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M8 エムエイト
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M8 エムエイトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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理系的に正しいパニック小説 シミュレーションの手法なども構造力学系の人にはなじみ深いであろう あと弟者から聞いたのだが、自衛隊に入るときに志望動機を災害救助だっていうと 本作とは違ってお断りされる傾向があるんだそうなのでご注意あれ まあ狭い意味での本業じゃないからなあ | ||||
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前半は地震予知に携わる科学者のジレンマがよく描かれていて身につまされました。そして、後半の地震発生からの描写は特に真新しいものはないのでしょうが、地震の恐ろしさを十分に伝えてくれるものでした。実際には、本書のようにある程度十分な対応体制が敷けたときに地震が起きるはずもなく、しばらくはどこからの援助も来ない、もっともっと悲惨な状況なのだろうなと思うと空恐ろしい思いがしました。 リーダーシップを発揮して果敢に行動する都知事と優柔不断で役立たずの総理という対比は、石原対安倍と具体的にイメージできて面白かったです(福田さんが危機管理に強いかどうかわかりませんが、安倍さんはいかにも国の危機に直面したら真っ先に腹をこわして機能不全に陥りそうな印象ですね)。 本書を読んで、家具の転倒防止器具の点検と防災用品の確認、さらに家族皆に万一のときの避難場所とか災害時伝言ダイアルの使い方を再確認しておきました。 あまりに荒唐無稽な「ミッドナイトイーグル」とは同じ作者の作品とも思えない感じで、一読をお勧めします。 | ||||
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2007/10/1から一般向け運用が始まった『緊急地震速報』に影響されたわけではないが、地震予知(むしろ予測かな)を題材にした本作を読んでみた。 さすが理系出身の作者(専門は原子力工学らしい)だけあって、シミュレーションで地震予測を行うという設定は面白い。ただ、所々にマイナスイオンやら宏観現象(地震の前に動物などが奇妙な行動をとるといったやつ)といった現時点ではオカルトチックなネタが出ているところには突っ込みを入れたくなってしまったw 展開も早くさらっと読め、暇つぶしには最高だと思う。 | ||||
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私は12年前の阪神大震災の時、その直下にいました。 現在は東京に住んでいます。 今でも東京の小さな地震のたびに恐怖を思い出し、動悸が激しくなります。 また映画やテレビの地震のシーンでもとても不快な気分になります。 そのためなるべく地震のことを考えないようにしてきたように思います。 今回この本を手に取ったのはそんな自分自身に区切りをつけ、地震に向かい合ってみようと 考えたからです。ちょっと大げさな表現ですが。 よく東京であのような大地震がおこったら「どーせ皆終わりだよ」なんて、 軽口をいう人がいますが、そんなことは決してありません。 阪神間でのあの自身の死者は約6300人。神戸人口の0.5パーセント以下です。 それでも未曾有の大災害には違いません。 亡くなった方に失礼な表現化かも知れませんがしかし99.5パーセントの人は生き残るのです。大切なのは生き残った時の備えです。 私は阪神大震災の時は学生でした。 今は結婚して子供が一人います。守らなければならない人がいます。 この小説では東京直下型地震で約20000人の方が犠牲になると想定しています。 やはり0.5パーセント以下です。 私は生き残ることを大前提に備えをする必要性を考え直しました。 阪神大震災を経験した私にこの小説の小説としての完成度やストーリーを 冷静に分析することはできません。 ただ、この小説は私に地震への備えの気持ちを再認識させてくれました。 | ||||
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東京直下型のM8の地震が起こるストーリーで、阪神大震災の被害者である地震研究者を主人公に置き、地震が起こる前後の状況を描写している。前半は、主人公が我が国では一般的でないコンピュータ・シミュレーションと、気象・動物の異常動態の合わせ技により近日中に東京直下型の大地震が発生することを予知し、それを何とか政府首脳にインプットし、対応策の発動を求めようとする展開。人間の性向上当たり前のことだが、起こるかどうか分からない将来の事象に対して本気で備えるための決断をするのは、たとえば現在の温暖化問題への対応を見ていても分かるようになかなか現実世界でもできることではない。 後半は実際に地震が発生してからの初動対応について。ここでは自らリスクを取って次々と能動的にリーダーシップを発揮する都知事と、優柔不断でなかなか判断を下せず対応が後手後手にまわる総理大臣(実世界でも同じか)をうまく対比させながら描写している。有事の際にこそリーダーの器の大きさというのが試されるのだなあということをしみじみと考えながら通読した。 文献からのインプットだけでなく、地震の被害者への取材をきちんとやればもう少しリアリティを出せる部分がありそうなのがちょっと残念だが、なかなかの出来の作品だと思う。 | ||||
