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第五番
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第五番の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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新型コロナ禍において、数年ぶりに再読すると本書の記載が現状を適確に予測・描写している事に驚く。P364「新しい疫病が発生し」「メディアの過剰反応で、人々は過剰に恐怖心を煽られ」「テレビで医師への感謝を繰り返したり」「医師の活動を称賛する特集が組まれたりもしております」。これが2012に出版されたことが信じられない。 | ||||
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新型コロナの日本人の対応を見ていると「守健奴」という言葉がぴったり。 こんなもん寝て食ってりゃ治るし死んじゃう人は自然の摂理。 医療が万能と信じる人間はこの本読んで悔い改めよ。 | ||||
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新型カポジ肉腫が急速に広まりパニックとなる日本. 一方,「無痛」の事件の関係者たちに再び起きる事件. すべてを支配する黒幕は? グロテスクで悪性度の高い新型肉腫の描写と 治療の内容はなかなかリアルで真に迫っている. 医学サスペンスではここにリアリティがないと白けてしまうが, その点ではかなりレベルが高い. 一方,世界の医療をコントロールするらしいメディカーサには 少々違和感を感じる. 「病気は自然現象だから仕方がない」とは この作品の前作に当たる「無痛」で出てきたセリフだが, 感染性病原体が計算通りに機能するとは限らず, いくらなんでも医学を過大評価した内容に感じられる. 為頼とイバラを中心とした「無痛」の後日談も然るべき結末を迎える. その結末は,それぞれの苦悩が解決されないまま,悲劇的とも言える形ではあるが, これしかないと納得できる結末でもある. | ||||
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エボラ出血熱、エイズ、変異型クロイツフェルト・ヤコブソン病(狂牛病)、SARS(中国から広がる新型肺炎)の4つの疫病に続く、5番目「新型カポシ肉腫」の拡散の恐怖を描いています。 久坂部さんの作品「無痛」(2006)に登場したキャラクターが継続して描かれており、その続編的要素も含んでいます。医師として病院での外科医、在外公館の医務官、在宅医療の経験があるだけに、医療界に対する視線は厳しく、我々が知らない裏側を見せてくれて興味深いです。主人公の医師は、外見を見ただけで、その人の病変を判定できるという異能を持つという設定も面白いです。 ちょっと無茶なストーリー展開もあるけど、投げかけられるテーマは重たく、医療関係者ならずとも、おすすめできる一冊です。 | ||||
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さすがだと思いました。 前作(無痛)よりオススメです。 前作と別のストーリーになってはいますが、このストーリーとは直接関係なくても登場人物のキャラクターが気になり、この本だけ読む人はストレスになると思います。 みんなに勧めたいのですが、長編2冊なのでそうそう勧められない(笑) | ||||
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いつもながらこの作者の作品は考えさせられる。「無痛」を読んでいたのであれから6年くらい立っての話だろうか?自宅周辺が物語の舞台になっていて余計に興奮して読んでいた。 | ||||
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現在もまだ読み続けていますが、為頼医師の活躍が面白いです、菜見子さんとの恋の行方も気になります(笑) | ||||
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「無痛」の続きです。 先天性無痛無汗症という病気はリアルに存在します。 それはさておき、第5番の疫病、「新型カポジ肉腫」 一応、ミステリーなんでネタバレしない程度の感想となると・・・難しい(笑) 病状とか、とにかく結構リアルに想像できてエグイです。 で、登場人物たちがまた相当に癖があり気持ち悪いです。 そしてなにより、ここまで書いていいの?あなたもドクターなのにっ?ってくらいに 日本医師会&医師の悪口満載(笑) まあ、無駄な延命治療はされる人間の尊厳を損ない、 医者が儲かるだけって作者の一貫した主張がこの小説にも満ち溢れてます。 好き嫌いはあると思うけど・・・アマゾン中古買いだったんで納得でした | ||||
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久坂部シリーズここにあり。他のシリーズを読んでから読むと、内容理解が深くなります。 | ||||
