジャマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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中村融氏の翻訳は日本語が硬くテンポも悪いのでとにかく読みにくく、作品の持つ幻想性、ファンタジーが著しく損なわれる。よってブラッドベリの著作として本書はお薦めできない。 | ||||
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読もうとすると Kindle版 では読めませんとの表示が現れ 購読不能! | ||||
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面白くなかった。途中で読むのを断念した。 言い回しが冗長で読む気力がなくなってくる。短編だから気軽に読めるかと思ったらそうでもなかった。 著者の他の有名な作品を読んでからのほうがよかったのかもしれない。 | ||||
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久しぶりにブラッドベリを読んだ。幻想と怪奇、そして童心の作家というイメージだったが、本書に関しては、違う。どの作品も掌篇ともいうべき短い作品だが、諧謔とイロニーに溢れている。 たとえば、『酋長万歳』はアメリカインディアンの酋長の経営するカジノで、上院議員13人がアメリカの土地を賭け、1洲づつとられていって、ついにはアメリカ全土が酋長の手に渡る、という話。インディアンをだまして土地を取り上げた歴史の逆を描いた痛快な作品。『幽霊』は、毎年夏になるとやってくる幽霊が実は違った(ネタばらしになるので明かしません)という笑い話。どの話もニヤリと笑わせたり、考えさせる作品。洒落たコントみたいな作品が多い。また、1950年前後に執筆された人種問題や白人と黒人の関係を描いた作品が3篇入っているが、当時は発表できなかったたのかもしれない。 ブラッドベリは幻想と怪奇の作家、ポーの後継者とされているけど、本作品を読むと、諧謔とイロニー、そして人種問題への視点など、マーク・トウェインの短篇を思いだす。ブラッドベリは、ポーとトウェインというアメリカ文学の巨人の後継者だったのだ、と認識を改めた。 ブラッドベリの違った面を味わえる作品集で、おすすめです。 | ||||
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レイ・ブラッドベリの原体験は、中学生の時に読んだ「10月はたそがれの国」 今から50年近く前の昔々 ^_^ どれもこれも、怖くて面白くて、夢中になって読んだものだ。 奇妙で怪奇な挿し絵が、これまた良かった‼️ ストーリーテラーとしてのブラッドベリは縦横無尽天衣無縫唯我独尊だ。 どの話も、根底に暖かいものを感じさせてくれる。 長編は勿論、短編集を多数リリースしていることは、ブラッドベリの大きな魅力。 この「猫のパジャマ」読了することが惜しいので、まだ数ページしか読んでいない ^_^ | ||||
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ブラッドベリ最後の作品集だ。発行は04年だが、新作と40-50年代の作品が混じっている。 ブラッドベリはかなり成功した作家だが、若いころは創作意欲が需要を上回っており、執筆当時に売れなかった短編がかなりある。 庫出し作品を読めるのはありがたい。 表題作(03)は至高の猫ロマンス。抒情的な作風のわりには、ストレートな恋愛はあまり扱わない作家だ。本作は例外にして最高傑作である。 『さなぎ』(46-47)白人が日焼けして黒くなるなら、黒人が暗闇にいれば白くなるのか。 当人にとっては笑い話ではない。作者のリベラルな姿勢に感心した。 『ふだんどおりにすればいいのよ』(48-49)アプローチはまるで違うが、本編もアメリカにおける黒人の立場が主題だ。 見事な切れ味である。 『酋長万歳』(03-04)上院議員がインデアンの酋長と賭けをして、アメリカを取られてしまった。 笑いながらも苦い風刺の冴えるコントだ。 『変身』(48-49)共和党員の南部男が、口を滑らしたばかりに死より恐ろしいリンチを受ける。 理不尽な暴力というだけでなく、私刑の内容と背景が身の毛がよだつほど怖い。 『趣味の問題』(52)本書では珍しく宇宙船と異星人が登場する。SFではあるが、ある種の恐怖小説だ。 ブラッドベリの文学者としての才能が味わえる短編集だった。 | ||||
