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M8 エムエイト
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M8 エムエイトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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緊急地震速報に関する描写が無いのは、東日本大震災以前に書かれた内容なので仕方無いですね。 ただこれを読んでる時、3年前の3月11日に幕張から杉並まで歩いて帰った記憶が蘇りました。 消えた信号、停止して動かない電車、液状化でグチャグチャになった道路・・・。 そんなものを眺めながら、12時間かけて歩いた試練の日でした。 この小説は、いつか必ず来るであろう東京都民に課せられる試練について学ぶ教材としても使えると思います。 それ位、よく書かれていると思います。 | ||||
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神戸の地震のときに大阪にいて、随分揺れて恐ろしかったことを思い出しました。 この小説は東京が壊れて日本もダメになってしまうという話ではなく、希望を見出せる話です。 筋書きとしても良くできており、怖い内容ですが楽しめました。 | ||||
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東日本大震災の前に書かれていますが、ほんとにリアリティーがありました。 現実として、地震発生のシュミレーションはどのくらい可能なのか気になります。 | ||||
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何気なく過ごしている日常がいつ混乱に陥れられてもおかしくない。 そんな覚悟をしておかなければならないことを改めて感じた。 直下型に限らず、国内どこにいても地震の脅威に曝されていることを 日頃意識して生活することがいかに出来るかで、被災程度を抑える ことが出来るのかもしれない。 今ここで地震が起きたら・・・とドキドキしながら読み進める手が 止まりませんでした。 | ||||
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まるで実際に起きた様な、臨場感と恐怖を感じました。 続編のTSUNAMIと続けて読みたいですね。 | ||||
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あまりにもリアリティがあります。 主な登場人物のほとんどが阪神大地震で大きな被害を受けた過去を持つという設定ですし、 東日本大地震や阪神大地震を経験した方は読むのがつらいかもしれません。 登場人物の心理や行動が響き、打たれます。 地震の研究をするって難しい。 研究の甲斐があり、予測通りに地震が来たとしても嬉しくはないだろう。 研究の結果を信じて、人々が動いてくれたら被害は軽減されるのだろうけど、外れたら袋叩きになる。 日本経済に大きな損失を与えることにもなる。 それでも、「地震は来ます」って断言できる?これはなかなかに難しい問題ですね。 こういう作品を読むことで、私たちも常に危機感を感じ、その時のための備えをしておくべき。 たしかに大地震が起きてしばらくの間は備えもしっかりしておいたけど、 最近はずいぶんといい加減になっています(>_<)反省せねば!! | ||||
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東日本大震災前に、詳細なデータを元に、実にリアルに地震の様相を描いている。被災後、防災・減災が叫ばれたが、今もって対策はとられていない。福島原発対策ばかり感心があるようで、本来の被害がどこにあったのか忘れ去られていくような気がする。また、そのとき話題になったが、いったい地震予知は可能なのか。この本が、もっと話題になっていれば、被災前に世間で論議されていたかもしれないと残念である。そう思うほど、よく書けていると思う | ||||
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M8(エムハチ)ではなく、エムエイトと読むんだそうだ。東日本大震災を身近に感じた今こそ読むべき本だ。 でも、擬似体験にはなり得ない。50%、と言う処か?なぜかと言うと、このストーリーは 1.予知が人的に可能であった。つまり、オーバードクターに、失脚した嘗ての凄い地震エクスパートが力を貸して、更には国家規模のスーパーコンピュータが地震予知をはじき出すことが出来た。其処にはストーリー中の地震予知判定会のメンバーが、現実の日本の地震予知学会に見られるゴタゴタ、縄張り争い程は強烈でなかった事。 2.現実では有り得ないくらい、頭の柔軟な政治家が災害訓練・演習として消防、警察、自衛隊、更には東京都職員全員をスタンバイさせている上で迎えた巨大地震であった。更には人脈等、数々の幸運が重なった上で迎えた、心構えの出来た地震災害であり、予測が現実となった率が物凄く高く、その結果減災が可能になった、と言うストーリーだからだ。 とは言え、地震で倒壊し、火災が発生し、人の為(実は車の為)に作られた歩道橋などが崩れて道を塞ぎ、帰宅難民の邪魔をする、と言うのは事実だろう。