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凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂
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凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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凄いスリラーで面白い!又何度も読みたいと思っています。次の作品を待ちますよ | ||||
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迅速・丁寧な対応に感謝しております。機会がありましたら、また、利用したいと思います。 | ||||
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最近話題の作者の本だが、綺麗でいい状態のほんでした。送付も速く満足です。 | ||||
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樺太から北海道に渡ってきた気性の激しい女性長部キク。 彼女の人生を時折たどりつつ,舞台の中心は,桜木氏得意の(というか地元の)釧路へ。 描かれる釧路湿原は,いつもにも増して暗く冷たい。 この冷たく研ぎ澄まされた湿原と,長部キクやその他諸々の女性たちのソウルが なじむような,あるいは逆に温度差でバチバチいうような,なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています。 一応,物語はミステリーですが,読者に犯人当てをさせる推理小説ではないですね。 当てるだけの材料が提供されていないですから。 ミステリーという形を借りて女性の人生を追っていく,という仕立てです。 女性の描き方と,釧路の気候・風土との絡ませ方は,桜木氏の他の小説同様圧巻です。 ほんとにうまい。 ミステリーという点で言えば, 犯人が分かっても,動機がいまひとつ自分には納得がいかない感じでしたが, まあ,そこは作者にとって物語の重要部分ではないのかもしれません。 | ||||
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読み物としては最後までずっとワクワクドキドキ読み進めたので☆5でも構わないのですが、犯人の動機がなんか腑に落ちない。でもそれが逆にリアルっぽかったりするのでなんとも言えないけど、読後に少し思いにふけってしまうお話でした。 | ||||
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すごく面白く、一気に読みました。 北海道が舞台なので、北海道に住んでる人には、出てくる地名など馴染みがあって、 物語に入り込みやすいかなと思いました。 | ||||
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桜木さんと、大越キャスターが対談する場面で、タイトルのとおり言ってたのを聞いて購入。 ずっと、湿原が常に広がり、草や土の匂いがする雰囲気でストーリーが進みます。なんとも言えない読後感です。人生ってやるせない・・。少し疲れた人が読むと、「やるしかないんだ」と思うのでは。 | ||||
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一つの殺人事件の捜査が発端となって、幾つもの「過去」が発掘される。人物たちは「過去」から「現在」に到るまでの間において、お互いに絡まり合い、複雑な模様を描いている。終戦前後の日本、1992年の釧路、そしてその17年後の三つの時間軸を忙しく行き来しながら明らかにされていくのは、乱暴にまとめてしまえば「罪業を背負って生きる」ということだろうか。「誰が犯人なのか」という問いはやがて、「その人物は誰なのか」という問いを招く。そして最終的に完成する絵は実に美しい。美しいにも関わらず、その中心にいる人物には相変わらず「最初の過去の」名前がない。それらしき人物が暗に示唆されてはいるのだが、それも確定的ではない。しかし確定的ではないからこそ読み返し、読み返しても依然はっきりとはしないが、だからと言ってそれを不満に感じるわけでもないのは、物語自身が実に力強いからである。渇いた文体で書き進められていく物語に、最初は没入しづらいが、それもやがて気にならなくなる。 なお、この副題のつけ方からするとシリーズが構想されているのだろうか。 | ||||
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作者はいかにも女性らしい名前だし、諸々の紹介のイメージからしても、小池真理子の『恋』のような情念たっぷりなものか、あるいは北海道の女流作家が愛やら死やらを描くということで、もしかすると昔読んだ原田康子のような感じかと勝手に思っていた。当然といえば当然だが、どちらとも違う。「男女」とは関係なしに、もっと厳しく「人間」に切り込んでいく。人間の運命、その背負う重い真実を描く中で、傷つきながらも懸命な姿に共感して感動を呼び起こす、という感じだろうか。 昨年末の毎日新聞、恒例「今年の三冊」で川本三郎が、注目すべき作家としてこの作家の名前を挙げていたが、なるほど能力が高い。突飛かもしれないが、純文学サイドからも評価の高いイギリスの女流ミステリー作家、P.D.ジェイムズを連想した。それに日本的な情緒の魅力が加わる。 釧路湿原にまつわる悲劇の傷を共有するベテラン刑事と若い婦警。彼らが扱う殺人事件の背後に、戦後の樺太からの引き上げ者をめぐる物語がダブルプロットとして交錯し、やがて一つになる。 ミステリーの仕掛けはやや強引と感じられた部分もあるが、それもよくよく練られた構図に従ったもので、展開は堅実である。 また、このところ犯罪の衝撃とか猟奇性ばかり強調して背景のおろそかな小説も多いような気がするのだが、犯罪に至る道筋が、人間の心の問題としてしっかり描かれているのがいい。ミステリーの常として終わりに設定されている謎解き、種明かしも、一つの謎が一気に解かれるというより、幾重にも塗り込められた事実が徐々に明らかになるという重層的な構造になっている。プロット上の工夫もさることながら、それは何よりも、犯人とか犯罪の手口をパズルとして解くタイプの小説と違って、解かれるべき謎が「人間」の真実だからこそ、という気がする。 だが、明かされるのは当然ながら暗く重い苦しみや悲しみだから、正直辛い。だからいいとも言えるわけで、あとは好みの問題だろう。重いのは間違いない。 なお、優れた点の一つに「土地」の使い方が挙げられると思う。第一に釧路湿原のイメージが強烈で、それゆえにそのわびしさ暗さが辛かったりもするのだが、非常に効果的である。それにとどまらず、舞台である北海道、あるいは樺太の歴史と風土がうまくとりこまれていて、土地そのものが生きた物語であるような印象を受ける。 | ||||
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釧路に以前住んでいた人間としては、読んでいて情景が目に浮かび、懐かしさで暖かい気持ちにさせられました。作品中に出てくる春採湖を見渡せる高台にある豪邸は、実際にありますよね?今どうなっているのかな? | ||||
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戦時中・17年前・現代の3つの舞台が巧みに絡み合う、 とても奥行きのある作品でした。 一人一人のキャラクター分けが素晴らしく、 まるでドキュメンタリー映画のように感じられたりもしました。 全ての謎が解けた時の驚きはなかったのですが、 表面的なことだけでなく、その登場人物の生き様までが伝わってきました。 何もかもが深いです。 主人公の女刑事・比呂が、付き合っている男とじっくり話すシーン。 第2の主人公ともいえるキクが、雪の中を逃げるシーン。 この2カ所では、目頭が熱くなりました。 セリフ・情景の描写がとても美しかったです。 釧路湿原という、夏がないような場所だからこそ、 熱いものものを心に閉じ込めた人々を描くのに適していたように思います。 同じ北海道でも、道南や道央が舞台では、全く違ったストーリーになっていたでしょう。 同郷のよしみで軽く手に取った作品でしたが、 これが本当に当たりでした。 久しぶりに、 ”先が知りたいけど、読み終えるがもったいない”と思う作品に出会いました。 | ||||
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