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数年ぶりに書棚から引っ張り出して、毎日寝しなに1編ずつ読みました。『用心深い男の死』を読んだらエドガー・アラン・ポオを読みたくなったのでポオを読んだ数日間を挟んでほぼ1ヶ月、楽しめました。 全体の目次が出版社のサイトにもないので書いておきます。 序文――ピンピンしているし、書いている さなぎ 島 夜明け前 酋長万歳 ふだんどおりにすればいいのよ まさしく(オーレイ)、オロスコ! シケイロス、然り(シ)! 屋敷 ジョン・ウィルクス・ブース/ワーナー・ブラザーズ/MGM/NBC葬儀列車 用心深い男の死 猫のパジャマ 三角関係 マフィオーソ・セメント・ミキサー 幽霊たち 帽子はどこだ、急ぎはなんだ? 変身 ルート66 趣味の問題 雨が降ると憂鬱になる(ある追憶) おれの敵はみんなくたばった 完全主義者 エピローグ――R・B、G・K・C&G・B・S永遠(とわ)なるオリエント急行 訳者あとがき 1920年生まれのレイ・ブラッドベリが、どのような文学に親しんできたかを「エピローグ」で読んだあと、それぞれの作家(まさに「英米文学」の王道!)の作品を、図書館にあるような「世界名作文学全集」のようなもので読んで(しかしG・K・Cは、日本で編纂されるそのような「全集」にはまず入っていない!)、それからまた読み返すと、「20世紀の米英文学」がひとつの視点から俯瞰できるのではないでしょうか。 訳文が「猫のパジャマ」のようにフィットしていていいなあ、と思う箇所が何箇所かありました。 エッセイを追加した文庫版も出ていますが、装丁で選ぶならこの単行本です。(レビューで「ハードカバー」と書いている人がいますが、ハードカバー版もあるのでしょうか? 私が持っているのはソフトカバーで、かわいい仕掛けつきです。) | ||||
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良く分からない話も多かったけど 平易な文で引き込まれる部分が多かったです | ||||
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インパクトがある猫の目と、折り畳み式猫耳が ついているこの装丁は秀逸ですね。 これは是非ともハードカバーで買わないと。 | ||||
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中古でもコンディションが「良」だったので購入したのですが、なんともカビ臭くてページをパラパラ出来ない状態です。 ビニール袋に入れて読むしか無いです。 今まで中古でもこんな事は無かったのですが、 やはりこういう事も想定して中古を買うべきでした。 次回からはちゃんと新品を購入します。 | ||||
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カリフォルニア9号線を走っているときに猫を見つけた!ひとりの男とひとりの女が、ほぼ同時にそれぞれの車から降りて猫に駆け寄る。どちらも、猫を先に見つけたのは自分だと譲らない。さて、結末は?表題作「猫のパジャマ」を含む21編を収録。 実にさまざまな話が、さまざまな長さで語られている。 表題作の「猫のパジャマ」は、猫を通して知り合った男と女の心情が鮮やかにそして巧みに描かれている。ラストの言葉がとても印象的で、思わずニヤッとしてしまった。 インディアンの酋長とアメリカ上院議員の賭けの話「酋長万歳」も面白かった。まさか、賭けに負けてアメリカ合衆国を取られてしまうとは・・・。発想がユニークだ。 「島」では、恐怖が増幅されるとどうなるのかということを描いている。おのれ自身で恐怖を巨大化していった先に待っていたものは・・・。ユーモラスでもあり、何とも言えない悲哀も感じた。 どの話も独特の感性で描かれていて興味深かった。中には理解し難い話もあったが、「レイ・ブラッドベリ」という作家を知ることができる貴重な作品だと思う。 | ||||
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まあ天才ですよこの人は。文章からストーリー運びから全て洗練されていて,優雅で,オシャレで,読んでる途中で思わず「うほっ」と唸ってしまう。何だこの人,と。これが年齢の重みなのだろうか。一話一話に結構質的ボリュームがあるから,ロードムービーのようでありながら,単なる体験で終わらないのだ。初っぱなの「さなぎ」から青春フルスロットル。友情の美しさに胸を鷲づかみにされて,友だちと海に行きたくなる。また「雨が降ると憂鬱になる」で魅せる高い芸術性。一夜の幸せは作者のものだが,読者も味わったような強い陶酔感を感じる。最後の一文に宿る魔力は,作者の熟練された腕がもたらしたものだ。ちょっとセンチメンタルな気分に浸りたいときにオススメの一冊である。 余談になるが,僕はこれを図書館で借りて読んだのだが,あの薄っぺらいラミネート加工みたいなのが施してあって,この本の「ネコの耳」なるものが見られなかった。「この本には耳があります」とか書いてあるのを見て「意味わかんねえ」と思っていたら,カスタマーイメージで耳を見ることができた。便利ですね。 | ||||