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阪神大震災のとき、シャワーを浴びていた。奈良でも結構揺れた。近鉄は走っていて職場までは行くことができた。会社についてからテレビで惨事を知った。それから千葉に住むようになり地震に対し恐怖心はなく「まただ」と安心しきっている。このM8での東京の惨劇はひどいものだが自分には何か現実味がないといったところ。 地震の危険を察知し、それをどう迅速に行政に反映させるのは、トップのリーダーシップ。 東京都知事にはそれができ、総理大臣にはそれができない、今の日本を映し出している。 最近10年の地震予知研究は大変進展しているそうである。「地震予知の科学」東京出版会に詳しく書かれており、M8でのシミュレーションと同じものが書かれている。 | ||||
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M1違うだけで1000倍のエネルギーの違い! 読んでいるときも今ここで大地震がきたら、確実に死ぬな、と思いならがら、非常に怖くなった。改め震災に対する備えをしておかなきゃ、、って思った。 でも、いざ巨大地震がきたら、きっと何も持ち出すことも出来ず、着の身着のままに非難することになる気がする。 全体的によく出来ているし、のめりこんで読むことが出来た。 ただ、地震発生からすぐに交通や電気が回復するだろうか?コンビニにおにぎりが入荷するだろうか?人々が笑うだろうか? 作者の強い希望的観測なのかもしれないが、地震後の東京が綺麗過ぎるきがした。暴動、レイプ、略奪。。現実に起こりうるどろどろした人間模様は一切描かれていないのが、物足りなさの要因かもしれない。 | ||||
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阪神淡路大震災で全てを失った主人公がコンピューター・シュミレーションで東京直下型地震を予知。同郷者達と政府に危機を訴えるが、政府は余震の続く東海地方の地震から、東海地震が来ると判断、警戒宣言を発令。主人公は都知事に最後の望みをかける。そしてその時は訪れる・・・。 地震を伝える物語としては、よく出来ていると思う。読みながら、耐震について考えさせられた。しかし、全体的に話がキレイ過ぎるかな。死者については数字だけで、あまり触れられていないし、被災者の現状もあまり書かれていない気がする。 メインはシュミレーション予知と行政・消防隊・軍人の救助活動、それに主人公の再生の話といったトコロ。 予知が出来ればいいと思う。しかし、現実は都合良く行かないだろう。予知しても政府が危機を認識しなければ、国民には伝わらない。現実でも小説でも、予知してもしなくても、多数の死者が出る事は間違いない。 地震の予備知識になるかはわからないが、たまにはこんな小説を読むのもいいかも。 | ||||
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シュミレーションシステムを作る、それで予想する、大地震が来る。競馬のシュミレーションシステムを作る、それで予想する、馬は走らない。片や人の為、片や自分の為、しかし、シュミレーションシステムを作り当たると信じるというところで同じ発想、だから科学者としてどうなのか?って思ってしまうと物語にノレない。コンピュータが凄くなったらなんでも予想できて、それが役に立つからOKっていう感覚についていけない。 | ||||
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私も阪神大震災を経験した者として期待を持って読んだ。著者のあらゆる角度からの地震描写はたしかにすばらしいと思う。過去ここまで地震発生前から発生後の各方面の様子を、最新の情報を取り入れて的確に描いた書物を私は知らない。だが残念なことにこの小説の主人公は地震なのだ。阪神大震災を経験した人物が登場して、何かもっとどろどろした人間同士の葛藤やヒューマンなドラマを期待したのだが残念ながらないのだ。したがって読後感も深い感動というものが感じられない。著者にはもっと人間の内面や葛藤を、読者を圧倒するような筆力で描いた作品を期待したい。 | ||||
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ボーイスカウトの標語じゃありませんが、「備えよ常に」を思い出させてくれる小説です。実際の対処法も少しは出てくるので、一読する価値はあると思います。 | ||||
