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エデン
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エデンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 61~72 4/4ページ
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「サクリファイス」が自転車競技を舞台にしたミステリーだが、これにはミステリー味はごく少ない。ひとりの日本人青年の青春小説といったほうがより。 日本にはほとんど馴染みのないサイクルスポーツをこれだけいきいきと描写している小説は他にない。続編は読みたい! | ||||
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第十回大藪春彦賞受賞、第五回本屋大賞第二位「サクリファイス」の続編 「サクリファイス」はミステリーとしても一級品であったが、今作は自転車競技が前面に出た作品だった ロードレースは駆け引きが非常に複雑で面白い 集団内で利害が一致するもの同士は、負担を公正に分担する紳士協定 エースを勝利させる為、アシストを駒のように配置する等 利害が一致するチーム同士が協力し合うのは理解できます しかし、入賞の可能性が無くなったチームの者が、同国人だからといった理由等で、ほかのチームに協力する場合もあるようだ 八百長とまでは思わないが、なにか不可解な気もしてしまう 今作は外国が舞台で、登場人物の多くは外国人 日本人である主人公は、必ずしも外国語が堪能な訳ではない 主人公がアシストを勤めるエース選手は寡黙な人物といった事もあり、感情むき出しの熱血なシーンはほとんど無い ストイックな雰囲気が読んでいて、心地よかった ドーピングといったダークな問題も描かれていた エースになれないことを自覚し、アシストの役割を誇りを持ちこなす主人公 ロードレースの本場・欧州で現在唯一の日本人でもある 過去のある種大きな犠牲のもと、自分は楽園にいることを自覚し、次なる自分より有能な日本人の夢の架け橋となれることを望む彼の姿には感動します | ||||
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サイクル・スポーツ小説である。プロ自転車競技の最高峰ツール・ド・フランスを舞台にした作品。前作「サクリファイス」は、白石誓の背景として時折ほのめかされる。でも、前作を読まなくともあまり気にせず、新たな僚友であるフィンランドのミッコや、フランス期待の星ニコラとの交友を楽しめる。ニコラが時折つぶやく陰りのある言葉が、終盤で鮮やかに謎解きされる。 それにしても山岳ポイントとかパレード走行とか、自転車競技独特のルールや文化が面白い。それと、やっぱりチカが活躍する場面を読むと熱くなっちゃうね。 | ||||
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『サクリファイス』続編。 今回の舞台はフランスのグラン・ツール。 今回こそは、凡人チカの物語かなと思った。 『医龍』の霧島の物語のように、凡人があがく物語は 時にとても美しく、同じ凡人の我々の胸を打つ事がある。 楽しみにしながら読み進めて行くと。。。 しかし、今回もやっぱりチカは語り部であった。 グラン・ツールに強い光を放つ若者が登場する。 その名はニコル・ラフォン。 乞うご期待(^^) | ||||
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フランスのメディアやスポンサーがが自国のスターを期待する気持ち、欧州における自転車の位置づけ、利害が一致すればライバルといえども協力するロード界の不文律、そしてドーピング問題。レースをめぐる人間模様を緻密に拾い上げてます。 前作を読まなくても大丈夫と著者は言ってますが、チカのキャラ設定やロードレースのルールを知る上でも、読んでおいた方が楽しめるでしょう。特に「集団ゴールの場合は全員同じタイム」という原則はこの物語にとって重要です。 ムッとするほど汗臭い世界のはずなのに、風が通り抜けるようにさらっと読めてしまう。この印象は佐藤多佳子「一瞬の風になれ」にも通じます。ともに女性作家ですが、そういう視点が効いているのでしょうか。 続編がありそうな雰囲気。今から期待しときます。 | ||||
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レースの流れは詳しく取材もされてるみたいで問題はありませんが 主人公たるチカの人間くささはさっぱり表現出来ていないと感じました まるでサイボーグみたい 「誰が彼の止まってしまった心の時間を動かせるのか」 「石尾豪から託された物をどのように昇華してゆくのか」 という所をエデンでは表現してない所で これは次に繋がるプロローグと思ったしだいです | ||||