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WHOのシンボルの意味が、この物語の中だけのことであると願います。 | ||||
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多くの作品がシリーズで出ているので、読み出した。 どれも労作で、面白かった。 | ||||
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無痛ほどの衝撃はありませんでしたが、久坂部羊さんの作品はどれも、とても面白いです。 | ||||
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前作を踏まえて読むと、展開に関する推理は難しくないが、でも、この著者ならではの結末の付け方に、考えさせられるところが多い。 | ||||
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怖い病気ですね。 無痛をもう一度読み返したくなりました。 ページをめくるのが 楽しみと思える本に出会えて良かったです。 | ||||
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主人公や、その周りの人がまた登場する、いわゆる「無痛」の続編です。 無痛よりも、ずっと面白く感じましたよ。 無痛を読んでない方は、面白みが半減しちゃうと思います。 ただ、無痛でもそうでしたけど、「敗因症のM」の字という設定が苦手です。 作者が本当に医師であるというリアリティが(ある意味で)売りの本だと思いますが、 どうもこの「M」の設定だけは…。 それから、作者が実際にウイーンに住んでいたことがあるからでしょうが、 どの作品にもウイーンが(しかもかなり詳細に)出てきますね。 ちょっと食傷気味になっちゃったような。 (私自身も、ウイーンにしばらく住んでいたことがあるせいかな) ザビーネちゃんと、口ばかりピアニストの話は、必要性があったのでしょうか。 あと、サトミちゃんの扱いも、ちょっとひどいかな。 久坂部先生の本は、すべて読んでいますが、一貫して 「尊厳死(延命治療)」や、「早死に(笑)」が出てきますね。 ラストの、「60歳が死に頃」ってね。私は作者の意見に賛成派ですけど。 いろいろ書きましたが、結論は「まあ、おもしろかった。4つ」です。 | ||||
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無痛では池田小学校のあの犯人がモデルかなと思いましたが、今度は日本画家の松井冬子がモデルなんでしょうか。 チーズにはめ込んだガラス玉の様な目ってどう解釈していいのか未だにわかりません。 私はこの著者の書く変な人たちの描写が意地悪すぎて、発する言葉が余りにも下賤で面白すぎて(無痛でも出てきたけど特に罵倒している場面の語彙の豊富さに驚きます。病院は色んな人が来るところですし。)すっかりファンになってしまいました。 と思えば上品な趣味も垣間見えて人間て本当に多面的だと思います。 女性作家で言えば桐野夏生にも何となく共通する・・かな。 この次はぜひ子宮頸癌の話を書いてほしいです。本当に必要なワクチンなのかどうか。 | ||||
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第五番目の疫病である「新型カポジ肉腫」が突如発生し騒然とする中、どこかしら覚えのある人物や事件が現れてくる。 「新型カポジ肉腫」のウィルスは誰かの陰謀によって作られたものであることが分かり、ウイーンと日本を舞台に、無関係と思えた人物が絶妙に絡む信じられない展開に引き込まれていく。ウィルスとの戦いに勝てるのか、陰謀者は誰なのか。それを暴いていくキーマンを窮地に立たせその後一気に謎解きが始まる。今迄になかったミステリーで最後まで緊張感を持って誘導された。 フィクションであると分かっていても、丁寧な描写に肉腫が立体感を伴い実在すると思えてくる。やんわり否定されている過分な治療やサプリメントも必要ないかも知れないと思えたりする。 覚えのある登場人物は「無痛」の登場人物のその後であることに読み終わってから気付いた。「続無痛」とせずにさりげなく続編を書くテクニックにこれからも目が離せない。 | ||||
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久坂部氏の著作はダークな筆致ながらも鼻白むほどの虚飾は漂っていない。 それどころか扇情的な筆の走りを極力排した無機質さすら感じるシンプルな文体なのだが、 そこになぜこれほどの、言うなれば暗渠の底の濁りを垣間見たような黒面が発生するのだろうか。 それは恐らく、テーマとする医療が孕んだ根源的な疚しさを正確に、淡々と切り取るからだろう。 医療をテーマとしたとき、文学であれドラマであり、はたまたドキュメンタリーであれ、 虚飾から逃れられない。その虚飾を剥ぎ取ったとき、吹き出す業・人間そのものの獣性 の臭みに我慢できなくなるからだ。 著者が淡々と切り取る医療の一断面・人間の歯茎の臭さ、 誰もが目を瞑りたいと思うシーンは実は日常の中に潜んでいる。 そのことを気づかせてくれる異能の作家が久坂部羊だ。 | ||||
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