そう言う意味での、地震災害シミュレーション入門には充分なる、と思う。特にヘリコプタからの鳥瞰図は全体図を読者に想像させる上で、良い手段となった。 ストーリーでは静岡沖でM6.4の地震が起きる事が発端で展開が始まる。首都圏の乗った北米プレートの下に潜り込んだ太平洋プレートに、西側から押して来るフィリピンプレートが反発した事が原因となった前兆地震であった。そして本震がやって来た。実際に地下の中でプレートがせめぎ合い、どの様な結果が地上に齎されるかは分り難い。これに影響を受け火山噴火が伴えば、降灰で歩いて帰る事すら出来ない事も覚えておこう。 道に溢れ出した水道水、切れて垂れ下がった送電線の危険性、倒れ掛かった電柱、ガス管の損傷に因るガス漏れ、陥没した道路や地下鉄のトンネル、乗り捨てられた車や駅近くの大量の自転車、大切な家々も火炎の前では可燃物でしかない。日頃便利なモノ達が凶器となる。恩恵を享受しているだけでは二面性の片一方の姿は見抜けまい。行政も避難所を指定し安心し、住民もイザとなれば、XX小学校、と安心しているが、災害はそんな悠長ではない。災害の最中には物凄いスピードで変化が起きるものでは無いだろうか。 ライフラインで一番復旧が遅いと言われる水道が具体的にどの位かかるかを知らずに、防災グッズの水の用意は出来ない、と思った。非常食もメーカーが提供するものも良いだろうが、最小限の水で食べられるもの、例えば糒(ほしいい)等を手近に準備しておく事は可能ではなかろうか。自家製ならばゴミも少ないだろうし、戦国時代辺りの日本人が糒の袋の下に梅干を一ついれ、舐めては食べて戦の合間を縫って生き続けた事を考えると、干し野菜なども中々のものに見えて来た。 それでも、予測出来ない、否、出来るのかも知れないが、東北地方太平洋沖地震時の原発の様に、一般国民に知らしめたくない存在である危険なナニカが意外と身近な処にあるかも知れない。増してや、国をあげて株式会社日本の栄光よ、再び!、とオリンピック招致に成功したこれからは、隠したいものが沢山出て来るだろう。 それは自分で歩いて感じる以外に手は無いのかも知れない。ストーリー中で、災害が“想定外”にならなかった事にホッとしつつも、『違うよね。未だ甘い!』と呟く自分がいた。2004年の初版時には充分にショッキングだった、と想像するが、2011年以降、読者は災害モノには厳しくなっている。若い女性の場合は違うが、婦人服の店ではあの地震以来、スカートが売れないのだそうだ。 マグニチュード計算が7を超えると、各地からの情報を元に手計算で行われるそうだ。最終的には人間の手が必要なのだ。 この所、地震・火山・災害史と立て続けに読んで来た。その一連の流れとして、一気に読んだ。読んできたものが立体的・視覚的になった、とでも言おうか...。書かれている事は地震の本で読んで来た事に大変近い。 | ||||
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東日本大震災前に書かれた小説とは思えないほどのリアルな描写でした。首都圏直下型地震はまだですが、その備えとして参考になると思います。 | ||||
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阪神淡路大震災の被災者たちを登場人物に多く起用したシミュレーション小説です。 様々な想定を小説に書きこんでいる力作だと思いますが、このくらいの被害で収まるかどうか心配なところです。 例えば、ナフサタンクが一つだけ炎上してどうにかこうにか鎮火させ延焼を防いだという想定ですが、東京湾沿岸にはそれこそ多数の石油や天然ガスの備蓄タンクがあります。 実際の地震が発生した時に、火災の被害をどれだけ少なくできるか、今のうちから防災の設備訓練を増やしておいてもらいたいと願います。 | ||||
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首都直下型地震が数年以内に発生する確率が 70%だ、50%だといわれ、恐怖心ばかりがあおられる最近だが、 まず何をするより、この小説を読め!と言いたい。 イメージこそが人を動かすからだ。 都市型地震の破壊力が微に入り細に入り これでもかというほど具体的に書き込まれているので、 自分だけは被害に巻き込まれないと高をくくっていられないことが 身に染みてわかるはずだ。 首都圏の具体的な場所やランドマーク的な建造物に何が起きるか、 読者にもまざまざと想像させてくれる筆力は恐ろしくも素晴らしい。 そのときどうやって自分や家族の身を守ればよいのか、 どう対応すべきなのか。多様なシチュエーションをイメージしつつも、 これが小説であることに安堵しながら、 読後にじっくり考えてみるのもよいかもしれない。 虚構でないかもしれないのだから。 | ||||