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ミステリとして読むには、前作と比較してもやや力不足。 ただし、全編を通して描かれる"グラン・ツール"ツール・ド・フランスでのレースの駆け引きは秀逸。 ロードレースの魅力というか、奥深さをよく描けていると思うし、チカの「アシスト」としての役割なり、 彼の心意気みたいなものがよく伝わってくる。 彼の心意気が、このグラン・ツールをして「楽園」と言わしめているのかもしれないし、 前作から通じるポイントなのだと思う。 | ||||
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「サクリファイス」の続編。ところどころ前作品の内容を匂わす箇所がありますが、それを気にしなければ独立した作品として読んでも差し支えないと思います。 今回は自転車競技の物語であってミステリーではないですね。 確かに前作のような展開を期待している読者には盛り上がりに欠け「エッ?これで終わり?」と感じられるかもしれませんが、私はスポーツの世界に的を絞って描いた今作もすっきりしていて悪くないと思います。登場人物たちが様々な葛藤を抱えて揺れ動きつつも、感情をむき出しにしたりぶつけあったりすることなく淡々と物語が進む感じも好みでした。 主人公・チカの人柄や競技者としての役割が、割と地味目なところがより一層この物語を興味深くしているのではないかな、とも思いました。表彰台に上がり華々しく振舞うスター選手の影にあるイロイロなドラマに改めて気づかされますよね。 大袈裟な言い方ですが、「サクリファイス」「エデン」の2作品を読まなければ、きっと私は自転車競技のなんたるやを全く知らないまま人生を終えたのではないかと思います。そういう意味でも、日々の生活には全く馴染みのない自転車競技の奥深い世界へ誘ってくれる貴重な作品と言えるでしょう。続編を希望します。 | ||||
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前作「サクリファイス」の続編。今度の舞台はツール・ド・フランス。 自転車レースの最高峰での、主人公・チカのアシストとしての活躍を追 います。アシスト役としての葛藤と自負心、選手としての誇り、出会い と別れ。今回はミステリーとしての要素は排除して、王道の青春小説に 仕上がっています。 謙遜している割には前作よりも断然強くなったこと(山岳賞を取っちゃ います)、今度も薬がカギになると芸がないことの2点はちょっとな気も します。でも、今を生きている感じがひしひしと感じられる、気持良い 物語です。 | ||||
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話題になった前作「サクリファイス」の続編。世界に旅立った主人公のその後が描かれています。 「サクリファイス」が第1話から第3話分くらいまでの内容ボリュームであったと仮定すると、 今回の「エデン」は、第4話くらいに位置づけられる内容ボリュームといった感があります。 まだまだ続きそうな物語の前半を読み終えたような感覚です。 非常に細かなツールドフランスの様相が描かれており、実際のツールドフランスを見てみたい、 と思ってしまいました。しかし、今まで自転車レースに全く興味を持っていなかった人にも、 構える事無く楽しめる内容であると思います。 「エデン」から読み始めるよりも、前作「サクリファイス」からスタートすることをお勧めします。 そうすることで、より主人公の性格や人柄に上手く感情移入することが出来ると思います。 | ||||
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これって大事なことと思う。昔の宮部みゆきも、こうだったなぁ。 | ||||
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前作からますますストイックさを増した主人公は、ついにロードレースの頂点であるツールドフランスに参戦。チームの仲間やライバルでありながらレースをともにする選手たちの間に漂う連帯感や親近感、世界最高峰の「楽園」に参戦することができた選ばれし者の恍惚感はほんとうに巧く描かれている。 今回はミステリーとしての部分はほとんどないが、チームの解散や移籍、ドーピングなど揺れ動く微妙な雰囲気を丁寧に書き込んでおり相変わらずこの作者の力量を感じる。またこれからの主人公のレースでの活躍を待ってます。 | ||||
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