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グレイメン
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グレイメンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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新人のデビュー作ということで、色々とこねくり回していない(達観していない)率直さが清々しくて、台詞の言い回しなど少し恥ずかしさもありましたが、一気に読むことができました。 本の概要だけ見ていると、かなり壮大で社会転覆を目論むような重厚な作品に思えますが、実際には、謎に満ちた登場人物が大義よりも個人的な願望を選択するところに味があります。 ダークヒーローがいて、その周りに主人公含む「社会の被害者たち」が賛同し、レジスタンスが形成されていく。ここで、ほんのちょっぴりでも、ひょっとするとレジスタンスが単なるテロリストとして捉えることもできそうな狂信的な姿を魅せてくれたらさらに作品に引き込まれるかも、と密かに思っています。 お話の締めくくりとしては、主人公が目撃者という域を越えていないのが残念ですが、ヒロインとの関係に割かれたページ数や、主人公が自らダークヒーローを引き止める行為に「独立」の気配が感じられるので、スピンオフでも存在しそうな予感です。主人公の今後の成長を見届けたいところです。 プロフィールを見るとまだ若い作家さんのようですので、主人公と共に成長していくのが自然な道のりなのかもしれません。 ユングだったか誰かは忘れましたが、光は闇があってこそ輝くとか。(当然ですが) この作品は、やっと少しの光の手掛かりを得た状態なのかもしれません。オススメです。 | ||||
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復讐、したいと思い続けたら、こんな行動もあるかな。 不平等な世の中において、富や権力を再配分するには?と考えて、ぶっ壊すしかないなんていう思いつきは大好きです。 | ||||
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全435ページ、一段で、第5章+エピローグの本作。ジャンルとしては、ピカレスクものだが、リアリティがないので、ファンタジーの範疇だと思います。現代の日本の問題点をテーマにして、謎の人物グレイの犯罪もユニークなのですが、全体的に登場人物の描写に奥行きが無く、セリフだけが浮いていて、できのわるいアニメを見ているような感覚が最後まで続きました。 一番問題なのは、全く「傍観に徹した」主人公だとおもいます。この主人公、かなりのダメダメ男で、この男の不幸な人生のほとんどは「おまえが悪い!」と言いたくなるような感じですが、オープニングから435ページの最後に至るまで、全く成長せず、主体性もないのです。「ええっ、こんな男に任せて大丈夫?」と読んでいるこちらが不安になりました。 現実に起こった事件に対し、作者なりの怒りをぶつけて、それが執筆の動機になっているような節も読み取れますが、キャラクターへの洞察力がいまいち薄いので、読み手に伝わりません。作者と編集者は、もっと内外の優れた作品を研究して、作品を仕上げて下さるように思います。 あと、同じ内容の文章が章が変わっても繰り返し書かれているのが、数ヶ所見受けられました。これは、作者のメッセージとして言いたいことは、何回も言っとこうという、精神のあらわれなのか? おかげで、その内容はすり込まれましたが、それって小説の面白さを阻害する行為だと思います。 本当は星をつけたくないのですが、作者が新人であるということも考慮して(本当は星ゼロだとレビュー出来ない)星一個をつけます。よろしくお願いします。 | ||||
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前年度の大賞作「慈しむ男」と目的は違うが似たような方向性の内容。 ありえない設定をスルっと進めていく、”ライトノベル”と呼んでいいのでしょうか? サクサクと読みやすい。 が、あまりにも軽すぎて、会話のところで「どっちの人のセリフ?」と考える箇所も。 章立てなのですが、量的に3章だけバランスが悪すぎる。 GE賞では、応募作の中で最も優秀な作品に”大賞”を必ず与える既定なのでしょうが、 大賞なしの”入選止まり”の場合があっても良いのでは? 巻末に「圓さん、天下を回る」という同社刊行の本の荒筋が載っておりました。 ”能力者”、”日本を救う”というキーワードが本作と被っています。 (先に読んでしまったので、本作の荒筋かと思ってしまいました) と、出版社の都合も含めての星3つとさせて頂きました。 | ||||
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文章力、登場人物や話の魅力、展開等全体的に薄味。 題名にもなっている重要人物「グレイ」の経歴等を簡潔に済ませている割に それ程重要な内容では無い所を書き連ねたりバランスも悪いです。 個人的に一番駄目だった所は 登場人物全てがTVドラマや漫画の様な白々しい設定で 芝居のセリフみたいな言回しで話すので読んでいる方も次第に白けてきます・・・ 下手なライトノベルよりは読みやすいですが 裏社会をテーマに現実味のある話を書くには少々力不足だと思います。 | ||||
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仲間になった者、加害者、刑事など、バラバラに描かれる章立てに読んでいて疲れた。 書きたいように書いているだけで、小説としての完成度が低い。 2時間のサスペンスドラマの安さ、軽さのよう。 「再分配」を掲げるグレイにも魅力を感じなかった。 証券化、買収、金。すべてが軽く、不自然で実行不可能。 リアル感がない。 権力でも富でもいいけれど、再分配という世の中の転覆を狙うのであれば もっと大きく、重みのある話なのでは? | ||||
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本作は石川智健氏による第2回ゴールデン・エレファント賞大賞受賞作。 職場でのイジメに苦しみ自殺を決意する遼太郎。 そんな遼太郎の前にどこからともなく現れた男・グレイは「死ぬのはやめて協力してほしい」と申し出る。 どうせ一度は捨てようとした命、遼太郎はグレイに協力することを決意する。 グレイが行ったのは強盗だが、実は日本を転覆させるほどの衝撃的な計画の一部に過ぎなかった。 グレイとは一体何者か? そして彼の本当の目的とは? 冒頭を読み、ありがちな展開と登場人物に最初は鼻白んだが、それは大きな間違いだった。 しかしあっという間に引き込まれた。 読んでいる間中、興奮し通しだった。 完全に心を鷲掴みにされた。 そして何より、最後までラストが想像できなかったところがよかった。 本作ではアクション、サスペンス、ミステリーなど、色々な要素が堪能でき、エンターテイメントとしては文句なし。 非常に読みごたえのある一作。超推奨。 | ||||
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