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舞台は東京。オーバードクターである瀬戸口が、関東大震災再来を予言する。その シミュレーションは想像を絶するものであった。 都知事の漆原は、その英断をもって東京の非常事態宣言を演習の形で出すのだが。 阪神大震災を経験する予言者の瀬戸口、政治家秘書の亜紀子、自衛隊員の松浦は、 二度目の直下型地震に襲われる。道路の寸断、火災、想像を絶する世界。 解説で、京都大学の防災研究所の教授が述べられています。 「2003年の十勝沖地震は、発生確率60%で発生した。首都直下型地震は70%、東海地震は 87%である。1854年の安政東海と南海地震のときは、十一ヵ月後に安政江戸地震が起きている。」 私は、この小説の前に、吉村昭の関東大震災を読みました。知識がないからこそ驚きでした。 単なる記録の羅列が衝撃でした。 吉村昭の関東大震災に息吹を与えたら? それが「M8」です。作者は元日本原子力研究所研究員。現在はミッドナイトイーグルで 有名な高島哲夫。理系エリートの描く世界は、正確、かつ精密なシミュレーション。私たちを 十分驚愕の世界に導きます。しかしながら、吉村昭の関東大震災に比較すると、かなり遠慮が あることは否めません。仕方がないと思います。 未曾有とか、想定以上とか、はっきり言って馬鹿の台詞だと、少しずつ分かってきているの ではないでしょうか。 時は迫ってきています。是非ご一読を。 | ||||
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東日本大震災以前に書かれた小説であるが、こうして震災後に読むと他人事ではない 怖さを強烈に感じる。関東に住んでいて震度5でも十分に衝撃であったし、私自身も 帰宅難民の一人であったが、もし首都直下型の震度7の地震が起きたなら・・・。 地震予知の段階から、実際の発生時、そして発生直後の2日間を丁寧に書き上げてい る。そしてその中味は決して扇情的でもオーバーでもなく、非常に信憑性の高い内容 である。現実の大震災が起きた後ではあるが、復習の意味も込めて読んでみる価値が あると思う。日本に生まれた以上、地震を避けては通れない。最善の備えとはなんな のか、今一度考えさせられた。 | ||||
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芸術性の高い小説がある。 面白い小説がある。 また、感動する小説がある。 本書は面白く、ある種感動もするが、しかしその本当の価値は 役所がやってくれない大地震の際のシミュレーションを やってくれたことにある。 実際に直下型大地震が起きた時に、少しは慌てないでいられるかも しれない。しかしながら、本書に出てくるような「政治家」が 現実にはいないのがなんとも困ったことだ。 | ||||
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まず、前もって言うことがありますが、この作品は娯楽小説ではありません。今年3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震の教訓として、近々東京都を中心とする首都圏を襲うであろう直下型地震を正確にシミュレートした、高嶋哲夫先生の「M8」を読破しました。これまで「第二次関東大震災」を描いた作品として、真っ先に思い浮かんでくるのが小松左京先生のSF小説「日本沈没」上巻の恐ろしいクライマックスとなった東京大震災の地獄絵図でしたが、作中の想像を絶するほどの最悪の被害数値はオーバー過ぎて、むしろ本当にそうなるとしたらゴジラ襲来でもない限り考えられません。本当に冷静かつ正確な、首都圏直下型地震のシミュレートを知りたいのならこちらの「M8」だと考えております。 これまで首都圏直下型地震の小説となると、どういうわけかSF「日本沈没」や1974年の米映画「大地震」のあおりを受けたのか、不謹慎にも娯楽要素を加えたパニックものが多くなってしまうのですが、この「M8」はそうした傾向とは違い、現在の防災知識・意識そして対策をふんだんに駆使した、冷静かつ正確なシミュレート作品だからです。作中にも描かれているように、主人公が首都圏直下型地震の発生確率を複雑な計算で叩き出すというのは、当初この部分のみSFだな、と思ったのですが、今回の東北地方太平洋沖地震の発生確率が99%だった、という事実を考えれば、将来的には実現可能、被害を最小限にとどめることが出来るものと信じるようになりました。 作中には本当に首都圏直下型地震―――南関東直下地震が発生します。マグニチュード8.2の巨大地震で震度6強、震度7に見舞われた震源地は東京都の中野区から新宿区の地下30キロメートルと、まさに人口密集地帯のど真ん中!さらには数日も震度5弱の余震が続くという展開では、頻繁に緊急地震速報のチャイム音が鳴り響いたものと頭の中で想像してしまいました(注意:実際にこの小説が書かれたのは2004年、集英社文庫で刊行されたのが2007年の8月でした。気象庁が緊急地震速報を一般に向けて発表を始めたのは2007年10月1日からです!緊急地震速報は最大震度5弱以上の強い揺れが予測された場合に、震度4以上が予測される地域を広く、気象庁が一般に発表するものです)。 他にも、作中における豊洲の石油コンビナートの火災事故、JR・私鉄・東京メトロ等の公共交通機関が不通となったことで多くの帰宅難民が増加した等、今回の東北地方太平洋沖地震で実際に起きてしまった事態を思い起こされる場面が沢山出てきました。しかしその中でも神戸の悲劇を繰り返してはならないと、主人公をはじめ、震災に立ち向かう人々の姿が何と輝かしく見えることでしょうか! 日本列島で地震が起こらない場所というのはどこにもありません。しかし地震を経験したことで私たち日本人がこれまでの長い歴史の中で強く成長してきたのはまぎれもない事実だと考えております。地震大国・日本で生きる私たち日本人は、作中の主人公の台詞にもあるように、 「来るなら来い。絶対に負けない」 「がんばろう、神戸………そして、日本。それしかないやろな」 という強い心構えと希望を持つことでしょう。 | ||||
