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エデン
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エデンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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プレゼント用で不明 | ||||
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サクリファイスの続編。出てすぐに読みました。主人公周辺の人々がそれぞれの競技自転車の世界でいかに生きるかと模索し、選択していくオムニバス形式。1冊目の余波で読んだ感じです。独立してこれだけでは読まなかったかも。 | ||||
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割りと面白いストーリーでしたよ。 現実的であり、リアルさもあり楽しめますね。 | ||||
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ツールドフランスについてあらましがわかるようになりました。大変興味ある内容です。小説自体も決して悪くないです。 | ||||
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スポーツ小説としての要素とミステリとしての要素を巧みに両立して、なおかつ青春小説としても一級品という離れ業を見せてくれた前作「サクリファイス」から一転、本作は、ほぼ完全に純粋なロードレース小説といえるものです。少しでもこの競技に興味を持つ人なら、世界一過酷といわれるツール・ド・フランスを舞台に、チーム間どころかチーム内部ですら駆け引きと権謀が交錯する複雑なドラマに魅了されることと思います。しかしながら、万人が楽しめる物語と問われれば微妙・・・やはり傑作「サクリファイス」を読んで、主人公への感情移入をはたしてから本書を手に取ることをお勧めします。 あと、さまざまな要素がてんこ盛りだった前作ではあまり気にならなかったのですが、レースの内容に焦点を絞ってきたためか、登場人物、特に主人公を含めた男性キャラが、なんというか、こう、あまりに「美しすぎる」のにちょっぴり違和感を覚えてしまいました。よく男性作家でヘンに女性を美化したり母性といった女性的だとされる心理を強調したがる「女を描けない」タイプの作家さんがいたりしますが、どうも、その逆バージョンというか…。オトコの私からみると、男性特有の泥臭さがまったく漂ってこないあまりに「美しすぎる」登場人物たちに少々気恥ずかしさを覚えてしまうところもあります。 ロードレースというのは勝つためにそれこそ糞尿垂れ流しでも走り続ける決してスマートでない競技ですし、本作でも取り上げられているドーピング問題でも、単に勝ちたいという純粋な気持ち以上にさまざまな欲望に翻弄されて名だたる名選手が不正に手を染めてきた魑魅魍魎巣食う世界。そんなこの競技の業を描ききっているかという意味では、美しすぎる本作より、欲や野望にまみれた男臭い脂っぽさと男特有の意地ましい純粋さが同居する斉藤純「銀輪の覇者」に軍配をあげてしまうかな、と。ま、あくまで個人的な見解ですがw | ||||
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10年03月の単行本の文庫化.ミステリ,サスペンス調だった前作よりだいぶスポーツ色が強まり, これに,決して主役にはなれない,ならない主人公の,一歩引いた視線にて物語は進んでいきます. 特に序盤では,チーム内での問題に悩まされながらも,己の仕事を果たそうとする様子が彼らしく, その結果,走り続けることで『答え』へと辿り着き,さらに先へ向かおうとする姿が強く印象に残り, これに加え,テンポのいいレース描写が,ロードーレスの面白さ,奥深さをわかりやすく伝えています. また終盤,物語に大きな影を落とす事件は,過酷も華やかである世界の暗部を覗かせるとともに, わずかの掛け違いでそちら側へ堕ちてしまう怖さや,脆く,もがく男たちの生き様を見るかのよう. ただ,これにより話の流れが全て持って行かれ,それまで気持ちの良かったレースの方は尻すぼみに. かといって,結末もその題材の割にはあっさりで,どうもどっちつかずになってしまった感があります. 他にも,主人公の心の支えとなる人物,重要なのは分かるのですが,ちょっと触れる機会が多いのでは…? | ||||