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今年で御歳88歳のブラッドベリの最新短編集(上梓したのは2004年だけど)。 いやもう、「ピンピンしているし、書いている」なんて ユーモアとアイロニーたっぷりな序文タイトルに、読む側は降参するしかない。 古い作品(1940〜50年代)と新しい作品(2003〜4年)が入り混じっているが、 この人の辞書に「枯れる」という言葉はないのだろうか。 年代の違いを感じない。この安定した筆力! 相変わらず、ぞくっとするようなお話もあれば、ほのぼのと心が温まるような一遍もある。 「珠玉」というコトバが、ブラッドベリほど似合う人をわたしは他に知らない。 毎晩、お休み前に大切に一篇ずつ読み終えていくのにふさわしい。 一気に読むのがもったいない感じ。 が、個人的には、すごーくどうでもいいことなのかもしれないけど、 「!?」と「?!」表記が入り混じっているのが気になってしかたがなかったのと、 「バカ」という表記が「莫迦」となっていたのがなぜかひっかかった。 とはいえ、今読んでいる別の本でも「バカ」は「馬鹿」ではなく「莫迦」なので、 これが今のスタンダードなのかもしれない。いや、どうでもいいですな。 ところで、この本のカバーには耳がついている。 これがまたカワイイので、ぜひ実物を手にとっていただきたい。 なかなか耳を出して読む勇気は出ないが、 なんだか小さな秘密を手にしているようで、楽しい気持ちがした。 こういう洒落っ気、大歓迎。 | ||||
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1946〜2004年と各年代に書かれた短編を納めたアンソロジー。 オススメポイント その1. 装丁(カバー)がキュート!(販売戦略にまんまと載せられてしまった…) イメージを拡大すればおわかりの通り 本を開いて折り込まれた耳を立てれば黒猫登場! カバー裏の黒猫を抱いた著者近影(?)もいい感じ。 オススメポイント その2. ブラッドベリのいろいろな魅力をたっぷり堪能できる。 作品の価値は その長さではないコトを示す典型例。 様々な味わいの作品群にブラッドベリの脳裏を去来するイメージの断片を垣間見る気がする。 以下は 個人的に気になった作品。 さなぎ : 原題は Chrysalis(さなぎ、準備期、過渡期)。人種差別問題を絡めた黒人少年と白人少年の一夏の交流。 「有色(黒色)人種も日焼けするのか?」という素朴な疑問がモチーフ。 一般的には思いもつかない疑問。思いつくために必要なのは 自分と異なる立場への想像力! その想像力を働かせるものについて考えてしまった。昨今の不幸な出来事の大半は想像力の不足が一因ではないかと… 屋敷 : 現実はひとつでも それを見るための窓はいくつも存在する。 窓には様々な色ガラスがはめられているが どの窓を選ぶかは個人に委ねられている。 現実をどのように受け取るか どのように行動するか は個人次第の面もあり。 猫のパジャマ : 表題作はちょっとオシャレな大人のおとぎ話。ほんわかシアワセな気分になれる。 ただ原題(cat’s pajamas:すばらしい人・ものを意味する俗語)に相当する日本語が思い当たらないため 正確なニュアンスを掴めないのがもどかしい。 変身 : 1940年代のアメリカの雰囲気・状況をよく伝えている。(と思う…実際は知らないが…) 島 : 三角関係 : 日常生活の中から切り取った現実の一断面。 平穏に見えても 霧が晴れたら断崖にいた…というようなドキリとする話。 おれの敵はみんなくたばった : 長寿の一側面に光を当てた小品。 長く生きるとは 自分の感情を強く揺り動かすもの(人・記憶)をひとつずつ失っていくこと… 2003年83歳になったブラッドベリが呟く真実。 完全主義者 : このような完全主義者が世の中には多くいるのだろう。 様々な事件の病根の一端に触れた気がする。 | ||||
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1920年生れで高齢の今も活躍を続けているSF界の吟遊詩人ブラッドベリの最新短編集です。本書には1940〜50年代頃に書かれて発表されず自宅の地下に埋もれていた原稿と最新の2003〜04年執筆の作品が収録されており、ほぼ新旧交互に配置する並びになっていますが全く違和感なく読み進められます。一読して感じるのは、その軽い文体の読み易さで、内容的にはSF的設定は少なく普通小説が大半だという事です。テーマは男女の関係・人種問題・時間旅行・幽霊・異星人etcと多岐に渡り、決して深刻にはならず軽やかにユーモラスに描かれています。近年の作品の特徴としては、ノスタルジックな傾向が強く人生の晩年を迎えた著者の感慨が感じられます。全21編の内の私のお気に入り5編を紹介します。『さなぎ』黒人少年と白人少年のひと夏の友情物語でビーチでの日焼けが発想の素です。『酋長万歳』酔っぱらった上院議員がインディアン・カジノの支配人とアメリカを賭けて負けたら、というお話。『猫のパジャマ』深夜の道路で見つけた仔猫に同時に両側から飛びついた男女が、双方自分の物と主張して譲らず・・・・。『趣味の問題』とても友好的な異星人と遭遇した人類だったが、ただ一つの問題は相手が蜘蛛にそっくりな点だった・・・・。『雨が降ると憂鬱になる(ある追憶)』時間と記憶と歌にまつわる一夜が誰の人生にもある。それは一度きりで甘美な記憶は死ぬまで色褪せない。 著者の愛情のこもった冒頭の『序文−ピンピンしているし、書いている』では自作の成立に関わるプロセスを懇切丁寧に解説されており、老いても尚衰えない情熱に感動させられます。 | ||||
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