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このひとの作品はなんだろう? 大地震/津波/原発...今回の東関東大震災と場所、要因は一致しないものの災害事象は符号する。普遍的な災害テーマを選んでいると片付ける事もできようが、震災発生時にこの作品を思い起こし、豊洲を職場にする我が身としては、東日本大震災直後の豊洲近辺の火事は相当ビビり、君津のコンビナート火災の早期鎮火を願った。 先週、東北に支援に入る機会があったので、移動の際に書店にて「東京大洪水 (集英社文庫)」を購入し未だ読了していないが、石巻、南三陸といった海岸地域の状況を実際の目にし、「TSUNAMI 津波 (集英社文庫)」を早く読みたい/読まなくてはと思った。 | ||||
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M8。マグニチュード8である。ずばり、日本でM8の直下型地震が起きる。場所は読んでのお楽しみ。主人公になるのは阪神大震災を学生のときに経験した若手の地震学者。地震予知のシミュレーションをしていて、その予想が半年後の直下型地震だったのだ。主人公の彼女も友人も、阪神大震災を経験し、それぞれ地震に関する仕事に就く。彼らの真摯な姿勢を読み取ると、フィクションだが、震災の与えた影響の大きさを思わずにはいられない。 最初、いくつかの余震が起こる。それを計算に入れてシミュレートしていくと、予測はさらにシビアなものになっていく。 引き込まれるように読ませる力がある。著者は元科学者だけあって、その地震に関する科学的な説明は正確で、このストーリーにリアリティを与えている。東海地震についても触れられているが、南海地震、東南海地震を含めて、あと何十年かのうちに起こるのは間違いない。この本は、その時のシミュレーションとしても読める。こういった小説は好きなのだが、構成を変えればもっと面白くなったと思う。個人的には、台風をテーマにしたジェミニの方舟のほうが気に入っている。 この本にあるように、地震の予測シミュレーションは可能になるのだろうか。東海や南海地震が予知できるなら、被害は相当減らせるはずだ。そんな日ができるだけ早く来ることを願うのみである。 | ||||
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いやー、この作品は凄いですね。地震災害のことばかりでなく、人間たちの心理描写にも細かいシミュレーションが施されていて、読んでいて作品の中に引きずり込まれそうになります。 まもなく東京に直下型の大地震が来ることをコンピュータシミュレーションによって予知した瀬戸口の行動や、彼に関わりのある人物たちの言動や行動が実に上手く描かれています。 一人の人物によって動かされていく国や東京都の巨大な組織の様子、頑固なまでに自分たちの主張を通そうとする地震学者たち、防災の重要点を軽視している現状の在り方など、考えさせられることが多く伝わってきます。 ただのパニック作品という感じではなく、実際の災害時にも役立つシミュレーション作品だと思います。 是非、この本を手にとって皆さんに読んで貰いたいですね。 | ||||
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もし東京で大地震が起きたら? その時に何をすべきか?何を備えておくべきか?そして行政が何をしているか? がイメージ出来る物語。 地震は恐いよねー。火事なんかと違って防ぐ事が出来ないもんなー。 ■読んで欲しい人 ・東京に住む人 ・東京で働く人 ・東京都知事や政府の人 | ||||
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これはこれは、とてつもなく恐い話だったな。 といっても、それは東京を襲った地震のことではない。 もちろん自身が怖くないわけはなく、それはむちゃくちゃ怖かったさ。 でも、もっと怖いのは、その東京を襲う地震の存在を「知って」も、それを伝える手段が、実は、ない、という恐ろしさ。 そりゃそうさ。大権威の集まった地震の委員会が、皆東海地震の方にしゃかりきになっているとき、一介のオーバドクタが、東京に地震が来る、って言って誰も本気にはしないわなぁ。 実際、来ると言ってこの1000万都市の住民が避難して、もしも(予測通り)来なかったら。。。 当然こない方がいいのだが、来ると予知して皆を避難させ、対策を講じさせて、で、結果としてこなかったら。 そう思うと「100%か」と問いたくなる気持ちもわからなくはないし、科学者としては、やはりなかなか「絶対に」とか「100%」とかは言えないものさ。 しかし、自分が自分の命をかけてでも、その災害が起こると確信した場合。。。 いったいどうやって、皆を、施政者を、そう納得させられるのか。 自分としては絶対に起こる大惨事を防ぎたい、防げると思いつつも、これを伝えることができない怖さ。 これは、非常に怖いですよ。実際。 いやあ、これはとっても興味深い、面白い小説でした。 | ||||
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