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この本については、何を求めて読むかという一言に尽きるでしょう。 そういう意味で、 ミステリー面を期待 → 間違い ロードレース界を期待 → 不十分 著者のファン → 正解 かと思います。 ミステリー面ということであれば、そのような印象は全くありませんでした。 ロードレースが好きな人(自分も好きでTVでよく見る方)から見ると、浅くて軽い印象。 (グランツールにまで出場できるクラスであれば、そんなに人として弱くはないでしょうし、チカの選択もとても普通と思います。また、実際の闇の部分はもっと深く深刻なのが残念ながら実状でしょう) ただ、自転車ロードレースに興味がない人から見ると、自転車ファンを増やすという意味では非常によいと思います。 さわやかで読みやすいし、トータル的には「小説が読みたい!」という時には、お勧めできるものと思います。 | ||||
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この「エデン」の前作「サクリファイス」は、本当に面白かった。それだけに、この作品も、かなりの期待感を持って読ませてもらったのだが、柳の下の2匹目のどじょうを狙った「好評につき、続編」というケースの大半がそうであるように、残念ながら、この作品も、期待外れの凡作に終わってしまっていた。 前作「サクリファイス」は、冒頭の1ページ目で、いきなりレースの途中での惨劇が描写されており、この先、どこで、どんな惨劇が起こるのかを常に読者に意識させつつ、物語が進行していくサスペンスがあった。当然、同じ手は2度使えないわけだが、それでは、それに代わるサスペンスがこの作品のどこかにあったのかというと、これが、最後まで全くなかったのだ。 一方、ミステリ的に見ても、それなりの種明かしは用意されているのだが、「サクリファイス」の凄絶などんでん返しと比べると、インパクトがあまりにも弱過ぎる。また、前作では初野香乃というヒロイン的な存在が、物語にドラマとしての深みをもたらしていただけでなく、実際に物語の中で重要な役割も果たしていたのだが、この作品でそれに対比される存在として登場している只野深雪は、単なる脇役に終わってしまっており、そのキャラを全く生かせていない。 率直にいって、続編など書かず、「サクリファイス」は「サクリファイス」のままにしておいた方が良かったと思わざるを得ない。 | ||||
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新聞の広告で見つけて、図書館で予約したのだが、人気のある本だったらしく、手に入ったのは、なんと半年後。自転車ロードレースという、あまり日本ではなじみのない競技が中心なのだが、この作家は分かりやすく読ませる術を心得ている。 誰でも、名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。舞台はツール・ド・フランスである。丁寧な説明で、読み進むうちに、ロードレースの魅力が分かってくる。 スラスラと読める。ミステリーとは言えず、スポーツ小説なのだが、読ませる力は十分に持っている。スポーツ好きでなくても、内容的には面白く読めるだろう。 全体を支配する雰囲気はさわやかで、悪くない。読みやすいというのも、大きな長所だ。しかし、できればミステリー性を強くしたほうが小説として傑作になっただろう。悪くない読後感とともに、少し物足りなさも残る作品である。 | ||||
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自動車のロードレーサーの白石誓を主人公にした第2作。第1作のサクリファイスは初めて知ったロードレースの世界が興味深く、自転車競技の爽快なスピード感を肌で感じることができてとても面白かった。 第2作のエデンは白石が海外のチームに移籍して、最高峰のレースであるツール・ド・フランスに臨む様子が描かれている。一気に読み終えたが、読後の感想としては前作と比較するといまいち。 白石は相変わらず欲のない男で、アシストに徹するところは彼の持味として仕方がないのだろうが、ただそうであっても最高峰の世界で生き残るために必死で力や技術を高めるべく努力をしているはずだし、それがためにアシストに徹することに関する苦悩があるはずだが、あまりにあっさりしすぎて物足りない。 もう一人の中心人物であるニコラも同様だ。ここまでして掴んだ地位をあっさり手放すことなどできるわけはない。それではマイユ・ジョーヌを取ろうとして足掻いてきたそれまでの苦闘は何なのかということになる。 このあたりの軽さがライトノベルなのかも知れないが、ロードレースの現実がこんなものとは思えない。 | ||||