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阪神大震災から10年、新潟中越地震に、インド洋大津波。 この状況下で、本作を読むことになにか不思議な感慨がありました。 本作では、地震に襲われた首都を迫力たっぷりに作者は書いておられますが、阪神大震災を経験し、がれきの中を毎日神戸の職場に向かって通勤した私の経験からすると、あの状況はとても活字で書ききれるものではありません。テレビニュースで見る映像でさえ、あの時の本当の空気は充分映し出しません。 おそらく作者はそのことに気づいておられ、パニックシーンよりも、むしろ地震発生後を舞台に、将来への警告や備えについて登場人物が語る部分に作者の思いが込められていると感じました。 いつでも、どこでも起こりうる災害から命を守るために何をしなければならないか。作者のメッセージを大切に読ませていただきました。 この本が、将来の防災・減災の一助となることを切望いたします。 | ||||
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私を含めて東京の人たちは他人事と思っている人が多いだろうが、東京に大きな地震がきっと来るだろう。多少の心の準備のためにもこの小説を読んでおく価値があると思う。研究者、政治家、自衛隊といろいろな人たちが出てきてバラエティに富んでいるが、もう少し、人間のドロドロした感情や、いいかげんな、また自分勝手な人たちの登場があれば、よりリアルに感じることができたのではないか。その点が、やや残念。 | ||||
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あの地震の経験者で、今でもそれについて話したくないという人がたくさんいます。この本を読み、その人の気持ちと理由が初めて実感としてわかったというのが読後の最初の感想です。阪神淡路大震災を経験した神戸の若者3人は、それぞれ地震予知を目指す科学者へ、国会議員のスタッフへ、エリートへの登用を辞退しあえて防災を担当できる自衛隊の施設大隊幹部になっていました。その一人、科学者となっていた瀬戸口が、自らの研究の結果、東京直下型地震が間近にせまっていることを発見するところからこの物語は始まります。学会でタブー視されている手法により、しかも無名の科学者による地震予知です。絶望的な状況の中で政府、行政への働きかけは困難を極めます。果たして地震警戒警報は出せるのか、地震後の人々はどのように生き延びることができるのか。リアルな描写は読者を飽きさせることなく、読者を一気に最後まで読ませる力作。著者の「作家として、神戸に住む者として、科学を志した者として、書いておかなければならない小説、それがこれです。この本を読んで、少しでも地震を理解し、そのために生き残ることが出来たという人が現われれば幸いです。 」というコメント通りの小説です。 | ||||
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地震列島日本。多くの国民が忘れているような気がします。東京直下型地震はいつか起こるといわれて久しいですが、いまの世の中でこのような出来事に事前に対処しようという余裕は国民には無いのかもしれません。しかしそれはいつかは必ず起こることだと思います。 この小説は現時点で最新の研究とデータを元に著者がシュミレートして描く、ディザスター(自然災害)小説。単に起こりうる災害だけでなく、それに絡むように多数の登場人物がそれに立ち向かっていくといったエンタテイメント的な描き方もされており、楽しみながら知識も得られるといった完成度の高い情報小説でしょう。 日本に住んでいる人なら地震に対してそれなりの知識を持っていたほうが良いでしょう。実情のシュミレートということでかなりためになる情報が満載です。(災害時の伝言ダイヤルなど・・) いざというときのために一度読んでおくとよい小説です。 | ||||
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神戸の震災で家族を失った瀬戸口は、地震の研究で博士号を取得し、大学に残り地震予知の研究を続けていた。その瀬戸口は、独自の計算で半年以内にマグニチュード8以上の東京直下型地震が起きることを予測し、瀬戸口は神戸の地震を予知できずに学界から消えた遠山元教授と出会う。遠山の助言を受け新たに計算すると、なんと巨大地震が10日以内に発生するという結果が導き出された……。 物語は、東京にマグニチュード8クラスの地震が起きる内容で、関西大震災を経験した登場人物と絡めて、かなりリアルに描かれています。先日の新潟中越地震が起きた後に読んだだけに、その迫力には現実味も感じましたし、実にインパクトのある作品で、今年を代表する作品といっても過言ではないです。 | ||||
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東京直下型地震をシュミレートし、その予測どおり巨大地震がやって くるとしたら。。。その時家は?愛する人は?迫力・感動涙が止まりません。来たるべき東京直下型巨大地震に備えて、自分の、そして大切な人の 身を守るために何ができるのか。地震のとらえかた、取り組む姿勢が 変わる本です。 | ||||
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