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サクリファイスからの続編という位置づけ。 本作エデンでは、 ヨーロッパ自転車界のドーピング問題が描かれていました。 part3を予感させますね。 全体的に僭越ながらよくできているなーって印象です。 物語としての、伏線の張り方がうまいなって思いました。 フィンランド、フランス、スペインなどの、 ヨーロッパ人の名前がいくつか出てきます。 名前を聞いて外国人をイメージするのが苦手という人は、 キャラクターを想像し辛いかもしれません。 前作ほどレース・シーンは描かれておらず、 自転車の躍動感を期待して読み進めたので、その点では期待はずれでした。 ただし、自転車競技選手としての攻防や生き様など、 プロの世界はこんなかなーって思い描きやすい点はありますし、 前作同様、Jスカイスポーツだったか?で放送してた ツール・ド・フランスなどのレース放送などは見てみたいなって思えます。 できれば、サクリファイスから読んだ方が、より楽しめると思います。 文庫化されてましたから。 でもエデンを読んで興味が沸いたからサクリファイスを読む、 という流れもありでしょうね。 | ||||
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自転車レースを知らない人が読めば新鮮かもしれませんが、ステージレースのよくあるエピソードを並べただけ。 ツールドフランスの総集編ビデオ(レースの見所や駆け引きを丁寧に解説してあります)を数年分観れば書ける程度の内容。 取材して書いたのは見え見えで、まだまだ理解が足りていないと思われるところが散見されます。雨の中の描写とか食事内容とかボトルとかギヤとか。 軽い内容。主人公含め登場人物があっさりしすぎ。 というか、取材して書いてる限界で、これ以上踏み込んでは書けないのでしょう。 登場人物が妙に甘ったるいというか子供っぽいのも気になる。 結末も拍子抜け。わざわざこのテーマを選んだにしては掘り下げ方が足りない。取材不足。 | ||||
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「エデン」の前作である「サクリファイス」に魅了され、文庫になるのを我慢できず、 ハードカバーで購入しました。「サクリファイス」同様、いい意味でも悪い意味でも日本人らしい 白石さんに感情移入でき、本作品も本当に楽しませていただきました。自分の勝利を捨ててまで、 エースのために力のすべてを注ぐ白石さんに感動したのは自分だけではないと思います。 評価ですが、スポーツ青春の視点から語ると前作同様面白かったですが、ミステリー小説としては 言い方が悪いかもしれませんが、結末は拍子抜けだったため星3つ評価とさせていただきました。 前作のように、自分の予想を超え二転三転するような結末はなく、ありきたりな結末に落ち着いたのが、 残念でした。 | ||||
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サクリファイスはあっというような結末でしたが、エデンにはそれはありません。 駄作というほどではないですが、名作とはいえないと思います。 でも、白石誓の自転車レースシリーズはこれからも書き続けて欲しいと思います。 今後活躍しそうなキャラクターも沢山いますしね。 | ||||
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前作「サクリファイス」を読んで非常に感銘をうけ,それをきっかけに氏の他の著作もかなり読みました. ミステリー作家としての技量は高く評価しています. 本作「エデン」もきっと面白いに違いないと思って,さっそく購入しました. 先に結論を書きます. ・ミステリーとしてはイマイチ. ・青春小説としてはライトになかなか楽しめる. といった感想をもちました. ミステリーとしては最大限評価しても星2つしかつけられません. スポーツ青春モノとしての評価を加えて,星3つというところでした. 全体的に構成の練り込み不足が目立ちます. 序盤から中盤のロードレースのプロチームならではのストーリー展開は非常に良かったです. しかしながら終盤にかけての盛り上がりに欠けており,あれ?これで終わりなの??と思ってしまったのも事実. なぜ登場する必要があったのか分からないキャラクターも目立ち,回収不足な伏線もあります. とにかくキャラ描写が薄く作中の事件の重みが感じられない上,それによるキャラの成長も感じられません. サクリファイスで感じられた人間ドラマは皆無といって良いでしょう. とはいえロードレース描写自体は,前作でのレース中の泥臭い動きの詳細描写とは対照的に, ステージレースならではのマクロな展開に着目したのは面白いアプローチだと思います. たとえば,泥臭い描写は映像表現で描くと割りきったドラマ/アニメ原作としても良いんじゃないの? って思うくらいです. (サクリファイスのようなドロドロな人間模様はないので,ほんとに向いてるかも) でも,やっぱり近藤史恵の小説にはミステリーとしての出来栄えを期待しちゃいますよね. 読書感もよく,あっさり終わって何も残らない,毒にも薬にもならない作品. そう感じてしまいました. ホントに惜しいんです. もっとじっくりとプロットを練りさえすれば,もっともっと面白くなったはず! とても残念な星3つ評価でした. | ||||
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